クライマーには、福岡県外から入社したメンバーがいます。
今回お話を聞いたのは、北海道出身の藤田さんと、佐賀出身で大阪・埼玉での生活も経験してきた白津さん。
「なぜ福岡で働こうと思ったのか?」
「県外からの就職に不安はなかったのか?」
「実際に入社してみて、クライマーはどんな会社だったのか?」
県外から福岡へ、そしてクライマーへ。
その決断の背景には、それぞれの価値観や就職活動で大切にしていた視点がありました。今回は、県外出身メンバーだからこそ見える福岡での暮らしや、クライマーのリアルな雰囲気について聞いてみました。
県外から福岡へ。まずは2人のこれまで
── 今日は「県外組にインタビュー」ということで、いろいろ聞いていきたいと思います。まずはお二人のこれまでについて教えてください。白津さんは佐賀出身で、大阪にも住んでいましたよね?
白津:そうですね。ただ、大阪から福岡に直接来たわけではなくて、一度実家に戻って、そのあと福岡に来ました。
しかもその前には埼玉に住んでいた時期もあって。大学時代は大川市にいたので、福岡との接点自体は前からありました。あの辺り、本当に何もなくて(笑)。でも佐賀にもすぐ行ける距離で、独特な場所でした。
── 藤田さんは北海道出身ですが、福岡に来るまでかなりいろんな場所を経験しているんですよね。
藤田:そうですね。僕も福岡にまっすぐ来たわけではなくて、かなりいろいろ移動しています。
一度中国にも行きましたし、そのあと東京、岐阜と住んで、最終的に福岡に来ました。
山田:中国って、中国地方じゃなくて本当に中国ですか?
藤田:本当にチャイナです(笑)。
実家も転勤が多くて、僕が小学校に入るまでにかなり引っ越しをしていました。生まれは和歌山なんですけど、そのあと高知、栃木、北海道と移っていて。なので、場所が変わること自体にはあまり抵抗がなかったです。
なぜ福岡だったのか
── 地元やその近くではなく、なぜ福岡での就職を考えたんですか?
白津:私は最初、大阪で仕事を探していました。でも、実際に住んでみて、ちょっと人が怖くなってしまって……。
関西の言葉って、たぶん慣れていないと少し強く聞こえるじゃないですか。相手は普通に話しているだけでも、当時の私は全部きつく感じてしまっていました。
山田:一回しんどい経験をすると、次に進みにくくなりますよね。
白津:そうなんです。それで一度実家に戻って考え直しました。
佐賀からだと福岡は近いし、何かあっても帰りやすい。そういう距離感もあって、福岡で探そうと思いました。
── 仕事の探しやすさという点ではどうでしたか?
白津:正直、かなり厳しかったです。IT系で就職活動をしていたんですけど、エージェントの方からは「未経験で入れるのは関東か関西が中心で、九州ならほぼ福岡しかない」と言われました。
しかも「福岡でも未経験だとかなり少ない」と言われて、一度は“やっぱり地方は難しいんだな”と思いました。
でも、エージェント経由ではなく、自分で探し始めて見つけたのがクライマーでした。
── 藤田さんはどうでしたか?
藤田:僕はもともと、大阪や東京、名古屋みたいな大都市に住みたい気持ちがあまりなかったんです。
都会すぎる場所はちょっと苦手で、かといって仕事はある程度ある場所がいい。そう考えたときに、福岡、広島、仙台、札幌みたいな“ちょうどいい都市”が候補に上がりました。
その中で、寒すぎない西の方がいいなと思って、最終的に福岡に縁があったという感じです。
山田:なるほど。都会すぎず、でも仕事はある、というバランスですね。
藤田:そうですね。IT系で考えると、求人はやっぱり都会に集中しています。
でも、その中でも福岡はちょうどよかったです。
就活で見ていたのは、条件だけじゃない
── 福岡の会社を探す中で、クライマーを選んだ決め手は何でしたか?
