守りの構造改革から、攻めの再成長へと舵を切ったシャープ。モビリティやロボティクス、宇宙用太陽電池を含む次世代通信など、事業領域を積極的に広げています。こうしたチャレンジを“お金の戦略”で支えているのが、経営管理機能の中枢部門である「財務部」。ここでは、部門を率いるリーダーである部長の中尾さんに、財務部のミッションから仕事に対する思いまで幅広く聞きました。
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老舗弁護士事務所からシャープへ。異色の経歴をもつ財務部のトップ。
社会人としてのキャリアは、大阪府庁の公務員から始まりました。府内市町村向けの業務や、府所管の港湾・埋立地の管理業務を担当し、地域活性化や企業誘致、変わったところでは野外音楽フェスイベントにも関わる機会をいただき、社会人として、また、組織で働くということを学びました。
一方、元々弁護士を目指していた私は諦めがつかずに司法試験に挑んでいて、最後の挑戦と思って受験したところで合格することができました。司法修習を経て大阪の弁護士事務所に入りました。大阪でも有数の歴史のある事務所で、名だたる企業が顧問先にあり、企業関係の様々な案件に関わらせていただきました。そのような中、シャープから事務所に「企業内弁護士を採用しようと思う」との話があったそうで、当時のボスから私に打診があり、二つ返事で受けました。
初出社は、ちょうど鴻海精密工業からの出資を受ける最終交渉のタイミングで2016年2月のことです。私が配属されたのは、契約審査等を行う法務部門ではなく、財務部の傘下で、株式管理や適時開示等証券・上場関連の業務を担う部門で、珍しいことに取締役会などガバナンス関連の業務も行っていました。2年目からその部門長となり、結果として経営に近いところで仕事ができ、グループ内組織再編やM&A等などにも関与する機会にも恵まれました。経営トップを始め鴻海出身の方が多く入ってきていたこともあり、会社の機関運営やガバナンスに関してシャープの運用を一から説明、理解してもらうのに苦慮しました。ただ、私は社外でのキャリアがあったこともあり、シャープ独自の考え方ではなく、一般的な制度や実務なのだ、と受け止めてもらいやすく、その点では進めやすかったと感じています。
2026年1月に組織が改編され、ガバナンス関連の機能をより適切な部門に移し、私の部門は他の財務関係の業務を統合、特化することになりました。9月には財務部長となり、今に至ります。
必要なところに、必要なお金を確実に届けることが、財務のミッション。
財務部のミッションは、「会社の成長のために必要な資金を、必要なタイミングで確実に届けること」です。新規事業などに取り組む場面で、必要な資金を確実に手当てすることが私たちの仕事です。それは、日々の決済業務から、数百億円単位の投資まで多岐にわたります。「毎日の資金」も「将来の資金」も、きっちりと届けていくことが非常に大切です。
日々の業務としては事業部門や経営管理部門がまとめた事業計画・見通し等を踏まえて、足元から長期までの資金見通しを立て、日々の資金決済が見通しどおり進んでいるかを確認していくことが基本的な業務です。金融機関などとも普段からコミュニケーションを取り、いざというときにスピーディーに対応できるよう準備しています。とりわけ、当社は構造改革フェーズから成長フェーズへと移りつつあるため、資金面での備えの重要性はますます高まっていると感じています。
自分の仕事が、多くの人の日々の暮らしに役立っていることを実感。
財務の一番の魅力は、「お金を通して、シャープ全体の経営や事業の動きが見える」ことでしょう。多くの事業が動いている中で、“どこに注力して、どう配分していくか”を経営層と一緒に考えていくのですから、非常にやりがいがあります。さらにシャープが手掛けている事業は、家庭生活とビジネスシーンの両方を支えるもの。「人の生活のすべてに関わる製品やサービス」を提供している会社なので、自分の仕事が社会に役立っていることを実感しやすいと思います。
