メンバーインタビュー(社員)/転職の決め手はSEEDATA代表の「小さな企業が大企業を動かす」という言葉【前編】
こんにちは、SEEDATA採用担当です。年明け最初の更新は、第二新卒として昨年9月に入社した郷間さんの登場です!
学生時代にコンサルティングと人の行動原理を学び、それをいかせる仕事をしたかったという郷間さん。前編では、学生時代のこと、前職のこと、そして転職の軸についてのお話をご紹介します。
■名前、年齢、趣味など、自己紹介をお願いします。
郷間大資、今年26歳です。入社してちょうど2カ月(※1)過ぎたところですね(※インタビューは12月初旬)。
趣味はスノーボードで、毎年滑りに行っています。スノボの魅力は、ちゃんと滑れるようになるまでは少し時間がかかるけど、滑れるようになると爽快感がすごくあること。
自分が上手に滑れているという感覚が、腰の使い方や脚の使い方が思い通りに動かせている瞬間を感じられるし、グランドトリックといわれる滑走路でジャンプするテクニックもだんだん上達していくのが楽しいんですよね。
■大学時代の専攻を教えてください。
学生時代はSFC(※2)のゼミに2つ所属していました。ひとつは、将来の経営者を作るというゼミの目的の元、民主主義や資本主義のような社会の仕組みを理解する勉強をしていました。社会の仕組みを理解することで、50年後に来る社会のパースペクティブを捉えることが出来るのではないかという思想が私のいたゼミにはあったんです。
もうひとつは、財務データや自社分析を通して戦略立案を行うコンサルティングの勉強をしていました。コンサルのゼミでは大学2年の頃に組織戦略を勉強して、それをベースに、後半に大手クライアントの戦略立案を自分で行ってみる講義の形態でした。
基本的に財務情報や競合分析などを通して、課題や今後の方向性を洗い出した後、POA(Point of Arrival)を設定して今後5年後(ケースによっては7年後)の中長期戦略を立案し、先生にプレゼンをして批評を頂いていました。
(※2:慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス)
■この2つのゼミを選んだ理由は何だったのでしょうか?
数あるゼミの中でも、興味領域だったというのが大きいですね。もともと僕は文学部志望で哲学をやりたかったんです。中学くらいから「自分というものを知りたい」という思いがずっとあって、それができるのは社会学と哲学しかないと思っていました。
ただ、哲学をやっても、最終的に社会に還元していくためにはどうすべきか考えた結果、未来を見通し、どのように社会の仕組みをいじれば大きな変化を生み出せるかが不明だったので、もうひとつのゼミはコンサルという選択肢をとったかんじですね。
当時サークルでNPO法人もやっていたのですが、自分でお金を稼ぎながら社会になにかを還元していくことって本当に難しくて、そのスキームを作ること自体はビジネス的発想も必要になるから、最終的に社会に還元したいなら、ビジネスから入るのが合理的だと思ったんです。
■自分の学生生活を1単語で表すとしたら何ですか?
軸がぶれぶれだったと思いますね(笑)。軸が見つかったきっかけはサークル活動が大きいかな。ざっくりいうと、学生を海外インターンとして派遣するということをしていて、自分のキャリアを考えるきっかけになったと思います。
当時1600人くらいの規模の組織をマネージメントしていて、その組織をどう動かすか考えたり、実践に落とし込んだりしていくのがすごく楽しくて、夢中になってやっていたのが大学2、3年の頃。とはいえ、「それは学問としてどうなの?」という疑問から、あらためてコンサルティングを勉強する価値があると気付くきっかけになったんです。
■郷間さんは第二新卒として入社されていますが、前職ではどのようなことをされていたのでしょうか。
ネット広告の企業の中でも、SSPとかDSPとか、アドテクノロジーの分野の企業に入社しました。きっかけは、仲のいいキャリアコンサルタントの方から紹介してもらったからですね。
今のアドテクの市場は、ネットのメディアに出稿したいとき、DSPはデマンドサイトと呼ばれ、広告主の出向状況をひとまとめにできるツール(DSPから登録して出稿費用期間、バナーなどを登録する)を指します。SSPは逆側で、メディアをとりまとめていて、メディアの収益を最大化するために、どのような配信枠を作ればよいかを考えるプラットフォームです。普通の会社は、DSPかSSPどちらかひとつのしかシステムを作らないんですが、僕のいた会社は両方のシステムをもっていました。
■何故コンサルティングに行かなかったのでしょうか?
