「地方で、自分の技術力を活かせる 面白い仕事はあるのか?」
「Uターンしたら、キャリアが 停滞するのではないか?」
もし今、あなたがこんなモヤモヤを抱えながら、地方でのキャリアを少しでも模索しているなら、この記事は一つの「答え」になるかもしれません。
はじめまして。
私たちは、東京に本社を置く人材企業、 株式会社Hajimariです。
この記事は、私たちの会社の 技術戦略を牽引する、二人の対談です。
CIO(最高情報責任者)柳澤雄也
長野県の限界集落出身
「地元に仕事がない」ことを理由に上京し、20年以上東京でエンジニアとして働いたのち、コロナ禍をきっかけに「地方エンジニアの選択肢を創る」ため、2021年から長野に通い始め、2022年に最初のオフィスを設立。
2023年には長野駅近くの「R-DEPOT(アール・デポ)」に本格的な拠点を構え、
ゼロから地方拠点を立ち上げてきた、地方のリアルを知る人物です。
CTO(最高技術責任者)岡田幸紀
北欧・フィンランドでの開発チームの立ち上げや、
Googleでのエンジニアの経験を経て、現在は人材業界のベンチャー企業HajimariでCTOとして会社全体の技術戦略を担っています。
「世界的大企業」や「海外チームのマネジメント」など、
「常に挑戦を選んできた」キャリアを持つ人物です。
バックグラウンドの異なる二人が、 Hajimariというベンチャーで出会い、
本気で「地方拠点の開拓」に投資しています。
なぜ、彼らは「東京一極集中」を選ばないのか。
エンジニアは「地方」という場所で、 いかにしてキャリアを築き、成長できるのか。
「地方拠点の立ち上げ人」と「現技術トップ」二人の視点から、
地方で働くことのリアルな課題と、 それを上回る無限の可能性について語ります。
「地元に仕事がない」 絶望から始まった、長野拠点立ち上げの原点
—まず、柳澤さんが長野拠点を立ち上げた 「原体験」を教えてください。
By インタビュワー
柳澤:
僕は長野県の限界集落出身で、地元には本当に仕事がありませんでした。
それが理由で東京に出て、エンジニアとして20年以上働いてきたんです。
コロナ禍でフルリモートになって、「この先どう生きていくか」を真剣に考えたとき、ふと気づいたんですよね。
「ITの仕事が長野にないことを言い訳にして、地元や親と向き合ってこなかったな」と。
もし今、長野にITの拠点を作ることができたら、
かつての自分のように「選択肢がないから地元を離れている人」に、
新しい選択肢を増やしてあげられるんじゃないか。
その思いをきっかけに、2021年から長野に通い始めました。
2022年に最初のオフィスを構えて、2023年には今の「R-DEPOT(アール・デポ)」に移転して、内装も整えた本格的な拠点を立ち上げました。
長野オフィス
そこから採用を始めて、少しずつですが長野で一緒に働く仲間も増えてきた。
この成功体験が、「地方でもエンジニア採用はできるし、拠点は育てられる」という確信へとつながりました。
「地方だから給料が下がる」は、私たちの会社には一切ない
—U・Iターンを考える「キャリアの停滞」という不安そのものですね…
その上で、Hajimariが意識していることは何ですか?
By インタビュワー
柳澤:
その不安を払拭するために、私たちが徹底していることが一つあります。
それは、「東京と地方で、エンジニアの給与基準・評価基準を一切変えない」ことです。
東京で採用したエンジニアと全く同じ基準、同じ働き方をしてもらいます。「地方だから給与が下がる」なんてことは、私たちの会社には一切ありません。
岡田:
給与制度と同じで、
キャリアパスについても東京と同等以上の多様な選択肢を用意するのが、
僕らの責務だと考えています。
「地方で自然に囲まれて働ける。その代わり、キャリアの道は閉ざされる」 そんな状況には絶対にしたくないんですよね。
むしろ、これから拠点がどんどん拡大していくからこそ、
- 「地方拠点主導で技術選定をリードする」
- 「地方からゼロイチの新規開発プロジェクトを立ち上げる」
といった、東京よりも大きな裁量を持って挑戦できるポジションが
これからどんどん生まれていくと考えています。
「1人で案件に放り込まない」 - 若手エンジニアへの約束
— 「地方で市場価値を高めたい」と考える若手エンジニアにとって、
成長環境はどうなっていますか?
