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映像の未来の形を作るコンテンツ・コミュニケーション部マネージャーインタビュー

今回は当社の映像制作を担当してくれているコンテンツ・コミュニケーション部(以下:CC部)のマネージャー金地雅明さんに話を伺ってきました。映像との出会いやClipLineでの働き方についてご紹介します!!


金地雅明
CC部マネージャー
CM制作会社にて、PanasonicをはじめとするCM制作を行う。
2017年にClipLineに入社後、2019年よりClip制作やその分析、クライアントの内製サポートを行うCC部マネージャーに就任。

CM制作入社〜制作を通しての経験

-まず金地さんは前職CM制作会社にいらしたとお伺いしましたが、どういった経緯で映像に関わる仕事をされるようになったんですか?
高校生の頃から映画が好きで、当時は映画監督になりたいなあと思っていました。(なぜ映画監督を目指したかなどは長くなるのでまたの機会に、、、)
大学で立命館大学映像学部に進学し、そこで本格的に映像について学び始めました。大学では映像制作や映像を取り巻くビジネス、映像理論について学びました。

学内課題で自主映画をつくる同級生の撮影監督をしたり、ヤクザ映画の巨匠である中島貞夫監督の元で短編映画をつくる機会があり、そこでは助監督をさせていただくなど、さまざまな経験を積むことができました。
その中で、改めて映像の奥深さを知り、将来も映像に関わる仕事をしていきたいなと感じていました。就職活動が迫ってきて、希望職種など真剣に考えないといけない時期になった時に、映像に関わることができて、自分の生活をきちんと担保できるCM制作会社を目指すことにしました。当時は就職氷河期で100社くらいエントリーし苦労した中で、良い会社と出会うことができました。

-CM制作会社ではどんな業務をされていたんですか?
役職としてはアシスタントプロダクションマネージャー(APM)で入社しました。プロデューサーの直下にいるPMのアシスタントからスタートです。
そこでは1年目から運が良く、色んな経験を積むことができました。Panasonicの電車内の暮らしのエコナビという番組製作では、記憶している限り47都道府県の内40都道府県程をまわったり、サッカー選手のネイマール選手が出演しているCMを製作したり、本当に忙しく、刺激的でした。

2年目からはPMとして自身でプロジェクトを管理するようになり、多くのCM製作に携わることができました。写真でいくつかご紹介します。

▲乾電池のEVOLTAのCM撮影で、川越工業高校の学生と乾電池の電車を走らせてギネス世界記録を達成した時の様子です。

▲東海大学の学生と乾電池で飛ばす飛行機(鳥人間飛行機の形をした)を琵琶湖で飛ばす撮影の様子です。

▲ノルウェーで1,000メートル以上のフィヨルドを乾電池2本でEVOLTA NEOくんを頂上まで登らせた撮影に同行した私とフィヨルドです(笑)

キャリアチェンジのきっかけ

-忙しいけれど刺激的で業務内容も充実している中で、転職しようと思ったきっかけについて教えてください。
CM制作会社でPMとし3年間働き、ありがたいことに社内でもプロデューサーに昇進する話や同業種からヘッドハンティングのお誘いもあり、自分の将来について一度立ち止まり考えるようになりました。
悩んだ挙句、とりあえず映像の仕事は他にどんなものがあるのか、自分の価値がどんなものか、市場調査しようと思いました。そこで、転職サイトに登録し、エージェントに会社を紹介してもらい、とにかく色んなところに話を聞きに行くというのを繰り返して、映像を作りながら行う仕事のいろんな可能性を知ろうとしていました。

-そこでどんな考えに至り、ClipLineに入社されることになったんでしょうか?
いろんな会社を見て、全く知らなかった世界に触れる中で、やはり自分の次のステップに疑問を覚え始めたんです。CM制作はもちろん面白い仕事ですが、沢山のCMを作って大規模なプロジェクトを回していく道が自分に合っているのだろうか。
当時がむしゃらに仕事を続けていたら、気付けなかったことだったと思います。その結果、今の仕事を続ける、辞めるに拘らず、自分の人生は何をして過ごしたら面白いだろうと考え始めました。その中で、出会ったのが、映像×コンサルティングを打ち出していた ClipLineでした。沢山見てきた会社の中でも当時はかなり珍しい映像とコンサルティングの組み合わせでした。
これは、ほぼ未開拓な領域だし、この領域のパイオニアになるのは面白そうだ、と感じました。教育動画をミニマムの制作部隊で製作していくスタイルも新鮮に感じました。加えて、ClipLineの映像製作チームも出来たばかりで、できることが沢山あるし、一緒に成長していこう、という思いから可能性を感じて入社を決めました。

ClipLineに入社してから

-実際にClipLineに入社されて業務にギャップは感じませんでしたか?
そこまで大きく差は感じませんでしたが、スタートアップで働くことに対するギャップはありました。ClipLineは自分たちのプロダクトに載せる映像を作るので、映像規格も厳しく設けられておらず、他の映像業界のようなセオリーが明確ではありませんでした。
入社してすぐの時は、先ずそういったルール作りを、雁字搦めにならないように、誰かに指示を出すときに困らないように、という意識で作り始めました。ルールを作る側の経験はそれまでなかったので新鮮でした。今はかなり基盤作りもできてきて業務のルールは確立されつつあります。

