営業と聞くと、厳しいノルマを最初に思い浮かべる人もいるかもしれない。
でも、二人がいま現場で感じているのは、たくさんの人との出会いを通じた喜びと感動だった。
シリーズ累計販売数730万枚を超えるD2C着圧ブランド「BELMISE(ベルミス)」をはじめ、複数の自社ブランドを展開する株式会社ファストノット。一人は化粧品会社の営業から、もう一人は美容師から保険営業を経て。世代も経歴も違う二人が、同じ日に入社し、いまリテールマーケティング事業部という一つの現場を動かしています。
ファストノットはWebマーケティングを軸に成長してきました。さらなるお客さまとの接点拡大をねらいに、お客さまが実際に商品を手に取り、試し、選ぶことができる実店舗チャネルを担うのが、約2年半前に立ち上がったリテールマーケティング事業部です。主に実店舗での展開を通じて、オンラインとオフラインをつなぐ役割を担っています。
現在その事業部の中心を担っているのが井上さんと林さんです。なぜ二人は、営業を「人との出会いを大切にする仕事」だと言い切れるのか。裁量と責任がある現場で何に感動を覚え、どんなつまずきがあったのか。対談形式で話を聞きました。
プロフィール
井上 力(いのうえ つとむ)|リテールマーケティング事業部/プロジェクトマネージャー。2025年2月入社。前職は化粧品会社の営業職。長年勤めた大手企業の早期退職を機にジョイン。事業部のリーダーとして、卸・得意先との折衝、販路拡大の意思決定、メンバーのサポートを担う。
林 亮佑(はやし りょうすけ)|リテールマーケティング事業部/プロジェクトディレクター。井上さんと同期、2025年2月入社。専門学校時代の同級生の紹介で入社。前職は保険会社の営業。美容師からのキャリアチェンジを経て、現在は現場実務の推進を担当。
二つの入口──同じ日に、まったく違う道から
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——まず、お二人がファストノットに入社した経緯から聞かせてください。
井上 私はもともと化粧品会社で主に営業だったので、やっていること自体は今とさほど大きくは変わりません。前職はかなり大きな組織で、定年が見えてきたタイミングで早期退職プランが提示されて。そのまま残れたとしても、再雇用で同じような業務を続けることになるんだろうなと。それなら一度リセットして「おっさんの大冒険」をやってみようかなと思ったのが、本当のきっかけです。
林 その「おっさんの大冒険」という言い方が、井上さんらしいですね。
井上 冗談めかして言いましたが、本当にそういう感覚だったんです。
——次のキャリアに、どんな場所を探していたんですか。
井上 業種、業界は問わないけれど、若くて勢いのある会社に飛び込みたかった。これまでの経験を活かして次世代を担う若手をサポートできる役割ができたらいいなと、漠然と考えていました。そんな中で転職サイトを通じてファストノットに出会って、面接でここに来た瞬間に自分が求めていたものは「ここかも」と直感的に思いました。さらに設立から数年で100億の売上をつくったことを知って、これは自分にとってカルチャーショックでした。前職の感覚からしても、その売上規模を少人数のどんなメンバーがどう動かしているんだろうと、純粋に興味が湧いたんです。
林 僕は井上さんと同期で、入社日も同じなんです。ただ、入り方はまったく違っていて。前職は保険の営業で、その前は美容師をしていました。美容師の専門学校時代の同級生が、いまファストノットで働いていて。その方の紹介で入ることになりました。
——林さんは、紹介の話を聞いて、すぐに「挑戦しよう」と決断出来ましたか。
林 何かしらの形で今までの経験を活かしたいとは思っていました。
美容師と保険営業の経験から、接客や営業のスキルを活かしつつ、足りないスキルを身に付けたかったこと。マーケティングにも興味があり、挑戦しようと決断しました。もともと人と関わることが好きなので、リテール事業部は会社の中でも関わる取引先さまが多いという点が自分に合っていると感じました。
入社して感じた、エネルギーとコミュニケーションの量
——入口の違うお二人ですが、入社して事前のイメージとの差はありましたか。
林 良い意味で思った通りでした。少数精鋭という言葉がそのまま当てはまる現場で、やり切るエネルギーを感じました。
井上 私も面接で何度も話を聞いていたので、かけ離れたものではなかった。来てみて「やっぱりこうだよな」と腑に落ちました。一言で言うなら、エネルギッシュな会社です。
