銀行、スタートアップ、USJを経て、Marcheでつくりたい組織
Marche株式会社では、
「子どもが『大人になりたい』と思える世の中を創る」
という理念を掲げています。
この言葉だけを見ると、少し大きく聞こえるかもしれません。
でも、その背景には、メンバー一人ひとりの経験や価値観があります。
どんな人生を歩んできたのか。
何に悔しさを感じ、何を大切にして働いてきたのか。
そして、これからMarcheをどんな会社にしていきたいのか。
今回は、Marcheの取締役である齋藤さんに、学生時代の陸上競技の経験、銀行・スタートアップ・USJでのキャリア、そしてMarcheに参画した理由について聞きました。
齋藤 健司 / Marche株式会社 取締役
千葉県松戸市出身。
大学卒業後、銀行に入行し、法人営業や人事・採用業務に従事。その後、スタートアップ企業に参画し、資金調達や大型アライアンスの構築などを担当。さらに、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの運営会社にて、予算策定・業績管理・マーケティング評価など、FP&A領域の業務を経験。
現在はMarche株式会社の取締役として、経営・組織づくり・事業づくりに携わっている。
学生時代の陸上経験と、今につながる原点
ーーまずは、齋藤さんの原点になっている学生時代の経験について教えてください。
中学時代の陸上経験は、自分の中ではかなり大きいですね。
小学校の頃から走るのは好きで、中学に入って陸上部に入りました。そこで先輩に勧められて、走り高跳びを始めたんです。
中学2年生で県大会3位になって、中学3年生の時には、地元にすごく強いライバルがいました。そのライバルと一緒に、松戸市で1番・2番、千葉県で1番・2番、関東でも1番・2番というところまで登っていったんです。
全国大会もいくつかあって、ひとつは自分が勝って、残りはそのライバルが勝つ、みたいな関係でした。
ーー全国トップレベルまで行った一方で、悔しさもあったと伺いました。
そうですね。高校進学のタイミングでオファーもあり、
ライバルと共に陸上の強豪校に行く選択肢もあったんです。
彼は、陸上の強豪校へ進学したのですが、自分は進学校を選びました。
今振り返ると、そこには少し「逃げた」感覚もあったと思います。
頑張ってもあいつには勝てないかもしれない。と思ってしまった。
高校に入ってからは怪我もありました。
なんとか、インターハイには2回出場できましたが、
ライバルは全国のトップで勝負する選手になっていた。
もっと勝負したかった。もっとちゃんと向き合えばよかった。
その悔しさは、今でも残っておりこの悔しさを繰り返してはいけないと、今に繋がっています。
ーーその挫折は、その後の仕事観にどうつながっていますか?
大学に入ってからは、体の状態もあって競技を続けることはできませんでした。
その代わりに、スポーツ新聞をつくるサークルに入りました。そこで、スポーツに人生をかけている人たちを取材したり、伝えたりする側になったんです。
昔一緒に競っていたライバルから、「昔から見ている齋藤の目から見て、今の自分の跳躍はどうだった?」と聞かれたこともありました。
その時に、自分が主役として競技を続けていなくても、挑戦している人の力になれることって嬉しいなと思ったんです。
自分自身が勝負しきれなかった悔しさを知っているからこそ、人生をかけて何かに挑んでいる人を支えたい。
この感覚は、今の仕事観のかなり根っこにあると思います。
銀行に入った理由と、経営者を支える仕事への関心
ーーそこから、なぜ銀行に入ろうと思ったのでしょうか?
大学時代、スポーツ新聞のサークルで活動している中で、企業の経営者の方々と接する機会もありました。
そこで感じたのは、経営者もまた、人生をかけて挑んでいる人たちなんだということです。
スポーツ選手は、人生をかけて挑んでいる姿がわかりやすいですよね。
でも、経営者も同じように、自分の会社を守り、従業員を守り、取引先を守りながら、意思決定を続けている。
そういう人たちを支える仕事がしたいと思ったんです。
だから銀行に入りました。
法人営業として、経営者や企業に向き合う仕事をしたいと思ったのがきっかけです。
ーー銀行でのキャリアは、最初から順調だったのでしょうか?
