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AI技術が目まぐるしいスピードで進化する今、技術組織を率いるCTOには、何が求められるのでしょうか。
高度な専門知識。新しい技術を見極める力。そして、複雑な課題に対して最適な判断を下す力。
そんな技術的意思決定について、TempestAIのCTO・中町さんに尋ねると、返ってきたのは意外なほどシンプルな答えでした。
「一人で決めないことです。」
技術組織を率いる立場でありながら、自分の考えだけを正解にしない。メンバーと議論し、時にはAIの力も借りながら、より良い答えを探していく。
その姿勢の根底には、技術への探究心だけでなく、人との関わりを大切にする価値観がありました。
今回は、エンジニアとしての原点から、TempestAIとの出会い、AIの可能性、そしてこれからの組織づくりまで、中町さんの考えを聞きました。
「一人で決めない。」技術的意思決定で大切にしていること
── CTOとして技術的な意思決定を行う際、最も重要視していることは何ですか?
中町: 一人で決めないことですね。
技術的な判断をするとき、自分の考えだけで結論を出すのではなく、まずはメンバーと議論するようにしています。
自分はこう思うけれど、ほかの人はどう考えるのか。それぞれの視点を持ち寄ることで、自分だけでは気づけなかったことが見えてくるんですよね。
それに、AIに自分の考えをぶつけることもあります。
AIは膨大な情報を学習しているので、一般的な考え方や、自分とは異なる視点を提示してくれることがあります。
もちろん、AIの回答が必ず正しいというわけではありません。
そこに自分たちの状況や前提条件を加えて考え、さらにメンバーと確認する。
そういうプロセスを大切にしています。
自分一人の考えに偏らず、いろいろな視点を取り入れることは、技術者としても意識していることですね。
技術を突き詰めるだけではなく、人との関わりも大切にしたい。
── 技術者として、これだけは譲れないという価値観はありますか?
中町: 技術者やエンジニアと聞くと、パソコンに向かって黙々と作業していて、少しコミュニケーションが取りづらいようなイメージを持つ人もいると思うんです。
でも、実際には全然そんなことはなくて。
もちろん、技術を追求することは個人としてすごく良いことだと思っています。
ただ、会社という組織で働く以上、技術的な知識や立場によって壁を作らずに、人と交流できることを大切にしたいんですよね。
エンジニアだから、技術者だからということではなく、誰とでも気軽にコミュニケーションが取れる。
そういう姿勢を大事にしています。
── 技術そのものへの向き合い方についてはいかがでしょうか?
中町: もともとは、一つの分野を突き詰めていこうと考えていたんです。
ただ、最近のAI技術の進化は本当に速いんですよね。
そういう変化を見ていると、一つの分野だけにこだわるのではなく、幅広く技術に触れていくことも重要だと感じています。
もちろん、必要なところは深く掘り下げます。
でも、自分が知っている技術や得意な分野だけで判断してしまうと、技術的なバイアスがかかってしまうこともある。
だからこそ、幅広い技術にアンテナを張りながら、必要に応じて深く学ぶことを心がけています。
これからも続けていきたいですね。
エンジニアとしての原点。大学時代、ゼロから技術と向き合った経験。
── プログラミングに興味を持った最初のきっかけを教えてください。
中町: 実は、大学時代の委員会活動がきっかけなんです。
当時、委員会でシステムを担当していて、対応が必要になったことがありました。
その頃は、プログラミングやシステムについて十分な知識があったわけではなかったんです。
でも、対応しなければいけない状況だったので、そこから集中的に勉強しました。
1週間で必要な知識を学んで、さらに1週間でプログラムを構築したんです。
今振り返っても、かなり大変でしたね(笑)。
最初から技術に詳しかったわけではなくて、必要に迫られて学び始めたというのが実際のところです。
でも、その経験がプログラミングに本格的に向き合うきっかけになりました。
「クレイジーな奴らだな。」TempestAIとの出会い。
── TempestAIの話を初めて聞いたとき、率直にどんな印象を持ちましたか?