白津:大きかったのは、実家との距離感と、池田さんの存在ですね。
ただ、それだけじゃなくて、就活中はかなり細かく見ていました。
山田:どんなところを見ていたんですか?
白津:社員さんの在籍年数ですね。
未経験で入った人がいるか、その人がちゃんと続いているか、中間層がいない会社じゃないか、とか。極端に偏っていないかを見ていました。
私は未経験で入る前提だったので、経験者ばかりの会社だと、つまずいた時に何をどう聞けばいいか分からなくなる気がしていて。
だから、自分と近いところを通ってきた人がいるかどうかはかなり気にしていました。
── そこまで見ていたんですね。
白津:見てました。Wantedlyの記事やブログはもちろん、社員さんのSNSまで見ていました(笑)。
どんな雰囲気で働いているのか、無理をしていないか、会社の中の人たちの空気感まで知りたかったんです。
山田:かなり本気のリサーチですね。
白津:本気でした。
未経験で入れる会社が少なかったので、一社一社をかなり慎重に見ていました。
── 藤田さんはどうでしたか?
藤田:僕も人でしたね。
もちろん福岡という場所自体も条件に合っていたんですけど、最終的には“ここでこの人たちと働きたいか”が大きかったです。
スタートアップやベンチャーも見てはいたんですが、地方だと特に少人数でかなり泥臭くやる会社も多くて、未経験の状態から飛び込むには少し怖さもありました。
その中でクライマーは、ちゃんと人を見てくれている感じがあって、そこが安心材料でした。
県外就職の不安はあった? 実際の生活は?
── 応募前に、県外で働くことや福岡で生活することへの不安はありましたか?
白津:私は実家が近かったので、そこまで大きな不安はなかったです。
ただ、引っ越しについては少し失敗しました。内見せずに家を決めたら、かなり坂の上で(笑)。
山田:それは住んでみないと分からないやつですね。
白津:本当にそうです。福岡自体に対する不安というより、住まい選びの方が大変でした。
── 藤田さんはどうでしたか?
藤田:僕は場所が変わること自体には慣れていたので、生活面の不安はあまりなかったですね。
強いて言えば、友達ができるかな、くらいでした。
山田:それは今も課題ですか?
藤田:はい、かなり(笑)。
大人になってから友達を作るのって難しいなと思います。趣味のサークルに行ってみたりもしたんですが、純粋に趣味を楽しみたいだけなのに、別の目的の集まりだったこともあって……。
山田:それは県外出身どうこう以前に、大人あるあるかもしれないですね。
藤田:そうですね。
でも、小中高の同級生が近くにいない分、県外出身だとより感じやすい部分ではあると思います。
県外出身だから不利、はあまりなかった
── 県外出身だから不利だと感じたことはありましたか?
藤田:それはあまりなかったです。
むしろ、遠方から来てくれることに対して興味を持ってもらえる場面の方が多かった気がします。
白津:私もそう思います。
不利というより、「なんで福岡に?」「どうしてクライマーに?」というところで、ちゃんと興味を持ってもらえた印象でした。
山田:実は、お二人の選考中、社内でもかなり話題に上がっていたんですよ。
白津:そうなんですか?
山田:はい。
Wantedlyの記事を書いていたこともあって、応募者の方の話はよく聞いていたんですけど、「すごく面白い人が来ている」とか「YouTubeまで見てくれていた」とか、社内でもかなり話に出ていました。
藤田:そんなふうに見られていたんですね。
馴染むまでの時間と、会社のリアルな雰囲気
── 社内の雰囲気や人間関係はどうでしたか? 馴染むまでどれくらいかかりましたか?
白津:私は結構時間がかかったと思います。
2月に入社して、4月に歓迎会をしてもらったんですけど、その時点ではまだ少し“ぎこちない自分”が残っていました。
山田:意外です。すぐ馴染むタイプに見えます。
白津:そう見られることが多いんですけど、実は人と話す時かなり気を使っています。
会話が途切れないように、ずっと頭を回している感じです。だから最初の頃は、表面的には笑っていても、内心はかなり緊張していました。
山田:根は静かなタイプなんですね。
白津:そうなんです。小さい頃は本当に静かで、自分から発言するのも苦手でした。
だから今みたいに話しているのは、もともとの性格というより、少しずつ崩れてきた結果かもしれません(笑)。
── 藤田さんはどうでしたか?
