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【TECH BLOG#5】ブロックチェーンシステムのためのプログラミング言語『Cairo』について

いつもHashPort Wantedlyをご覧いただきありがとうございます。採用担当です。
本日は、エンジニアチームが展開する技術ブログを公開いたします!

Cairoとは

知識証明を行うための言語です。台帳の中間状態のデータを使わず、最終状態が正しいという証明をしたいときに、特に有効。Cairoを使うことで様々な台帳の更新履歴を全部追わなくても台帳の最後の状態を見るだけで正しさが検証できるというメリットがあります。


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ブロックチェーンシステムのためのプログラミング言語Cairoについて | HashPort技術ブログ
Cairoは、StarkWare社によって開発された、証明可能なプログラムを作成するために設計された高度なプログラミング言語です。数学的な確実性と実行の保証を保証することで、ブロックチェーンなどの知識証明プロトコルベースのシステムの開発の信頼性を高めることを主な目的としています。
https://tech.hashport.io/4123/


Cairoで押さえておくべきポイント5選

チューリング完全言語

出力が正しいかどうかを数学的に検証できるようなプログラムを、理解しやすい構文で書くこと可能。Cairo固有の設計により結果が決定的になるため『正確さ』が求められる知識のアプリケーションの信頼性を向上させることができます。

②プログラム実行をすることなく計算ステップを検証できる

知識証明アプリケーションの重要な要素であるゼロ知識証明に最適。Cairoのプログラムは、計算に関する基礎的な情報を一切明らかにすることなく、計算が正しく行われたことの証明を生成することができます。これは、プライバシーを保護するアプリケーションに特に有効です。

③最小限の計算能力で計算を検証できる機能

Cairoは、知識証明プロトコルのシステムでスケーラブルで証明可能なアプリケーションを書くのに特に最適。ネットワーク参加者のリソースが限られている分散型アプリケーション (dApps) にとって大きな利点となります。

④スマートコントラクトの開発でも威力を発揮

開発者は数学的に証明可能な結果を持つコントラクトを作成することが可能。この機能により、スマートコントラクトを利用するユーザーのセキュリティと信頼が強化され、バグや不正行為の可能性を低減することができます。

⑤知識証明プロトコル以外のシステムにも活用できる

安全なマルチパーティ計算、検証可能なクラウド計算、プライバシー保護された機械学習アルゴリズムなどに用いることができます。


今後どのように活用していくのか

HashPortでは分散アプリ上でのNFTを使った権限管理ツールにおいて、「権限管理の履歴を全て見せなくても、権限があることを証明できるようにする」ために使うことを想定しています。

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それでは、次回の投稿もお楽しみに〜!!


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