※掲載内容は2025年11月時点の情報です。
タクシーアプリ『GO』をはじめ、さまざまなプロダクトや機能の開発をリードするのが、プロダクトマネージャー(以下、PdM)です。
今回は、キャリアも担当領域もバラバラな4人のPdMが集まり、「どんなふうに任されて」「どんなふうに鍛えられてきたのか」をざっくばらんに語ってもらいました。「GOのPdMとして働く」ということをリアルに知りたい方は、ぜひご覧ください!
ハードだけど、その分“任されて成長できる”PdM組織で、自分も変化の真ん中に飛び込みたくなる一篇です。
プロダクトマネジメント本部 プロダクトマネジメント部 プロダクトマネジメント3グループ GM
日比野 剛広
新卒でパーク24グループへ入社し、CS/SVを経て駐車場シェア新規事業立ち上げに参画。要件定義、業務設計、CS/CSX、法務・経理・グループ会社連携など事業運営を横断。2023年3月にGOへ入社し、日本版ライドシェアのB2B向けプロダクトの開発推進をリード。2025年1月よりグループマネージャーとして、バックオフィスのプロダクト全体を管掌。
プロダクトマネジメント本部 プロダクトマネジメント部 プロダクトマネジメント1グループ
菊池 志歩
新卒でカカクコムに入社し、価格.comの金融・消費財領域などで施策立案から効果検証までを担当。男性向けファッション、アニメ・ゲーム系メディアのディレクションも経験。2022年11月にGOへ入社し、ユーザー向けアプリの企画・仕様策定を推進するPdMとしてプロダクト価値向上に取り組む。
プロダクトマネジメント本部 プロダクトマネジメント部 / 次世代事業本部 物流事業部
黒川 恭
新卒でメルカリに入社し、新規事業の立ち上げに従事。その後、DMM.com子会社、物流系スタートアップで事業責任者・PdMを歴任し、事業立ち上げからグロースまで幅広くリード。2022年10月にGOへ入社。現在はプロダクトマネジメントと物流領域の事業企画を横断し、価値検証と実装を一気通貫で牽引する。
プロダクトマネジメント本部 プロダクトマネジメント部 プロダクトマネジメント1グループ
井上 礼子
新卒で楽天に入社し、楽天ペイアプリでアプリ企画、プロモーション企画を経験。2022年3月にGOへ入社し、タクシーアプリ『GO』のPdMとして企画からリリース、効果測定までの全工程を推進。ユーザー価値と事業成果を両立する機能設計を強みとする。
左から日比野、菊池、黒川、井上
目次
- タクシーアプリ『GO』だけじゃない。プロダクトマネージャーたちの使命
- プロダクトマネージャーたちのハードシングス
- GOのプロダクトマネージャーとして働く魅力
- プロダクトマネージャーとして活躍するための足掛かり
- こんな人、GOのプロダクトマネージャーはいかが?
タクシーアプリ『GO』だけじゃない。プロダクトマネージャーたちの使命
──────まず、GOにおけるPdM組織の役割を教えてください。
日比野:プロダクトを通じてユーザーの課題の解決と価値の創造を実現し、事業を成功に導くことです。そのためのマネジメント業務全般が私たちの仕事です。
同時並行で複数の案件を担当することがほとんどで、私はタクシー事業者の皆さんが利用する『GO』の管理画面をメインに、いくつか担当しています。
菊池:私は『GO』アプリ内にあるステータス特典と月額定額サービスの機能を担当しています。
井上:私も『GO』アプリの大きい機能を1〜2つ、小さめの機能をいくつか担当しています。
黒川:私は『GO』アプリではなく、物流領域の次世代事業に関わっています。
──────みなさんのバックグラウンドは?