By インタビュワー
柳澤:
まず大前提として、
若手エンジニアを1人で案件に放り込むことは絶対にしません。
必ず、東京のエンジニア、あるいは長野拠点のシニアエンジニアとチームを組んで、同じプロジェクトに入ってもらいます。
「チームで開発しながら、実践の中でキャッチアップしていく」
というOJT型のスタイルを徹底していて、
- 案件の背景理解
- 技術的なキャッチアップ
- コードレビュー/設計レビュー
といった、チームで支えながら成長していける環境を整えています。
岡田:
僕自身の原体験としても、静かで落ち着いた地方の環境って、
本当に開発テーマに集中できるんです。
東京は、どうしても「ノイズ」が多いんですよね。
通勤、人混み、イベント、飲み会…
それはそれで楽しいんですけど、集中力はどうしても削がれる。
地方だと、自分が本当に勉強したいことに深く潜れる。
研究所や開発拠点を作るときも、あえて都会から離れた場所を選んできました。
エンジニアにとっての「最高の贅沢」は、
「やりたいテーマに思い切り集中できる環境」だと思っていて、
地方にはそのポテンシャルがすごくあると感じています。
—最先端の技術に触れられる勉強会やイベントは、どうしても東京に集中しています。地方だと、そうした成長機会の格差は生まれないのでしょうか?
By インタビュワー
岡田:
その点は明確に「差はない」と言い切れます。
例えば、東京でしか開催されない価値ある技術イベントやカンファレンスがあれば、もちろん会社が旅費交通費を全額負担して参加を奨励しています。
物理的な距離を、成長機会の格差にするつもりは一切ありません。
地方拠点“だからこそ”できる、「ユニークな挑戦」
ここからは、さらに一歩進んで「地方拠点だからこそできる挑戦」について伺います。
By インタビュワー
柳澤:
長野拠点の例で言えば、「自治体との連携」は東京にはない大きな特徴です。
行政と一緒に地域課題に向き合うような仕事は、
東京にいたらなかなか経験できなかったと思います。
「地方創生テレワークアワード」にて地方創生大臣賞を受賞
もう一つは、チャンスの多さですね。
地方は、良くも悪くもITエンジニアのコミュニティがまだ小さい。
だからこそ、
- 専門学校の講師を頼まれる
- 自分がハブになってエンジニアコミュニティを立ち上げる
といった役割を任されることが増えます。
東京だと“人が多すぎて埋もれてしまう”ような活動が、
地方では「希少性の高い実績」として評価されるんです
岡田:
そこに加えるとしたら、「可処分時間」と「可処分所得」が増えることですね。
当然ながら、地方の方が家賃は安いですし、
満員電車で長時間通勤…みたいなものもほぼない。
その分、自由に使えるお金と時間が増えるんです。
その増えたリソースを「自分への技術投資」に回せるのが、
エンジニアにとってはめちゃくちゃ大きい。
例えば、
- 自宅にハイスペックなサーバールームを作る
- 個人プロジェクトやOSS活動に、夜じっくり時間を使う
- 専門書やオンラインコースに継続投資する
といった、東京ではなかなか難しかった取り組みに、
地方だと本気で振り切れるんですよね。
—拠点独自のカルチャーづくりや、新しい事業の創造も可能ですか?