全然そんなことはありません。
最初の部署では、かなり苦戦しました。
目標達成もできないし、項目によっては達成率がかなり低いものもありました。何をやってもうまくいかない感覚があって、結構あがいていた時期でした。
その後、大企業営業の部署に異動して、そこで出会った上司から大きな影響を受けました。
毎日ひとつ、クライアント向けの経営戦略提案を考える。
これを求められたんです。
中途半端な内容を書くと、当然ダメ出しされる。
資料を読んでまとめただけのものでは通用しない。
本当に価値を出すには、経営者が今何を考えているのか、会社の背景にどんな課題があるのかを知らなければいけない。そのためには、人と話して、生きた情報を取りに行く必要がある。
そこで、
情報を集める。自分なりに加工する。自分の言葉でアウトプットする。
このサイクルを徹底的に学びました。
今でも、困った時はまず情報を取りに行く、という感覚があります。
ーー採用の仕事も経験されていますよね。
はい。銀行では、人事・採用の仕事も4年ほど担当しました。
採用は、自分の中ではマーケティングと営業の掛け算のような仕事でした。
どのマーケットから、どんな人に出会うのか。
相手に合わせて、どんな伝え方をするのか。
最後に、その人に意思決定してもらうために、どう向き合うのか。
ただ人を集めるだけではなく、相手を理解し、伝え方を考え、意思決定を支える仕事なんです。
この経験は、今のMarcheの採用や広報にもかなりつながっていると思います。
会社の魅力を一方的に伝えるのではなく、相手が何を大切にしているのかを理解する。
その上で、Marcheで働く意味をちゃんと届ける。
採用も、広報も、マーケティングも、根っこはかなり近いと思っています。
安定した銀行から、スタートアップへ
ーー銀行の人事という安定した環境から、スタートアップ「VISITS Technologies株式会社」に転職されています。迷いはなかったのでしょうか?
迷いがあったら、決めていなかったんだと思います。
自分の中でやりたいことは変わっていなくて。
人生をかけて何かを成し遂げようとしている人を支えたい。
経営者の近くで、会社の成長に関わりたい。
銀行員としてそれをやるのか。
企業経営のすぐ横でやるのか。
場所が変わるだけで、やりたいこと自体は変わっていなかったので、迷いはそこまでありませんでした。
昔から「他人からの自分の評価と、実際の自分との間に乖離がある」
「実際の姿よりも高く評価されている」という違和感を抱えていたことも、少し影響しているかもしれません。
大企業の名前があるからこそ、ありがたいことになかなか経験できない機会をいただけることもありましたが、
一方で「もっと等身大の自分で勝負したい」「自分の評価は自分で決めたい」と感じていたのも、転職を決めた理由のひとつになっている気がします。
ーー若いベンチャー企業に惹かれた部分もあったのでしょうか?
ありました。
銀行時代に、インターネット系や広告系の若い会社を担当する機会がありました。
そこで、自分たちの力で世の中を変えようとしている人たちにたくさん出会ったんです。単純に、かっこいいなと思いました。
若い頃から、自分たちで事業をつくり、世の中に新しい価値を出そうとしている。そういう人たちの近くで働きたいと思うようになりました。
スタートアップでは、資金調達や大型アライアンスの構築などを担当しました。銀行融資とは違う、エクイティ調達の世界にも触れました。
会社が大きくなっていく過程の中で、経営に近いところで動く経験ができたのは、自分にとって大きかったです。
USJで学んだ、数字と文化の両方を見る経営
ーーその後、USJの運営会社に転職されています。どのような理由だったのでしょうか?
家庭の事情が大きかったです。
子どもが病気を持って生まれてきて(今はもう元気に生活できているので問題ないのですが)、家族との時間もちゃんと取りたいと思うようになったんです。それまでは銀行でもスタートアップでも、かなり仕事中心の生活をしていましたから。
また、スタートアップで会社が大きくなっていく中で、管理会計をもっとちゃんと学ぶ必要があるとも感じていました。
そこで、妻の地元である大阪で転勤がなく、かつ管理会計に関われる会社を探し、ユニバーサルスタジオジャパンの運営会社に入りました。
ーーUSJでは、どんな仕事をされていたのでしょうか?