井上:私はビジネスサイドで、決済アプリのデータ分析やアプリ企画、プロモーションなどを担当していました。
日比野:私もビジネスサイドです。社内新規事業の要件定義、業務設計、CS/CSX、グループ会社との連携など事業運営全般を担当していました。
菊池:私は比較的現職と近くて、Webサービスの施策立案や効果検証までを幅広く担当していました。
黒川:私はPdMや事業責任者などを担当してきました。そういう意味では、PdM経験者になりますね。
──────経験にかかわらずどんどんチャレンジできる環境だと聞いています。「こんなにすぐにチャレンジできるのか!」と驚いたエピソードがあったら教えてください。
井上:私はPdM未経験で入社したのですが、すぐに任されたのが、空港への行き来が定額で利用できる「空港定額」というサービスです。規模の大きい案件だったのでかなりバタバタしましたが、いち早く経験を積めるという意味ではよかったです。
菊池:私も入社してすぐに「入社おめでとうございます。じゃあ、これお願いします」という流れで大きな案件に携わることになりました。
『GO』アプリで同時に3台まで(※『GO BUSINESS』は10台まで)車両を呼べる「複数台配車機能」だったのですが、実は一度やろうとして1年ほど延期になっていた機能で。要件を詰めていく過程でエンジニアサイドからは「めちゃくちゃ難易度高いですよ。本当にやるんですか?」と言われて、かなりうろたえたのを覚えています(笑)
黒川:菊池さんがアサインされて、驚いたのを覚えています。入社した月に決まって、「そうなんだ!」と。入社2週目ぐらいで大きめのミーティングに参加して、いろんな質問を浴びせられていたので、「本当に大丈夫?」と思いながら見ていました。
菊池:そう言う黒川さんもなかなかだったと聞いています。
黒川:そうですね。私の場合は入社すぐに『GO BUSINESS』というプロダクトをまるまる任されました。前任が出向者で、ちょうど帰任のタイミングで入社したので、基本的に引き継ぎはなく「おひとりでお願いします」という感じでした(笑)。
私の場合は、これまでのキャリアを踏まえて「いけるだろう」というアサインだったのではないでしょうか。とはいえ、私が実際に働いているところを見たわけではないので、かなり大胆な意思決定だなという印象で(笑)
プロダクトマネージャーたちのハードシングス
──────では、菊池さんにお聞きしたいのですが、当時の心境を教えてください。
菊池:毎日プレッシャーで大変でした(笑)
話を聞くと「複数台呼ぶだけでしょ?」と思うかもしれませんが、裏側はとても複雑です。元々、『GO』のUIや開発の仕組みは複数台を前提としたつくりではなかったので、ビジネスサイドとコミュニケーションを取りながら、根本から手を加えました。
今振り返ると、かなり足で稼ぎましたね。入社したてで右も左もわからないので「みなさん教えてください!」といろいろな人に意見をもらっていました。レビューも実機で見てもらって、改修を重ねて……とにかくバタバタと走り回っていた気がします。
黒川:最後までやり切って、無事リリースできたときには「本当にすごい!」と思いました。
菊池:結構時間はかかってしまいましたけどね。でも、日比野さんもすごいですよ。
──────ぜひ教えてください。
日比野:私は乗務員さんがタクシーの車内で操作するアプリを担当する予定で入社したのですが、急遽、会計システム刷新プロジェクトに関わることになりました。半年ほど関わって落ち着いてきたと思ったら、今度は新たに「日本版ライドシェア」のリードにアサインされました。それがかなりハードだったのは印象深いです(笑)。
開発期間は実質3ヶ月ほどとかなりタイトで、様々なステークホルダーが関わるプロジェクトだったので、ほぼ全社員を巻き込んで怒涛の日々が始まりました。自分でも手を動かしながら周囲に助けを求めながら絶えず変化する要件と向き合うという……とにかく毎日必死でした。
印象深いのが、プロジェクト開始時の全社的なキックオフです。役員・本部長・部長をはじめ、プロジェクトのキーマンが一堂に会した場で、両代表から想いや温度感が伝えられ、重要性を実感することができました。部内にも同じ熱量を伝えて、参加できるメンバーにはどんどん手を挙げてもらい、みんなに力を貸してもらいながら、なんとか形にしていった感覚です。
黒川:全員が何かしらやりましたよね。
日比野:ありがたかったのが、関わる社員のモチベーションが非常に高かったこと。会社としてのミッションやビジョン、特にGOのバリュー「次の時代をつくる。」に通ずるプロジェクトだったので、共感して入社してくれたメンバーはやりたいことができている感覚があったのではないでしょうか。
私自身、最終面接で両代表に「日本の移動の仕組みをアップデートするなら、GOしかない!」とアピールして入社したので、リードとして関われたことは非常に嬉しかったです。
GOのプロダクトマネージャーとして働く魅力
──────黒川さんの関わり方についても詳しく教えてください。
黒川:私はみなさんと同じプロダクトマネジメント本部に所属しながら、次世代事業本部を兼務しています。
具体的には、GOが今後新たに事業展開したいと考えている物流領域の課題や解決方法を模索・検討しています。まだまだ仮説段階ですが、課題の探索からプロダクトを開発するところまでシームレスに担える状態になっています。今は実際に検証用のプロダクトをつくってみて、物流会社さんに使っていただき、検証しているタイミングです。PdMの側面とサービス企画の側面を持ち合わせているところが大きな特徴ですね。
──────働き方として、ハマっている感覚はありますか?