By インタビュワー
岡田:
十分に可能です。というか、むしろそれを期待しています。
地方には、まだ誰も気づいていない地域の課題や、
気づいていてもプレイヤーがいない領域が山ほどあります。
「これを技術で解決したい」という思いと行動力さえあれば、
地方ならではの新しい事業に、いくらでも挑戦できる。
Hajimariとしても、そういったチャレンジを全力でバックアップしたいと思っています。
柳澤:
僕も同じですね。
地方での挑戦を、「会社の新しい事業の芽」にしていけたらと思っています。
地方拠点は、会社の「多様性」と「グローバル戦略」の最前線になる
— 今後、地方拠点が会社全体にどのようなユニークな貢献をしていくと考えていますか?
By インタビュワー
岡田:
一番大きいのは、人材の多様性が高まることだと思っています。
地方ごとに考え方や文化、生活スタイルは全然違うし、
海外から日本に来ているエンジニアにとっても、
「地方の方が暮らしやすい」というケースは多い。
地方に拠点を持つことで、
- 地方出身・地方在住のエンジニア
- 海外人材
- U・Iターンで戻ってくる人
といった、多様なバックグラウンドのメンバーを採用しやすくなる。
そこから生まれる視点の掛け算が、新しいアイデアやイノベーションの源泉になると考えています。
柳澤:
今後、2030年にIT人材が約79万人不足すると言われる中で、
東京だけを見ていても、人材不足は解決しません。
地方に本気で目を向けて、地方でも自立して働けるエンジニアを増やしていくことが、
結果的に会社全体のチャレンジの幅を広げることにつながると考えています。
「地方だから挑戦できない」のではなく、
むしろ「地方だからこそ挑戦できる」ことがたくさんある。
地方で優秀なエンジニアの方々と一緒に、
会社としても、もっと多くの挑戦をしていきたいですね。
未来:地方拠点は、グローバル展開を牽引する存在へ
お二人が描く、地方拠点の未来像を教えてください。
By インタビュワー
柳澤:
現在は長野、2026年4月までには、仙台、名古屋、大阪、沖縄の拠点が立ち上がります。
今後はもっといろいろな場所にチームを増やしていきたいと思っています。
「東京圏じゃないと、エンジニアとしての仕事ができない」
という時代は、もう終わりにしたいんです。
自分の人生の主導権を握って、地方で自立して働けるエンジニアを、日本中に増やしていく。そんなチームを、あちこちで立ち上げていきたいですね。
岡田:
僕も方向性は全く同じです。その上で付け加えるなら、
「グローバルにもチャレンジしたい」ですね。
地方拠点で確立した「自立したチームを育てるノウハウ」は、
国内だけでなく海外にも展開できるはずです。
今、ベトナムやオーストラリアのパートナーと連携を始めていますが、
これはその第一歩だと考えています。
地方拠点が、やがて会社のグローバル展開を牽引する存在になる
「地方=キャリア停滞」どころか、「地方=世界への挑戦権」だと僕は本気で思っています。
「自分で決めたこと」を、ここで正解にしよう
ー 最後に、この記事を読んでいる地方に関心がある方へメッセージをお願いします。
By インタビュワー
柳澤:
私たちは、「地方で働く=キャリアの妥協」だとは全く思っていません。
むしろ、自分の生き方や価値観に合わせて働く自由を取り戻す選択だと思っています。
地方には、まだ知られていない課題も、伸びしろも、そして挑戦の余地もたくさんあります。
もし少しでもその可能性に興味を持ってもらえたなら、それがこの対談を行った意味です。
対談の様子
岡田:
僕がこれまで見てきた「豊かなキャリア」を築いている人たちは、
例外なく自分のビジョンを持ち、それを行動で実現しようとしている人たちでした。
この記事を読んでくださったあなたが、
「地方」というキーワードに、少しでも自分の未来を重ねて感じたなら、
そのビジョンをもっとクリアにしたり、実際に行動して実現したりするのを、私たちは全力でサポートしたいと思っています。
「この会社は、それが「やれる」会社だ」と自信を持って言えます。