私は弁護士として企業法務に携わりたいと思ったのは、「より多くの人の助けになるような仕事がしたい」と思ったからです。企業の顧問弁護士になることで、社員の方々が不安なく働けるよう、そして、その企業が多くの人に価値を提供できるよう、サポートしたいと考えたからです。シャープのビジネスは全世界をカバーしていますから、その想いをより大きなフィールドで叶えられるようになったと感じています。シャープが世に送り出すどんな商品もどんなサービスにも関われる。それはとても魅力的なことです。
事業運営そのものを経験しながら、財務のスペシャリストを目指せる環境。
財務は、グループ全体の資金の流れを見ています。新規事業の立ち上げなどM&Aを始め「お金をどこにどう流すか」に深く関わることができます。その過程で事業運営そのものに触れ、資金調達のために向けて金融機関等と交渉し、経営層とも議論します。財務の仕事を通じて「事業」・「経営」を体感できます。また、資金計画や日々の資金繰りで扱う金額は最小単位でも「億」。資金調達に際しては「百億円」単位の話になります。仕事で得られる醍醐味は相当大きなものです。
また、日々行われる資金決済などの仕組みを支えている部署でもあり、「システム構築」や「制度構築」の領域でキャリアを積むことが可能です。「金融機関が導入している最新のシステムや制度について学び、それをシャープにどう落とし込むかを考える」といったことにも携われます。
経営層と直接話ができることも、この仕事の醍醐味です。もちろん「本社財務だから」でもありますが、全体的に見てもシャープは相当フラットな組織だと思います。実際、CFOや管理本部長も、特別な個室の部屋ではなく、担当者と同じ執務エリア内にいます。シャープと同規模の会社ではあまり見られない光景かと思います。
また、財務部は、管理部門でありながら、銀行・証券・保険といった金融機関の方など、外部の方とも出会える部門です。当社を応援してくださる存在として、温かく、時には率直なご意見もいただき、日々刺激を受けています。
仕事人間になってはダメ。自分自身を大切にしてこそ、いい仕事ができる。
非常にやりがいのある仕事ですが、プライベートも大事にしようと思っています。「やりがいを感じられる企業で、やりたい仕事にも取り組みながら、自分のペースでキャリアを描ける」というのが、私の理想とする職場です。海外ともすぐにつながれる今の時代。業務のDX化も進んでいるのですから、それを最大限に活かせば十分に叶えられると思いますね。実際に私は、シャープに入ってからの10年間で土曜日出勤をしたのは指で数えられるくらいです。
そもそもシャープは“朝起きてから夜寝るまで”のあらゆる時間に寄り添って、ひとの願いを叶えたいと考えている会社。そこで働く社員もそれを実践していたい。社員一人ひとりが状況に応じて働き方を選べるように、シャープでは制度やシステム等を変えていっています。さらに取り組みが進んでいくといいですね。
シャープの良さを守りつつも、新たな風を吹き込んでくれる人材に期待!
シャープは創業以来ずっと、面白くてワクワクするような商品やサービスを世に出し続けてきた会社。やりたいことをやらせてもらえる、挑戦できる社風が、「シャープらしさ」として根付いています。ただ一方で、長い歴史があるからこその“固さ”があるとも感じています。それはきっと、長く働いている社員よりも新しく入ってくれる人の方が敏感に感じられるはずだし、変えていけると思います。ですから、「自分の意見」をもって、それをしっかりと伝えられる方をお迎えしたい。話し合う中で相手の意見を取り入れながら、結果としていい方向に進めていける。そんな方が理想です。特にキャリア採用で迎える方は、「なぜこういうやり方をしているんだろう?」と感じたことを遠慮なく声に出していただきたいと思います。
一方、新卒の方の場合は、最初からそれを求めるのは難しいので、まずシャープを好きになってもらいたいですね。その上で、まずは疑問に感じたことをどんどん質問していただきたい。それができるのは“新卒の特権”だと思うので、積極性に期待しています。
総じてシャープは「打てば響く会社」だと思います。新しい意見や考えを柔軟に受け入れる土壌があるので、提案のしがいがあります。やりがいある仕事で自分自身を磨きつつ、もっともっと“いい会社”にしていきたい。一緒に取り組んでみたいと思って応募いただければ嬉しいです。
※記事内の部門名、役職名、内容はインタビュー当時ならびに掲載当時のものです。