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日本CTO協会 | 新MVVができるまでのストーリーを大公開!(後編)

※こちらの記事はnoteからの転載です

皆さんこんにちは、一般社団法人日本CTO協会です!
前編の記事では当協会の新ミッション・ビジョン・バリューについて紐解きました。

後編ではMVV策定にまつわるQ&Aを通じて、より理解を深めていきます。
MVVの策定に悩まれている方、現在考えられている方にもヒントになる内容となっております。

ぜひご覧ください!

目次

  1. MVV策定イベントQ&A
  2. Q1. ステークホルダーマップについて詳しく教えて欲しい
  3. Q2. コミュニティがどこに向かっているのか知りたい
  4. Q3. 自分たちの活動がどのようにMVVにつながるか教えて欲しい
  5. Q4. 日本CTO協会がミッションを達成した先に何があるのか
  6. まとめ

MVV策定イベントQ&A

若井:
それではこれからMVV策定 Q&Aに入ります。

Q1. ステークホルダーマップについて詳しく教えて欲しい

若井:
Q1について、小賀理事はいかがでしょうか?

小賀:
はい。ステークホルダーマップは以下の通りですね。

  • BEYOND CTOs・・・変革を体現し続けるCTOたち
  • CTO COMMUNITY・・・学び、支援、実践する人たち
  • COMMUNITY SUPPORTER・・・共感・応援している人たち
  • POTENTIAL AREA・・・変革に興味関心がある人たち

「BEYOND CTOs」とは、テクノロジーの力を最大限活用できるように組織や文化まで変えていける
変革を自ら体現している人のこと。

「CTO COMMUNITY」とは、自身の経験や知見を共有し、自分の悩みや課題を解決するきっかけを貪欲に学び、得た学びを持ち帰って自分の課題にチャレンジしていく人が集まる場所のこと。

「COMMUNITY SUPPORTER」とは、イベントに参加したり、協会が発信する情報に反応・共感してくれるような人たちのこと。

「POTENTIAL AREA」とは、テクノロジーによる自己変革に興味関心があり、DX担当など「自分たちが関わっている組織は何かしらの形で変革していかないといけない」と考えている方々のこと。

このような定義で考えています。

村瀬:
日本CTO協会は「各参加メンバーが持っている知識や経験をgiveしあう場所」です。それぞれが学びを得て山を登って、その経験を周りに共有する、というサイクルをどんどん繰り返していくコミュニティであり続けたいと考えています。変化を体現し「こういう人たちになりたい」と思われるようなロールモデルが、日本CTO協会の中から産まれていくと嬉しいです。

若井:
今後、「POTENTIAL AREA」を「COMMUNITY SUPPORTER」へ迎え、「COMMUNITY SUPPORTER」を「CTO COMMUNITY」へ迎え、といった施策は行っていきますか?

小賀:
そうですね。その辺りはコミュニティワーキンググループが中心となってやっていきます。私たちはテクノロジーによる自己変革を日本社会の当たり前にしていきたいので、色んな方々を巻き込んでいきたいですね。

日本は少子高齢化が進んでいくので、機械やコンピュータにたくさん働いてもらう必要があり、ソフトウェアの力でそれを制御する必要があります。これからはソフトウェアで制御された機械がより良い社会を作っていくので、それを当たり前にするには、製品やサービスを作っていく組織が必要です。

そして、より良い社会づくりに貢献する組織を作るには、その組織をリードするCTOが必要です。活躍できるCTOを世の中に増やしていきたいですし、そのために日本CTO協会を上手く活用していただきたいと考えています。

Q2. コミュニティがどこに向かっているのか知りたい

若井:
次はQ2について、村瀬理事いかがでしょうか?

村瀬:
日本CTO協会は「孤独が解消されるベースキャンプのような場所」に向かっていきます。具体的には、チャレンジの中での様々な悩みや経験を共有する場所です。

例えばこんな感じで、個人・チーム・企業が抱えている悩みはさまざまですよね。

  • 50人、100人、500人、1000人と規模が拡大していくにあたり、どういったアプローチをして組織をまとめていくか
  • プロダクトの開発費が一桁上がったけど、どうやって効率化やマネジメントをしていくか
  • どういう課題設定をしたり何のデータをどう見ていけばいいか
  • とにかく休む時間がない

