【役員インタビュー】「ビジネスは、僕にとって最大の『表現活動』」—元美容師・建築士志望の執行役員が語る、AI時代に生き残る”課題の数だけ広がる多角経営”とは
こんにちは、株式会社メディアパートナーズ採用担当です!
AI研修、助成金・補助金伴走支援、営業支援、コストダウン提案、WEB制作、そして営業代行や事務代行(BPO)——。顧客の課題に合わせて変幻自在に事業領域を広げる多角経営で、中小企業の成長を裏方から支え続ける株式会社メディアパートナーズ。一見、戦略的な多角化に見えるその歩みの裏には、実は「目の前の人を放っておけない」という泥臭くウェットな人間ドラマがありました。
なぜ、かつて美容師や建築士を目指した「表現者」志望の寺西が、ビジネスの世界で結果を出し続ける存在となったのか。新MVVに込めた想いと、ビジネスを「作品」として次世代へ託していく未来構想について語ってもらいました。
寺西 巧 / 執行役員 営業統括責任者
富山県出身。高校卒業後、クリエイターへの憧れから関西美容専門学校へ進学し、その後美容師として活動。その後「形に残る仕事」を求め建築士を目指し、荷揚げ屋とカフェ&レストランを掛け持ちするハードワーク時代を経て、メディアパートナーズの前身企業へアルバイト入社。入社3ヶ月で正社員、約4年で部長、約7年で執行役員へと駆け上がる。入社後にメディアパートナーズの前進の組織では会社撤退を経験しながら、粘り強く事業を作り続けた「叩き上げ」社員。趣味は飲み歩きと音楽、そして仕事。定期的に自身でビジネス交流会も開催し、社外の事業部長、社長たちを繋ぐ動きや、社内の若手の成長のために関わりを持たせるための交流会開催もライフワークの一部。MBTIは「主人公(ENFJ)」。
「クリエイターになりたかった」—美容師、建築士、そして経営へ。異色の“叩き上げ”キャリアの原点![]()
ーー寺西さんは現在、執行役員として事業全体を統括されていますが、経歴を拝見すると非常に異色ですよね。元々は美容師だったとか。
そうですね、かなり変わっていると思います。もともと父が若いころ漫画家を目指していたこともあって、漫画やアニメなどに幼い頃から触れてきたり、音楽が好きなこともあって、フェスやライブに行って色んなアーティストに興味を持った実体験から僕の根底にはずっと「クリエイターへの憧れ」があったんです。何かをつくり、形に残す人になりたかった。だから、高校のときも進路を考える際には大学推薦の話もあったんですが、全部断って大阪の美容専門学校へ行きました。親からしたら大変な息子ですよね(笑)。
ただ、実際に美容師として働いてみると、葛藤が生まれたんです。カットやデザインはその瞬間はお客様に喜んでもらえるけれど、髪は伸びるし、形として長くは残らない。そこから「もっと永続的に残り、振り返ることができるものを作りたい」と思うようになり、叔父が一級建築士をしていたこともあり建築士に興味が湧きました。
ーーそこから建築士を目指したんですね。
はい、思い立ったら即行動タイプなので(笑)。ただ、専門学校へ行く学費が必要だったのと、叔父から現場で働いてこいと言われたので、まずは稼ごうと。昼間は建設現場で「荷揚げ屋」というハードな肉体労働をして、夕方からは中崎町のカフェ&レストランで終電まで働く、という生活をしていました。今思えば、体力お化けですよね(笑)。
転機になったのは結婚です。建築士の夢もありましたが、家族を養うために安定した職に就こうと思い、友人が働いていたメディアパートナーズの前身となる会社を紹介してもらいました。それが、コールセンターのアルバイトとしてのスタートです。
ーーアルバイト入社から、どうやって執行役員まで上り詰めたのでしょうか。
実はというと、面接当日までは、友達の紹介だし当たり前に社員で採用だと思っていたら、当時の上司に「正社員になりたい」と伝えたところ、「頑張り次第やな」と言われてしまって(笑)。 その言葉への反骨心もあり、未経験のテレアポ業務に死に物狂いで食らいつきました。結果、3ヶ月目には正社員に登用され、そこから4年で部長、7年で今のポジションまで駆け上がりました。その過程の中ではテレアポ営業で日本で1番の成績を残すこともでき、表彰もいただいたりとテレアポ業務で培った経験は今の仕事の基盤になっているなと感じます。