黒川:私個人としてはすごくフィットしています。新卒からずっとPdMのようなキャリアを歩んできたのですが、それは事業やサービスの企画に関わるための手段という感じでした。
というのも、前職までは企画から開発までPdMがメインで責務を負う環境だったんです。なので、良くも悪くもビジネスとプロダクトの役割が明確なGOの環境には若干のギャップを覚えていました。もちろん、プロダクトに専念できる魅力もあるし、GOの業態を考えると合理的だとも思っているのですが、自分としては以前のようにレンジを広げてやっていきたい気持ちはずっと持っていたので、今はとても楽しいです。
──────GOの次世代事業に携わるおもしろさはどのような点ですか?
黒川:まずは“GO”というブランドアセットがあることですよね。
私は以前物流系のスタートアップに在籍していたのですが、業界自体が寡占市場なのでトッププレイヤーの企業と何かできなければスタートアップとしての成長が非常に難しいという課題を感じていました。
しかし、GOはタクシー業界でのDXに取り組む中で関係性や信頼を積み重ねてきたので、話も聞いてもらいやすいし、協力も得られやすい。勝負の土俵に立ちやすいとも言えるかもしれません。だから、比較的現実的な目標として大きなチャレンジを描きやすいのはやり甲斐です。
逆に求められることは非常に大きい。一般的なスタートアップでの「これでOK」というサイズでは、GOでは承認されません。ヒットではなく、ホームランを打たなければならないことはプレッシャーでもありますが、ワクワクの方が勝ります。
──────井上さん、菊池さんもぜひやり甲斐を教えてください。
井上:移動というインフラ領域に携われていることは大きいですね。しかも、自分が関わったプロダクトや機能が使われている瞬間を目の当たりにできるのも嬉しいです。
菊池:私もそう思います。リアルと連動しているというか。私は前職がWeb上で完結するサービスだったので、GOではプロダクトや機能を通じて、世の中の人たちの動きや体験がより良くなっていくことを実感できるのが魅力的です。先ほどお話しした複数台配車機能をテストしたときも、今までは1台しか来なかったタクシーが2台来たときには感極まりました。
────日比野さんはいかがでしょう?
日比野:PdMの「職能」として育てる基盤がある点です。私自身、PdMとして修行したくてGOへ入社したので、仲間がいる環境はとてもありがたい。前職は“ひとりPdM”のような働き方で、裁量はあったものの、周囲に相談できない環境だったので。ハードな側面はもちろんありますが、任されて成長できる実感がある。それがGOのPdM組織の魅力かもしれません。
プロダクトマネージャーとして活躍するための足掛かり
──────GOでPdMとして活躍するために大切なことは?