FP&A領域の仕事です。
予算策定、業績報告、設備投資の管理、マーケティング評価など、経営の意思決定に近いところで数字を見る仕事をしていました。
どこに投資するのか。
何を続けるのか。
何を見直すのか。
どのタイミングで判断するのか。
数字を見ながら、会社としての意思決定を支える経験を積みました。
ーーUSJ時代には、コロナ禍も経験されていますよね。
はい。地震や台風もありましたし、コロナ禍もありました。
そういう外部環境による大きな変化を経験して思ったのは、
大変な時ほど、企業文化が出る
ということです。
危機が起きた時に、会社は何を大切にするのか。
社員とどう向き合うのか。
どんな判断をし、どんな言葉を届けるのか。
これは、平常時には見えにくいものです。
だからこそ、Marcheでも、困難な時に踏ん張れる会社でありたいと思っています。
そのためには、普段からどんな文化をつくるのかを考えておく必要がある。
組織文化は、余裕がある時だけの話ではなく、厳しい時にこそ効いてくるものだと思います。
Marcheに参画した理由
ーーそこから、Marcheに参画した理由を教えてください。
代表の水島とはVISITS時代の同期入社組なんです。
水島が立ち上げたMarcheの
「子どもが『大人になりたい』と思える世の中を創る」
というビジョンに共感したことが大きいです。
自分自身、子どもが生まれてから、次世代に対する思いがかなり強くなりました。
子どもたちが、将来に希望を持てること。
何かに挑戦したいと思った時に、その可能性を広げられること。
生まれた環境によって、チャレンジの機会が大きく制限されないこと。
そういう世の中をつくりたいという思いがあります。
子どもが大人になりたいと思える世の中とは、どんな世の中なのか。
Marcheは、そのために何を提供できるのか。
どんな事業をつくり、どんな価値を社会に届けていくのか。
これから入る仲間ともその答えを一緒に考え、
一緒に事業をつくっていきたいと思っています。
Marcheでつくりたい組織
ーーMarcheはフルリモートの会社ですが、どんな組織にしていきたいですか?
フルリモートであっても、精神的な結びつきが強い会社にしたいです。
毎日オフィスで顔を合わせるわけではないので、ただ業務を分担するだけの関係になろうと思えば、いくらでもなれてしまいます。
でも、それだけだと、会社として本当に踏ん張りたい時に踏ん張れないと思っています。
お互いの考え方を知る。
何を大切にしているのかを理解する。
困った時にちゃんと頼れる関係をつくる。
仕事だけを切り出してつながるのではなく、一人の人として向き合うことを大事にしたいです。
もちろん、過度にウェットな関係を押しつけたいわけではありません。
一緒に会社をつくる。
一緒に事業をつくる。
一緒に、少し先の未来を考える。
そういう関係性を大切にしたいです。
ーーMarcheのメンバーには、どんな成長をしてほしいですか?
「マーケティングができます」だけの人にはなってほしくないと思っています。
Marcheはマーケティング支援だけでなく、「ビジネスとして成り立つか」という目線を大切にする会社です。
クライアントを成功に導くには、マーケティングのKPIを達成すればいいわけではなく、事業として成り立つ、利益が残る構造を作ることが重要です。
マーケティングがわかる。
財務やPL・BSがわかる。
市場を切り取る力がある。
顧客の課題を捉え、事業の形にできる。
そういう力を掛け合わせて、
事業をつくれる人を増やしていきたいです。
将来的には、Marcheの中からいくつもの事業が生まれていく会社にしたいと思っています。
売上規模だけではなく、メンバー自身が
「自分はこの仕事をするために生まれてきたのかもしれない」
と思えるような、使命感のある事業をつくっていきたいです。
ーーMarcheに向いているのは、どんな人だと思いますか?
完成された環境で、決められた仕事だけをしたい人には、もしかすると合わないかもしれません。
Marcheは、まだ整っていないこともあります。
これから決めていくことも多いです。
一人ひとりが担う範囲も、決して狭くありません。
でも、その分、自分の仕事が会社づくりにつながる実感があります。
自分の言葉が、採用や広報につながる。
自分の提案が、クライアントの事業成長につながる。
自分の挑戦が、Marcheの新しい事業につながる。
そういう環境を面白いと思える人には、合っていると思います。
今すぐ明確にやりたい事業がなくても構いません。
ただ、
「いつか自分の力で何かを形にしたい」
「自分はこれをやるために生まれてきたんだ、と思える仕事を見つけたい」
「マーケティングだけでなく、事業や経営に近い視点を身につけたい」
「良い仲間と切磋琢磨しながら、自分の可能性を広げたい」
そういう気持ちがある人とは、ぜひ一緒に働きたいです。
これから仲間になる方へ
ーー最後に、Marcheへの入社を検討している方へメッセージをお願いします。
Marcheは、まだまだ会社としての文化や事業をつくっていくフェーズにあります。
どんな会社でありたいのか。
「子どもが『大人になりたい』と思える世の中」とはどんな世の中で、
そのためにどんな事業をつくっていくのか。
これらを、経営メンバーだけではなく、これから入る仲間とも一緒に考えていきたいと思っています。
一人ひとりが、自分の人生で大切にしたいものを持ち寄りながら、会社をつくり、事業をつくり、社会に価値を届けていく場所にしたいです。
自分の力を広げたい人。
事業づくりに関わりたい人。
理念に共感しながらも、きれいごとで終わらせず、現実の仕事として形にしていきたい人。
そんな方と、これからのMarcheを一緒につくっていけたら嬉しいです。