ポケとも
あなたの気持ちにそっと寄り添うポケットサイズのおともだち。あなたに話しかけ、あなたのことを覚えることで、唯一無二のともだちになっていきます。
https://poketomo.com/
ロボット型携帯「ロボホン」、ポケットサイズの対話AIキャラクター「ポケとも」をはじめ、シャープらしさ満点の商品を世に送り出しているモバイルビジネス推進部。世界を驚かせ、時にほっこりさせる同部門を率いるのは、入社以来一貫して商品企画に携わってきた景井統轄部長です。シャープならではの商品・サービスはどのような組織・文化から生まれるのか?大切にしている想いやキャリア採用への期待、そして、女性リーダーとしてのキャリアについて率直に語っていただきました。
ロボットだけでなく、ホテル向け、車載向けなど多彩なBtoB事業も展開
シャープの技術力を強みに、自由な発想で新規事業にチャレンジできる!
大切にしているのは「同じことはやらない」「社外の人と会う」
大学院に通ってMBAを取得。男女関係なくキャリアを築ける会社
求めるのは、お客様の視点を大切にし、積極的な提案ができるメンバー
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「ケータイ大好き」が高じてシャープへ。「ロボホン」「ポケとも」を生み出した!
シャープに入社したきっかけは、学生時代、携帯電話が大好きだったこと。半年に1回は買い替えるほどのマニアでした。当時は今で言うガラケーだったのですが、モノクロ液晶がカラー液晶に変わり、折りたたみ式になって液晶が大きくなり、ついにはカメラが付くという技術的な進化をリアルタイムで経験し、ユーザーである自分自身ができることがどんどん増えていくのが楽しくて、夢中になって買っていました。携帯電話の将来性に魅力を感じ、就活でも通信キャリアや携帯電話のメーカーをほとんど受けました。ありがたいことにシャープに採用され、入社当初から携帯電話の商品企画に携わることができました。
以来ずっと携帯電話やスマートフォンの商品企画を手がけていたのですが、スマホの市場が飽和する時期を見据えて、新規事業を立ち上げようということになり、2013年、事業本部内でいくつかの新規プロジェクトがスタートしました。そのうちの1つが、電話機能付きコミュニケーションロボット「ロボホン」でした。
最初の1年で要素技術の開発やコンセプトの立案を行い、次の1年では本当にやるのか、できるのか、採算性や事業計画を議論しました。最後の1年は開発に全力を注ぎ、2016年5月、リリースにこぎつけました。デビューは結構うまくいったんですよ。かなり話題になり、想定には届かないながらも悪くないスタートダッシュだったと思います。しかしその後、厳しい時期を迎え、最適な販路を立ち上げて、黒字化を実現するまでには、発売から約4年かかりました。その間、人員の最適化をしなければならず、心苦しい想いもしました。新規事業を立ち上げるのは楽しいですが、立ち上げてからの運営が一番しんどい…。そう実感させられました。
「ロボホン」はコミュニケーションロボットという市場の中で一定の地位を確立し、多くのファンに愛される存在になりました。そんな中、世間では生成AIが急速に進化して日常に浸透しました。今後、コミュニケーションロボットやAIエージェント、AIキャラクターのビジネスが拡大していくのは間違いない。だったら「ロボホン」を生んだ私たちがこの市場を拡大していくべきでしょう。といった想いから、新たなチャレンジとして対話AIキャラクター「ポケとも」のプロジェクトがスタートしました。
発売当時の「ロボホン」との対話システムは、シナリオ型。シナリオをたくさん用意し、限定的な対話が成立するようプログラムで実現していました。生成AIにより自由度の高い会話ができるようになったという技術的な進化が「ポケとも」立ち上げの背景にあります。ChatGPTと日常的に話す人が増え、AIとの対話に対する抵抗感がなくなってきたという社会的な変化を迎えたタイミングこそチャンスだと捉え、2025年12月「ポケとも」をリリースしました。
BtoCの「ロボホン」「ポケとも」が目立ちますが、実はモバイルビジネス推進部の事業は多岐にわたります。コミュニケーションロボットやAIキャラクター関連の事業は9割以上がBtoCですが、BtoBの事業も手がけています。2022年にはホテル向けのソリューション「インフォリア」を立ち上げました。ホテル業界は、深刻な人手不足など課題は多いですが、一方でDX化が十分に進んでいるとは言いづらい業界です。私たちは日々ホテルの皆様の課題をお聞きしながら、ソリューションを企画・開発しています。さらに、2023年10月には車載向け事業、2025年12月にはキャッシュレス決済事業に参入。以上の4つの市場に対し、営業・企画・マーケティング活動を行うのがモバイルビジネス推進部のミッションです。
このように特定の分野にとらわれることなく、新しい事業を手がけられるのがモバイルビジネス推進部の魅力です。この部門はもともと通信事業本部と関わりが深いのですが、傘下にあるわけではなく、本社直轄の組織。部門の垣根を超えて新しいことをやろうという特殊なチームなんです。無線、Android、クラウドといったスマートフォンで培った通信事業本部の技術を強みに、どんな市場に、どのようなプロダクトやサービスを展開していくのかを自由に考え、提案できます。各自のアイデアや想いを形にしやすく、大きなやりがいを感じられる環境だと思います。
