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【atama plus座談会・エンジニア編】 素早く良いものを届けるatama plusのエンジニアが大切にしていること

こんにちは!atama plusコミュニケーションチームの一ノ宮です。

atama plusは、塾を通じて全国の中高生に、一人ひとりに学習を最適化するAI先生「atama+」を提供しています。

新型コロナウイルス感染拡大の影響による学校の休校要請や塾の休業要請で、生徒の学び継続に影響が生じ、オンライン教育の需要が高まるなど、教育業界で大きな変化が起こったこの数ヶ月。

atama+を自宅学習やオンライン授業でも使えるようにしたり、約2万8000人が受験したオンライン模試を立ち上げるなど、atama plusは生徒や塾の講師のニーズを捉えながら変化に素早く対応してきました。

今回は、atama plusのエンジニアに、ユーザーに素早く価値を届けるプロダクト開発の進め方や考え方について聞きました。

このチームなら、と直感

――お二人とも同じ2018年10月頃に入社されてますね。

尾関:そうですね。人形町にあった前のオフィスに引越しするぐらいのタイミングで。いまでこそ100人を超える規模になりましたが、当時は30名ほどの組織でした。

atama plusを知ったのは、当時登録していた転職サイトに届いたスカウトメールがきっかけです。金融系ベンチャーなど、お声がけいただいた会社に話を聞いて回る中で、atama plusは雰囲気から他と全然違うなと感じました。

最初の面談は、前の前のオフィスにある本棚で区切っただけの小さなスペースで、共同創業者の中下さん、川原さんらと話をして。話した内容が、オフィス内にも聞こえているだろうし、逆に社内の笑い声も響いてくるような距離感でした。そんな中で、atama plusが目指していることを聞いて、とても惹きつけられました。

尾関 望(おぜき・のぞむ)愛知県出身。名古屋大学大学院 多元数理科学研究科修了。新卒で新日鉄住金ソリューションズに入社、金融機関向けのIT基盤開発プロジェクトに従事。より自分で手を動かして物を作る仕事がしたいと考えフォルシアへ転職。フォルシアでは主に旅行会社向けの検索サイト開発を担当。使う人が熱狂するプロダクトを作るというatama plusのこだわりに惹かれ入社。

平出:僕は、大学の友人の紹介経由で、創業3ヶ月目の2017年7月からatama plusでインターンを始めていて、それから丁度1年ぐらいのタイミングでの入社でしたね。

インターンを始めてから、atama+のレコメンドやコンテンツなどの理解を深めていく中で、考えたアイディアを愚直にプロダクトに落としこんで、日々改善して、実現させようとしている姿勢に驚きました。その後も、やり取りするコードレビューの言葉や、生み出される機能に日々圧倒されていましたね。一緒に働くエンジニアの先輩は、今も尊敬する人ばかりです。

平出 一郎(ひらいで・いちろう)埼玉県出身。東京大学理学部卒。高校生のときにプログラミングを始め、情報オリンピック本選に出場するなど情報科学に興味を持つ。東京大学理学部情報科学科で情報科学を体系的に学ぶ。 UIやWeb開発の興味からインターン生として2017年7月から参画。 大学時代のアルバイト経験を通して感じていた教育や塾に対する問題意識が、atama plusが目指す教育の未来にマッチしていると感じ2018年10月にJOIN。

――入社の決め手は何だったんでしょう?

平出:プロダクトが素早く進化するのに加えて、2018年3月頃には5億円の資金調達もあり、グワーッと一気に人も増えはじめて。プロダクト、事業、組織、どこをとっても、その成長スピードにわくわくしました。当時、他の会社でインターンもしていたり、就活することも考えましたが、働いている人も、目指すミッションにも共感できるいい会社だと思い、atama plusに入社しました。

尾関:雰囲気ですね。誰と話していても、「教育に、人に、社会に、次の可能性を。」というミッション実現に向けて、本当に全員で同じ方向に向かっているのが分かりましたし、このチームなら本当に実現できそうだと直感的に感じました。

あとは、エンジニアとして、自分がわくわくできるプロダクトの開発に携わりたかったんです。また、完全な分業よりは、「みんなで作っていこう」という雰囲気を求めるうちに、自然とatama plusにたどり着きました。

よいプロダクトをすばやく届け続ける、全員がその当事者。

―― 今お二人が取り組んでいる業務は?

