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【後編】”挑戦”の解剖 挑戦には外してはいけない順序がある

こんにちは、執行役員の中です。

前編では、「なぜ挑戦が必要なのか?」「そもそも挑戦とは何か?」というテーマで述べ、その中で以下のように提言させていただきました。

ただ、僕は”挑戦”は一つのスキル(能力)であると考えています。
先天的に生まれ持った才能や環境に左右されるものではなく、すべての人に平等に与えられた機会であると信じています。

後編では、上述の”挑戦”は再現性のある能力であるという点について紐解いていきたいと思います。※今回は、能力の考え方に焦点をあてますので、方法論については次の機会に記載致します。

はじめに

ここで改めてになりますが、何のために”挑戦”をするのでしょうか。

それは、「ない」を「ある」に変えるためと私は定義しました。つまり、可能性を開花させることです。
一般的に、「どんどん失敗しようぜ。」という意見をよく耳にします。否定はしません。でも、挑戦はあくまでも成功するために始める行為だと私は考えています。
勿論、挑戦は前例のないこと、経験のないことに取り組むので、結果として、”失敗”をすることも多々あります。ただ、”失敗”を繰り返しても、辿り着くべきことは”成功”することだと思います。

Twitterで興味深いツイートがありましたので、引用させて頂きます。

”成功”と”失敗”は二元論の関係ではなく、”成功”までの過程に”失敗”というイベントがあるということですね。この考え方がなければ、”失敗”してしまった人は、その時点でGAME OVERだと思ってしまい、次の一歩が出せなくなってしまいますね。そうではない。”失敗”を続けることが”成功”へ近づいているのだということです。※良質な失敗と粗悪な失敗があると考えていますが、今回はここは省略して別の機会に述べさせていただきます。


今や誰もが知っている事業やサービスもはじめから上手くいっていたわけではないという事実もあります。勇気を頂ける数字ですね。

これらの前提に立って、”挑戦”を解剖していきます。

まず、挑戦を成功させるためには、気合いや根性や成り行きといったコントロールしづらいものだけではなく、コントロールできることにもエネルギーを注いで成功確度を高めていくことが大事だという主張をします。

リッチメディアは、挑戦を成功させるためには3つの重要な要素があると考えています。そして、これら3つの要素には順序の関係性も持ち合わせていると定義しました。

ただ、これから述べる論理は、検証済みのことではなく、私たちの経験則から導き出したものになります。

挑戦を成功させるための3つの要素


これら3つの要素がそれぞれ何を意図しているのか、またそれぞれがどのような関係性にあるのかについて紐解いていきます。

愉しむ

愉しむ”には、このような想いを込めています。

挑戦は常に不安を伴う。経験も前例もない。
だからこそ、挑む価値がある。
顔を上げ、胸を張り、挑むことを愉しむ。

挑戦と、不安やストレスには切っても切れない関係があります。
その不安やストレスを「エネルギー」に変えられるか、「負債」のまま終わらすか、は自分次第でコントロールができるということなのです。

大事なことは、はじめの一歩をどう踏み出すかなんです。
方法論としては、「二重目標」「印象操作」などがありますが、長くなるので、それはまた今度。今回は、考え方に集中します

偉人の言葉からも”愉しむ”ことの大事さが伺えます。

疑わずに最初の一段を登りなさい。
階段のすべてが見えなくてもいい。
とにかく最初の一歩を踏み出すのです。  by.キング牧師
チャレンジして失敗を恐れるよりも、
何もしないことを恐れろ。  by.本田宗一郎
 実力の差は努力の差 実績の差は責任感の差
 人格の差は苦労の差 判断力の差は情報の差
 真剣だと知恵が出る 中途半端だと愚痴が出る
 いい加減だと言い訳ばかり
 本気でするから大抵のことはできる
 本気でするから何でも面白い
 本気でしているから誰かが助けてくれる  by.武田信玄

誰もがはじめからゴールまでの道のりをすべて見えてたわけではない。
まずは、はじめの一歩を踏み出すこと。
挑戦は未曽有の地に足を踏み入れるからこそ困難の連続。そりゃそうだ。
でも、その過程を本気で取り組むから”愉しむ”ことができるのです。

分ける

分ける”に込めた想いは、こちら。

困難に直面しても、立ち尽くすことなく突破口を探す。
困難を分解し、あの手この手と、できることを見い出す。
漠然とした困難ではなく、明確な課題に分ける。

挑戦をはじめると様々な問題に遭遇します。これも切っても切れない関係です。
その時に2パターンの人に分かれます。
思考停止して立ち止まる人。あの手この手と突破口を見出し前進する人。

言わずもがな、成功するのは、後者の人ですね。

”分ける”ということも、ロジカルシンキングとか色んな方法論はありそうです。でも、本当に大事なことは、問題解決は”分ける”ことからすべてがはじまるという認識を持つことです。

ここで偉人の逸話を少々。

江戸初期の剣術家として有名な宮本 武蔵さんのエピソードです。
引用元:http://bocchi-science.net/archives/12068570.html

彼の生涯において、巌流島の決闘と並び称される試練の場がありました。
それは、吉岡道場一門の総勢73名に対して、たった一人で立ち向かうというものでした。

1対73です。

普通に考えたら絶対に勝てないですよね。

でも、結果としては、彼は勝利を収めたのです。
どうしたのか。

「73名を一気に相手にしない。かならず一対一の勝負に持ち込む」ことでした。

敵を狭い山道や田んぼのあぜ道におびき出し、向き合える敵を常に1名のみの状況を作り出したのです。一対一の勝負なら武蔵は絶対に敗れません。
武蔵の目論見は的中し、吉岡一門をついに下します。これも、大きな問題を小さく切り分けることによって対応可能なものにした一例と言えるでしょう。

大事なことなので、もう一度言います。
問題解決は”分ける”ことからすべてがはじまります。

やりきる

最後の”やりきる”には、このような想いを込めました。

可能性を閉ざすのは、困難ではなく諦めてしまう心。
最後までやりきった時にだけ、本当の成功がある。
諦めることを諦めて、最後までやりきる。

これは文字通りですね。最後の最後で気を抜く人がいます。途中で結果が出ないなって思って歩みを止める人がいます。そのような人は、絶対に到達しません。

やりきらなければ、この方法があっていたかもわかりません。
自転車に乗れるようになる前から、「自分は自転車に向いていない。船だ。」と言っているのと同義です。

インターネット業界で最も有名と称されるグラフがあります。(←本当?)
「三木谷曲線」です。


最後の踏ん張りどころをラストワンマイルと社内で表現しています。
ラストワンマイルをやりきれない人が世の中に非常に多いと感じています。
裏返すと、それだけで優位性になってしまうのですが・・・

やりきることは成功者に共通する能力であると2016年に科学的に証明されはじめてましたね。「GRIT」という後天的能力らしいです。

さいごに

私たちは、”挑戦”の威力と”チーム”の魅力でミッション「可能性を世界で最も開花させる」を実現していくことができると信じています。
裏を返すと、それはまだ立証されているものではないため、その信念を証明する戦いを日々しているといっても過言ではないです。

リッチメディアにおいては、仮に成果が表出したとしても、そのプロセスに”挑戦”と”チーム”が介在していなければ、評価しない。そういう美学をこれからも徹底していきたいと思います。むしろ、今以上に濃淡を明確にしなければならないとも思っています。