モバイルビジネス推進部は現在13名体制(※3/1より16名)。もちろん中途入社のメンバーも活躍しています。例えば、ホテル業界にソリューションを提供している企業から転職してきた営業メンバーは、自分がよく知っている業界に対して新たなプロダクトやサービスを提供し、課題解決に貢献したいという思いで仲間入りしてくれました。企画部門には、前職でも新規事業を推進してきたメンバーや、新しいことにチャレンジしたいという思いのメンバーが多いですね。
13名という規模ですので、フラットで、出来るだけ速く意思決定ができるような組織体制になっています。メンバーが判断に迷ったときには、直接私のところに聞きにきますし、情報共有のための打ち合わせも頻繁に行っています。シャープ全体では男性が多いのですが、モバイルビジネス推進部は他部署に比べて女性の割合が多めの部門。20代が3名(※3/1より4名)いるので、若手メンバーも馴染みやすく、気兼ねなく話せる雰囲気が根づいています。
モバイルビジネス推進部の運営において、私が特に大切にしているのは「一度やったことをルーティン化しない」というポリシーです。時代の流れが本当に速いため、マーケティング手法一つとっても、半年前と今では進化しています。何も考えず以前と同じことをやっていると時代遅れになってしまうので、常に「もっといいやり方があるんじゃないか」と考えることが欠かせません。そもそも私自身が飽き性ということもあり、同じことを繰り返すのはつまらないと感じてしまいます。私自身が、率先して新しいことに取り組むようにしています。
もう一つ心がけているのは、社外の人と会うことです。そうするようになったきっかけは、「ロボホン」を立ち上げた後、いろいろなカンファレンスなどに登壇する機会をいただいた時のことです。何度かパネルディスカッションをさせていただいた際、自分の視野の狭さに衝撃を受けました。同じ業界、同じ会社にずっといることで、知らず知らずのうちに多様な視点を失ってしまうんだと危機感を抱きました。以来、積極的に外に出て、社外のネットワークを広げています。チームのメンバーにも、様々なセミナーやイベントなどに積極的に出席するよう勧めています。それによって相談できる相手も増えますし、視野が広がることで、実際に打ち手が変わったりもします。
私たちのチームはまだまだ完成形ではありません。目先の「この商品を売るためにはこうしましょう」といった提案はできるのですが、中長期的な事業拡大を見据えて、経営的視点を持った提案ができるメンバーはそこまで多くはありません。だからこそ良い意味で、伸びしろたっぷりのチームですね。
「ロボホンの母」などとメディアに登場することが多く、女性リーダーとして注目されることもあるのですが、業務において男性・女性を意識したことはほとんどありませんでした。シャープは男女関係なくキャリアを築いていける会社です。私の上司の、そのまた上司の世代に、何人か伝説的な女性幹部がいらしたそうです。そのため、以前の私の上司も、女性の部下として働くことにまったく抵抗感がなく、私自身も「女性だから」という扱いを受けたことはありませんでした。自由にのびのびやらせていただいています。
私自身が目標にしている方は、実は男性なんです。仕事が終わった後、視野を広げるために、毎日飲み会でいろいろな業種の人たちと会うそうです。でも、私には体力的にとても無理なんですよね。「同じようにはできないなぁ」と誰かに話したら、「ロールモデルなんて、いいところだけ取り入れたらいいんじゃない?」と言われたことがあります。その通りですよね。自分のなりたい姿なんて、自分で作ればいいと思います。
キャリア形成という点では、2022年、大学院に通ってMBAを取得しました。「ロボホン」など新規事業の経験を通じて、事業を立ち上げるステップは概ね分かったのですが、成功確率を上げるにはどうしたらいいのか、体系的に言語化しておくべきだと思ったからです。社外の知人の中にMBA取得者が多く、どんなスキルを高められるのかを聞けたのが「やってみよう!」と思った理由でした。
一般に大企業では、営業や企画・マーケティング、開発はまったく別の部門で縦割りの組織になっていることが多いと思います。その点、モバイルビジネス推進部では、同じチーム内にすべてのメンバーが揃っています。商品を生み出す企画から、生み出した後のプロモーション、販売活動まで一気通貫でできるのは、ビジネスを推進していく上で大きなメリットです。商品を深く理解しているからこそ、どう訴求し、販売していけばいいのかを精度高く設計でき、売上を最大化できる組織になっていると自負しています。
こうした仕組みが整っているとはいえ、何より重視したいのはお客様の視点です。営業であれ、企画・マーケティングであれ、どれだけお客様の声を聞き、お客様の感情・ニーズを理解できるのかが重要だと考えています。お客様の視点を大切にできる方をお待ちしています。
私は今でも必ず現場に出ています。統轄部長という立場になったからといって、お客様との接点を減らさないよう心掛けています。むしろ他のメンバーよりも多く商談に行っているのではないでしょうか。ユーザーへのインタビュー調査などにもすべて参加しています。実際に自分の目で見るのと、レポートを読むのでは違いますよね。もともと現場が好きということもありますが、このこだわりは今後もなくしたくないです。
モバイルビジネス推進部では、今ある事業にとどまらず、これからも新しい事業を生み出していきますし、それぞれの事業を拡大していきます。今までにない新しいこと、他がやらないようなユニークなことにチャレンジしたい方にピッタリの部門です。常に広い視野を持ってアンテナを張り、自ら「こんなことがやりたい」「チャレンジしたい」と積極的に提案してくれる方なら、メンバーとして理想ですね。
※記事内の部門名、役職名、内容はインタビュー当時ならびに掲載当時のものです。