日比野:ビジネスサイド、エンジニアサイドそれぞれの意思を大事にすることですね。
たとえば、エンジニアのメンバーであれば、事業会社で働いていることには何かしらの理由があるはずです。なので、単なるタスクとして依頼するのではなく、エンジニアのメンバーが納得して、それぞれのビジョンを叶えるためのプロセスとして開発に取り組んでもらえるように説明することを心がけています。
非常に大変ではあるのですが、私自身はそれこそがPdMの使命だと感じています。
井上:すごくわかります。私も関わる人の“納得感”を意識しています。そのために、とにかくわからないことがあったらその場で質問しまくる。言語化してもらうことで、目線を合わせていくことが狙いです。
私自身、「プロダクトマネージャー」という肩書きの割に、助けてもらってばかりなので恥ずかしいのですが(笑)、ひとりじゃできないからこそ、みんなが最大限のパフォーマンスを発揮できるようにしていきたいと考えています。
PdM未経験で入社しましたが、「分からないことは聞いていい」「一緒に考えてくれる」前提のカルチャーなので、経験の有無よりも「学びながら前に進みたいか」が大事だと感じています。
菊池:「プロダクトマネージャーの肩書きが恥ずかしい」はすごく共感できます(笑)
ビジネスサイドに立ったこともなければ、エンジニアリングもデザインもできないので。でも、だからこそ、できる限りこぼれ球はすべて拾いたいと思っています。
黒川:私は評価を気にしないようにしています。もちろん、フィードバックされたことは受け止めますが、評価を意識して動かないようにしているというか。
──────詳しく教えてください。
黒川:評価されることにフォーカスしてしまうと、上長の正解を当てる思考になってしまう。そうなると、PdMとしてうまく立ち回ることができない。誰かの正解を当てることは得意になるけど、自分のなかから「次どうしたらいいか」を考えることができなくなってしまいます。
GOには「コトに向かう。」というバリューがありますが、あえてバリューに寄せる言い方をすると私の場合は「人に向かわない」ですね。「こんなことを言って、こう思われたらどうしよう」などは一切気にせずに、なんなら「別に評価は下がっても構わん」ぐらいの気持ちで働いています。忖度しない発言は受け止めてもらえるし、意外と「確かに」「それいいね!」と言われることもあるので。
──────活躍という話題で井上さん、菊池さんに質問させてください。勝手な印象ですが、PdMという職種に女性のロールモデルは少ない気がしています。GOの場合はいかがでしょうか?
菊池:いえいえ、GOには女性のPdMがたくさんいます。
井上:大きなプロジェクトを思い切り推進している先輩PdMは何人もいますね。
菊池:なんなら、子育てしながら私より大きい案件を平然と動かしていますから(笑)
こんな人、GOのプロダクトマネージャーはいかが?
──────どういう方であればGOのPdMとして活躍できそうですか?
黒川:顧客価値に向き合った経験が重要です。
明確にPdMという肩書きで働いた経験がなかったとしても、井上さんや日比野さんのように前職で顧客価値と強く深く向き合った方であれば活躍できるのではないでしょうか。
日比野:私からは主体性を強く推させてください。GOは会社としては大きくなりましたが、いまだにスタートアップに匹敵するスピード感と変化の激しさがあります。受け身ではなく、自ら情報をキャッチアップして、自分の仕事をブラッシュアップできる人であれば、フィットできるのではないでしょうか。
黒川:そうですね。主体性がなければチャンスは回ってきませんしね。
井上:貪欲さや柔軟性も必要ですね。自分の専門領域ではなくても情報を取りに行ったり、何か難題があった場合に「無理です」と突き返すのではなく、一度受け止めて別のパターンを検討できたり……どうしてもPdMは板挟みになりやすい職種ですから。
菊池:井上さんの話に通じるかもしれませんが、粘り強さ、あきらめの悪さも大事です。正直、心が折れかけるときはあるのですが、粘り強くくらいつける気力のあるメンバーが活躍している気がします。
──────ありがとうございます。最後に今後の目標を教えてください。
井上:私の場合は、社会の役に立つ仕組みをつくりたい気持ちがずっとあるので、GOのミッションである「移動で人を幸せに。」を実現していきたい。そのために、より『GO』を安心安全に気軽に使えるアプリにしていきたいですね。
菊池:私は「『GO』があって助かった」と思われるような機能を引き続き世の中に届けていきたいです。
黒川:私は次世代事業を担当しているので、『GO』のように人の生活様式を変えるようなプロダクトをつくりたいと考えています。毎朝、子どもを自転車に乗せて保育園へ送っていくときに『GO』のラッピングが施された車両が通ると必ず「GOのタクシー」って言うんですよ。そんな日常の一コマを、自分の仕事で生み出せたらと思っています。
日比野:私はグループマネージャーという役職でもあるので、GOのPdMが働きやすい環境を整えていきたい。教育プログラムやキャリアプランなども検討し、中長期でPdM組織を洗練させていくというか。既存のメンバーも、これから新たに入社する方も、最大限のパフォーマンスを発揮できるように体制をつくっていきたいと思います。