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世界10ヵ国展開のメディアを手がけるC Channel代表・森川亮が描く未来と「頭の中」

LINEの代表を退任して、2015年のC Channel創業開始から次々と新しい事業立ち上げを続ける森川さん。予測していた時代の変化や、日々どのような意識で経営をしているかといった頭の中に迫る、3回連続インタビューをお届けします!
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「試したくなるメディア」を定義して、動画で購買までを設計

-現在のC Channelの事業はどのような状況にあるのでしょうか。

2015年春に事業を開始してから、C CHANNELはアジア10ヵ国に展開しています。また、mama+(ママタス)というママ向けのメディアも1年半ほど前に、日本国内でスタートし、成長しました。


▲C CHANNELは現在、月間最大1億回再生を誇る日本最大級のメディアに成長。

今後の課題は事業化で、動画広告、メディアと連動したインフルエンサーマーケティング、ECなどを展開しています。クライアントにとっての価値は認知・理解のためのメディアから、購買につなげたいというニーズが高まってきました。そこで、私たちは「試したくなるメディア」と定義して、動画をきっかけに、試して買うというプロセスをどう設計できるかに注力しています。

-C Channelが創業から一貫して、インフルエンサー的な存在である「人」を軸にしたメディアづくりをしているのはなぜですか?

インターネットが生まれてから、一番の価値というのはPower to the people、これまで目立たなかった「人」が力を発揮して新しい産業をつくることだと思っています。

特に我々の事業領域では、5Gの時代の到来をきっかけに、人がメディアになる時代が来ると思います。具体的にはインフルエンサーがものを紹介したり、売ったり、自分の好きな商品を作ったりする時代が来ます。

また、C CHANNELの「C」はコミュニケーションの「C」です。動画でコミュニケーションをとる時代がくるとは以前から思っていました。創業当時の2015年はそうでもなかったですが、今では動画をとるのがあたりまえになり、今後もますます加速するはずです。

そんな時代に、これからどんなプラットフォームがつくれるかということを考え、チャレンジしています。

-森川さんは、なぜ女性をターゲットとしたメディア展開をされたのですか?

新しい事業は、若い女性やお子さま向けに展開するのが受け容れられやすいだろうと考えたことが理由のひとつです。新しいことを素直にキャッチアップできる方に向け、動画メディアを展開してきました。

-なるほど。現在、メディア事業、イベント事業、インフルエンサーマーケティング事業、海外事業、エンターテインメント事業などを複数つくられています。しばらくは現在の事業を育てていく計画ですか?

そうですね、これからは事業一つ一つが進化していくと思います。
たとえば動画は、当初は商品の認知・理解が求められていましたが、購買につなげるためにどうしたらいいか?という課題に進化しました。購買につながった後は、その購買データを元に商品開発まで活かせるか?といった課題につながるでしょう。そのように、順序よく事業を進化させていくことでクライアントの課題解決ができると思っています。

毎日が“something new“。この社会にどれだけ新しい価値を提供できるか?

-今後、仲間として迎えたい人には、どのようなことを期待しますか?

新しく、そして変化が早い領域に携わっているので、何か特定のスキルというよりも、変化対応力、目の前のことに向き合いやり切れる力、そしてチャレンジが好きなことですね。今ある価値をどんどんバージョンアップしたい人が向いていると思います。

- 今後、大事な事業を任せていきたいのはどんな人ですか?

一番は、やる気ですね。スキルや経験といった要素もありますが、やる気がないと絶対上手くいかないです。
誰もやっていないことを作り上げることに情熱を持てるかどうか。また、変化も大きいので、昨日までこれをやっていなければいけなかったけど、今日からやることが変わることがあります。その状況でも気持ちをすぐ切り替えて情熱を持てるかという資質も大事ですね。

-変化というキーワードは社内でもよく聞かれますね。

そうですね、この業界は、市場として毎年急成長していますから、成長しなければ業界での存在意義はないと思っているので、会社も個人も成長したいと思っています。

-稚拙な質問かもしれませんが・・・そんな変化の激しい業界で経営をするのは、とても大きなプレッシャーではありませんか?

まあ、その変化が楽しいということですね。はははは(笑)。

たとえば、日本には四季があるじゃないですか。もしかすると、ハワイに住んでいる人は、「日本は夏が暑いのに、冬は寒いなんて、けしからん」と思うかもしれません。でも日本には、その季節に合った風景や食べ物や場所が楽しめます。四季のように変化をいかに楽しめるかと考えています。変化が楽しいからチャレンジしているので、毎日楽しくてしょうがないです。

-最後に、経営をしている上での心がけを聞かせて下さい。

もちろん経営者として結果を出すことは重要だと思っています。ただ、自分たちだけに意味がある結果ではなくて、社会に対して意味がある結果を出したいと思っています。

毎日が“something new“、昨日より今日、今日より明日、この社会にどれだけ新しい価値を提供できるか、いつも考えています。


第2回 「データやアンケート分析だけでは後追い!トレンドをつくるには飽きっぽい世代の先を行く」では、組織のミッションやバリューの浸透度についてお聞きします。

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