※CAMPFIRE公式note 2026年2月18日の記事より
働く人の数だけ、「仕事のかたち」があります。連載「#わたしの仕事」では、CAMPFIREで活躍する社員の仕事に迫り、その裏にある想いやストーリーを紐解いていきます。ここから、CAMPFIREで働くリアルをのぞいてみませんか。
「ユーザーのために」という言葉は、美しいけれど、とても重い言葉です。 本当にユーザーのためになるデザインとは何か? そもそも、なぜ変える必要があるのか?
感覚で「良い」と思ったものを、論理で説明し、チーム全員を納得させるプロセスは、決して華やかなだけではありません。
今回は、プロダクトデザイナーの佐々木さんにインタビューを行いました。かつてインターネットの「キラキラサイト」に夢中だった少女が、CAMPFIREという場所で、いかにして「本質を突き詰める対話」」と「上流工程」に向き合うようになったのか。 その等身大の葛藤と、デザインチームの「リアル」に迫りました。
始まりは「あの頃のインターネット」。自分の作ったもので、誰かが喜んでくれる面白さ
── 今日はよろしくお願いします。まずは、佐々木さんのデザイナーとしての「原点」からお聞きしたいのですが、昔からモノ作りが好きだったんですか?
佐々木: よろしくお願いします。そうですね、原点と言うと……ちょっと恥ずかしいんですけど、中学生の頃に流行っていた『ふみコミュ』とか、インターネット上のコミュニティサイトですね。
── 懐かしいですね。まだSNSなんて言葉もなかった時代の、手作り感あふれるインターネット。
佐々木: そうです、そうです(笑)。ピンク色で、ハートが飛んでて、キラキラしてるサイト。 当時、パソコンを買ってもらったばかりで、そういう「キラキラサイト」を自分で作るのに夢中になっていました。Photoshopなんて高価で買えないから、無料のお絵描きツールで写真を加工して、雑誌の表紙みたいにして。「モデル募集!」とかやって、見よう見まねでホームページを運営していたのが、私のデザインの入り口です。
── そこが、デザインに触れた最初の体験だったんですね。
佐々木: ただ、私が本当に夢中になったのは「作ること自体」だけじゃなかったんだな、と今振り返ると思うんです。自分で作ったものに対して、BBS(掲示板)で誰かが反応をくれたり、喜んでくれたりする。その「自分のアウトプットで誰かが動いてくれる」という双方向のやり取りが、何より面白かったんですよね。
── 手応え、のようなものでしょうか。
佐々木: はい。たまたまその舞台がインターネットだっただけで、一番大事にしていたのは「誰かが喜んでくれること」でした。 その後、ガラケーのデコメサイトやスマホアプリのUIなど、媒体は変わっていきましたが、根底にある想いはずっと変わりません。「喜んでもらえる仕組みを作りたい」。そのシンプルな情熱が、今も私のデザイナーとしての中心にあります。
このプロダクトなら、人生の時間を投じる価値がある」─CAMPFIREを選んだ納得感
── そんな佐々木さんが、次のステージとしてCAMPFIREを選んだ理由は何だったんでしょうか?
佐々木: 正直に言うと、条件や待遇というよりは、「人」と「熱」でした。 面接でCPOの大橋さんと話した時に、CAMPFIREのプロダクトについてすごく楽しそうに話していたんです。
── 楽しそうに、ですか。
佐々木: はい。「仕事だから義務的に」ではなく、心の底からプロダクトを愛し、その可能性を信じているのが伝わってきました。「こんなに熱量を持って語れる人がいる環境なら、デザイナーとしてこれ以上に向き合う価値がある場所はない」と直感したんです。
私自身、何事も「楽しんでやること」を軸にしていますが、それは単に楽をするという意味ではありません。「このプロダクトを良くしていきたい」という共通の意志を持ち、熱狂できる仲間となら、より高い壁も越えていけるはずだと感じました。他社からもオファーはありましたが、このプロダクトに自分の時間を投じる納得感が一番強かったのが、CAMPFIREでした。
「クライアントじゃないのに、ここまでやるの?」──突きつけられた思考の基準
── 実際に入社してみて、どうでしたか? 「楽しさ」だけではない苦労もあったと思うのですが。
佐々木: もちろんです(笑)。一番苦労したのは、やっぱり「言語化」と「ロジック」の壁ですね。 これまでは、立ち上げやリニューアルなど、スピードと実行力が求められるフェーズが多く、まず形にすることを重視してきました。でも、CAMPFIREでは時間をかけてでも、「何を実現したいのか」「何故それを実現したいのか」「それをどう実現するのか」という事から考える事が必要です。
── 感覚派の佐々木さんにとって、そこが大きな転換点になったのですね。
佐々木: はい。衝撃を受けたのは、同僚のデザイナーたちの仕事ぶりです。彼らは、クライアントワークでもないのに、デザインの意図を完璧に資料化し、4象限の図解などを用いてロジックを可視化するんです。
それを見て、最初は「え、社内向けにここまでやるの?」と驚きました。でも、それは単なる丁寧さではなく、プロダクトに対する誠実さと責任感の現れだったんです。「なんとなくの納得」で進めるのではなく、チーム全員が同じ解像度で確信を持てるまで考え抜く。その基準の高さに、自分の力不足を痛感しました。
迷走の果てに見つけた、チーム全員で「同じ景色」を見るためのプロセス
── 具体的に、その壁を乗り越えたと感じるエピソードはありますか?