中町: クレイジーな奴らだな、と思いましたね(笑)。
当時、僕自身も起業しようと考えていて、準備を進めていたんです。
そんなタイミングで、たまたまTempestAIのメンバーと出会いました。
話を聞いてみると、目指している世界観や、根本的な考え方が結構近かったんですよね。
もちろん、具体的に何をするのか、どう実現していくのかという部分では違いもありました。
でも、目指している方向性には共通するものがあって。
そこからいろいろと話を重ねていくうちに、気づいたら入っていたという感じです。
気づいたらずっといる、みたいな(笑)。
AIは、何でも相談できるパートナーになれる。
── AIという技術が持つ可能性について、どのように考えていますか?
中町: AIという技術自体は昔からありましたが、ChatGPTのようなサービスが登場したことで、より身近なものになりましたよね。
企業でAIを導入するという話も増えています。
ただ、実際に活用しているのは、まだ一部の企業や人たちが中心なのかなという印象もあります。
それに、AIというと、どうしてもビジネスでの活用や業務効率化の話になりがちだと思うんです。
もちろん、それも大事な使い方です。
でも、僕はもっと幅広い可能性があると思っています。
例えば、何でも知っている、自分より頭の切れる先輩が、いつでもそばにいるような感覚です。
仕事の相談だけではなく、自分の人生の悩みだったり、これから何をしたいのかだったり。
そういうことも一緒に考えてくれる存在になれると思うんですよね。
自分が実現したいことを、一緒に実現してくれるパートナー。
そう考えると、AIの可能性は本当に無限大だと思っています。
CTO自身がボトルネックにならない組織をつくる。
── メンバーが最大限に力を発揮できる技術組織とは、どんな組織だと思いますか?
中町: これはすごく難しい質問ですね。
まず、これまで自分が意識してきたことから話すと、メンバーと一緒に課題に向き合うようにしてきました。
何か問題があれば、一緒に考えて、一緒に解決していく。
自分が関わることで、提供できる価値をもっと高められるように動いてきたんです。
ただ、それを続けていると、自分自身がボトルネックになってしまうという問題もあるんですよね。
自分がいるからこそ価値が高まるという状態は、裏を返すと、自分がいないと進まない状態にもなり得る。
それでは、組織として拡大していくことが難しくなってしまいます。
── その課題に対して、今はどのようなことを意識していますか?
中町: 最近は、一人ひとりが自分で考えて動ける組織をつくることを意識しています。
もちろん、全員がまったく同じ考え方をする必要はありません。
それぞれの個性や強みは大切にしたいと思っています。
ただ、課題にどう向き合うのか、どう考えて判断するのか。
そういった思考の部分を、ある程度組織として共通化していくことが必要なのかなと思っています。
自分が持っている考え方や、課題に対する目線を組織全体に広げていく。
そのうえで、一人ひとりが個性を発揮できるようになれば、もっと強い技術組織になると思うんです。
── それは技術組織だけでなく、会社全体にも共通する考え方でしょうか?
中町: そうですね。
これはCTOとしてだけではなく、会社として意識していることでもあります。
結局、僕たちの大きな目的は、お客様に価値を届けることなんですよね。
技術も組織づくりも、そのための手段だと思っています。
目的に対して、どういう手段を取るのか。
そのために必要な思考力や判断の目線を共有しながら、一人ひとりが自分の強みを発揮できる組織にしていきたいですね。
「世界変えてこ」未来の仲間へ。
── 最後に、これからTempestAIに出会う未来の仲間へ、メッセージをお願いします。
中町: 世界変えてこ。
それだけです(笑)。
編集後記|一人で決めない。その先にある、強い組織。
今回のインタビューで印象的だったのは、中町さんが一貫して「自分一人の考えに閉じないこと」を大切にしていた点です。
技術を追求しながらも、専門性による壁を作らない。
新しい技術を学び続けながらも、自分の知識だけを正解にしない。
そして、CTO自身がすべての判断を担うのではなく、一人ひとりが考え、行動できる組織を目指す。
そこには、個人の技術力だけでなく、仲間とともに価値を生み出していこうとする姿勢がありました。
Change Together, at Tempest Speed.
変化の速いAIの世界で、技術を追求しながら、仲間とともに新しい価値を生み出していく。
TempestAIでは、そんな挑戦をともにする仲間を求めています。
AI技術を追求したいエンジニアの方も、AIを活用してお客様の課題解決に取り組みたいコンサルタントの方も、プロジェクトを主体的に推進していきたい方も。
少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ一度お話ししましょう。