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私たちがクラウドファンディングで『マンガ』を作ろうとする理由

こんにちは!コミックスマートの「何でも屋」徳永です。

突然ですが、みなさんはマンガは好きですか?

関わり方は人それぞれだと思いますが、多くの人が子供の頃や学生時代、もちろん今でも、人生のどこかでマンガに影響を受けたことがあるのではないでしょうか。私は、そんなマンガが持つパワーが好きです。

コミックスマートは、世界に誇れる日本のマンガ文化の将来を作っていく会社を目指し、「マンガ家の職業価値を向上させ、子供たちの憧れの職業にする」ことを企業ミッションとしています。

今回は、クラウドファンディングでの取り組みの紹介を通じて、コミックスマートが目指す新しいビジネスモデルの形をお伝えしていきます。

GANMA!とクラウドファンディングの歴史

GANMA!は170以上ものオリジナル作品を掲載しているマンガアプリで、コミックスマートのマンガ事業における大きな特徴は、自社でIP開発、つまりマンガ作品を作っていることです。オリジナル作品の著作権はコミックスマートに帰属しており、広告やグッズ化、アニメ化といった二次展開を通じて作品価値を上げ、デジタル時代ならではの収益の上げ方をしながら、作家さんの活躍の道を切り開いていく取り組みを行っています。

この作家支援の一環として、GANMA!では、オリジナル作品における限定グッズの制作を目的に、約2年半前にクラウドファンディングでのプロジェクトを開始しました。

クラウドファンディングを通じた取り組みはコミックスマートとして初めてでしたが、作品の魅力をより伝えられるプロジェクトになるよう、「どの作品で何を作ればユーザーから支持してもらえるか?」と趣向を凝らして企画を立てていきました。こうして第1弾として取り組んだ5作品のプロジェクトは、約1ヶ月半の支援期間を経て、全て目標金額を達成し、グッズ化を果たすことができました!

その後も継続的にプロジェクトを立ち上げ、書き下ろしのキャラクターを使用したクッションやモバイルバッテリー、マグカップやTシャツ、作品の世界観を忠実に再現したぬいぐるみなどのグッズ制作をはじめとし、2019年2月現在までに20のプロジェクトを達成しています。

▼GANMA!が手がけてきたプロジェクト

GANMA_JPNのプロジェクト
2013年12月12日からGANMA!で連載を開始し2018年12月10日、最終話を迎えた『武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。』約2200ページをすべて書籍化&描き下ろし収納BOXセットの制作を目指すプロジェクトです。
https://camp-fire.jp/profile/GANMA_JPN/projects

作品の持つパワーをユーザーさんの力で形に~祝!全話書籍化プロジェクト達成

クラウドファンディングで行うプロジェクトはそれぞれストーリーがあり、プロジェクトが目標金額を達成したら、社員みんなで拍手をしながら喜び合います。

先日、GANMA!作品『武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。』の完結に伴い、全話書籍化プロジェクトを行いました。今回は、事例の一つとして、全話書籍化プロジェクト達成にあたってのストーリーを簡単にご紹介します。

『武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。』は、GANMA!の立ち上げ当初から連載し、多くのユーザー(読者)さんに愛されてきたラブコメ4コママンガです。東京都武蔵村山市を舞台に、主人公の武蔵くんと村山さん、個性あふれるキャラクターたちによるほのぼのとした日常が描かれています。

連載がスタートした当初は、GANMA!が立ち上がったばかりで、スマートフォンでマンガを読むという習慣も今のようには定着していませんでした。そのため、ストーリー作りはもちろん、スマートフォンに適したコマや吹き出しのセリフのサイズまで、当時の担当編集者と一から試行錯誤してつくり上げてきた作品でした。こうしてGANMA!の成長と一緒に走ってきた『武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。』は、全255話、トータル5年にも及ぶ長期連載を経て、完結を迎えることになりました。そしてこの完結を機に、ファンのみなさんからの熱い要望もあり、「自主制作で全話分の単行本を作ろう!」と全話書籍化プロジェクトが始動しました。

▼『武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。』全話書籍化プロジェクトの詳細はこちらから

『武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。』全話書籍化プロジェクト
2013年12月12日からGANMA!で連載を開始し2018年12月10日、最終話を迎えた『武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。』約2200ページをすべて書籍化&描き下ろし収納BOXセットの制作を目指すプロジェクトです。
https://camp-fire.jp/projects/view/111908

