こんにちは、株式会社スタジオ・アルカナの赤堀です。現在はプレイングマネージャー的な立ち位置で、エンジニアとプロジェクトマネージャーを兼任しています。
「生涯エンジニアでいる気もないけど、マネジメントも乗り気にはなれないな…」と思っている方は少なくないと思います。かくいう私もその一人でしたが、プロジェクトマネージャーになって半年ちょっと経ったので、一つのロールモデルにでもなればという気持ちでPMになって実際どうだったのかという記録を書き残してみたいと思います。
これを読んで「PMも悪くないんだな」とか「一回くらい経験してみようかな」と思っていただければ嬉しいなと思います。
(※以下、プロジェクトマネージャーをPMと表記します)
PMに転身した経緯
元々は、受託開発の現場でバックエンドやフロントエンドを担当するエンジニアでした。
兼ねてより、生涯エンジニアでいるつもりはなく、どこかのタイミングでマネジメントも経験していかねばと考えていました。
そんな中、今年の2月ごろにプロジェクトの体制変更があり、エンジニア業務を継続しつつPM業務も行う、いわゆるプレイングマネージャーのポジションにつくチャンスが巡ってきました。
正直不安もかなりありましたが、キャリアのステップアップをしていきたいと考えていたこともありチャレンジすることにしました。
PMになって辛かったこと・直面した壁
いざPMになってみると、おもしろいくらいにうまくいかないことの連続でした。
特にうまくできなかったことは以下の3つです。
- マルチタスクに翻弄される
PMになるとチームのタスク管理、顧客対応、突発的な相談、自身の実装タスク…と、タスクの幅が広がり、タスクの切り替えでかなり疲弊していました。 - 自己完結できなくなる
タスクの移譲が苦手で、自分で抱えすぎたり、逆に任せっきりになりすぎてチーム全体としてタスクをうまく消化できていませんでした。 - タスクの抽象度が上がる
ふわっとした要件の技術調査や長期的な工数算出など、明確なゴールがない抽象的なタスクが増えたのですが、うまく区切り付けられず必要以上に時間と労力をかけてしまっていました。
PMになってやったこと(乗り越え方)
上述した壁を乗り越えるために、読んだ書籍と実践したことを少し紹介したいと思います。
- 『エンジニアリングマネージャーのしごと―チームが必要とするマネージャーになる方法』
エンジニアリングマネージャーのしごと
本書の「エンジニアリングマネージャー」とは「システム開発におけるプロジェクトマネージャー(ピープルマネジメントもやや含む)」というニュアンスだと思います。PMに求められる知識が幅広く載っているためPMになりたての方におすすめの一冊かと思います。 - 『世界一流エンジニアの思考法』
『世界一流エンジニアの思考法』牛尾剛 | 単行本 - 文藝春秋
有名な本だと思いますがPMになっててんやわんやしているタイミングで読んだからこそ学びが多かったなと感じています。効率的にクオリティの高い仕事をするための思考法が詰まっている良書です。これを読んで少しずつ実践していったことで余裕を持ってチームを運営することができるようになったと感じます。 - 体力作りや生活習慣の見直し
これはPMに限らずやった方がいいことではあるのですが、やはりPMになるとそれなりにハードな状況を乗り越えなければならない場面も出てきますので、心身ともに鍛えたりパフォーマンスを上げるために生活面の改善をする必要がありました。
例えば、
などなど自分に合ったやり方を模索しながら色々と実践してみています。 - 軽い筋トレやランニングを定期的に行う
- 眠くならないように、昼は炭水化物を摂りすぎない
- 脳が疲れたら散歩する
- タイマーをセットして何もしない時間を作る
PMになってよかったこと
さて、ここまでややきつめな内容ばかり書いてしまいましたが、今となってはPMになってよかったこともたくさんあります。
- どうやったら実現できるかを考えるようになる
今までは実装コストに対して十分なメリットが見込めないとやめた方がいいと判断し、そこで思考が止まってしまっていたのですが、PMになってからはどうやったら効率的に実現できるかやそもそも達成したいことって何だっけ?と言ったような視点で物事を考えることができるようになってきたと思います。 - エンジニアリング能力も上がる
前述したように、PMをやるとエンジニアの頃と視点が変わってくるのですが、その視点を持って実装に取り掛かるとより効率的にコードが書けるようになる気がします。以前に比べて目的達成のために重要な部分だけに時間をかけるようになったので無駄な時間やコードが減ったように思います。 - コミュニケーション能力の向上
PMをやると否が応でも人と関わる機会が増えます。私自身コミュニケーション能力に自信があるわけでもなく、社交的なタイプでもないのですが、PMとして人と関わるにつれて自分や他者のコミュニケーションスタンスを理解しそれぞれがうまく関わるにはどうすればいいかを考え実行できるようになってきたと思います。
これは仕事だけではなく、日常生活の家族や友人とのコミュニケーションでも生きている部分があるように思います。
最後に
エンジニアからPMへの転身は、壁にぶつかることも多い一方で、それを乗り越えればたくさんの恩恵を享受できると思います。また、いざ慣れてくるとPM業務も結構楽しいなと思いますし、チームとしてうまく機能できている達成感は、一人で完結していた時以上のものがあると感じます。
PMになることに不安があるエンジニアの方にも、ぜひチャレンジしてみて欲しいと思いますし、案外やったら何とかなるとも思います。たとえ、PMは厳しい!という結果になったとしてもキャリアの方向性を考える上でいい検討材料になると思うので無駄になることはないはずです。
何だか長くなってしまいましたが、PMも悪くないんだなということが少しでも伝われば幸いでございます。最後まで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m