こんにちは、やまむらです。
旅行が好きで、これまでも各地を訪れてきました。旅先を決めるだけでなく、時刻表や乗り継ぎを調べ、限られた時間で移動するかを計画するのも楽しみの一つです。
以前には、「1日半でいかに多くの島を巡れるか」をテーマに、しまなみ海道を旅しました。
そんな私が今回挑戦したのは、北海道・宗谷岬から沖縄・荒崎岬までの日本縦断です。
今回は、次のコンセプトで旅行を計画しました。
1.北海道・本州・九州・沖縄本島を縦断し、最北端の宗谷岬(北海道稚内市)から最南端の荒崎岬(沖縄県糸満市)を目指す。
2.移動には、原則として高速バスやフェリーなどの陸路・海路を使う。長距離バスはリラックスできるように3列シートを利用する。
3.鉄道とタクシーは利用しない。
4.運転免許がなくても再現できるよう、レンタカーとカーシェアは使わない。レンタサイクルは利用可。
5.立ち寄った土地のご当地グルメを味わう。ただし、どこでもおいしく楽しめる海鮮丼は除く。
6.1日1回はシャワーを浴びて着替え、旅の途中で1回は洗濯する。
日本縦断の途中、稚内と沖縄では観光も楽しみました。少し長くなりますが、その様子もあわせてお伝えします。
目次

(社員が作った「エクストリームマップ」アプリで旅の工程を記録)
どのように旅行計画を立てたか?
今回の旅程は、スタート地点の稚内から順番に決めたわけではありません。
まず決めたのは、鹿児島から沖縄へ渡るフェリー。そこから北海道へ向かって、逆算するようにルートをつないでいきました。
① まずは「鹿児島→那覇」を固定
旅程の軸にしたのは、1日1便しかない鹿児島-那覇間のフェリーです。「鹿児島新港を18時に出発」
この時間に間に合うことを条件に、鹿児島へ向かう交通手段を探すと、博多から鹿児島へ向かう高速バスが見つかります。
博多 → 鹿児島 → 那覇
まずは、九州から沖縄までのルートが決まりました。
② 次に「青森→博多」をつなぐ
続いて、博多へどうたどり着くかを考えます。広島、大阪、名古屋、東京、仙台、青森など、大きな都市を発着する高速バスを調べ、乗り継げる組み合わせを探しました。
ここで気を付けたのが、乗り換え時間です。短すぎるとバスが遅延したときに乗り継げず、長すぎると時間をロスしてしまいます。そのため、基本は2~3時間、大阪では渋滞を考えて4時間ほど確保しました。こうして、
青森 → 東京 → 大阪 → 博多
と、少ない乗り換えで本州を縦断するルートが決まりました。
③ 最後に「稚内→青森」をつなぐ
残るは北海道です。函館-青森間は、青函フェリーと津軽海峡フェリー、2社の時刻表を比較し、乗り継ぎのよい青函フェリーを選択。さらに北海道内の都市間バスを調べ、
稚内 → 札幌 → 函館 → 青森
とつなぎました。
こうして完成したのが、
稚内 → 札幌 → 函館 → 青森 → 東京 → 大阪 → 博多 → 鹿児島 → 那覇
という日本縦断ルートです。
1日1便のフェリーから逆算し、バスの遅延リスクも考えながら、一つずつルートをつないでいきました。
おいしすぎ!北海道編
新横浜から羽田空港を経て稚内へ
(1日目:8/9(日) 8:18新横浜→10:55羽田空港→13:05稚内空港)

旅の始まりは新横浜。羽田空港まで連絡バスで移動し、ほぼ定刻どおりに到着しました。

羽田からは、1日1便のANA稚内行きNH571便に乗ります。お盆休み最初の日曜日だったからか、空港は混雑し、出発は20分ほど遅延。私が乗った便も満席でした。
稚内空港でランチ
(1日目:8/9(日) 13:05~13:25稚内空港)


ホタテラーメン(味噌、1,400円)
宗谷岬へ向かう路線バスの出発まで、少し時間があります。この間にランチです。
空港内のレストランで、ホタテラーメン(味噌)をいただきました。大きなホタテが2つも入っていて、うれしい!
路線バスで宗谷岬へ
(1日目:8/9(日) 13:25稚内空港→13:55自動車学校前→14:21宗谷岬)

