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【インタビュー/ CTO】強い組織は、合理的かつ有機的に個人同士がつながっている

皆さん、こんにちは。
ONE COMPATH 人事の大橋です。

前回の弊社CFOである市川さんをインタビューをご覧いただきました皆さん、ありがとうございました。おかげさまでたくさんの反響をいただくことができました。


今回は、弊社の経営層であるCTO(=Chief Technology Officer)の中村さんをインタビューしました!

ONE COMPATHの経営層がどんな人物で、どんなことを日々思っているのか。

そこに再びスポットライトを当てていこうと思います!!

中村さん。今日はよろしくお願いいたします。
まずはじめに、中村さんがどんな方なのか。
パーソナルな部分についてお聞きします。

Q.) 中村さんは、どんな学生だったのでしょうか?

無駄をできるだけ省いて、結果を出すことをいつも考えていた

 勉強面では、負けず嫌いなのでテストでいつも1番を取りたかったです。
でも遊ぶことも大好きだったので、いかに無駄を減らして最短距離で高点数を取れるか、を常に考えてました。結果たどり着いたのが、「点を取れる一夜漬け」です。一夜漬けというと、テスト前日に詰め込み勉強する、というのが通常かと思いますが、それだと寝ていなくて頭が整理されず結果がでないということもありますよね。なので私の一夜漬けのやり方は、「一夜漬け」する日をテストの前日ではなく、数日前に前倒すというやり方でした。一夜漬けからテストまでの数日のうちの1日は、時差や頭の中を整えるために、体調不良だと言って学校を休んでいました。結果、成績は良かったです。特に数学と日本史に関してはずっと満点だったんじゃないかなと記憶しています。


 運動面では、幼稚園から小学校卒業までは剣道をやっていて、海上自衛隊の道場でもまれていました。転校したことを境に、中学からは卓球部に所属しました。とにかく練習が嫌いだったので、練習が少ないという理由だけで卓球部を選びましたが、在籍中にどんどん強くなってしまい、学校側が期待して元日本代表をコーチとして呼んでしまいました。練習をしたくないから卓球を始めたのに、結局練習がとても多くなってしまいました(笑)


 「転校」という話をしましたが、転校は私の考え方に大きな影響を与えた出来事でした。
転校する前は広島県の呉市というところにいたのですが、学校の成績が何より重要だという考え方が浸透している地域だったので、成績でいつも誰かと比べられている感じがとても嫌でした。呉市という範囲の中で誰かと比較したり、成績だけですごいと言われたりすることに抵抗がありました。

 転校して山口県下関の田舎に行ったのですが、そこはそれぞれの得意なことを認め合う価値観だったので、誰かと比較するという風潮が呉市にいた頃より少なかったです。例えば運動が得意であればそれでよいし、勉強が得意な人はそれを頑張ればよい。そこで、気付いたことは

世の中にはいろいろな土俵があり、自分の戦う土俵を見極めることが重要だ

ということですね。これは今後の私のキャリアの中でもとても重要な価値観の一つとなりました。

なるほど。学生のころから勉強においても合理的に進めていたあたりが
中村さんらしいなと思いました。
また、自分の戦う土俵を見極める、はとても重要だなと思いました。
自分の戦う土俵という話は、キャリアにも絡んでくると思いますが、

Q.) これまでのキャリアについて教えてください。

稀有な経験をたくさんしてきた。もちろん辛酸をなめたこともあるが、すべてが自分の肥やしとなっている。

 ~ 就職活動 ~

 就職活動の時を振り返ると、私は大学が電子情報工学科だったので、友人の多くは電気メーカーに行く人が多かったです。ただ私は電気メーカーに対して、プロダクトを世の中にアウトプットするまでに何年も研究する、というイメージがあったので、同じモノづくりでもアウトプットまでのスピードが早い業界を検討していました。

 その中でも印刷業界は企画からアウトプットまでのリードタイムが短いケースが多く、自分に向いていると思いました。結果としてご縁があって凸版印刷に新卒で入社することになりました。