当時、明確なキャリアプランがあって、最終キャリアはコンサルと決めていたんです。大学で4年間勉強してきて、間違いなく自分はコンサルに合ってるという確信がありました。データ分析が得意だったし、クライアントと一緒に参謀的な立場で解決策を作れること、裁量労働で価値さえだせば評価がもらえるという明確な基準が合っていると思っていました。
ただ、新卒だと結局「現場を知らないじゃん」というところがボトルネックになることは想像できたので、まずは2、3年くらい現場で学べるところに行きたいと思っていたからです。
前職を選んだ理由は、上記の自身のキャリアプランに加え、学生時代、人の行動原理を勉強してきたからこそ、それがわかるようなことをしたいというのが就活の一番の軸でした。自分はデータ分析が得意だと分かっていたし、それをいかせる業務と、かつ、デジタルならそれがすごく可視化できると思ったから決めたかんじですね。
■前職での仕事への満足度は、10点満点中何点だったか教えてください。
満足度はすごい高くて8点くらい。広告の運用は、自分でチューニングした数値が短期的に目に見えてわかるので、仮説検証を週ごとにできることが面白かったです。
転職を決めた理由の一つは何が正しいかわからない、全体像が見えないことでした。
まずクライアントがマーケティング施策を考えて、さらにクライアントと代理店で予算配分やクリエイティブを決めて、僕らに依頼するという流れがあって、僕らは上は見えないし、実際運用してデータはあるけど、何に使われているかがまったく見えてこなくて、自分が何をやってるかわからない状況でした。
全体の中の一部の一部でしかないから、CPAが下がったことでクライアントの売上は上がったのか、その先の生活者に価値は届けられたのかということが見えてこなかったです。
■転職の軸は何でしたか?
やはり、新卒のときから変わらず「人の行動原理」はブレない軸で、ずっとやっていきたいと思っていました。
ほかにはコンサル系をいくつか受けましたが、ロジカルすぎるところは嫌だったんです。ミーシーで切るとか、スウォット分析とか、いろんなフレームワークがあるけど、それをやったところで何が出てくるんだろう?と。
分析の軸としては大事だけど、思考のジャンプとかも大事だし、新しいものを作ることがやりたかったから、そのフレームワークがベースにある会社には少し違和感があったんです」
■SEEDATAで働くことを決めたいちばんの理由は?
「『小さな企業が大企業を動かす』という宮井さんの言葉がすごくかっこよくて、刺さったのが大きいですね。大企業に入って内部から変えていくというのも魅力的だったけど、少数精鋭で小回りの効く小さな企業が、自分たちの武器を片手に大きな企業の仕組みや新しい事業を作るという方が魅力的だし、自分の目指す働き方として合っているなと思いました」
■SEEDATA入社への不安点はありましたか?
正直すごくありましたね(笑)。設立して2年目で社員数が少ないので、組織としてどのように運営しているのか不安でした。一方でそんな企業が大企業を動かすということがおもしろいと思い、引かれた点でもあります。
自分はずっと定量データをもとに新しいことを作ることを叩き込まれてきたので、定性データを中心に扱うことで、どうやって発想するのか想像できませんでした。少しだけですが、学生時代にデザインシンキングの研修を受けたこともあり、SEEDATAのアプローチが商品開発の手法として注目されていることは分かっていましたが、日本企業でやってるところはまだ少なくて、そういう部分が逆に刺さりましたね。(後編に続きます)