書き下ろしも含めたマンガ全巻と収納ボックスの制作コストの兼ね合いから、クラウドファンディングのプロジェクト支援金単価も11,000円から(早割特典のもの)と決して安価なものではありません。また、350万の目標支援金が集まらなければプロジェクトは不成立となってしまいます。

ファンのみなさんの要望や、これまで一緒に作品を作り上げてきた作家さんのフィナーレを応援したい、何とか達成したい、という思いが詰まった企画でした。

▼担当編集、グッズ企画の営業のグラウンディングページ上のコメント。

「プロジェクト達成して、作品の最後に彩りを添えたい・・!」と、どことなく鬼気迫るものがあります。

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【担当編集コメント】

まずは、なるあすく先生、完結お疲れ様でした!先生の4代目担当としてここまで走りきれたことを、本当に嬉しく思っております。そして読者の皆様、最終話までお付き合い頂き、本当に本当にありがとうございました!!

…さて、この5年間、読者の皆様から頂いた愛ですくすくと育った「むさむら」ですが最後に一番の大輪を咲かせるチャンスがやってまいりました…!

なるあすく先生も、私も、そして誰より読者の皆さんが待ち望んだ《全巻書籍化プロジェクト》!です!!

武蔵くんと村山さんが一歩一歩進んできた5年間の歩みを、《書籍》という形で、お手元に置いてみませんか??

期限は2月24日まで!

お力添えのほど、何卒よろしくお願い致します!

【GANMA!グッズ化事務局より】

この度は、このような機会を用意させていただきましたことを『武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。』読者の皆様、GANMA!ユーザーの皆様、そして、5年間連載を続けられた、なるあすく先生に感謝申し上げます。本企画の実現に是非ご協力いただけますと幸いです。
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はじまってみないと、達成できるかどうかはわからないのがクラウドファンディングです。「プロジェクト成立までは長い道のりかもしれない」という思いも抱えつつ、日に日に支援金額が集まって行くのを見て、作品が読者に愛されていること、応援されていることを改めて感じました。

結果として、こうしたみなさまからの応援により、見事に目標金額を達成することができました!Twitterやクラウドファンディングの応援ページ上ではたくさんの温かいコメントがたくさん集まり、本当に感謝の想いでいっぱいになりました!!現在は、感謝の気持ちを書籍としてみなさまにお届けできるよう、制作を進めている段階です。まさにユーザーみなさんの力で実現した全書籍化プロジェクトです。

コミックスマートのこれからビジネスモデルは?

GANMA!の特徴はユーザーとの距離が近いこと。作品に対する「ハート投稿」や広告視聴で作家さんを応援したり、コメント投稿でユーザー同士の掛け合いができたり、時には作家さんもコメントに対して反応したりといった、新しいマンガの楽しみ方がGANMA!にはあります。

今後は、GANMA!に掲載するマンガ作品づくりに加え、今回ご紹介したようなIPの力を活かして、作家支援をしながら、収益をよりストレッチしていくことを目指しています。新しいアイデアで、インパクトあるおもしろいエンターテインメントビジネスに挑戦していきますので、今後も新しい取り組みをご紹介していきます。

▼マンガアプリの中でも特徴的な垂直統合型のビジネスモデル

~コミックスマートが大事にしている価値観~

・未来のアタリマエをつくる
・あなたとわたしのココロを動かす
・おもしろい!とマジメに向き合う

いかがでしたでしょうか?コミックスマートでは『話を聞きに行きたい』からのカジュアル面談を定期的に開催しています。夢のあるコミックスマートのビジネスを一緒になって、盛り上げてくれるメンバーを募集しています!一緒に「未来のアタリマエ」を作りましょう。

※「GANMA!」URL:https://ganma.jp/

※番外編※さあ!みんなで単行本をまとめよう#おもしろい!とマジメに向き合う編

2018年9月にGANMA!連載中作品『カルカラレルカ SR-H ORIGIN』前章の『カルカラレルカSR-H ORIGIN』の書籍発送を社員総動員で行いました。品質、サービスに妥協しない営業担当のこだわりから、コミックスマート社内で作業を行うことになり、検品からクリアフィルムでのパッケージングまで、編集、営業、もちろん人事部門の私も一緒になって、必死の梱包作業でした。

▼気の抜けない梱包作業

会社生活の一コマでした。

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