空港から宗谷岬への直行バスはありません。30分ほど歩き、「自動車学校前」というバス停から乗る必要があります。


稚内空港への到着が遅れ、バス停に着いたのは出発時刻ぎりぎり。バスは1日4本しかなく、逃せば計画が崩れるところでしたが、幸いバスも4分ほど遅れて到着し、無事に乗車できました。
JR稚内駅から来たこのバスは満席で、10人ほどの立ち客がいるほどの混雑ぶり。稚内空港から歩いてこのバス停へ来て、宗谷岬を目指したのは私だけでした。
宗谷岬に到着。ここからがスタート
(1日目:8/9(日) 14:21~15:20宗谷岬)

宗谷岬は、北海道でも指折りの観光地。バスだけでなく、車やバイクで訪れる人も大勢いました。「日本最北端の地」の碑の前には撮影待ちの長い列ができ、並ぶこと約30分。前後の人と声を掛け合い、お互いの記念写真を撮りました。
ここから、いよいよ日本縦断のスタートです。


とはいえ、せっかく宗谷岬に来たので、少し観光も。
お土産屋に併設された流氷館へ。しかし、残念ながら中には入れず。窓越しに流氷の展示を見ました。


旧海軍望楼にも立ち寄りました。サハリンまでは見えませんでしたが、オホーツク海を一望できます。望楼の近くには野生のエゾシカもいて、人が近づいても逃げません。ただし、草原のあちこちに彼らの落とし物があるので、足元には注意が必要です。
もう一つの岬、ノシャップ岬を訪問
(1日目:8/9(日) 15:20宗谷岬→(稚内駅)→16:59~17:30ノシャップ岬)


(奥に見えるのは、利尻島と利尻富士)

(バスのナンバーが何と777。旅の幸運を見守ってくれているかのようです)
宗谷岬から路線バスに乗り、稚内駅を経由して、もう一つの岬・ノシャップ岬にも立ち寄りました。天気がよく、利尻島(利尻富士)や礼文島もくっきり見えました。
稚内駅と北防波堤ドーム
(1日目:8/9(日) 17:30ノシャップ岬→17:51~18:10稚内駅・北防波堤ドーム)


バスで稚内駅まで戻り、最北端の線路のモニュメントを撮影。気温は20度ほど。
続いて、昭和11年に完成した北防波堤ドームを見に行きました。かつてはここからさらに北へ向かう人々でにぎわっていたことが、この立派な建造物からうかがえます。
稚内での夕食と温泉入浴
(1日目:8/9(日) 18:10稚内駅→18:22うろこ亭→20:08港のゆ→22:09稚内駅)


宗谷黒牛ステーキ定食(3,500円)
夕食は、稚内駅から歩いて15分ほどの「うろこ亭」へ。人気店らしく、すでに長い列ができていました。80分待って、ようやく席へ。海鮮が中心のお店ですが、宗谷黒牛のステーキも人気で、赤身の旨みがとてもおいしかったです。

ヤムワッカナイ温泉 港のゆ(退館時に撮影したため、受付終了の掲示になっています)
この日の入浴は、さらに5分ほど歩いたところにある「ヤムワッカナイ温泉 港のゆ」。680円で温泉に入り、1時間半ほどゆっくりしました。乗り物酔い止めの「アネロン」も飲み、このあとの長距離バスに備えます。


稚内駅まで戻り、バスを待つ間にセイコーマートへ。北海道産のとうきび茶、道産昆布のおにぎり、北海道メロンのアイスと、北海道のものにこだわって買いました。中でもメロンアイス(291円)は濃厚で、とてもおいしかったです。
わっかない号で札幌へ
(1日目:8/9(日) 23:00稚内駅→翌5:34札幌駅)


