人気ゲームのコンテンツプロモーションを手がける株式会社イクリエでは、2020年6月より、独自の「スキル評価制度」を実施している。代表取締役の濵島広平が、同年に企業理念とミッションを刷新した際、これらの達成に向けて新たに設けた制度だ。
2020年以前も同社に人事考課制度は存在していたが、濵島が本格的な見直しを決めたのは2019年の秋。企業としてさらに成長するため、企業理念とミッションを再構築した後、企業コンサルタントの三輪典行氏から「人事評価の仕組みも刷新したほうがいい」と提言されたことがきっかけだった。
実は濵島自身も、これまで運用していた評価制度がすっかり形骸化していることを危惧していた。この旧制度は、2013年頃、新卒採用の開始に伴い作成したもの。「クリエイターとして使えるツールが増えるごとに手当がつく」といった、スキル重視の評価基準となっていた。当時は自発的に新しいスキルを身に付けることが、社員の成長につながると考えていたが、いざ実施してみると濵島の理想とは違う方向へ進んでしまった。
「『多くのツールを使いこなせるようになれば評価が上がる』という空気感になり、社員のモチベーションがクリエイティブスキルの向上のみになってしまうと感じました。このままでは仕事の本質とかけ離れてしまうし、制度の意義がないと考え中止に。以来、この制度はあってないようなものになってしまいました」
改定にあたり、濵島はHR(人事制度)の専門家の意見を聞いたほうがいいと考え、外部のコンサルティングサービスを利用して制度を作ったが、これまでと内容が大きく変わることはなく、オリジナリティーがないことに違和感を覚えたという。
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