平出:生徒一人ひとりの理解度に合わせて学習を最適化する「atama+」や、生徒の学習状態を可視化する講師向けプロダクト「atama+ COACH」などを開発するアプリチームにいます。atama plusでは、基本的にはどのチームでもスクラム開発の手法を採用していて、エンジニアやUXデザイナー、クオリティーアシュアランス (QA)、スクラムマスター(SM)の職種混合のメンバーが数人単位のグループに分かれて開発を進めています。

尾関:僕もこれまでアプリチームにいましたが、今年の4月からオンライン模試を開発する模試チームに移ってエンジニアをしています。実施が決まった4月から、ここ数ヶ月で一気に立ち上がった10名ほどのチームです。

―― そもそも、atama plusにとって「模試」はどういう位置づけなんでしょうか。

尾関:かねてから、模試ですぐに結果と学習すべき単元を判定し、それをもとにatama+で学習するというサイクルを回すことで、より効率的に生徒の学力向上を支援できるのでは、という構想があったんです。コロナ禍で会場での一斉受験が困難になったタイミングで、受験生の不安に寄り添えないかと駿台と話を進め、オンライン模試「駿台atama+共通テスト模試」を立ち上げることを決めました。

――4月に実施が決まってから、本番が7月という短期間で、どのように開発を進めたんでしょう。

本番までがタイトなスケジュールの中で、「紙の模試を、オンラインで受験できる」という要件を設定してスタートしました。従来のatama plusの開発と少し違ったのは、初回から、同時に数万人規模の利用が見込まれるプロダクトの開発だったこと。小さく作って、素早く試すアジャイルの姿勢を大事にしてきたatama plusとしては、初めての取り組みでした。

最初は、受験生がログインをして、志望校登録して――といった一連の受験体験を洗い出して、その時にあるべき画面遷移の仕方などから、細かく整理をはじめました。その上で、チームみんなで話しあいながら、実装してみないとわからないタスクの確実性を意識合わせし、優先度を決めていきました。

途中でバグが見つかるなどして、急遽対応しなければいけないこともありましたが、大きくスケジュールがずれることはなく、無事に提供することができました。

――アプリチームでは、この4月から、開発体制を大きく変えたそうですね。どういった背景があったんでしょう。

平出:プロダクトと組織の成長に伴い、この1年半でプロダクトに関わるメンバーが倍以上に増えました。今後も組織が拡大し続けても、atama plusが強みとしてきた開発スピードを落とさないようにするために、どうしたらよいかを考えた結果、今年の4月からLeSS(ラージスケール スクラム)という大規模スクラムの考え方をベースとした開発体制に移行しました。

これまでは、それぞれのチームにPOが1人いて、異なるバックログを持って開発してきましたが、大規模スクラムに移行してからは、分かれていたチームを、一つの大きなチームとして扱い、バックログも一つ、POも一人に。全体の優先順位をPOが決めつつ、各チームが自律的に作る開発体制に移行していきました。

――体制が変わってから、開発の進め方に変化はありましたか。

平出:UXデザイナーやQAとの連携も強くなった気がしますね。また、POと大きな方向性を共有しつつも、細かい仕様の設計は、以前よりチーム内の判断に任されるようになりました。例えば、「塾の教室長が困っている〇〇を解決する」ぐらいの粒度のテーマに対して、詳細をチームで決めて開発ケースもあります。時には、「塾の〇〇に、この情報を伝えたいけど、どうやって伝えるべきか」を考えるところから、始めることも。

1週間のスプリントで説明すると、最初の1日目はUXデザイナー、エンジニア、QA全員で集まって仕様を設計します。決めた仕様に従って、2日目は、Devが開発し、UX・QAがテストケース作成。3日目に、作成したテストを実施し、全員でフィードバックしあいながら、4日目・5日目にかけて修正・リリースという流れで開発していきます。もちろん1週間に収まらないことも度々ありますが、その場合も1週間のペースで区切りながら進めています。

幅広い職種のメンバーが早い段階から話し合い、みんなでどのようなアウトプットにするべきかを、自律的に考えながら開発するのは楽しいですね。

尾関:その時々の事業や組織の状況に合わせて、これまでも開発体制や進め方は変化してきましたが、atama plusとして「生徒や塾の講師に早く価値を届けるために、やれることはなんだろう」と考え抜いた結果、今の形になっている気がします。そうして、常によりよいあり方を模索する中で、自分たちで考えて動けるのは、働きやすいと感じています。

開発の方向性に迷ったら「現場」の声を聞く

――atama plusでは、プロダクト開発の過程で、塾の教室などの「現場」に行く機会も多いとか。

平出:はい。何を開発するかも、実際にプロダクトを使う生徒や講師、塾の教室長が抱えている課題を発見した上で決めます。また、作ったプロトタイプを検証するために、塾の教室に行って、インタビューの時間をもらうこともあります。

例えば、新しい学習の仕組みを考える時には、実際に教材コンテンツを用意し、生徒に手動でレコメンドを出した時の反応をみた上で、ロジックを考え直したりしますね。新しい問題形式の場合も、実際に生徒に問いてもらって、帰り道に気づきをメンバーで共有しながら、仕様が決まることもあったり。そういう実際にプロダクトが使われている「現場」を大事にするカルチャーは、いいなと思いますね。

