メガバンクからA Inc.へ転職し、3年半で全事業部を経験。現在はSaaS事業の全体責任者を務める渡邊尚樹さん。条件面よりも「経験」を優先してスタートアップへ飛び込み、どのように「自分ゴトとして事業を動かす手応え」を掴んだのか。大手出身だからこそ感じる組織の魅力と、求める人物像について語ってもらいました。
渡邊 尚樹(わたなべ なおき) Platform & Technology Div. マネージャー
明治大学経営学部卒業後、三菱UFJ銀行に入社。法人営業として企業の経営層に対し、融資や事業支援を行う。2020年、起業を見据えた挑戦の場を求め、A Inc.へ参画。SNSマーケティングディレクターからキャリアをスタートし、リーダー、新規事業開発(Aupus立ち上げ)、既存事業のサブマネージャーを歴任。現在はPlatform & Technology Div.のマネージャーとして、CEO直下でAstream事業の成長戦略を牽引している。
メガバンクを経て、A Inc.で全事業部を経験。「看板のない場所」で実力を試したかった
── これまでの経歴について教えてください。
学生時代から「いつか起業したい」という夢がありました。父が大手企業の立ち上げ・経営に携わり、経営者として働く姿を見てきたことで、子どもが野球選手やサッカー選手に憧れるような感覚で、自然と「社長ってかっこいいな」と思うようになったんです。
そうした思いから、就職活動では「若いうちから経営者と直接仕事ができる環境」を軸に考え、三菱UFJ銀行に入社しました。法人営業として企業の社長や経営層に融資や事業支援の提案を行い、経営の意思決定に近い場所で働けたのは貴重な経験でした。
ただ、働く中でお客様が信頼してくれているのは、私自身ではなく「大手銀行」という看板なのではないか、と感じるようになりました。働き方や仕事の進め方も細かくルールが決まっていて、守られた環境の中にいる実感がありました。この看板を外したとき、自分には何が残るんだろう。後ろ盾が何もない場所で、自分の実力を試してみたい。そう考えて、転職を決意しました。
── 数ある企業の中から、なぜA Inc.を選んだのでしょうか?
転職活動の際は、自分なりの条件を決めて探していました。一つは「代理店事業を持っていること」。銀行って、大手同士でサービス自体に大きな差がないんです。だからこそ営業担当の力で勝負する側面がある。プロダクトだけで売れるビジネスより、人の介在価値が問われる環境の方が、自分の経験を活かせると感じていました。
もう一つは「社長が若すぎないこと」。勢いだけでなく、バランス感覚のある経営をしている会社で学びたかったんです。この条件をもとに、何社か受けた中で、A Inc.が一番しっくりきました。目先の待遇よりも、この規模の会社で経営の近くにいられる経験を優先したい。「未来の自分への投資」という感覚で入社を決めました。
── 入社後は様々な役割を経験されたんですよね。
はい、おそらく全事業部を経験しているのは社内で私一人だけだと思います。
最初の1年はSNSマーケティングのディレクターとして現場でクライアントワークに従事しました。その後リーダーとしてチームマネジメントを1年経験し、新規事業「Aupus」の立ち上げにも構想段階から携わりました。既存事業のサブマネージャーも並行して担当し、現在はPlatform & Technology Div.のマネージャーとして7ヶ月目になります。
振り返ると、その時々で「これをやりたい」と手を挙げたことを、やらせてもらえた結果ですね。A Inc.には、職種や年次に関係なく打席に立たせてくれる文化があります。意思決定のスピードの速さも大企業では絶対に味わえない醍醐味だと感じています。
仕事のことを考えている時間が楽しくなった。"自分ゴト"になると、こんなに変わる
── 入社前と後で、ギャップはありましたか?