 ~ 20代 ~

 凸版印刷では、商業印刷の工場の技術部に配属されたのですが、そこでは製造の効率化や新設備の導入計画、当時の新しい技術の導入可否を検討するなど、工場の改善に努めていました。

 ただ、入社して5年目にふと立ち止まるタイミングがありました。工場を動かしてモノを作るということに関しては知識や経験を増やすことができましたが、ソフトウェアが重要になってくる世の中においては、開発に関する知識や経験が必要だと感じていました。なので開発会社へ転職しようと本気で思っていた時期もありました。

 しかし時を同じくして、「アパレル通販カタログの世界同時発刊のため、ロンドンに技術駐在員として行かないか?」という打診を受け、新しい分野への挑戦だと思ってロンドンに行くことにしました。当時28歳でした。

~ 30代 ~

 3年ほどロンドンに駐在し、そこでは得意先との交渉やサーバーやネットワーク設備の管理などを行っていました。言葉も文化も働き方も違う国では苦労することも多かったですが、限られた時間の中で成果をきちんと残す、という仕事観に気が付きました。目の前のことを必死にやっていたらあっという間に時が過ぎたという感じです。

 31歳で帰国する際に、当時の上司が「せっかく世界を見てきたのだから、工場に戻るより新規事業の企画や開発をする部署に入ったほうが良い」と調整をしてくれました。その結果、事業開発部隊に異動し、その後すぐに、大手文具メーカーとの新会社立ち上げメンバーの5人のうちの1人としてアサインされ出向しました。

 新会社では、他社のメンバーと一緒に1から新しい事業を立ち上げるというを経験しました。
30代で、会社経営のすぐ傍で仕事ができたのは本当に幸運で、多くのことを学ぶことができました。

 大変遺憾ではありますが、最終的に会社は畳むことになってしまいました。ただ、どうやったら事業が失敗するのかを実体験を通じて経験できたことが、私にとっての財産となっています。


~ その後 ~

 その後、34歳でトッパンに戻ってからは、一貫して事業開発部隊でのキャリアを歩むこととなり、その一つにShufoo!があります。開発部隊の責任者に長い期間就きました。

 2019年4月に、ONE COMPATHの取締役CTOとして着任しました。

 こうしてキャリアを振り返ってみると、なかなか稀有な経験をさせてもらったなと思います。もちろん大変なこともたくさんありましたけどすべてが自分の肥やしになっています。

ありがとうございます。たしかに本当に多くのご経験をされてきたんですね。
特に20代後半でロンドン駐在、30代でベンチャー企業の立ち上げと経営をご経験された
というのは大変稀有で、大きな肥やしになっているんだろうなと思いました。

Q.) これまでのキャリアの中で、特に大きな挫折はなんでしょうか?

会社を畳んだ経験で得られた2つのこと

 そうですね。これだけキャリアが長いと大変だったことはたくさんありますが、その中でも
会社を畳んだ」という経験は、自分にとって大きな学びとなっています。

 この経験を通して、大きく2つのことを学びました。

 1つ目は、「どうしたら事業が失敗するのか」、を身を持って体験したことです。

 当時、1.5億円あった資本金が瞬く間に底をつきそうになりました。情けない話ですが、この時はまだ会社のお金がなくなるとはどういうことなのか?をはっきり理解できていませんでした。それどころか、そもそも会社が今どういう状況で、改善するためには何をしなければならないのか、がわからなかったのです。無知というのは本当に怖いことです。気づいたら、あとは座して死ぬだけという状況になりかねませんでした。その後、必死に勉強して事業に関するイロハを理解し、様々な試行錯誤をしましたが時すでに遅く、親会社である2社の合理的な判断として、会社を畳むこととなりました。 会社がどういう風に回っていて、事業や組織がどういう状態になると失敗するのか、を身を持って経験することができました。

