Marooに業務委託として参画し、現場のオペレーション理解からプロジェクトディレクションまで担うようになったのが弓手さんです。別会社との並行稼働を経て、参画から半年でMarooへ一本化し、正社員となる決断をしました。
インサイドセールスの設計や運用が体系化された組織に魅力を感じる一方、外部パートナーとして関わる立場だからこそ見えていた改善余地もあったといいます。フリーランスから正社員へと立場を変えたことで、どのような変化があったのか。働き方の違いだけでなく、担う責任範囲の拡張や意思決定への関与、視座の変化について、弓手さんに話を聞きました。
フリーランスとして関わり始めたMarooでの役割
───最初にMarooと関わり始めたとき、フリーランスとしてどんな役割で入っていましたか?
最初は業務委託という形でMarooに参画しました。1ヶ月目は、いきなり成果創出に踏み込むのではなく、まず現場の構造を理解することを最優先にし、アポインターとして稼働していました。
インサイドセールスは、ターゲット設計・スクリプト・運用プロセス・データ管理が相互に連動するため、前提条件を把握しないまま改善に入ると、局所最適に陥るリスクがあります。そこでまずは、現場がどのような前提で動いているのか、どこにボトルネックが存在するのかを可視化することから着手しました。
2ヶ月目頃からは、前任者が担っていたディレクション業務を段階的に引き継ぎ、案件運用や施策判断といった意思決定プロセスにも関与するようになりました。そして3ヶ月目には、正式にディレクターとしてアサインされました。
最初から深く入り込んだというよりは、現場理解→運用関与→意思決定関与と、段階を踏みながら責任範囲が広がっていった、という感覚に近いです。
───当時は、Marooとどのくらいの距離感で関わる想定でしたか?
当時はMaroo一本という前提ではなく、もう1社と並行して関わっていました。もう一方の会社では、インサイドセールス領域のディレクターとして、どちらかというと立ち上げに近いフェーズから関与していました。
両社とも業務委託だったため、収入面も含めてポートフォリオ的にバランスを取りながら関わる想定でしたし、当初から正社員化を強く意識していたわけではありません。短期・長期という軸ではなく、「一定期間は並行して関与する」という距離感で考えていました。
二足のわらじの中で確信した、Marooの「科学された」インサイドセールス
───フリーランスとして関わっていた頃、Marooのどんな点に魅力を感じていたのでしょうか。
一番大きかったのは、インサイドセールスが高い解像度で体系化されている点です。ターゲット設計、アプローチ設計、スクリプト、運用プロセス、データ管理までが一貫したフレームワークとして整理されており、個人の経験や勘に依存しすぎない設計になっていると感じました。
お客様との打ち合わせや定例の場面でも、毎回ゼロから思考を始めるのではなく、既存の枠組みに沿って課題を整理することで、一定以上の精度で提案を組み立てることができます。日々の支援において、このような共通言語となる「土台」があるかどうかは成果に大きく影響します。
さまざまな現場を見てきた中でも、Marooのインサイドセールスは再現性と安定性の観点で突出していると感じていました。
───逆に、外部の立場だからこそ気になっていたMarooの課題や違和感はありましたか?
ナレッジやフレームワーク自体の強度は高い一方で、それをどのように組織内へ浸透させるか、という育成やオンボーディングの設計には、まだ改善余地があると感じていました。
主体的に情報を取りに行ける人は自然と立ち上がっていきますが、全員が同じ水準で安定したデリバリーを行える状態を作るには、もう一段構造化された育成プロセスが必要になる。そのような認識でした。
ただしこれはネガティブな違和感というより、「ここが整えば、組織としてさらに強度が増す」という成長余地として捉えていました。
───Marooに関わる中で、「社員になる」という選択肢が浮かんだのはどんなタイミングでしたか?
