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異なる技術を学ぶ大切さ

 私がプログラマーとして働きはじめ2年が経った2008年は、大きな転機の年だった。入社直後から仕事(C言語)で詰まったことや、思いついたことを自宅で試行錯誤していた結果、この頃にはチーム内で最も難易度が高いとされていたタスクであっても、一人で完成させられるほど実力がついていた。

 この頃は、仕事で躓くこともなくなっていたので、自宅での試行錯誤をしなくなって久しかったが、ふと思いたってJavaの勉強をしてみようと思った。入門書を一冊終えたあと、仕事で難易度が高いとされていたプログラムと同じ機能をJavaで作ってみた。C言語でおよそ1500行ほど書いたプログラムが、100行未満で出来てしまった。C言語で難しかったのは、プログラミングではなくメモリ管理だったことに気がついたとともに、このまま何も勉強をしなかったら、C言語以外の仕事では戦力になれないと恐怖を覚えた。

 それからは、仕事とは無関係な勉強に手を出すようになっていった。その1年後、リーマンショックの煽りを受け、私が所属していたチームは大幅な縮小を余儀なくされ、私もチームを離れることになった。

 その後はC++、VB.NET、Java、PHPと様々なプログラミング言語で、様々な業務のプログラムを書く事になった。幸いな事に、どのような現場にアサインされても相応に対応でき、お客様やチームメンバーに迷惑をかけないだけの仕事はできていた。もし、2008年にJavaの勉強をしていなかったら今何をしていたんだろう?と今でも思うときがある。

 そして、今でも一つの技術に執着せず、時代に合わせて柔軟に技術を吸収していくように心がけている。