良い意味で「まだ何も決まりきっていない」ことですね。銀行時代はレールがガチガチに敷かれていて、そのレールの上をいかに速く走るかが求められていました。でもA Inc.では、ルールも運用もゼロから自分で作っていける。これは逆に嬉しかったです。
経営陣との距離も近く、ダイレクトに議論して即決していく。このスピード感と裁量の大きさは、大企業出身の人間からすると驚きの連続でした。
転職して一番変わったのは、メンタル面かもしれません。正直なところ、前職では日曜日の夜が憂鬱になる時もありました(笑)。 でも今は、休日に仕事のことが頭をよぎっても、嫌な気持ちになるどころか、むしろ「あのアプローチを変えたらもっと面白くなるかも」とワクワクしてしまうんです。 仕事が"自分ゴト"になると、こんなに感覚が変わるのかと、自分でも驚いています。
時間を区切って働くより、自分のリズムで自由に考えたり動いたりできる環境の方が、僕の性には合っているみたいです。
会社のステージを引き上げる「ブースター」。テクノロジーで業界を変えていく
── 「Platform & Technology Div.」の役割を教えてください。
私たちのミッションは、主力プロダクトである「Astream」を中心に、SaaS事業を非連続に成長させることです。既存の延長線上にある成長ではなく、会社のステージを一段も二段も引き上げるような飛躍的な拡大を目指しています。
A Inc.はもともと広告代理店事業からスタートしており、現在も安定した収益基盤を持っています。そこでで築いた業界内での信頼関係や現場の知見は、競合他社にはない私たちの強みです。Platform & Technology Div.は、その資産とテクノロジーを掛け合わせることで、会社全体の成長速度を加速させるブースターのような存在だと考えています。
体制としては、ビジネス職・エンジニアを含め計15名程度のチームです。今年からCEO直下の体制になり、代表と直接コミュニケーションを取りながらスピード感を持って事業戦略を練っています。
Astreamは市場に受け入れられるフェーズを超え、ここからが本当の勝負です。単なる便利なツールで終わらせるつもりはありません。「Aのプロダクトがないと仕事にならない」と言われるレベルまで磨き込み、業界のアナログな構造をテクノロジーで塗り替えていく。その手応えを日々感じています。
── SNSマーケティングディレクターを経験後、各事業部へステップする方が多いですが、このポジションにはどんな人が向いていると思いますか?
SNSの専門知識は最初からなくてもいいと思っています。私自身も、銀行出身でSNSなんて全然詳しくなかったです。普段自分で投稿もしないですし(笑)。でもAstreamというツールがあることで、感覚や属人的なセンスに頼らず、データに基づいた提案ができる。他業界からの挑戦を、プロダクトが支えてくれる環境です。
ただ、SNSの世界はアルゴリズムの変更や新しい媒体の登場など、変化が本当に速いです。今まで通用していた知見が、突然使えなくなることもあります。だからこそ大事なのは、常に新しい情報をキャッチアップして、すぐに適応できる力。むしろ業界のベテランより、好奇心旺盛で興味関心の強い人の方が活躍できるかもしれません。
例えば、新しいSNSが出てきたとき、「これ、マーケティングに使えるかな?」と自分から試してみる。そんなマインドがあれば、業界経験は関係ないと思います。
「安定を手放すのが怖い」人へ。自分の意志でキャリアを選び、チームで勝つ喜びがここにある
── チームの雰囲気について教えてください。
私も入社前は正直、「渋谷の広告代理店」ってキラキラしていて、ちょっと近寄りがたいイメージがあったんです。でも実際は全然違いました。物腰が柔らかくて、相手のことを大事にできる人が多い。仲間の成長や成功を一緒に喜んでくれるような雰囲気があります。「他人を蹴落として自分が上がる」というマインドの人は、本当に一人もいないですね。
もちろん働き方の自由度が高い分、常に当事者意識や責任感を持って推進する必要はあります。指示を待っているだけでは何も進まない。「どうやったら一番成果が出るか?」を自分で考えながら動ける人が求められます。温かいけれど、芯は強い。そういうチームだと思います。
── 今後の展望について教えてください。
まずはPlatform & Technology Div.を非連続に成長させて、A Inc.という会社自体を飛躍的に大きくすること。そして、事業で得た収益を元手に、さらに新しい事業にも挑戦していきたいです。
個人的には、「組織」にも強い関心があります。父が経営者として働く姿を見て育ったので、いつか自分も会社全体を牽引して、メンバー全員がより熱量高く働ける「最高の雰囲気」を作りたいですね。会社が成長した分だけ、しっかりメンバーにも還元される。そんな好循環を作っていきたいですね。
── 最後に、候補者の方へメッセージをお願いします。
「今の環境を変えたいけれど、安定を捨てるのが怖い」と感じている人ほど、A Inc.を見てほしいです。大手出身だと、スタートアップに飛び込むことに不安を感じる人も多いと思います。私も銀行から来たときは、正直ドキドキしていました。でも実際に入ってみると、みんなで上を目指していこうという前向きで温かい雰囲気がある。この空気感だけは、外から見ているだけでは伝わりきらないかもしれません。
ここでは、「やりたい」と手を挙げれば打席に立たせてもらえる。自分のキャリアを、自分の意志で選び取れる。そういう働き方を求めている人には、きっと合うと思います。チームで勝ちに行く一体感と、自分の仕事が会社の成長に直結する手応え。それを一緒に味わえる仲間を、心からお待ちしています!