それ以外だと、お客さまとの距離がかなり近いことにも驚かされました。打ち合わせの時に、代表取締役や役員レベルの方々とお会いする機会もありましたし、Clip制作の実務を進めていく中で部長レベルの管理職の方と話し合ったり、撮影現場では、店長やお店で働かれているスタッフの方々と撮影し話もする。そして、その流れで出来上がったClipが、ClipLineを通して多くの現場にいる学習者に配信されていく。自分たちが作り届ける対象が実際に目に浮かぶし、お会いしたこともある状況です。

これは今までにない経験でした。CM制作会社では、クライアントと代理店、制作会社の利害関係で繋がる図式が濃かったのに対し、現職では、利害というより協力関係に変わり、一緒にClipを作り、そのフィードバックも直接もらえる存在になったので、とても新鮮でした。

-マネージャーとして金地さんが大切にしていることはありますか?
気をつけていることは沢山あるので本当に基本の部分だけお話ししますね。マネージャーとしてまだ経験は浅いので、何か言える立場ではないという前置きはしつつ、CC部のメンバーが居心地良く、成長できるような居場所を作ることに心がけています。気軽に話ができる仲の良い関係でありつつも、何か注意した時にきちんと理解してくれるような信頼関係。
優しいお兄さんで居続けてもメンバーは成長しませんが、厳しく距離を置き過ぎても悩みを相談できる関係にはなれません。その塩梅は人それぞれ違いますし、難しいですが、私も日々努力しているところです。

また、それぞれプロジェクトに取り組むときは、その業務の意味や価値をきちんと説明し、自分の仕事に対して、きちんと誇りを持ってもらえるようにしています。そしてその業務を終えた時にどんなスキルが身に付いているのかも併せて説明します。自分の仕事が無意味に感じたり、やらされている感覚があるのも辛いですから、みんなのやる気が落ちないように、説明をきちんとすることも大切にしています。

▲Clip説明をする金地さん

-金地さんがマネジメントしているCC部に対する思いはありますか?
まず、CC部のメンバーには映像に携わる上で、ただのオペレーターで終わってほしくないと思っています。カメラマン、エディターだけではなく、自分たちが業務で必要だと感じたこと、クライアントに求められていること、自分のやりたいこと、なんでもいいのでそれを企画し、実現に向け成果を出すために策を練る姿勢を持った人になってほしいと思っています。そうしたことを繰り返していけば、自然と各々の強みはできてくると思いますし、カメラマン、エディターという肩書きだけでは終わらないはずです。

実際、CC部には撮影を常により良く、効率的にする方法を模索、クライアントでも簡単に撮影できるものを提案、使い方までレクチャーするというプロジェクトをしてくれている人もいますし、Clipの再生回数を管理し、そこからどんな映像がよく見られているのか分析を行って、より良いClip制作のためにフィードバックをしてくれている人もいます。
こういった行動は、IT業界の映像制作だからこそ考えられることだし、映像を用いた最先端な業務の一つだと思います。

いつか、自分のカメラや編集技術だけでは通用しなくなる世界が来るかもしれません。その中で自分を含めCC部のみんなが、好きな映像を仕事にし続けられる未来の一つの形かなと思います。もし、メンバーの誰かが止むを得ず、ClipLiineを辞める時が来ても大きな強みになるし、いろんな場所で価値を生み出せるパワーの源だと思っています。

ClipLineで目指す未来

-金地さんが今後ClipLineで達成したいことはありますか?
映像制作はさらに質の高いものを追求していきたいと思います。ここでいう質とは、表現がリッチということではなく、もっとクライアントの暗黙知を映像に落とし込む方法を探していき、形式化することです。ただ作業を撮影するだけでは本当の暗黙知を形式化しているとは言えないと思うんですよね。本人も気付いていない、もっと深層心理的の部分も含め映像化できるようになれば、それは大きな発明になると思います。そこを自分たちで行いたいと考えていて、いろんな方法を試しています。そしてそれを未来の人が見たときに、面白い人間の財産だと思えるようなものを形にしたいと思っています。
また、当社の代表の高橋が「ClipLineはサービス業のGoogleだ」と言っていますが、サービス業に関するノウハウ量は常にトップであり続けたいと思っています。トップで居続ければそのまま情報量は蓄積され続け、ClipLineの価値は上がり続けるわけですから、それは守っていきたいですね。

-ちなみに金地さんの個人的な今後やりたいことってあるんですか?
ん〜本当に先の話ですけど、これだけ飲食店の撮影をして、いろんなノウハウも知ることができるので、宮古島とかで飲食店を個人経営してみたら面白そうだな〜とか思ってます(笑) やってみたいな〜くらいの軽い気持ちですけど、それくらい自由にやれたらいいなって思っています。
ClipLineでやれることって本当に幅が広くて、自分の興味の方向にいくらでも可能性を伸ばせます。だからこれくらい突飛なことも本当にできるんじゃないかと思うんですよね。実現したらすごい面白いなと思います。

-金地さんありがとうございました!

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