ものづくりの仕方、経営、CFOとのやりとりとか、「休みたいなんて現場内では口が裂けても言えないけど本当は休みたい」とか、CTO特有の「人に言えない悩み」って結構いろいろありますよね。それぞれのCTOは色んな山を登っています。その山登りの中で生まれる疑問や悩みを解消し、手助けできるコミュニティにしていきたいです。

また、ただ答えを出すことが重要なのではなく、各CTOが議論をして山登りの設計をし、向かうべき方向を自分で決断できるようになることが重要だと考えています。色んなノウハウを共有し、自分や他社が持っている課題を意識し、自分や周りのために役立てていただきたいです。色んな山に対するアプローチが全部出来ている状態を作れたら嬉しいし、それがコミュニティの方向性だと思っています。

若井:
意見が飛び交うことが大事だと思いますが、その一方で「凄い人がいる中で、自分は発言する必要がないんじゃないか」という声もあります。そういう方が発言する価値を教えていただけたら嬉しいです。

小賀:
まず、「誰かがすでに言っていることだから自分は発信しない」だとつまらない世の中になってしまいますよね。色んな人の色んな経験を知ることに意味があって、誰かが言ってくれるから共感が生まれ、他の人を勇気づけられるわけで。身近な人の発信だからこそ響くこともあるので、他の人が経験していることでも「自分はこうだ」という意見を共有していただけると嬉しいですね。

村瀬:
日本CTO協会では、発言しづらい方々のために、簡単に発言できる仕組みも作っています。同期の人たちが集まるチャンネルがあるし、メンター的な制度も設けているので、ぜひ気軽に発言してください。

だいたいの問題って、当たり前の中に解決方法が潜んでいますよね。だからこそ、ご自身にとっての当たり前を発言するだけで良いんです。悩んでいる人って、なかなか問題解決の方法を実践できていなかったり、失敗を早くした方がいいのに準備に時間をかけて後回しにしてしまっていたり、問題解決について落ち着いて考える時間がなかったりします。だからこそ当たり前に気づくきっかけを与えるだけで良いんです。

悩んでいる仲間を助けるためにも、ぜひ自分にとっての当たり前を発言していただけたら嬉しいなと思います。同じ悩みを抱えている人はいっぱいいますし、自分にとっての当たり前は、他の人にとって当たり前じゃない場合も多いです。「自分が発言する意味なんてない」と思わず、安心して発言してください。むしろ感謝してもらえることが多いので、発言しない方が損だと思います。

小賀:
うんうん、情報は発信した人に集まりますよね。自分から情報を出したら3倍、5倍、10倍にもなって返ってきます。当たり前を提供すると、その当たり前よりもちょっと良い情報が返ってくるんです。それが積み重なると本当にどんどん価値が生まれていくので、自分のためにもぜひ気軽に発言してみてください。

村瀬:
話題に困っているなら、会社で相談しづらいことをしゃべったらいいですよね。僕自身も、会社のシステム関連のインシデントに悩んだ時期がありましたけど、メンバーに相談したら解決方法を聞けて、安心したのを覚えています。「あっ、やっぱり自分のやってることは正しかったんだ」という答え合わせができました。ぽろっと漏らした悩みが解決できると心が救われますよね。

小賀:
そうですね。ほんとにちょっとしたことでも相談していいんですよね。

そういうことって、社内の方には相談しづらいけど、大体みんな経験していますからね。「こういうことやったよ」とか「しょうがないよね」と言われるだけでも心が楽になりますし。

村瀬:
経営者やCTOは、表立って言えない悩みが結構出てきますからね。そんな悩みを解決したい時にコミュニティが役に立つかなと。「どこの会社も変わらないんだな」と実感しながら「この問題を乗り越えたらまた一皮剥けるかも」という気持ちになっていただけたら嬉しいなと。

小賀:
そうですね。「今自分が悩んでいることがずっと続くのか」と思うと気持ちが重たくなりますからね。自分と同じ問題を経験した人から「悩む時期ってあるんだけど、それを乗り越えると楽になるから、辛いのは今だけだよ」と言ってもらえるだけで、だいぶ気持ちが楽になるはずです。

村瀬:
山登りする時って、まずは天気を見て、見晴らしのいい時に予測をしながら進むと登りやすいですよね。それと一緒で、悩みに終わりが見えない時も、先輩に相談して解決までの道筋がわかると、だいぶ楽に前に進めるはずです。そこにコミュニティの利用価値があるのかなと。何かあった時日本CTO協会で相談して、解決して救われる人が増えたら嬉しいですね。

若井:
僕も会社で何かあった時、理事の方々に1on1で解決していただけてすごくありがたかったです。個人の悩みを解決できるし、会社での評価も上がるし、ぜひこの体感をしていただけたら嬉しいなと思いました。

村瀬:
めちゃくちゃいいロールモデル笑

若井:
ここらへんの体験はアドベントカレンダーにも書きます。

村瀬:
お、楽しみ!

