Q.採用において、一番大切にしている価値観は何ですか?
もし、そう聞かれたら、
私たちは「成果を、自分一人の手柄だと考えないこと」と答えます。
採用の場では、
「事業を〇%成長させた」
「SNSのフォロワーを〇万人増やした」
といった華麗な実績が多く語られます。
そうした実績や成果こそが、その人の価値そのものだと捉えられる風潮もあります。
(本当にそうでしょうか?)
もちろん、自身の価値を伝えるうえで「数字」は大切です。成果を出した経験も、誇るべきものだと思います。
ただ、私たちが知りたいのは、その数字の大きさだけではありません。その成果や、自分が果たした役割を、どのように捉えているかです。
成果は、一人の力では生まれない
一人のマーケターやクリエイターの力だけで、事業が成長することはほとんどありません。
一人の力で、あるクライアントを救った。
ある事業をV字回復させた。
ある商品をヒットさせた。
そのように語られることもあります。
しかし、少なくとも私たちは、これまでの仕事を通して、自分たちだけの力でクライアントや事業を救ったと感じたことは、一度もありません。
・クライアントが積み重ねてきたプロダクトの価値。
・現場で働く人たちの努力。
・意思決定をした人。実行した人。支えた人。
・市場の変化や、タイミング。
多くの人の取り組みが重なって、ようやく一つの結果が生まれます。もちろん、その中でマーケターやクリエイターが果たす役割はあります。
しかし、それをすべて「自分が伸ばした」と説明してしまえば、成果が生まれた本当の理由を見失います。
これは、けっして謙虚さの話ではありません。
成果の構造を正しく理解する、マーケターとしての解像度の話です。
「何かがうまくいった」と思える現場を経験すればするほど、成果が生まれるまでの複雑さを、身に染みて感じることになります。
生活者が、自分で働いて得たお金を払い、商品やサービスを選ぶ。
その一つひとつの判断を動かすことの難しさが、身に染みます。
そして、その一つの気づきにたどり着くまでには、
数え切れないほどの、うまくいかなかった取り組みの跡が残っていることもあります。
マーケティングは、うまくいかないことの方が多い
最近、良い成果につながる仕事が増えてきたように感じます。
なぜだろうと考えてみると、多くの方に支えられ、私たちが歩きやすいように道を整えていただき、多少の失敗も受け止めてもらえる。
そうした信頼関係の上に、今の仕事が成り立っているのだと気づかされます。
マーケティングの現場では、考えた仮説は、たいてい外れます。
そもそも、企画がクライアントに受け入れられないことの方が多い。
プランニングそのものが間違っていることもあります。
実行してみても、まったく成果につながらないこともあります。
へこむことの連続です。
それでも、何が違ったのかを考え、生活者や市場の反応を見つめ、次の一手を考えていく。
転んだ先でつかんだものからしか、見えないことがあるからです。
マーケティングは、失敗からインサイトを得ながら、
前へ進めていく取り組みだと考えています。
何を見誤ったのか。どこで迷ったのか。誰に助けられたのか。
その経験によって、自分の考えがどう変わったのか。
私たちは、そこにその人自身の言葉が表れると考えています。
私たちが「自分の言葉」を大切にする理由
自分の言葉を持つ人は、強く言い切る人ではありません。
また、必ずしも話がうまい人ではありません。
誰かより優れたことを言える人でもありません。
むしろ、自分の経験があるからこそ、簡単には言い切れない。
相手の話を聞きながら、
「そうではないかもしれない」
「自分が見落としているものがあるかもしれない」と考えることができます。
自分の言葉を持っている人は、誰かと張り合う必要がありません。
自分を大きく見せる必要もありません。
経験から生まれた言葉は、派手ではなくても、まっすぐで、誠実で、借り物ではないからです。
経歴ではなく、その人が現場でどう向き合ってきたか
Redcherryは、華やかな経歴を否定する会社ではありません。
ただ、経歴の華やかさだけで、人を選ぶこともしません。
数字や肩書よりも、その人がどのように現場に立ち、他者と関わり、失敗から何を持ち帰ってきたのかを知りたいと考えています。
成果を自分だけのものにせず、関わった人たちに返せる人。
自分の正しさを証明することより、より良い答えを一緒に探せる人。
自分の評価よりも、クライアントの成果を大切にできる人。
そういう人がチームに加われば、周囲の人を引き上げ、クライアントにも、さらに大きな価値を還元できると考えています。
華やかな実績を、うまく並べることが苦手でも構いません。
現場で考え、迷い、失敗し、それでも前に進んできたのであれば、その経験を聞かせてください。
Redcherryは、そういう人とチームをつくりたいと感じています。
そして、そういう人に、きちんと手を差し伸べられる会社でありたいと思っています。