あと、社内では僕のことを「無痛(ムツウ)」って呼ぶ人がいるんですよ(笑)。今もお世話になっている仕事上の親父だと思っている上司が、0から1を作るのが得意な天才肌で、とにかく豪速球の無茶振りを投げてくるんです。「これよくない?やっといて!」「あれどうなった?」って。それを10年以上、身体で受け止め続けていたら、いつの間にか痛みを感じなくなってしまって。周りからは「寺西さんは何が起きても動じない、無痛だ」と(笑)。
特別な才能があったわけではありません。ただ、目の前の期待やトラブルから逃げずに、泥臭く「やり切る」ことを繰り返してきた。その結果が、今の自分を作っているのだと思います。
「生き残るために、何でもやった」—計算ではなく“人への向き合い”から生まれた、多角経営の真実
ーーメディアパートナーズといえば、事業領域の広さが特徴です。このアメーバのように変化していく「多角経営」はどのように生まれたのでしょうか?
実は、最初から戦略的に多角化しようとしていたわけではないんです。背景には、僕ら自身の「痛み」があります。前身の会社時代、取引先の条件変更や外的要因で、事業が立ち行かなくなる悔しさを経験しました。「一つの事業や商材に固執すると、自分たちの挑戦が止められてしまう」。その強烈な原体験が、変化を恐れない姿勢に繋がっています。
それに、僕らの事業が広がった一番の理由は、目の前の顧客に対して「ウェット」であり続けたからなんです。
ーー「ウェット」とは、どういうことでしょうか?
僕らのメインのお客様は、日本企業の99.7%を占める中小企業です。社長さんは皆、挑戦したい想いを持っているけれど、人・モノ・金・情報の何かが足りなくて困っている。「集客したいけどWEBがわからない」「人が足りなくて電話に出られない」「新しいことをしたいけど資金がない」。そんな相談を受けるたびに、「じゃあ、それも僕らがやりますよ」と応えてきたんです。
BtoCのコールセンターから始まり、BtoBへ移行し、電気などのコストダウン、集客支援、HP制作、AI研修、助成金・補助金伴走支援など……。顧客の「困った」を解決するためなら、自分たちの形をアメーバのように変えていく。計算ではなく、「なんとかしたい」というお節介なほどの顧客志向が、結果としてこの事業ポートフォリオを作りました。
ーー結果的に、それが御社の強みになったわけですね。
そうなんです。泥臭く広げてきた結果、振り返ってみると「営業・制作・開発・BPO・AI・助成金・補助金伴走支援」など、経営に必要な機能がすべて一社に揃う、稀有な事業体になっていました。
通常なら複数の会社に発注しなければならない課題を、僕らなら一気通貫で、しかもスピーディーに解決できる。これが今のメディアパートナーズの独自性であり、Brain(戦略)×Execution(実行)×Tech(技術)で中小企業の挑戦を支える、最強の地盤になっています。
「誰も取り残さない」—AI時代に人間が持つべき最後の武器は、人の意志を変える“合意形成”
ーー今回、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を刷新されたと伺いました。特に社会ビジョン「挑戦がめぐり、誰も取り残されない社会へ。」にはどんな想いが込められていますか?
僕ら自身が、何度も挑戦を止められそうになった側だからこそ、世の中の中小企業の「挑戦」を絶対に止めたくないんです。ムリな仕組み、ムダな手間、ムラのある体制……そんな「環境」のせいで、意志ある人の挑戦が阻まれてしまうのはあまりにも悲しい。だから僕らが黒子であり、パートナーとなってその壁を取り除きたい。
そしてこの「誰も取り残さない」という言葉には、実はもう一つ、社内のメンバーへの想いも込めているんです。
ーー社内のメンバーへ、ですか?