佐々木:検索結果に表示される「プロジェクトカード(サムネイルやタイトルが並ぶ部分)」の改修を担当した時のことなのですが、当初は「要素を少し整理して、見た目をシュッとさせる」くらいの、数週間で終わる軽微な修正のつもりでスタートしました。
でも、いざチームで議論を始めると、すぐに足元がグラグラし始めたんです。 「この要素、本当に必要?」「そもそもユーザーはここを見て支援を決めてるんだっけ?」と問いを重ねるうちに、今のデザインの何が課題で、何が正解なのかが全く見えなくなってしまって。
── プロとしての「思考の深さ」が試されたわけですね。
佐々木: はい。そこからは、徹底的に「言語化」に向き合いました。自分の中の曖昧な感覚を整理するために、ChatGPTを思考の補助ツールとして活用し、あらゆる角度から仮説を壁打ちしました。そうして頭を整理した上で、同僚のやり方を参考に、ユーザーが支援を決める要素を一つひとつ言葉に落とし込んでいったんです。
自分の「納得」ではなく、チームやユーザーのための「根拠」を積み上げる。そのプロセスを経て、「カードのデザインを全面的に変えるべきだ」という確信にたどり着きました。
── スコープを広げるという大きな決断ですね。
佐々木: 勇気が要りましたが、論理的な裏付けがあったので迷いはありませんでした。再提案した時、チームのみんなが「それなら絶対良くなる!」と二つ返事で背中を押してくれたのは、本当に嬉しかったですね。 かつて感覚だけで作っていた私が、本質を突き詰める対話を通じて、チームと同じ景色を見ることができた。あの瞬間こそが、私にとってのブレイクスルーでした。
── 今のお話を聞いていると、チーム内の信頼関係がすごく厚いんだなと感じます。
佐々木: それは本当にそうですね。CAMPFIREのデザインチームを一言で言うなら、「真剣」です。 みんなプロダクトへの愛が深いから、誰かが手を抜いたデザインや、論理が甘い提案を出すと、容赦なくツッコミが入りますよ(笑)。
── 結構バシバシ言われるんですか?
佐々木: 言われます、「それ、本当にユーザーのため?」って(笑)。 でも、そこに嫌な空気は全くないんです。個人の人格否定ではなく、プロダクトを良くするための議論だと全員が分かっているから。 変な社内政治とか、顔色を伺うみたいなことは一切ないですね。私が気を緩めたデザインを出してツッコまれた時は、素直に「すみませんでした!」って修正して終わり(笑)。その健全さが、私は大好きです。
作品を作るのではなく、プロダクトを育てる。「共創」に熱くなれる仲間を求めて
── 最後に、これからどんな人と一緒に働きたいですか?
佐々木: あえて言うなら……「アーティスト気質」じゃない人、ですかね。
「自分のセンスはこれだから」って、作品性を押し通そうとするタイプの方は、もしかしたら合わないかもしれません。 CAMPFIREのデザインは、アーティストとしての自己表現の場ではなく、課題解決ですから。数字というシビアな結果とも向き合わなきゃいけないし、時には自分の仮説が間違っていることも受け入れなきゃいけない。
だからこそ、「元気」がある人がいいですね!失敗や意見を前向きに受け止めて、議論を楽しめる人。そういう意味での元気です。
── 元気! シンプルですが、一番大事かもしれません。
佐々木: 精神論みたいですけど、本当に大事なんです(笑)。 デザイナーだけで完結する仕事なんて一つもないので、エンジニアやPMを巻き込んで、「一緒に盛り上げようぜ!」って汗をかける人。 「作る」ということを、周りと一緒に楽しめる人。
かつてピンク色のサイトを作っていた私が、今ここで本質を突き詰める対話を楽しんでいるように。 本気でユーザーに向き合いたいと思っている方と、ぜひ一緒に働きたいなと思っています。
CAMPFIREでは一緒に働く仲間を募集中しています。誰かの人生を応援する仕事に興味がある方、まずはカジュアル面談でお話してみませんか。