今回お話を聞いたのは、2025年10月に入社した安次嶺(あじみね)さん。
前職では現代美術のギャラリーに勤務し、海外取引を含む多くの実務経験を積んできました。
同じアートの世界でも、当社が扱う「古美術・骨董」という分野は、現代美術とは対極にある存在です。
その世界に飛び込んでみて、どのようなことを感じているのかを伺いました。
―最初に求人を見たのはアート系求人サイトですよね。なぜ当社に興味を持ったんですか?
正直に言うと、「なんとなく」というのが一番近いかもしれません。
そもそもアート系の求人自体があまり多くなくて、その中で目に入ったので、とりあえず履歴書を送ってみよう、という感覚でした。
応募したのは4〜5社くらいだったと思います。
―現代美術と、古美術・骨董の世界はかなり違いますよね。迷いはありませんでしたか?
確かに、これまでやってきたのは現代美術でした。
ただ、実際に話を聞いてみると、とても面白そうだなと感じました。
代表の「自分が知りたいことがあったら、どんどん調べてやっていい」という言葉も印象に残っていますし、日本の工芸や骨董には以前から興味がありました。
専門的に扱ってきたわけではありませんが、興味のある分野ではあったので、あまり大きな垣根は感じなかったですね。
また、前職の現代美術ギャラリーでは、業界全体の厳しさも感じていました。
作家を育て、ブームを作り続ける必要があり、どうしても消耗の激しい世界です。
そうした背景もあって、あえて現代アート以外の分野に挑戦するのも良いのではないかと思いました。
―前職での経験で、今の仕事に活きていることはありますか?
骨董を専門に扱っていたわけではありませんが、作品の扱い方や梱包など、基本的な部分は共通しています。
美術品を丁寧に扱う姿勢や、細かな確認作業などは、そのまま今の仕事にも活かせていると感じています。
―現在はECサイトの運営も担当していますね。
はい。
単に商品をアップするだけではなく、決まったルーティンがない分、自分で考えながら改善しています。
例えば最近は、記事コンテンツを掲載したり、サイトの機能面で「ここが使いづらい」と感じた部分を見直したりしています。
その一つが「問い合わせ機能」の改善でした。
以前は問い合わせ先が分かりにくい場所に小さく載っているだけだったので、
商品ページからワンクリックで、商品番号が自動入力された状態で問い合わせできる仕組みに変更しました。
その結果、翌日にはすぐ問い合わせが入り、今週に入ってからも複数件の反応がありました。
数字として目に見える形で反応があると、やってよかったなと感じます。
―年代の古いものをECで販売するうえで、意識していることは?
一番大事なのは写真だと思います。
傷や状態を隠さず、きちんと写すこと。
そして問い合わせが来たら、丁寧に対応すること。
写真をしっかり出していると、結果的にクレームも少なくなりますし、信頼にもつながると感じています。
―ECと店舗では、お客さんの反応に違いはありますか?
全然違いますね。
ECは顔が見えない分、反応が返ってくるまでに時間がかかります。
他のサイトを研究しながら、少しずつ改善を重ねていくしかない世界だと思っています。
―入社してから「成長した」と感じる部分はありますか?
まだ入社して2か月ほどなので、はっきり「成長した」と言うのは難しいですが、
自分で調べて、改善して、少しでも反応が出たときには「やってよかったな」と感じます。
売上だけでなく、「反応があるかどうか」が分かりやすいのは、ECならではの面白さだと思います。
―最後に、これから入社を考えている方へメッセージをお願いします。
人間関係がとても良くて、やりたいことを比較的自由に任せてもらえる社風だと思います。
面接のときに、代表や周りの人たちの雰囲気を見て「ここは良さそうだな」と感じたのが、入社の決め手でした。