Q3. 自分たちの活動がどのようにMVVにつながるか教えて欲しい

若井:
Q3について、村瀬理事いかがでしょうか?

村瀬:
参加メンバーそれぞれがバリューを意識して活動していくと、自然と日本CTO協会がベースキャンプになって、社会に貢献していけるようになり、MVVにつながります。

コミュニティで学び合って、自分たちが目指す高い山に登り、テクノロジーによる自己変革をする。
自己変革した個人が活躍し、個人の活躍により会社が成長し、会社を変革させた実績がコミュニティに蓄積される。蓄積された実績を個人が学び、また更に自己変革していく。そんなサイクルを作っていきたいです。会社のフェーズが違えば見える景色も違うので、CTOそれぞれが見ている景色を共有し、それぞれのキャリアがわかる形をつくっていきます。

コミュニティに山登りのノウハウを蓄積させ、ベースキャンプとして機能するためにも、やはり参加メンバーそれぞれがバリューを意識して活動していただけると嬉しいです。

Q4. 日本CTO協会がミッションを達成した先に何があるのか

村瀬:
大前提としてみんなの会社が幸せで、それぞれのCTOが自立でき、メンタルも病まずに前に進めるといいですね。日本社会の課題を解決しようとしている会社が多いので、CTOをサポートする活動を続けて、どんどん仲間が増えた時に、より社会が良くなっていくんじゃないかと思います。僕たちは世の中の規制に揺さぶられて生きているので、一気に国を変えるのは難しいですが、参加者それぞれの会社が成長すればするほど、日本の経済競争力は上がっていくはずです。

小賀:
さすが良いこと言いますね。テクノロジーの力で価値を届けやすくすると、経済も良くなっていくし、世の中も良くなっていくし、世の中をより良くしやすい社会にできるはずです。そこには僕らCTOの力が効いてくると信じています。

若井:
はい、それではお時間になりました。小賀理事、村瀬理事、ありがとうございます。参加者のみなさまがコミュニティに何を求めていて何を達成して欲しいのか、今後も色々とご意見をいただけると嬉しいです。最後に経営企画ワーキンググループからコミュニティの皆様へ伝えたいことをお願いします。

小賀:
MVVは作っておしまいではありません。MVVに基づいて活動し、協会がいい方向に向かうことが大事です。その中心となるのがコミュニティなので、盛り上がるベースキャンプを作りたいと考えています。ぜひ今後も日本CTO協会を宜しくお願いいたします。

村瀬:
僕は若井さんが生き生きと成長して、成果を上げている姿を見るととても嬉しいです。若井さんのような人たちが伸びていくと、本当に良い業界になるんだろうなと思いますね。

まだワーキンググループにどんな仕組みや制度があって、どういうふうに絡んでいくのかわかりづらい部分はあるかもしれませんが、積極的に発言や情報収集をしていただいて、企業や日本社会や日本CTO協会が一緒に良くなるような環境を作っていけたら嬉しいです。これからも宜しくお願いいたします。

若井:
MVVはどんどん進化していきます。今後もこのようなイベントを作っていくので、お気軽に投げていただいたら嬉しいです。

村瀬 & 小賀 & 若井:
ありがとうございました。

まとめ

日本CTO協会は「テクノロジーによる自己変革を、日本社会のあたりまえに」というミッションのもと、「テクノロジーによる自己変革を志す人たちのベースキャンプ」を目指していきます。各会員やサポーターの皆さんが溢れ、さらに協会全体で日本全体に対してgiveをしていくことが求められています。皆さんそれぞれの山の頂上を目指し、その山登りの中で生まれる疑問や悩みを解消し、助け合えるコミュニティにしていきたいです。一緒に山登りを楽しみたい方々、ぜひ日本CTO協会でお待ちしています。テクノロジーによる自己変革を日本社会のあたりまえにしていきましょう!

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