わっかない号(6,030円)
観光や寄り道はいったんここまで。ここからは本格的に日本縦断が始まります。
23時に札幌行きの夜行バス「わっかない号」に乗車します。隣の人を気にせず、ゆったり座れる3列シートです。途中2か所でトイレ休憩があり、停車したことには気付きましたが、睡眠時間を確保するため外には出ませんでした。
早朝、外が明るくなっても、ほかのお客さんが寝ているためカーテンは開けられません。景色を楽しめないだけでなく、今どこを走っているのかも分かりません。
そこで、車内でGoogleマップを開き、現在地から到着時刻を予測します。遅延があれば、旅程を組み直さなければなりません。今回は、ほぼ定刻どおりに札幌へ到着しました。
札幌すすきので朝食
(2日目:8/10(月) 5:34~7:14札幌・すすきの)

札幌といえばラーメンが有名ですが、ほかの場所でも食べる予定なので、もう一つの名物・スープカレーを選びました。早朝に開いている店は多くありませんが、幸い、すすきのには深夜から早朝まで営業するスープカレー専門店「Sha-La-La(シャララ)」がありました。


チキンスープカレー(1,500円)
札幌駅からすすきのまで30分歩き、お店に到着。入店時に「提供まで40分ほどかかる」と言われましたが、そのまま注文しました。実際に熱々のスープカレーが届いたのは、次のバスが出発するわずか20分前!
何とか冷ましながら10分で完食し、5分でバス停へ。無事に間に合いましたが、口の中は大変なことになっていました!
ニュースター号で函館へ
(2日目:8/10(月) 7:14札幌~12:12函館)


ニュースター号(3,920円)

滑り込みで乗り込んだのは、函館行きの昼行バス。夜行バスと違い、北海道らしい景色を楽しみながら南下できます。左側の席を予約したため、車窓から内浦湾も見えました。途中、樽前PAと静狩PAでトイレ休憩。長距離バスを2本乗り継いでも、まだ北海道内です。その広さを実感します。
昼食を買いながら函館フェリーターミナルへ
(2日目:8/10(月) 12:12昭和4丁目(函館)→13:18青函フェリーターミナル)


バスは、函館駅の手前にある「昭和4丁目」で下車しました。フェリーターミナルに比較的近く、函館名物のハセガワストアとラッキーピエロに立ち寄りたかったからです。ハセガワストアでやきとり弁当は買えたものの、ラッキーピエロの店外には15人ほどの列が。チャイニーズチキンバーガーは諦めました。食べたかったけれど、フェリーは逃せません。


フェリーターミナルまで歩く途中にも、函館らしいものをいくつか見つけました。雪の中でも目立つ色をした消火栓は、3方向にホースをつなげられるのが特徴です。五稜郭駅にも立ち寄りました。
昼食にしようと思っていたチャイニーズチキンバーガーの代わりに、途中のコンビニでサンドイッチとサラダを購入。バス停から青函フェリーターミナルまでは、約3.9km、70分の徒歩です。日差しが強いうえに風もあり、日傘を満足に差せない状況で、思いのほか体力を消耗しました。ラッキーピエロで昼食と休憩を取れなかったことも、疲れにつながりました。
青函フェリーで青森へ
(2日目:8/10(月) 13:18~14:35函館フェリーターミナル→18:52青森フェリーターミナル)


やきとり弁当(中、680円)※食べかけで失礼します
フェリーターミナルの待合所で昼食。先ほど購入したやきとり弁当やサンドイッチを食べます。乗船前には、念のため酔い止めの「アネロン」を服用。Web予約をしていても、受付で乗船申込書の記入・提出が必要なので、忘れずに。


青函フェリー(2,700円)



無事に乗船し、定刻どおり函館フェリーターミナルを出発。しかし、先ほどの徒歩移動の疲れが残っていたため、船内では雑魚寝スペースでほとんど寝ていました。3時間ほど休み、シャワーも浴びて、体力はかなり回復。船はほとんど揺れませんでした。
移動しすぎ!本州・九州編
フェリーターミナルから青森駅へ
(2日目:8/10(月) 18:52青森フェリーターミナル→19:20青森駅)


フェリーは27分ほど遅れて到着し、予定していた青森駅行きの路線バスには乗れませんでした。ただ、このバスは「乗れたらラッキー」くらいに考えていたので想定内。駅までは2.3kmほどなので、歩くことにしました。


