◾️ アメリカでのシェアハウス生活が、すべての始まりだった
私は大学2年生の時に、交換留学でアメリカに渡りました。
そこでアメリカ人の学生と暮らすことになったのが、起業の芽生えの始まりです。
現地では、毎日のちょっとした会話や、
国籍や言語の違う仲間とのなんてことのない普通の時間。
そういう小さな瞬間の積み重ねが、気づけば自分の考え方や価値観を
どんどん広げてくれたんです。
英語が完璧だったわけでもなく、文化に詳しかったわけでもありません。
それでも、“一緒に暮らす”という環境そのものが、人を大きく成長させてくれる。
そんな実感が、自然と心に染み込んできました。
「あぁ、こういう経験って、一生の財産になるな」
素直にそう思えたことを、今でもよく覚えています。
◾️日本にも“人が成長する住まい”をつくりたい
アメリカで過ごした日々は、ただの留学生活ではありませんでした。
「こういう環境が日本にもあれば、もっと多くの人が成長できるはずだ」
そんな思いが、気づけば心の中で少しずつ大きくなっていきました。
毎日の暮らしの中にある、価値観のぶつかり合い。
自分とは全く違う背景を持つ仲間とのやり取り。
そうした一つひとつが、自分の考え方を柔らかくしてくれて、
“人が変わる瞬間”は特別なイベントじゃなくても生まれるんだと知りました。
だからこそ、
「これって日本でもできるんじゃないか?」
という感覚が、だんだんと確信に変わっていきました。
日本をもっと自由で、多様で、開かれた社会にしたい。
そして、自分自身もその中心でずっと成長していたい。
当時の自分には少し大きな夢だったかもしれませんが、
その想いは帰国後もずっと消えることはありませんでした。
◾️誰に断られても、前向きな気持ちは消えなかった
日本に帰国してから、私はすぐに動き始めました。
アメリカで感じた“あの成長の環境”を日本でもつくりたい。
その思いだけを頼りに、不動産会社を一軒ずつ訪ね歩きました。
しかし当時の日本では、“シェアハウス”という言葉自体がほとんど知られておらず、
「いやぁ…ウチでは取り扱いたくないなぁ…」
「トラブルになるから、やめておいたほうがいいよ」
と、何度も断られました。
それでも私は前向きでした。
「誰もやっていないなら、自分が最初にやればいい」
「この価値は本物、だから必ずみんなの心に届けられる」
そう思い続け、動き続けました。
◾️仲間と挑んだ『学生起業家選手権』、そして創業へ
大学3年生のとき、東京都主催の『学生起業家選手権』の募集を見つけました。
「ここで自分の思いを伝えて、日本を変えてみたい!」
そう強く思い、挑戦を決めました。
挑戦が始まると、仲間たちが本気で協力してくれました。
夜遅くまで議論を重ね、資料を一緒に作り上げ、
家族も最後は「やってみなよ」と背中を押してくれました。
結果、私たちは優秀賞を獲得し、300万円の賞金を手にしました。
仲間と共にやり切れたことは、私にとって大きな財産です。
その賞金を元手に、私は仲間たちと
株式会社BeGood Japanを設立しました。
※写真は創業の日の朝
◾️国籍も年齢も越えて育っていく、BeGood Japanらしい“チームの形”
会社を立ち上げてからも、多くの出会いや様々な方の協力に支えられながら、
BeGood Japanは少しずつ形を変え、成長してきました。
現在のBeGood Japanには、外国籍スタッフが6割以上在籍しています。
日本語・英語・中国語が自然に飛び交い、
バックオフィス業務ではシニア層のメンバーも第一線で活躍し、
国籍・年齢・性別の壁がないチームが当たり前のように存在しています。
誰かが困れば誰かが手を差し伸べ、
言葉に詰まれば自然と誰かがフォローする。
そんな空気が社内にはあります。
この環境を見ていると私は自然と、
『会社を通して日本の国際化を加速させたい』
『従業員が心も財布も満足できる会社でありたい』
そう思うようになりました。
◾️創業の想いは、今も私の中心にある
アメリカのシェアハウスで暮らしていた頃、私は
「住まいには、人を成長させる力がある」
ということを毎日の生活の中で自然と実感していました。
国籍も文化も違う仲間との会話や時間が、
自分の価値観を広げ、前に進むきっかけをくれる。
その小さな変化の積み重ねが、BeGood Japanを立ち上げる原点になりました。
BeGood Japanで暮らした学生や留学生からは実際に、
「シェアハウスで得た出会いや経験は、一生の財産になりました。」
「あの経験が、自分の価値観を広げ、成長のきっかけになりました。」
という声をいただきます。
そのたびに
“ただ部屋を貸す会社ではなく、人の人生に関われる会社でありたい”
という想いが強くなります。
アメリカでの小さな気づきから始まったこの想いが、
今も私の中心にあり、BeGood Japanを動かす原動力になっています。
これからも創業当時の気持ちを忘れずに、
BeGood Japanに関わるすべての人が、心からの笑顔を感じられる会社へと仲間と共に育てていきたいと思っております。