システムを作っていたエンジニアが、「何を作るべきか」を考える側へ。
入社8年目。
それまでの私は、ひたすらシステム構築に向き合っていました。
要件を聞き、設計し、開発し、テストし、リリースする。
一つのプロジェクトが終われば、また次のプロジェクトへ。
そんな仕事を繰り返していました。
ところが、ある日、突然「出向」の話がやってきました。
しかも、これまでとは逆。
私は「お客様側」に立つことになったのです。
「発注する側?」
「システムを企画する側?」
最初は分からないことばかりでした。
https://aontechblog.blogspot.com/2026/10/it.html
前任者から学んだ「IT企画」という仕事
幸い、前任者がいたので、まずは徹底的に話を聞きました。
そこで見えてきたのは、IT企画の仕事の広さでした。
会社全体のITを理解する。
現在のシステムを把握する。
リスクを確認する。
経営や現場の要求を整理する。
そして、次に必要なプロジェクトを考える。
単にシステムを発注するだけではありません。
会社全体を見ながら、ITの未来を考える仕事。
それがIT企画でした。
プロジェクトだけでは見えなかった景色
それまで私が経験してきたプロジェクトは、3カ月から1年程度。
短い期間で成果を出し、次のプロジェクトへ進んでいく。
そんな働き方が中心でした。
ところが、この出向は2年間。
最初は「2年って長いな」と思いました。
でも、実際に仕事を始めてみると、その意味が分かってきました。
会社全体を見るには時間が必要です。
現場を知り、経営を知り、システムを知り、人を知る。
そのうえで、次の一手を考える。
短期間では見えないものが、少しずつ見えてくる。
「どう作るか」から「何を作るか」へ
エンジニアとして働いていると、つい「どう作るか」を考えます。
しかし、IT企画では、その前に考える。
「そもそも、何を作るべきなのか?」
なぜ必要なのか。
誰のためなのか。
どれくらい投資するのか。
どんなリスクがあるのか。
そして、それによって会社をどう変えるのか。
視点が「システム」から「ビジネス」へ広がっていきました。
ITエンジニアのキャリアは、もっと広い
この経験で感じたのは、エンジニアのキャリアは「技術を極める」だけではないということです。
開発を経験したからこそ、企画側で見えるものがある。
現場を経験したからこそ、経営と現場をつなげられる。
プロジェクトを経験したからこそ、次のプロジェクトを考えられる。
「作る人」から「考える人」へ。
そして、「ITを使って会社を変える人」へ。
キャリアの可能性は、思っている以上に広い。
私たちが大切にしていること
ITやDXの仕事では、技術だけでなく、人とチームの力が重要です。
一人で完結する仕事はほとんどありません。
エンジニア、企画、現場、経営、ベンダー。
それぞれの立場を理解しながら、一つのゴールに向かって進んでいく。
だからこそ、私たちは「何を作ったか」だけではなく、
「何を変えられたか」
を大切にしたい。
技術を使って、仕事を変える。
仕事を変えて、会社を変える。
そして、その先の未来をつくる。
そんな仕事に興味がある人にとって、ITはまだまだ面白い領域です。
「作る」だけでは終わらない。
そこから先に、もっと大きな仕事が待っています。