幸い、日差しは弱く、気温は22度。船内で体力も回復していたため、無事に青森駅まで歩くことができました。
青森で夕食
(2日目:8/10(月) 19:30~20:40大福丸→20:50~21:00青森駅)


十和田バラ焼き定食(1,595円)
青森駅から徒歩5分の「大福丸」というお店で夕食。ここも人気店のようで、40分待ちでした。
並んでいる間、店内では津軽三味線の生演奏と青森ねぶた囃子のライブが行われ、盛り上がっている様子が伝わってきました。定食もおいしく、次はライブも聴きに来たいお店です。

青森駅まで戻り、みどりの窓口付近にある、りんごジュースだけの自動販売機へ。ジョナゴールドなど複数の品種から、今回は「ふじ」を選びました。酸味と甘みのバランスがよく、おいしかったです。
ノクターン・ネオ号で東京へ
(2日目:8/10(月) 21:10青森駅→翌7:37東京駅)


ノクターン・ネオ号(7,500円)

青森から東京までは「ノクターン・ネオ号」。今回乗る高速バスの中では最長となる737km、約10時間半の旅です。全国でも屈指の長距離路線なので、もちろん3列シートを予約しました。途中、紫波SAと国見SAで休憩があったようですが、寝ていて気付かず。最後の佐野SAでは目を覚まし、バスを降りて休憩しました。
高速バスで怖いのは、渋滞などの影響を受けやすく、鉄道より遅れが出やすいこと。特にこのバスは最後に都心を走るため心配していましたが、杞憂に終わり、23分早く到着しました。
東京駅で朝食
(3日目:8/11(火) 7:57~9:25カスタマカフェ八重洲)


東京駅へ到着。10時間ほどの乗車で眠りは浅かったものの、バス移動で起こりがちな腰や背中の痛みはありませんでした。
その後、シャワーを浴びるため近くのネットカフェへ。今回は「カスタマカフェ八重洲」を利用し、食べ放題のカレーもいただきました。
JRグラン昼特急で大阪へ
(3日目:8/11(火) 10:10東京駅→20:03大阪駅)


JRグラン昼特急(5,500円)



大阪までは「JRグラン昼特急」を利用。2階建てバスの最前列を予約しました。高い位置からの前面展望は格別で、都心のビル群や沿線の景色を、普段とは違う視点から楽しめました。
この日はお盆休み中の祝日。東名高速に入ると町田付近まで渋滞し、早くも60分遅れとなりました。昼食は、東京駅で買った駅弁「東京幕の内弁当」。途中、EXPASA足柄、道の駅もっくる新城、甲南PAで休憩しました。
その後、京都・大阪付近でも渋滞。到着が遅れることが分かったため、車内で旅程を組み直します。最終的には80分遅れで大阪駅に到着しました。10時間近い乗車でしたが、丁寧な運転で快適でした。
大阪駅で夕食。そして難波へ
(3日目:8/11(火) 20:03~21:23大阪駅→21:51なんば駅)



当初は、大阪でお好み焼きを食べ、ネットカフェでシャワーと洗濯を済ませる予定でした。しかし、バスの遅延により、夕食はやむなく吉野家へ。ネットカフェも見送りました。
次の高速バス乗り場・OCATまでは、大阪(梅田)から地下鉄なら数分。しかし今回は鉄道禁止なので、もちろん路線バスを利用します。何とか最終バスに乗ることができました。
サンシャインエクスプレスで博多へ
(3日目:8/11(火) 22:50なんばOCAT→翌7:15HEARTSバスステーション博多)



サンシャインエクスプレス(11,500円)