尾関:新たに開発するものがあったとして、何がベストか。考えても分からなかったら、必ず生徒や、塾の講師が、実際にプロダクトを使う「現場」に行って、確認するのがあたり前という雰囲気がありますよね。チームの中でも、頻繁に現場に関する話題があがって、誰かが塾の教室に行った時には、そこで得た考察を共有しあっています。机上の空論で開発を進めないという考えが、暗黙の了解として浸透している気がします。

平出:「こんな感じじゃない?」と、深く考えない発言をすると、絶対に誰かから突っ込まれますよね(笑)。既に前提情報が沢山あったりする場合は、現場に行かなくてもできるけど、今までにない新しいものを開発する場合は、必ず現場で検証して確かめています。特に一度出したら変更しづらい新しい機能などは、しっかり検証に時間をかけます。

ユーザー理解のために塾の授業に参加する様子

―― オンライン模試では、2週間の受験期間中にも、受験者からのお問い合わせを踏まえてプロダクトに改善を加えていたのが印象的でした。

尾関:一度リリースしたら、そこで開発を止めてしまうことが多いと思いますが、リリース後も実際に使ってもらって、都度届くフィードバックをもとに素早く改善を続けるのは、atama plus独特かもしれないですね。また、リリース前にも、限られた時間の中で、社員全員とインターン生に実際にプロダクトを触ってもらい、多くのフィードバックをもらうということもやっていました。

――ここでも「現場」を意識して?

尾関:やはり実際に使う人の声を大事にしています。ただ、「現場」での検証という意味では、今回は反省点も多いんです。問題の事前流出を避けるなど制約も多くある中で、実際に受験する高3生や既卒生を探しての検証をすることは難しかったですね。

今後、オンライン模試は高3・既卒生向けの「駿台atama+共通テスト模試」に加えて、高1・高2向けの学力判定テストも提供することが決まっています。なので、今回受験いただいた高校生の方にも、受験環境や受験中の感想をインタビューをさせてもらい、オンライン模試受験の「現場」をもっと深く理解しようとチームで努力しているところです。

「プロダクトは永遠のβ版」

―― 自身のチームで、中長期的に取り組む課題はありますか。

平出:「プロダクトは永遠のβ版」という考えのもと、創業時からアジャイルに、毎週毎週プロダクトをアップデートをして、よりよいものを生徒や塾に届けようとしてきました。この姿勢は、これからも続けていきます。

一方で、アップデートを重ねるごとに、プロダクトが複雑化してしまっていることも事実。新たな機能を一つ追加したい時、その仕様を考えるにあたって、検討すべき技術的な影響範囲が広がっています。

そうすると、仕様検討や実装に時間がかかってしまうので、素早く、いいものを届けることが難しくなっていきます。何も手を入れないと、中長期的にずっと増えていくコストになってしまう。自動テストを増やして、新規機能を追加するコストを下げる試みもはじめていますが、今後は機能を絞る、分割することも考え、開発速度を維持することに取り組んでいきたいと思っています。

atama+は、導入教室数も利用者も増えていて、成績があがる生徒も着実に増えていますが、もっとよくできるポテンシャルがあるプロダクトです。なので、ペースを落とさずに開発を進めて、生徒や塾の講師に、よりよいプロダクトを届けることで、より多くの生徒の学力を伸ばせるようにしたいですね。

――オンライン模試では、どうでしょうか。

尾関:模試チームは、まだまだ、曖昧なニーズを探り当てにいこうとしている段階です。コロナ禍で、教育のオンライン化への期待が高まっていますが、「最もよいオンライン模試のあり方」は、まだぼんやりとしたまま。そこを明らかにしていくのが、中長期的なテーマになると思います。

そうした意味では、今回の駿台atama+共通テスト模試は、僕らにとって、世の中のニーズを探る大きな機会でもありました。次回以降は、今回の結果をふまえて「受験生は、オンライン模試に何を求めるのか」をじっくり考えていきたいと思っています。

今回の受験後のアンケートでも高い満足度をもらった「いつでもどこでも受験できる」「すぐ結果を確認できる」など、いわゆるオンライン模試の良さと言われている点について、もう少し具体的にどんなニーズがあるのだろうか、それらを活かしたよりよい体験とは――とか。そんなことをチームで議論しているところです。

――今後、atama plusでやっていきたいことは。

平出:「基礎学力」の習得にかかる時間を減らし、「社会でいきる力」を 養う時間を増やすというatama plusが目指している方向性のうち、まずは、atama+を普及させることでパーソナライズされた教育を世の中のスタンダードにしていくことを目指しています。そのスピードをできるだけ早くするということに注力したいです。

尾関:模試チームとしても、学力を判定するオンライン模試と、学力を伸ばすatama+の連携を考えながら、より一人ひとりにあった学びを届けていきたいですね。そのためにも、実際に利用する生徒に向き合いながら、よりよいオンライン模試を生み出して、成功させたいです。


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