こんにちは、株式会社ビルディットの採用担当のogisawaです!
「リリースは速くしたい、でもバグは出したくない……」
エンジニアであれば、一度は悩んだことがあるテーマではないでしょうか。
当社が開発・提供する振り返りノートアプリ「Stockr(ストッカー)」でも、以前はリリース後の不具合対応が重なり、チーム全体がちょっとバタバタしてしまう時期がありました。
そんな空気を変えようと動いてくれたのが、入社3年目の若手エンジニアのtakemuraさん。
個別の不具合対応ではなく、「開発の進め方そのもの」を変えることに挑戦しました。
今回は、そのプロセスをご紹介していきます!
目次
その目的とは
取り組みの内容
1. AIコーディング支援による開発スピードの向上
2. 自動コードレビューと分担による品質管理の強化
3. チーム文化と意識の変化
チームのみんなに聞いてみた
これからのこと
最後に
その目的とは
今回の取り組みは、開発スピードの向上と品質改善を両立することを目的に、開発体制そのものを見直すためにスタートしました。
この課題は、当社に限った話ではありません。
多くの開発現場で、これまで積み重ねてきた属人性のあるシステムの保守・運用に工数が取られ、新しい改善に十分な時間を割けないという状況が起きています。
また、過去の仕様変更や改修が重なることで、変更の影響範囲が見えづらくなり、リリースのたびに想定外の不具合が発生しやすくなります。
さらに、開発ルールが明文化されていないことで、対応のばらつきが生まれるといった構造的な問題も背景にあります。
こうした状況が続くと、
- バージョンアップ対応そのものに想定以上の手間がかかる
- 新たな改善を進めても、過去の修正対応が重なり、開発が一時的に停滞する
- 本来注力したい機能開発や中長期的な改善が後回しになる
気づけば、こうした状態が繰り返され、悪循環に陥りがちに。
これは、開発スピードと品質管理が、結果的にトレードオフの関係に陥ってしまっている状態だと言えます。
だからこそ今回、個別の不具合対応にとどまらず、開発の進め方や体制そのものを見直す取り組みを始めました。
取り組みの内容
具体的な取り組みの内容は以下3点です。
1. AIコーディング支援による開発スピードの向上
AIツールの導入とルール化:
CursorやClaude CodeといったAIコーディングツールを導入し、開発スピードの向上を図りました。
再現性の追求:
プロンプトやコーディングルールを明文化し、「AIに何を期待し、どこを見てほしいのか」を明確に定義。
これにより、AI出力の再現性を高め、エンジニアごとの品質のばらつきを抑制しています。
2. 自動コードレビューと分担による品質管理の強化
自動化の徹底:
CodeRabbitによる自動コードレビューとGitHub Actionsを活用したCI/CD環境の整備を進めました。
属人性の排除:
開発者とQAの役割を明確に分担し、属人的な確認作業に依存しない、チーム全体でのレビュープロセスを強化しました。
3. チーム文化と意識の変化
「速さと品質は両立できる」という姿勢で取り組みを主導した結果、AIやCI/CDの積極的な導入が進み、チーム全体に品質を意識せざるを得ない環境が形成されました。
その結果、インターン生も含めて「とりあえず動くものを出す」開発から、「チーム全体でルールを決め、品質を担保しながら開発する」スタイルへと移行。
リリース後にエラーが発生することも少なくありませんでしたが、現在は新機能をリリースしてもエラーが起きにくい状態を維持できています。
チームのみんなに聞いてみた
この仕組みを導入して3ヶ月、メンバーにアンケートをとってみた結果がこちら。
- 「コードのバラつき、減った?」
→ 全員が「減った!」と回答。 - 「手戻り、減った?」
→ 8割のメンバーが「楽になった」と実感。
何より、インターン生や後輩たちが「とりあえず動けばOK」から「チームのルールを守って、綺麗に速く作る」というスタイルを当たり前に楽しんでくれるようになったのが、一番の収穫でした。
これからのこと
今後の展望は、開発スピードと品質の両立を一過性の改善で終わらせず、持続的に続けられる開発体制として定着させていくこと。
現状、サービスの成長とともに、過去の実装や手が入っていないコードが増え、変更の影響範囲が見えづらくなるなど、開発負荷が高まりやすい状態が生まれつつあります。
それに対して、「動いているから触らない」のではなく、リファクタリングや不要コードの整理を進め、保守性・可読性の高い状態へと整えていきます。
あわせて、AIの活用もコード理解や影響範囲の把握まで広げることで、より本質的な設計や判断に集中できる環境づくりを進めていきます。
今後も、レガシーと向き合いながら、スピードと品質を高いレベルで両立する開発に取り組んでいきたいと思います!
最後に
いかがでしたか?
当社のいいところは、新卒3年目だろうがインターンだろうが、「こっちの方が良くないですか?」という提案をみんなが面白がって乗っかってくれるところです。
「AIを使いこなして、もっとスマートに開発したい」
「仕組みづくりから一緒に楽しみたい」
そんな方、ぜひ一度オンラインでお話してみませんか?
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