はい。お客様だけでなく、ここで一緒に働く仲間たちも取り残したくない。社員一人ひとりが挑戦し、成長し、物心ともに豊かになる。その「内側の循環」があって初めて、社会に対して本当の価値を提供できると考えています。
社員の挑戦がお客様の挑戦を生み、それが巡り巡って社会全体を前に進めていく。そんな風に、関わるすべての人を巻き込んで、誰も置いてきぼりにしない未来をつくりたい。これは、きれいごとではなく、僕自身の痛みと現場での実体験から生まれた、リアルな願いなんです。
ーー自社バリューの「合意形成の力で、未来を動かす。」との紐付きもありそうですね。どういう意図なのでしょうか?
これからのAI時代、スピードや正解を出すだけならAIの方が優秀です。でも、AIにはできなくて人間だけにできることがあります。それは「人の意志を変えること」。
僕らが定義する「合意形成」とは、単なる交渉や妥協ではありません。相手の背景を読み、言葉の裏にある想いを感じ取り、摩擦を価値に変えて、双方が納得する「共通の未来」を創り出すこと。これこそが、人間に残された最後の武器だと考えています。
ーーここで冒頭の「クリエイター」の話が繋がる気がします。
まさにそうです。僕が美容師時代に大切だと教わってきた「カウンセリング」や、建築士が施主と対話して家や施設を作るプロセスなどと、本質は全く同じなんです。
相手の想いを汲み取り、形にして、価値として残す。ビジネスとは、僕にとって最大の「表現活動」だという考えに行きつきました。事業を作ることも、組織を作ることも、すべては「人に向き合う」「人の意志を変えていく」というクリエイティブな行為。だから僕は、この仕事に飽きることがないし、一生続けていくんだと思います。
「枠に収まりたくない人を求む」—ビジネスを作り、次に託す。ここでは、ビジネスで遊び、夢を叶える。
ーー最後に、これからどんな方と一緒に働きたいですか?
「枠に収まりたくない人」ですね。指示を待つのではなく、自分のやりたいことや顧客のために、勝手に枠を超えて動いてしまうような人。そんな人が出てくることを本気で期待しています。
メディアパートナーズには経営に必要な機能がすべて揃っています。代表や役員、上層部のメンバーたちに関しても色んな経験値をもったメンバーが多いです。営業も、企画も、制作も、管理などもここにあるものを全て吸収すれば、いつ独立しても失敗しない「経営者のOS」が身につくはずです。実際に、社内ベンチャーで別法人を立ち上げたメンバーもいますし、僕らは「社員の夢を叶えるのが会社の夢」だと本気で思っています。
ーー寺西さんご自身の夢もあるのでしょうか?
個人的には別法人を作って昔から大好きであるフェスを自身で開催するなど、自分自身を構築している好きなものを今までの経験や知見、人脈を活かしてお世話になっている方々も巻き込みながら新しい価値の創造にトライしてみたいという夢があったりします!
僕は、自分が作ったものが、誰かの記憶や形として残り、引き継がれていくことに一番の喜びを感じるんです。
だからこそ、新しい事業やビジネスモデルを作り、それを次の世代に託していきたい。かつて建築士を目指したいと考えた時に「形に残るものを作りたい」と思ったのと同じように、僕が作ったビジネスという「作品」が、僕の手を離れてもなお社会に価値を生み出し続ける。そんな未来を描いています。
社内のメンバーたちに思うことは、ビジネスという巨大なキャンバスを使って、思いっきり暴れてほしいということ。僕自身はもちろんのこと、周りの人たちも自分の人生を、自分の手で「クリエイト」してほしい。そんな熱量を持った人たちと、泥臭く、でも最高に楽しく、新しい景色を見に行きたいですね。