正社員の話は、自分から切り出したというより、先に打診をいただいた形です。そのタイミングが、ちょうど自分自身が二足のわらじを続けるか、一本化するかで悩んでいた時期と重なっていました。
Marooのノウハウやフレームワークは短期間で再現できるものではないと感じていましたし、自身のキャリアや成長を考えると、分散させるよりもこの環境に集中した方が学習速度も成果も高められるのではないか、という考えが強くなっていました。
半年で正社員を決断。責任のレンジが広がって見えた、組織の内側と自分の変化
───社員になることを考え始めたときに迷いはありましたか?
正直に言うと、Marooに対する迷いはほとんどありませんでした。業務委託期間中から社員に近い距離でプロジェクトや意思決定に関わっていたため、入社後の役割や期待値を具体的にイメージできていたからです。
強いて挙げるとすれば、もう1社の社長へどのように意思を伝えるかという点くらいでした(笑)。自由度や責任範囲については不安よりも、「より深く関与できる」という前向きな感覚の方が強かったです。
───実際にMarooの社員になってみて、フリーランス時代との一番大きな違いは何でしたか?
働き方そのものが大きく変わったわけではありませんが、「Marooの成果最大化だけを考えればよい」状態になったことで、思考の集中度と意思決定のスピードが上がりました。
また、正社員という形態による心理的な安定感も想像以上に大きく、長期視点で施策設計や組織改善に向き合えるようになったと感じています。
───「これは外部の立場では分からなかった」と感じたMarooの内側のリアルはありますか?
正社員になってから、任される役割のレンジが明確に広がりました。現在は自身がディレクターとして案件を担当するだけでなく、他ディレクターの育成や支援にも関与しています。
施策の優先順位がどのように決まるのか、意思決定の背景にどのような組織的判断があるのか、最終的な責任がどこに帰属するのかといった点など、「組織の内側」に立たないと見えない情報が増えました。これは外部パートナーの立場では得られなかった視点だと思います。
───逆に、フリーランスの立場に戻りたいと思う瞬間はありますか?
正社員になってから、一度もありません。むしろ、帰属意識やエンゲージメントが高まったことで、「自分のキャリアをどう伸ばすか」だけでなく、「Marooという組織をどう強くしていくか」という視点が自然と加わりました。
この視座の変化そのものが、正社員化によって得られた最も大きな価値だと感じています。
「日本一のインサイドセールス組織をつくる」というビジョンを実現させたい
───今振り返ってみて、Marooの社員になったことで得られた一番大きなものは何だと思いますか?
責任の範囲が広がり、それに伴って視野と成長のスピードが一段階引き上げられたことです。もちろん大変さは増しましたが、その分、戦略設計から実行、組織運営まで一貫して関与する経験を積めており、自分のキャリアや将来の安定性につながる実感があります。この点は、業務委託では得にくい価値だと思います。
───弓手さんが今後、Marooで挑戦したいことについて教えてください。
まずは自分自身の市場価値を高めていきたいという思いがあります。インサイドセールスやBPO領域において、Marooが提供している支援は、戦略設計から運用改善、データ活用まで一体で実装する点に特徴があります。その環境で実践を積み重ねることで、自分自身の専門性や価値も自然と引き上げられていくと感じています。
そのうえで、最近特に強くなっているのが、Marooという組織そのものを成長させる側に回りたい、という意識です。山梨さんが掲げている「日本一のインサイドセールス組織をつくる」というビジョンを、単に受け取る側ではなく、実現を牽引する立場として関わっていきたいと考えています。
ディレクターとしての案件推進に加え、人材育成や仕組みづくりにも踏み込み、組織全体のデリバリー品質と再現性を高めていく。そうした取り組みを通じて、個人の成長と組織の成長が同じ方向を向く状態をつくっていきたいと思っています。
正社員になったからこそ、短期的な成果だけでなく、中長期でMarooの価値を高めていく挑戦に本気で向き合えている。いまはその実感があります。
───ありがとうございました!