佐藤未来|マーケティング
大学では保育を学びながら人材系ベンチャー計3社で営業職に従事し、事業や組織を立ち上げるところから事業クローズまで幅広く経験する。新卒では営業職に就いた後、保育士へ転職。その後デボノにマーケティング職として入社し、現在は自社/顧客のマーケティング施策全般を行いながら採用、組織作りなど幅広く活躍している。趣味は麻雀、ピアノ、ホットヨガ。
「選択肢を狭めたくない」から、新卒では保育ではなくビジネス職に
――元々は保育系の大学に通われていたとのことですが、なぜビジネス職に?
大学では保育を学んでいたので、最初は当然、保育士や幼稚園の先生になろうと思っていました。
ですが、実習やアルバイトなどを経験する中で、「興味や可能性を保育だけに固定したくない」「選択肢は広く持っておきたい」と思うようになったんです。
新卒で保育や教育系の仕事に就くと、基本的にはスペシャリストとしてその道のプロになるレールが引かれる形になりますが、自分の強みや興味関心を考えたときに将来の選択肢は広く持っておいた方が良いのでは?と感じました。
その疑問を持っていた中で当時従事していた長期インターンを通じ、「営業って単に売り込む仕事ではないんだ」「意外に保育士とそう変わらないな」と思ったことがきっかけで営業職やビジネス職の領域に興味を持ちました。
――「営業は保育士とそう変わりがない」とは具体的にどういうことでしょうか?
営業の仕事は「顧客の状況から何がボトルネックなのかを見立てて、解決策を提案する」こと。こう考えてみると、実は保育士も同じようなことをしているのでは?と感じました。
例えば子ども同士で玩具の取り合いになっていたら、「双方の話や要求を聞いて、良い落としどころを一緒に探して、解決策を見出していく」。一見、関連のない仕事に見えても、どちらも目指すのは人の課題解決であるという事です。
この「仕事は課題解決である」という仕事へのスタンスは社会人になっても活きており、学生時代の時点で気付くことができて良かったと思っています。
役割を越えて動いた学生時代のインターン
――学生時代、複数社でインターンをされる中でどんな成果を残しましたか?
正直な所、よくある「営業成績で常に1位でした!」みたいなタイプでは全然なくて(笑)今振り返るとちょっと営業としては変化球な貢献の仕方をしてました。
めちゃくちゃ商談を量産して売上をとりまくる、というよりは、「このポジションが会社全体でどう期待されているか?ミッションは何か?」というような目的から逆算して組織に必要な変化を起こす、という形でバリューを出していたと思います。
一番長くインターンをしていたのが、長期インターン募集媒体の営業職です。
この会社のインターンではBtoBのインサイドセールスが主な業務で、営業インターン組織を立ち上げるぞ、という時期でした。
しかし、チームとしてまとまりが弱い状態でした。
そこで「この組織を強くすることが最大のミッションである」と捉えて、数字成果を高めることは前提のもと、チーム目標づくりを提案して主導したり、飲み会の調整まで含めて“自分と組織の成果を最大化するために、できることはなんでもやる”スタンスで動いていました。
新卒では営業職に就いたものの、保育の道へ
――社会人になってから、営業職から保育士に転職された時はどのような意思決定だったんでしょうか?
新卒では営業コンサルを行う企業に就職しました。学生時代からの経験を含めて営業職として働く中で、私は「ガンガン売って数字を積む」よりも、結果を振り返って改善したり、本質に立ち返って本当に出すべき成果に繋げることが得意だと分かってきました。
しかし、会社から求められるのは「数字をとにかく積む人間」だったので、自分の強みとの乖離があり、もやもやしていた時期でした。
そこで立ち返ったのが、キャリアビジョンの“人の思考を最大化する”という軸です。人間の本質は思考だと思っていて、その機会や時間を広げる仕事に関わりたいと考えていました。その軸で考えると、保育は日々の活動を通じて子どもたちの思考を広げ、未来の選択肢を広げることができる。すごく納得感がありました。
私は保育を究極に顧客志向な仕事だと捉えています。ビジネスでよく「ロマンと算盤」という言葉がよく使われますが、保育はほぼロマン100%の仕事に近いと思っていました。
保育は自分たちの利益や売上よりも、子どもの利益が最優先です。
“目の前の相手のために数字関係なく最善を尽くす”が当たり前の環境で、自分の価値観と強みを試してみたかった、という意思決定でした。
保育現場で感じた違和感を、もっと大きな単位で解決するために
――そこからなぜ、またビジネスの世界へ?