大阪から博多までは、サンシャインエクスプレス351便を利用。京都から発車して、大阪、博多を経由し、長崎まで行くバスです。これまで同様、夜行バスなので、カーテンは開けられず、車窓は楽しめません。
途中、吉備SA、玖珂PA、古賀PAでトイレ休憩。ほとんど寝ていましたが、博多には定刻どおり到着しました。
博多から鹿児島へどう移動するか
博多までは順調に到着しました。しかし、この先には、今回の旅で最大の予定変更が待っていました。旅行の約2週間前、7月26日に発生した熊本地震の影響で九州自動車道が寸断され、予約していた博多-鹿児島間の高速バス「桜島号」が運休となってしまったのです。
天災はどうすることもできません。18時に出発する鹿児島から那覇までのフェリーも予約しており、別の手段を考える必要があります。
1 長崎を経由し、路線バスとフェリーで鹿児島に入るルート
乗り継ぎのタイミングが合わず、時間がかかり、那覇行きのフェリーに間に合わないため断念しました。
2 やむなく鉄道を使い、博多から宮崎を経由してJR特急で向かうルート
16時24分に鹿児島中央駅へ着くため、計算上はぎりぎり間に合います。しかし、博多発が7時31分で、博多着の夜行バスが少しでも遅れれば乗り継げません。リスクが高いため、採用できませんでした。
3 飛行機で鹿児島まで移動するルート
地震の影響を受けた福岡-鹿児島間の移動手段として、JALが臨時便を運航すると分かりました。無事、予約もできたため、今回は飛行機で移動することにしました。
飛行機で福岡から鹿児島へ
(4日目:8/12(水) 7:15博多→8:00~8:30福岡空港→9:20鹿児島空港)


飛行機は8時30分発で、あまり余裕はありません。通常、博多から福岡空港へは地下鉄を利用するのが一般的ですが、今回は鉄道禁止。直行バスを利用します。乗車列に外国人旅行者が多かったため案内表示を改めて確認すると、このバスは国際線ターミナル行きだと分かりました。
国内線ではなく、国際線! 気付いてよかった! 羽田空港での経験から、空港内の無料シャトルバスがあるはずだと考えました。実際に運行されており、福岡空港に到着後、国内線ターミナル行きに乗り換えました。


無事に臨時便JL4871便に乗り、50分のフライトで定刻どおり鹿児島空港に到着しました。
快活CLUB天文館店で朝食とシャワーと洗濯
(4日目:8/12(水) 9:40鹿児島空港→10:25天文館→10:45~13:30快活CLUB天文館店)



鹿児島空港から鹿児島市街まではバスで移動。天文館前で下車し、快活CLUBを利用しました。
ここで、博多駅で買った「豊後牛博多明太」弁当を朝食に。飛行機で移動したおかげで、次のフェリーまで時間に余裕ができたため、シャワーを浴び、着替えも洗濯しました。
鹿児島中央駅で昼食
(4日目:8/12(水) 13:34天文館→13:41~16:30鹿児島中央)




黒豚よくばり膳(1,980円)
鹿児島中央駅まで路線バスで移動し、「黒豚大山」でロースとヒレの黒豚よくばり膳をいただきました。このあと、アミュプラザにある天文館むじゃきで「白熊」を食べるつもりでしたが、お土産選びに時間がかかり、店の前にも長い列があったため断念しました。ここで念のため、酔い止め「アネロン」を飲んでおきます。
鹿児島新港フェリーターミナルへ
(4日目:8/12(水) 16:30鹿児島中央→16:55~18:00鹿児島新港)


鹿児島新港フェリーターミナルまでは、フェリーの出航に合わせて運行されるバスで移動します。車窓には桜島が見えてきました。写真では伝わりにくいのですが、実物は迫力があります。

フェリーあけぼの(16,960円)
いよいよ、ここからはフェリー旅です。乗船するのは、マルエーフェリーの「フェリーあけぼの」。ここでもWeb予約だけでは手続きが完了せず、受付で乗船申込書の記入・提出が必要です。
25時間かけて沖縄へ
(4日目:8/12(水) 16:55~18:00鹿児島新港→翌19:50那覇港)




鯵フライ定食(1,200円)
予約したのは2等B寝台、8人部屋の左手前下段です。カーテンを閉めればプライベート空間は保てますが、鍵はありません。貴重品は常に持ち歩く必要があります。
荷物を置いて船内をひと巡りしたあと、レストランへ向かいます。出航は18時ですが、レストランはその10分前に開店します。この時間なら混雑を避けられ、売り切れの心配も少ないからです。狙いどおり、鯵フライ定食を注文できました。



朝定食(焼き魚)(900円)
夕食後、寝台で横になっているうちに、いつの間にか眠っていました。さすがに疲れがたまっていたようです。目を覚ましたのは午前4時30分。奄美大島の名瀬港に到着するというアナウンスが聞こえました。荷下ろしや下船する乗客の様子を見たあと、シャワーを利用しました。

