「自分が一番」だった僕が、「この人を日本一にしたい」と思えた日。 キャリアスタート執行役員・花巻が語る、代表・下山慶一郎の背中
会議室の空気が、ピンと張り詰めた。
「ダメではないよ。でも、ただ儲かるためだけのことなら、やめよう。うちがやるなら、もっと人のために貢献できることをやるべきだ。」
利益の出る絵は描けていた。数字だけを見れば、会社の売上を伸ばす一手だった。
人材紹介業界にいれば、「効率」や「売上」「予算達成」という言葉に引きずられそうになる瞬間がいくらでもある。求職者を機械のように右から左へ紹介すれば数字は立つ。
だが、下山が創ろうとしているのは、そんな会社ではなかった。
■有事に見せた、経営者の覚悟
多くの企業が固定費の削減に舵を切る中、下山が決断したのは全く逆の道だった。
「社員の給料は、1円もカットしない」
みんなの生活を守る。この状況下で、社員とその家族を絶対に路頭に迷わせない。自らの身を削ってでも、社員を守り抜く姿勢を頑なに貫いた。
そんな人間が、恩師と呼ぶ下山と出会い、共に走って9年。気づけば、心境が180度変わっていた。
誰かを勝たせたい。この人が貫こうとする「求職者ファーストの理想」を、世の中の当たり前にしたい。そう思わせてくれるリーダーが、目の前にいた。
「キャリアスタート」という会社がなぜ、若手や未経験の求職者から圧倒的な支持を集め、社員たちがポジティブに情熱を注ぎ続けられるのか。その理由は、ビジネスモデルの巧みさだけではない。
「儲かるか」ではなく「人のためになるか」で事業を選び、有事には命懸けで仲間を守り、「この人を日本一にし、自分もその1人になりたい」と心から願う仲間が集まっているからだろう。
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