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代入文 vs 等式

株式会社アルカディアの設立頃に、社長一人、社員一人、アルバイトの学生二人、でした。私はそのバイトの一人で、コンピュータ部のつながりで、当社にバイトすることになりました。バイト初日に渡されたのは、Emacsの本と、プログラミング言語CのK&Rの本です。バイトと言いながら、ほとんどはプログラミング言語のお勉強でした。

当然日本語の本で、当時の日本語レベル(1年間日本語集中コースを卒業)は低いので、少し難しかったのですが、数学に自信があるので、書いてあるローマ字やプログラムだけ読めばわかるでしょう、と。
甘かったですね。

a = a + 1

という1行があります。これは、数学の等式で考えると、左辺、右辺の両辺から a を引くと、
0 = 1、
という、「0と1は同じ」というありえないことになってしまいました!

実は、本の日本語の説明をちゃんと読めば、C言語では、その「=」は、代入を表す記号で、右にあるexpression の実行結果を左に代入するという意味です。要は、a の値に 1 を足して、それを a に代入する、つまり a を increment する、ということです。もうちょっと長くいうと、a に 5 という値が入っていたら、上記の行を実行した後に、a に 6 という値が入りました。

知ったかぶりはダメです!

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