藤田:僕は3か月くらいだったと思います。
最初から話はしていたと思うんですけど、やっぱり本当に馴染んだなと感じるまでにはそれくらいかかった気がします。
白津:私はもっと長かったかもしれないです。半年くらいは警戒していたかも。
山田:半年は長いですね(笑)。
白津:でも、業務で関わる人とは話すけど、そうじゃない人とは話すきっかけが少ないじゃないですか。
だから、雑談の入り方が分からなくて。最近の方が、案件の関係で逆に話す機会が減ったなと思う時もあります。
「放置されない」安心感がある
── 入社して、“ここは安心だな”と感じたことはありますか?
白津:席の配置は大きかったです。
入社した時、聞きやすい人の近くに座れるように調整してくれているのを感じました。実際、後から入るメンバーの席も「誰の近くがいいか」をみんなで考えていたので、新しく入る人が馴染みやすいようにしているんだなと思いました。
山田:確かに、席って地味に大事ですよね。
白津:かなり大事だと思います。
近くに質問しやすい人がいるだけで、安心感が全然違いました。
── 藤田さんはどうですか?
藤田:僕は、ちょこちょこ様子を見に来てくれるところですね。
今は一人で進める業務も多いですが、誰かと一緒にやっていた頃は「大丈夫?」と声をかけてもらうことが結構ありました。
白津:放置はされないですよね。
藤田:されないですね。
困って固まっていると、わりと気づいてくれる。あと、「15分とか30分悩んだら声をかけて」と言ってもらえるのもありがたかったです。
白津:それ、ありがたい反面、最初はちょっとプレッシャーでもありました(笑)。
用語を調べているだけで15分経つこともあるので、「まだここしか理解できてない…」って焦ることもありました。
でも、どこまで自分で考えてよくて、どこから聞いていいのか分からない状態よりはずっと良かったです。
今振り返って、この決断は良かったと思える
── 今振り返ってみて、福岡に来て、クライマーに入った決断は良かったと思えますか?
藤田:思います。
いろんな案件に触れられるのは、この会社の良さだと思っています。前職では自社サービス中心だったので、使うものも、関わるものもある程度決まっていました。でも今は、お客様ごとに使うものも要件も違う。小さな案件もあるし、いろんな環境を近くで見られるのは面白いです。
── 白津さんはどうですか?
白津:後悔はないです。
嫌なところがある、というより、そもそも私が未経験で入ってここまでやれていること自体が、この会社の良さだと思っています。
入社したばかりの頃は、本当に何も分からなかったんです。みんなが話していることが宇宙語みたいに聞こえていて、「こんな状態で入ってしまってごめんなさい」という気持ちでした。
でも、そういう状態からでもちゃんと続けられている。
それって、環境としてかなりありがたいことだと思っています。
インタビューを終えて
今回のインタビューで印象的だったのは、2人とも「福岡だから」「IT企業だから」という条件だけでなく、そこで働く人や、続けられる環境があるかどうかをとても大切にしていたことでした。
県外から福岡へ来ることには、不安もあります。
友達づくりの難しさや、住まい選びの失敗、知らない土地で働き始める緊張もあるはずです。
それでも2人は、クライマーでの仕事や人との関わりの中で、少しずつ自分の居場所をつくってきました。
未経験でも、県外出身でも、すぐに完璧に馴染めなくても大丈夫。そんな安心感が、クライマーにはあるのだと思います。
「地方で働きたい」
「都会すぎない場所で、ちゃんと技術も身につけたい」
「人を見て会社を選びたい」
そんな人にとって、この2人の話はきっとヒントになるはずです。
/assets/images/242549/original/0a5d15eb-e47d-4e4f-9002-ad7cc1b4778d.jpeg?1450256724)