 そして2つ目は、会社を動かす「組織」の仕組みについてです。
開発会社やデザイン会社、そして広告会社と上手にコミュニケーションを取り、営業活動までも一人ですることができれば究極一人でも、事業は実現できます。ただ、それではいずれ限界がきます。

 冒頭に、人には得手不得手があり自分の戦う土俵を見極めることが大切だ、という話をしたと思いますが、それぞれの強みを生かして、合理的かつ有機的につなげることで、各人のバリューが発揮されやすくなり、組織の力を最大限に発揮すると私は考えています

 ここで大切なのは、「合理的かつ有機的につなげること」という部分です。
実は各人が自分が得意なことだけをやっているだけでは不十分なのです。様々な経験を積んでいる個人同士が、各人の戦うフィールドを理解し調整しあうことで合理的かつ有機的に連動できると考えています。

つまり自分の土台を強くしながらも、様々な角度から物事を検討し判断することが大切だ、ということです。そのためには、チャレンジ精神旺盛でいろいろな経験をした個人が集合している組織が強いと思っています。

なるほど。会社を畳んだご経験を通して、
中村さんならではの強みが形成されていることがよくわかりました。
また、いろいろな分野を経験をしたうえで、自分の戦うフィールドを調整する。
というお話は、確かにそうだとおもいました。

Q.) 様々なご経験を経て、現在ONE COMPATHの取締役CTOとなっているわけですが、CTOとしての役割を教えてください。

ONE COMPATHが提供する全てのサービス、あるいは会社全体の全体最適を目指す 

 自分の過去の経験が、今のONE COMPATHに活きると判断してもらったので、CTOとして会社の役に立ちたい、支えたいと心から思っています。

 その上で、CTOとして心がけているのは、サービスを作り上げ運営していく中で、スピード、品質、コストを安定させることです。それも各サービス毎に最適化させるのはもちろんのこと、ONE COMPATHが提供する全てのサービス、あるいは会社全体を俯瞰してみたときの最適なバランスは何か?をCTOとして常に意識しています。

 また、ビジネストレンドや技術トレンドの移り変わりが激しいので、新しい技術にチャレンジする環境作りや後進の育成を行う必要もあります。加えて昨今の個人情報の意識の高まりや法整備の中で、情報セキュリティの管理もCTOの重要な役割だと認識しています。

ありがとうございます。
CTOとしては、サービス毎の部分最適はもちろん、
全サービス、会社全体を意識して、全体最適を図っているということですね。

Q.) 最後に、ONE COMPATHの社員や、ONE COMPATHに興味を持ってくださっている方向けに、今後どんな人材が溢れる会社にしたいか、ご意見をお聞かせください。

『やってみよう!』と言える人が溢れる会社にする


 会社にマルチタレントが増えることは間違いなく「是」です。
先ほどもお伝えいたしましたが、いろいろな経験をしている個人同士が合理的かつ有機的に連動する組織は強いからです。

 なので、自分の役割の枠を超えてどんどんチャレンジできる人が溢れる会社にしたいですね。
具体的には『やってみよう!と言える人』、そして実現に向けて『努力できる人』がもっと増えて欲しい。

 もちろん私自身もチャレンジしていきます。
0→1で事業をつくる一員となり、成功モデルを作りたいと思っています。
Shufoo!に関しては、長く関わらせていただいていて事業として収益を上げられるようになり、その礎を築く一人にはなれたかなと思いますが、とはいえShufoo!は自分がアサインされる前からあったサービスです。なので、再度0→1で成功するビジネスの立ち上げに関わることが、私のこれからのチャレンジです。

 “だってチャレンジしているほうが楽しいじゃないですか!

中村さん、ありがとうございました。
様々な経験をされたきて、かつ組織や事業の仕組みをよく理解されている中村さんだからこその
力強いお言葉がたくさんあったなと思いました。


今後も、ONE COMPATHの経営層に登場してもらおうと思っています。
こういう上司の元で働きたいと思う方、ぜひ「話を聴きに行きたい」をポチっとよろしくお願いいたします!


それでは!

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