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引退アスリートのセカンドキャリア、独立リーグ経営者から事業開発へ

谷田 成吾 - Yada Seigo / アウモ株式会社 事業開発

元野球選手。四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスの取締役兼球団代表を務め、その後は関西独立リーグの専務理事へ就任。2023年7月にグリー株式会社の100%子会社、アウモ株式会社へジョイン。



野球選手としてのスポーツキャリア

幼い頃から父や兄の影響で野球に触れて育ち、小学生時代から地元である埼玉県川口市のリトルリーグで野球を始めました。中学は東京都練馬区にある東練馬リトルシニアに入り、慶應義塾高校、慶應義塾大学、社会人野球のENEOS、四国ILの徳島インディゴソックスと野球を続けていました。

中学生くらいまではプロ野球選手になることに漠然とした憧れはありましたが、高校、大学と日本代表に選出されたことで現実的な目標としてプロ選手を目指すようになりました。

大学時代にドラフト指名漏れを経験し、社会人野球のENEOSに進みました。野球を仕事として捉えているプロ意識の高い選手が多くいますが、私はNPBやMLBといったトッププロを目指す気持ちが強く、逆に行けなかった場合は社会人野球で長くプレーするより、きっぱりと諦めいち早く野球以外の仕事で経験を積みたいという思いがありました。

トッププロを目指せる限界に近い年齢の25歳の時に、やれる事は全部やる気持ちで、まずはアメリカのMLB全球団に自分のプレー動画を全部送りつけました。そこで8球団のトライアウト・春季キャンプの参加権を手に入れることができ、ENEOSを退職し渡米しました。

帰国後は日本の独立リーグ球団でプレーし、その後引退する運びとなりましたが、元々トッププロとして野球ができない場合は野球ではない就職を希望していたため、以前から興味のあったWEBマーケティング分野の会社へキャリアチェンジしました。

会社員として働く場合、20代半ばから異業種の知識やスキルを身につけていく必要があるため、スピード感を持って成長できる環境を望んでいました。就職したマーケティング会社では、社会人経験を3年遅れてスタートした部分を補填できるくらいに成長ができそうだと思い入社を決めました。



引退後、球団経営を通して自らが野球業界にできること

会社員として働いているときに、徳島の球団オーナーから「徳島球団や選手たちのために一緒に取り組んでくれないか」と声をかけてもらいました。
今までオーナーとは、球団や日本の独立リーグがどうすれば良くなるのかを話し合ったことはありましたが、実際に自分が改革に乗り出すとは思ってもいなかった為、そのオファーにはとても驚きました。

これまで考えてきた「球団がより良くなる方法を実現したい」という気持ちと、それに反して「思い描いていたキャリアとは違うこと」や「オーナーの使命に応えられるのか」という気持ちの間で激しい葛藤がありました。
相談を求めた人の中には、「独立リーグは市場として伸びないのではないか」と仰る方も多くいましたし、正直、気持ちは何度も揺れ動きました。

それでも球団経営に携わることを決断したのは、かつての自分と同じようにプロ野球選手を目指す選手たちのためにできることがあるのではないかと考えたことです。そして、徳島県や徳島インディゴソックスという自分にとって大切な場所が、これからもずっと残り愛され続けるために貢献したいと考えたからです。


しかし、球団経営という責任ある立場には、大きなプレッシャーがあったことも事実です。ましてや、就任時には赤字が続いている球団でしたので、これまでと同じことだけをしていては、いずれ球団がなくなるという危機感がありました。そのためには自らで考え、ファンやスポンサーを増やす新しい取り組みをして成功させる必要がありました。

また、赤字ゆえの「大きな失敗はできない」という理由から、リスクが伴うような大きいチャレンジをすることは難しく、地道にコツコツ改善していくことから始めました。

そのような取り組みの甲斐あって、私が所属していた徳島球団での3年間は全て黒字経営となりましたが、財政的に根本から解決できたとは言えず、独立リーグの難しさを痛感しました。



第二の故郷「徳島」の人口減少、立て直すために考え抜く

球団経営に関わったこの数年間で、地域や人の魅力を感じることができ、私は改めて徳島が大好きになりました。今でも頻繁に訪れていますし、これからも徳島に関わり続けたいと思っています。

しかし、そんな徳島県では現在人口減少が加速し、昭和31年に88万人近くいた人口が、平成20年に80万人を割り込み、ついに今年令和5年には69万人と、戦後初めて70万人以下※になりました。

※参考資料:NHK徳島『徳島県の人口 戦後初の70万人割れ 止まらない少子化の影響は


スポーツチームの経営は、基本的にはチケット収入、グッズ収入、スポンサー収入のこの3つで成り立っています。これらを最大化するために一番必要なものはファン(応援する人)の多さです。ファンが多ければチケットやグッズが売れ、ファンにアピールしようとスポンサーも増えます。

しかし、人口が少ない地方ではファンとなりえる人の数も少なく、さらに人口が減っていけば企業の力も落ちていくため、スポンサードできる企業も減ってしまうことが考えられます。

それらの課題解決のためには、地域を盛り上げ、徳島の市町村や徳島の企業に県内外から人やお金が集まってくることが必要だと考えました。

人口を増やす事はなかなか難しいですが、徳島のものを買ったり、徳島に旅行に来る人を増やすことなど、関係人口を増やす取り組みに力を入れました。徳島球団としても、市町村の野菜の通販サイト制作や、ふるさと納税の整備、県外からの旅行客を増やすためのイベント企画などに取り組みました。



地域活性に強みを持つaumoとの出会い、そして根本課題に立ち向かう

そんな中、以前からアウモが取り組んでいた地方団体との連携施策で、私も徳島との取り組みついてお話する機会があり、そこでアウモの事業やサービスを詳しく知りました。

Googleで「徳島 ◯◯」と検索したときに、検索結果の上位に表示されていたaumoの記事メディアを過去に目にしたことがあり、「あのおでかけ情報メディアをやっている会社か」とすぐに認識しました。

aumoはGoogle検索などを通じて、ユーザーが知りたい情報をよりリッチに提供する事で、旅行や買い物や外食などの行動を促し、地域や社会を活性化させています。

私が徳島球団で取り組んでいた『関係人口を増やす』という課題の根本部分がありましたが、アウモはそのような行動促進を全国を対象に取り組んでいる企業です。アウモのサービスがより浸透すれば、徳島に限らず全国の地域に人やお金が行き交い、地方が活性化していく世界をつくれると感じています。


私は、aumoのメディアを通じて経済活動をより活発にするための新しいサービス提供を推進する事業部に所属しています。ユーザー獲得や販売戦略など、新しいサービスが成り立つまでには様々な局面があるかと思いますが、一つ一つをクリアにして、企業ミッションである「みんなの毎日を楽しく、幸せなものにする。」に基づくサービスづくりに携わっていきたいと思っています。

働く環境としては、年齢の上下に関わらず優秀な人が多いと感じます。徳島球団では5名ほどの小さい会社でやってきたので、アウモにきて一緒に働く人の数は大幅に増えましたし、グリーグループで見ればさらに多くなります。

そのような大勢の優秀な人たちと関わりながら働く中で、自分の得意なことを生かしつつ、弱点を支えていただきながら、自分がアウモに来た意味を見出していきたいと思います。

日々周りの人や環境から刺激を受け、この先アウモの一員として自身も成長していければと思います。



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