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『地道な積み重ねが事業を動かす原動力』になる。
そう語るのは、昨年9月にジョインし、韓国事業/ビューティ&ライフスタイル事業/PRチームを統括する執行役員・伊藤さん。SNSで話題になる韓国コスメ、鮮やかなパッケージ、次々と立ち上がる新ブランド。表面は華やかでも、薬事の細かな文言修正、全国の店舗状況の確認、1円・2円を削るための地道な積み重ねが事業の推進に繋がる。ブランドマネジメント経験を武器に、挑戦を“失敗”とみなさないカルチャーを体現しながら、現場と経営の間で、実行を積み重ね続ける。彼女が語る「挑戦を肯定する組織」の作り方から、STORiiYのリアルを紐解く。
Profile
伊藤(ito)
STORiiY執行役員 エグゼクティブ マーケティング ディレクター
新卒で日用品・商社兼メーカーに入社し、PRプロモーション/営業/輸入ブランドのマネジメントを中心に20年以上従事。その後、D2C化粧品企業2社で経験を積み、2024年9月にSTORiiYへ。入社後は韓国ブランドの日本展開(総代理)からオリジナルメイクブランドの立ち上げまで、発掘・戦略・実行・PL管理を一気通貫で推進。
信頼できる仲間と、もう一度挑戦する。
STORiiYを選んだ理由
——STORiiYに入る決め手は?
新卒で入社した化粧品メーカーでPR・営業・輸入ブランドのマネジメントなどを20年以上担当し、その中で現STORiiY代表の渡辺とは約15年同じチームで仕事をしてきました。独立後も近況を聞く中で、STORiiYの急成長と、若いメンバーが多く、急成長の中でプロジェクト全体をマネジメントできる層がまだ少ないという話を聞いて「それなら自分が力になれるかもしれない」と感じたんです。キャリアの折り返し地点を過ぎた今、自分の残りの時間をどこに、誰と使いたいかを考えた時に、自然とSTORiiYという選択にたどり着きました。お世話になってきた人と、もう一度チームを組む。すごくシンプルな理由ですけど、それが一番正直な決め手でした。
ブランドの発掘からPLまで責任を持つ
——現在の役割と業務について教えてください。
入社当初は「マーケティングディレクター」として、事業全体の戦略と実行を横断的に見ていました。そこから1年を経て、現在は執行役員として韓国事業・レディース&ライフスタイル事業・ブランドコミュニケーションチームを統括しています。韓国事業では、韓国で成長しているブランドや事業を発掘し、日本で総合代理(販売〜マーケ〜流通)として展開。メーカーとの折衝に始まり、日本市場向けの戦略を設計し、具体施策に落とし込んで最終的にはPLまで責任を持ちます。組織体制としては、ブランドごとに担当チームを組成し、フェーズに応じてメンバーを入れ替える“流動チーム”体制を採用しています。
結果をつくるのは、地味な積み重ね。
——STORiiYでの仕事のリアルを教えてください。
SNSでの発信や華やかなパッケージだけを見ると、STORiiYの仕事はトレンドの最前線にいるように見えるかもしれません。でも、実際の現場は驚くほど地道で細やかな作業の連続です。韓国事業においては、韓国と日本では薬事ルールが異なるため、商品ごとに文言や成分表示、パッケージデータを日本仕様に修正していきます。その確認や修正を、メーカーと何度も往復しながら丁寧に積み上げていきます。輸入時には不良品の処理や条件交渉も発生し、在庫管理や全国の卸先店舗の売場確認まで、自分たちの手で見ています。また、原価や物流費の見直しなど、1円・2円単位のコスト削減も日常的な仕事のひとつです。ただ、その“1円”が大きな利益を生み出す可能性を秘めています。私はこの仕事を「地味で丁寧な積み重ねの集合体」だと思っています。どれだけ派手なキャンペーンやデザインを打ち出しても、裏側のオペレーションが整っていなければ持続しない。だからこそ、一つひとつの改善を積み重ねるプロセスにこそ、仕事の価値があると感じます。華やかさより、誠実さ。その積み重ねが、STORiiYというブランドを支えています。
“ミーハーであれ”は条件。でも、それだけでは足りない
——どんな人がSTORiiYにフィットすると思いますか?
STORiiYに向いているのは、トレンドを楽しみながら、仕組みや数字の裏側と本質に興味を持てる人だと思います。STORiiYの事業は、スピードと変化がすべてです。派手さよりも“仕組みを面白がれる人”が、この環境で一番伸びていくと思います。消費者の流行の移り変わりが早い分、その“今”に事業をマッチさせられるかどうかが成長の鍵になります。だからこそ私たちは、「ミーハーであれ」という言葉を大切にしています。
ここでいう“ミーハー”とは、単に流行を追うことではありません。
消費者の心の変化を敏感に感じ取り、「いま何が刺さるのか」をチーム全体で考え続ける姿勢のことです。その感性を持ちながら、実際の現場では泥臭く動き続けられるかどうか。そこにこの仕事の本質があります。
——なぜ、その姿勢が大切なんでしょうか。
私たちは「結果主義」ではなく、「やるか・やらないか」を大事にしているからです。
挑戦する領域がまだ不確実だからこそ、結果が出るかどうかよりも、まずやってみることに価値がある。 「やってみた結果うまくいかなかった」は全く問題ではありません。
むしろ、やらなかったことの方がもったいない。だから評価も結果よりプロセス、つまり“実行責任”を重視しています。
——STORiiY自体のカルチャーも実行主義なんですか?
そうですね。STORiiYは型がない組織なんです。誰も正解を持っていない中で、まず一歩踏み出せるかどうか。その「実行主義」が根底にあります。失敗をマイナス評価することはない。だからこそ、安心して挑戦できるカルチャーなんです。
トレンドを掴み、次のブランドを生み出す挑戦へ
——今後の展望を教えてください。
韓国事業もレディース&ライフスタイル事業も、共通しているのは““ブランドの軸やメッセージをぶらすことなく、消費者の今の心にマッチさせていく”ことです。。トレンドの移り変わりが早い分、スピードと柔軟性が命。意思決定から実行までの距離をもっと短くして、挑戦の回数を増やしていきたいと思っています。「やってみたい」が言える空気、「やってみた」を称賛する評価、そして「やり切る」チーム運営。そういう環境の中で、次の世代と一緒に新しいSTORiiYをつくっていきたいです。