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【セミナーレポート】Forkwell×Attack共催セミナー「ITエンジニア採用 “現状の壁”をどう突破するか?」

6月13日(火)に開催しました、オンラインセミナー「ITエンジニア採用 “現状の壁” をどう突破するか?」のレポートをお届けします。今回は、ITエンジニア特化型ダイレクトリクルーティングメディア「Forkwell(フォークウェル)」を運営する株式会社grooves様と、弊社の共催で開催しました。

依然として、ITエンジニアの採用は大変厳しい状況が続いています。特に、優秀なエンジニアは複数の企業からアプローチを受けているため、やみくもにスカウトメールを送っても、振り向いてくれません。

欲しいエンジニアを採用するためには、まずはエンジニアの実態を把握することが重要です。次に、採用体制を構築することで、採用成功の確率が高まります。

本セミナーの前半では、フォークウェルのドメインエキスパートを務める赤川 朗氏が、ITエンジニア採用における「壁」について解説。後半では、弊社代表取締役の村上 篤志が、その壁を突破する方法についてお話しました。

フォークウェルのデータから見る、エンジニア採用の「壁」

過去10年間の求人トレンドの変化

まずは、フォークウェルで過去10年間に募集された求人票データ(※1)を集計し、エンジニア市場の変化を紹介しました。

(※1)公開求人の90%は、Web業界の自社サービス・正社員求人

募集年収の増加

10年前と比べ、下限年収は170万円、上限年収は190万円増加。単純計算で1年で17万円ずつ年収が増えています。2023年に入って以降、上限年収は低迷、下限年収は横ばいになっていますが、自社の給料テーブルが市場に見合っているか、確認が必要です。

職種の細分化・分業化

以前は「Webアプリケーションエンジニア」と一括りだったものが、専業化。10年前はあまりなかった「フロントエンドエンジニア」「バックエンドエンジニア」の募集が増えています。「エンジニアリングマネージャー」や「SRE」も増加傾向です。採用担当者は、自社内でも分業化されるエンジニアの役割を理解する必要があります。

プログラミング言語の多様化

現在は急激に「typescript」や「go」が伸び、以前から使われている「Ruby」「Java」「PHP」の求人も安定。フロントエンド領域では、この10年で「React 」と「 Vue.js」が最も使われるようになり、技術的なパラダイムシフトが起きています。自社が選択した技術が、今後どうなりそうなのかを考えなくてはなりません

働き方

コロナ禍をきっかけにフルリモートの求人が増加。今年の求人では、フルリモートが50%を超え、一部リモート対応まで含めると、95%がリモートワークです。今後もフルリモートを継続するかどうか、は重要なポイントとなります。

2023年時点のエンジニアの市場価値

ターゲットとするエンジニアの給与レンジを把握し、自社の給与レンジが妥当かどうかを見直しましょう。フォークウェルに登録しているITエンジニアを1万人抽出し、分析した結果をお伝えしました。

年齢が高いほど年収は高い傾向にあり、役割に応じても給料は変わります。また、所属業界や、扱うプログラミング言語によっても変わります。

そして、20〜30代のエンジニアは、転職回数が増えるほど、給料が高くなる実情があります。企業内でスキルが上がった人の転職を防止するためには、上位グループに劣らない給与テーブルを用意する必要があるのです。

エンジニア採用の壁を「突破」するために

2023年4月現在、ITエンジニアの転職求人倍率は約10倍(※2)という厳しい状況の中、優秀な人材を採用できる比率の高いスカウトに焦点を絞り、お話しました。

※2 doda(パーソルキャリア)転職求人倍率レポートより

採用の方程式を見直す

採用人数は、以下の3つの掛け算で決まります。

①「採用チャンネル数」

スカウトメディアは、どれかひとつを選ぶのではなく、複数利用するのが大前提です。

②「採用チャンネルごとの候補者数」

各採用チャンネルで、母集団形成をすることが重要です。しかし、スカウト業務は多くの運用ステップを企業側が行わなければならないため、採用業務の負荷が高くなります。自社で運用ステップに対応できない場合は、弊社のようなサービスを利用していただくこともご検討ください。

③「選考通過率」

スカウトメール返信率を上げるために「既読率」「閲覧率」「応募率」と分けて考えます。閲覧率や応募率は把握できない場合もありますが、多くのメディアで既読率は確認できるので、最低限チェックしましょう。もし、あまりメールが開封されていないとわかれば、送付する相手の検索条件の見直しなどが必要です。

エンジニアの転職理由に合わせたメッセージを届ける

以下の、ITエンジニアの転職理由を踏まえ、自社の魅力を候補者に伝えることが重要です。

①やりたい仕事 ②技術習得 ③給与への不満(転職理由ランキング2020「パーソルキャリア調べ」)

スカウトメールは、面談につなげるためのきっかけです。最近は、経歴に触れてスカウト理由を書くような、長文メールはあまり読んでもらえません。短文の方が読んでもらえる傾向にあります。

短文のメールは、メールの作成時間を短縮できるメリットがあります。さらに、採用担当者のエンジニアスキルの理解不足による文章作成のミスといったリスクも避けられます。

例えば、フォークウェルでは、サービス運用のルールが設けられています。スカウトメールは500文字の文字制限があるため、端的で要点を抑えたメールになるのです。また、毎週の送信可能数に制限があることで、むやみにスカウトメールが流通しない環境になっています。これらのルールにより、本当に欲しい候補者に必要なメッセージを届けられる可能性が高まるのです。その結果、候補者の質も、スカウトメールの返信率も高まります。

Q&A

セミナーの最後には、参加者からの質問に答えました。

Q. スキルや給与の高いITエンジニアを採用したい場合、どのようなイベントを開催するのが良いですか?

赤川:スキルの高いエンジニアが関心を持つのは、現場で起きている課題の解決方法です。自社で強いコンテンツを発表できるエンジニアがいればその人を立てたり、同じような課題を持つ同格の企業とコラボレーションイベントをやるのも良いと思います。

村上:以前と比べると、シンプルに1to1で話す機会を設ける企業も多い気がします。


Q. 知名度の高くない企業で、採用に成功しているのはどういった企業でしょうか?

村上採用に一番影響するのは事業の成長性や知名度です。スタートアップやベンチャー企業でも、採用に成功している企業はプロモーションがうまいですね。プレスリリースを含め、様々なイベントに登壇して、露出を増やしています。

赤川:広報力が高い会社は、ライトなマッチングサービスをうまく使いこなしています。これから伸びる会社こそ、スカウトは重要です。まだあまり知られていないからこそ、自社の魅力を1to1でしっかり伝えていくことが、広報活動にもなります。


Q. 採用チームの人員が限られている場合、どこに注力すべきでしょうか?

村上中途採用の社員に、自社の何に魅力を感じたのかを聞き、求人票のメッセージに磨きをかけるのが良いでしょう。自社らしい魅力を表現することに時間をかけることが重要です。

今回は、株式会社grooves様と弊社の共催で、ITエンジニア採用の現状の壁と、その突破方法についてお話しました。貴社の採用活動のお悩みに、少しでもお役に立てれば幸いです。

弊社では採用支援サービス『TARGET』を展開し、採用活動の全体から一部まで、貴社のニーズに合わせて採用成功をサポートします。ITエンジニアのスカウト実績豊富な弊社にぜひお任せください。

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