“変えたいのに変えきれない壁”と、“もっと大きい単位で非効率を減らしたい”という思いがあったからです。
保育園は、本当にアナログで非効率なことが多い現場です。私の勤めていた園は比較的デジタル化が進んでいる方でしたが、それでもまだまだ余地があると感じていました。その一方、地方の園で働く同期から話を聞くと、私の環境以上に厳しい現実も少なくありませんでした。
そうした中で、「広い範囲で非効率を減らす側に回ったほうが、自分の強みを活かせるんじゃないか」と思うようになりました。
――ここまで聞くと「保育×IT」の分野が転職先として合っているようにも思いますが、その選択肢はなかったのでしょうか?
結論、「まずマーケターとしてスキルを上げることに全振りしたかった」からです。
私の中で、その当時の転職軸は以下の3点でした。
1.アナログな業界の課題を変えていける事業であること
2.裁量権が大きい成長環境であること
3.自分の強みを活かせるマーケティングに挑戦できること
もちろん保育に関わるIT企業も候補にはありましたし、非常に興味はあります。ただ、当時の優先度は2、3の方が高かったです。例えるなら、RPGでいきなりボスの元に行くのではなくて、まず装備を揃えたり、レベル上げをしにフィールドに出ていく感覚ですね。
まずはハードな環境でも実務の量と質を一気に積める環境に身を置く方が、回り道になっても結果的に最終目的を達成できると思っていました。
その点、デボノは少人数で裁量が大きく、顧客や自社の「目的は何か?」から考え、必要なら広告もウェビナーもメルマガもやる。マーケを“部分”ではなく“全体”として鍛えられる。まさに私が求めていた「レベル上げに最適なフィールド」でした。
――デボノに入社した決め手はどういった所だったのでしょうか?
まず、「煩雑な業務を人の手から離し、 社会の発展と技術の進歩に貢献する」というミッションが自分のキャリアビジョンとも親和性が高いと感じましたし、自分の経験を上手く活かせるのではと感じました。
その上で決め手となったのは、当時の選択肢の中で「いちばん規模が小さかったから」でした。正社員がごく少数という話を聞いて、普通なら不安になるかもしれませんが、逆に「チャンスである」と捉えていました。少人数であるがゆえに裁量が大きいですし、目的志向で自ら動ける人ほど成長できる場所だと考えたからです。
――実際にデボノに入社してみてどうですか?
入社直後から自社や顧客マーケ、ウェビナーなど、本当に様々なプロジェクトを任されてきました。裁量が「与えられる」というよりは、裁量を「浴びる」感覚に近かったです。
でも、それが逆に自分を強制的に成長させてくれたと思っています。マーケの中の一つの施策だけでなく、色々な施策を任される中でより上流の視点が必要になります。
各施策がどのような目的で行われているのか、何が足りていないのか。そういった抽象的な視点で全体を俯瞰することも求められつつ、各施策の一つ一つのゴール達成に向けた具体の面も見なければなりません。
マーケ未経験でもこういった機会をいただける環境が非常にありがたいと思いますし、もちろん苦しい時はありながらも、非常に成長できていると感じています。
マーケに向くのは“人が好きな人”。デボノに向くのは“正解がない中で考え続けられる人”
――未経験でマーケに挑戦したい人で「向いている人」はどんな人だと思いますか?
色々な要素はありますが、私が一つ大きなポイントだと思うのは「人が好きな人」です。
マーケは数字を見る仕事のイメージが強いと思いますが、結局はゴールを達成するために使う要素の一つでしかないと感じています。
結果として出ている数字からターゲットがどんな背景や状況で、何を求めているのか。そこを想像できないと、目標となる行動につなげるための打ち手が設計できません。
だからこそ、人がどう思っているか、人がどう行動するかに関心がある人や、人との関わりに向き合ってきたご経験がある方は一つの強みとして生かせると思っています。
――最後に、どんな人がデボノに向いていると思いますか?
「答えのない問題を面白がれる人」です。
今のデボノは、まだ完成された組織ではなく、ルールや型をつくっている途中のフェーズなので、「どうやるのが一番良いのか?」「もっとこうした方が良くなるのでは?」と考える場面が日常的にあります。
デボノでは、誰が言ったかよりも「何を言ったか」が大事にされますし、合理的であればちゃんと受け止めてもらえます。実際に、ちょっとした一言がそのまま次のルールや仕組みになることも珍しくありません。
決まった100点の正解に沿っているかどうかにこだわらず、目的から考えて自分で定義した正解を出すことにやりがいを感じる人は、間違いなく楽しめる環境だと思います。