その後は眠らず、6時5分にレストランで朝食を取りました。台風が通過したあとでしたが、航海中、船の揺れはほとんど気になりませんでした。

海老フライカレー(1,200円)

このあとも徳之島、沖永良部島、与論島、本部港などに寄港しながら南下します。進むにつれて、海は沖縄らしい明るい色へと変わっていきました。昼食は海老フライカレー。約25時間の船旅を経て、那覇港には約50分遅れで到着しました。
この時間にフェリーが着けば、那覇発羽田行きの最終便にも間に合います。しかし、沖縄まで来てそのまま帰るのはさすがにもったいないため、1泊して沖縄本島の南端を目指すことにしました。
過酷すぎ!沖縄編
ステーキハウス88で夕食
(5日目:8/13(木) 20:00~21:05ステーキハウス88辻本店→21:30東横イン)


テンダーロインステーキ200g(5,038円)
那覇港から歩いて10分ほどのところにある、ステーキハウス88辻本店へ。人気店で入店まで30分ほど待ちました。

ステーキソースは全種類試しましたが、私には「にんにくしょうゆ」が一番合いました。

東横イン那覇旭橋駅前(1泊7,410円)
夕食後は東横インへ。ここまでは車中泊と船中泊ばかりだったため、この旅で初めてのホテル宿泊です。翌朝の移動に備えて、体を休めます。
夜明け前のレンタサイクルでついに最南端へ
(6日目:8/14(金) 3:45東横イン→5:30~5:50喜屋武岬→6:05~6:15荒崎岬)



那覇から南端までは、レンタサイクルを利用します。
荒天時に備えて、念のためカーシェアも予約していましたが、天気に問題はなさそうです。数日前にキャンセルし、当初の計画どおりレンタサイクルで向かいます。
南端までは片道約17km。昼間に走ればかなり暑くなるため、日の出前に走ろうと考えました。午前3時45分ごろ、ホテルを出てレンタサイクルを借り、出発しました。
市街地や大きな道路には街灯がありますが、土地勘がないため、Googleマップを何度も確認しなければなりません。南へ進み、市街地から離れるにつれて、周囲はどんどん暗くなります。真っ暗な道を一人、自転車で走るのは、さすがに怖いものがありました。
一方、深夜なので車はほとんど走っておらず、その点では比較的安全でした。アップダウンもありましたが、電動アシスト付きなので負担は少なめです。途中、コンビニでサンドイッチを買ってエネルギーを補給。出発からおよそ2時間で、まずは沖縄本島南部の喜屋武(きゃん)岬に着きました。早朝のため、もちろん、ほかには誰もいません。観光客でにぎわっていた宗谷岬とは対照的です。


沖縄の南端というと、ここ喜屋武岬が有名で、道路も舗装されています。しかし、本当の難所はここからでした。真の最南端・荒崎岬へ続くのは、舗装されていない凸凹道。さらに、膝の高さまで伸びた草をかき分けなければならない場所もありました。
早朝の草には朝露がびっしり。進むうちにズボンの裾も靴もぐしょぐしょに濡れ、土で汚れていきます。事前に想定も対策もできておらず、ここが体力的にも精神的にも、この旅で一番きつい場面でした。
最後は、自転車でも入っていけない場所に。それでも歩いて目的地を目指します。


事前に調べた情報には「ハブに注意」とありました。しかし、具体的にどう注意すればよいのか分からず、慎重に進むしかありません。
最後はYouTubeで見たとおり、木々のトンネルをくぐり、ようやく沖縄本島最南端・荒崎岬に到着しました。ついに日本縦断達成です! とはいえ、現地に看板などはありません。この特徴的な形の岩が、荒崎岬に着いたことを教えてくれるだけです。
荒崎岬付近にも、もちろん人はいません。岩場はごつごつし、苔で滑りやすい場所もあります。転倒してけがをしても、すぐに助けは呼べません。細心の注意を払いながら歩きました。荒崎岬への到達は、今回の旅で最大の難関でした。
日本縦断を達成した喜びを感じる一方で、ここが沖縄戦に関わる場所であることも忘れてはいけません。
荒崎岬には、沖縄戦で追い詰められたひめゆり学徒隊員が自決した場所を示す碑があるはずでした。しかし、探しても見つけることができません。危険な岩場を長時間歩き回るのは避け、その場で手を合わせて引き返しました。あとから分かったのは、この碑は、500mほど離れたところにあったようです。
ホテルへの帰還・朝食
(6日目:8/14(金) 6:15荒崎岬→8:15~8:30東横イン)
帰りは明るい中を走れたものの、車道の交通量は増え、路線バスも走っていたため、周囲に注意しながらホテルへ戻りました。

東横インに戻り、ズボンと靴を乾かしながら、バイキング形式の朝食へ。沖縄ジューシー(炊き込みご飯)、沖縄そば、フーチャンプルー、シークヮーサージュースといった沖縄らしい料理を味わえて、うれしかったです。
ひめゆりの塔と平和祈念資料館を巡る
(6日目:8/14(金) 9:00東横イン→10:30~11:50ひめゆりの塔→12:05~14:20沖縄県平和祈念資料館)




沖縄そば(700円)
東横インに大きな荷物を預け、沖縄バスの1日フリーパスを購入。「ひめゆりの塔」と「沖縄県平和祈念資料館」を巡りました。沖縄県平和祈念資料館を見学したあと、近くのお店で沖縄そばをいただきました。
沖縄のバスは遅れやすいといわれますが、バスロケーションシステムのアプリで現在地を確認できるため、待ち時間のストレスは軽減されます。今回の遅れは、最大でも15分程度でした。
富盛の石彫大獅子(シーサー)
(6日目:8/14(金) 14:20沖縄県平和祈念資料館→15:30~15:50富盛の石彫大獅子)

富盛地区には、1689年に設置された県内最古・最大のシーサーがあります。「富盛の石彫大獅子」と呼ばれ、こんなに貴重なものが、誰でも入れる公園の中にひっそりとたたずんでいます。表面には、沖縄戦の弾痕も残っていました。
那覇空港へ。そして最後のご当地グルメ
(6日目:8/14(金) 16:00富盛→17:05東横イン→17:45~19:50那覇空港)

荷物を受け取るため東横インへ戻り、那覇空港までバスで移動しました。最後まで、1日フリーパスが大活躍です。

空港での夕食は、A&Wのバーガーセット(1,600円)とブルーシールアイスの沖縄紅イモ味(291円)。最後までご当地グルメを味わいました。
羽田空港からバスで新横浜へ
(6日目:8/14(金) 19:50那覇空港→22:50羽田空港→23:45新横浜)



羽田まではANAのNH1096便を利用。到着は40分遅れましたが、新横浜行きの最終バスにぎりぎり間に合い、「鉄道を使わない」という目標も最後まで達成できました。
最後に感想
今回の旅では、事前に時刻表や乗り継ぎを調べ、稚内から沖縄までのルートを組み立てました。しかし、地震による高速バスの運休という予想外の出来事が起こり、途中で計画変更を迫られました。
それでも、「日本縦断」という目的に立ち返り、その時点で使える選択肢を調べ直すことで、旅を最後までつなぐことができました。
そして、旅を終えて改めて感じたことがあります。生成AIが進化し、調べれば多くのことを知識として得られる時代になりました。今回たどったルートや所要時間、各地の見どころも、画面上で知ることができます。
しかし、夜行バスで目を覚ましたときの感覚、青森のお店で耳にした津軽三味線の生演奏、25時間の船旅で少しずつ変わっていく海の色、朝露にぬれた草をかき分けて荒崎岬へ向かったときの緊張感は、実際にその場所へ行かなければ分からないものでした。
知識を簡単に得られる時代だからこそ、自分の目で見て、体を動かし、実際に体験して感じることの価値は、これまで以上に大きくなっていくように思います。
日本縦断に限らず、この記事が、皆さんにとって「自分も何か、実際に体験できることに挑戦してみよう」と思うきっかけになればうれしいです。
もっとも、私はしばらく高速バスは遠慮したいと思います(笑)。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
参考:旅程のまとめ
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