林 あと、前職と一番違ったのはコミュニケーションの量です。各事業部で業務はまったく違うのに、それを横断するやり取りがあって、業務外のプライベートな会話も多い。保険の営業時代は、追っているのが個人の数字だったので、人によっては一ヶ月会社に来ないこともある。こういうラフなコミュニケーションは、少なかった気がします。
井上 それは私も同じことを感じました。前職は組織が大きかったぶん、どうしても硬直化は避けられませんでした。良くも悪くも、そういうものがある。これだけ少数で回していると、組織の動かし方そのものが違う。決めた人がすぐ動ける身軽さがあります。
現場で見つけたもの──「想い」と「裁量」
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——そのお二人が動かしているリテールマーケティング事業部は、日々どんな仕事をしているんですか。
林 業務の進捗確認から、卸・取引先さまとの定例会議、大手企業さんとの本部商談、新商品の導入提案まで。コミュニケーションが多いですね。店頭の売上を上げるための施策を社内で考えたり、卸さんと打ち合わせを重ねたり、試行錯誤の日々です。また、社内コミュニケーションが特に重要でファストノットの強みであるオンラインチームとの連携や商品開発チームとの連携も欠かせないです。社内の他チームとの連携で成り立っているのがリテール事業部と言えますね。
——実際に商品が売られている売場にも行くんですか。
林 もちろんです。足を運んでコンタクトを重ねるほど、店舗スタッフさんのモチベーションが変わってくる。「ベルミスを売っていこう」というマインドにつながるので、定期的に現場に足を運ぶようにしています。また、売場では必ず課題が見つかります。この課題をいかに最適な手段で解決していくか。ファストノットは型にはまらず、一定の裁量があるので、結果につながると認められれば新しい手段を実行できる。ここがリテール事業部の面白いポイントかもしれません。
井上 そこは二人の共通認識ですね。
——営業だけでなくマーケティング全般にも見えますが、リテールという仕事の立ち位置をどう捉えていますか。
林 商品開発がいて、マーケターがいて、広告担当がいる。その中でリテールは、言ってみれば全方位なんです。商品開発もできて、販促もできて、現場にも立てる。そこを全部できるのが、最強の営業集団だと思っています。軸足は営業で、相手は取引先。基本は人と向き合う仕事です。
——そういう現場に向いているのは、どんな人だと思いますか。
井上 絶対に必要な能力、というものはないのかもしれません。ただ、人と会って話すことが何より有益な仕事なので、コミュニケーション力はあればあるほどいい。そして想いを持っている人。人への愛情も、商品への想いも含めて「この商品を一人でも多くのお客様に届けたい」という想いのある人がいいと思っています。
林 いまの「想い」という言葉、僕もまったく同じで事業は単独では動きません。取引先さまも社内のメンバーも、人があってこそ動く。だから感謝の気持ちが強いですね。一人ではできないと言いながら、二人だけでもできないことも多い。
井上 僕は勝手に「みんなのリテール」を立ち上げているんです。
林 出ました、みんなのリテール(笑)。
——みんなのリテール、というのは。
林 たとえば販促物を、自分たちでつくるよりクオリティ高く仕上げたいとき、それが得意なメンバーを巻き込む。社内営業と言ってしまえばそれまでですが、それぞれの長所をつなぎ合わせて、部署を横断していろんなタスクを進めていく。チームとして固定はしていませんが、協力してもらうことが重要な要素になっています。この巻き込み方は私にはない動き方なんですよ。見ていて勉強になります。
——前職の営業経験は、活きていますか。
林 共通しているのは人を大事にする姿勢ですね。保険営業はご紹介だったり、お客さまありきだったので、取引先も社内の方々も大切にしようという想いは今も強いです。
井上 私の場合、同じ「売る」でも、向き合う相手の数と距離が違います。前職は大きな組織の中で役割が決まっていたので、動かせる範囲も限られていた。いまは、誰とどう組んで、どの売場をどうつくるかまで、自分たちで描ける。売るという行為の前後が、全部自分の仕事になった。だから、人との関係づくりがそのまま成果に直結するんです。
——お二人で決められる範囲は、どのくらいあるんですか。
井上 最終決裁が必要なものは承認を取りますが、方向性はほぼ二人で進めています。裁量はかなり広い。やろうと思ったことの実現度は高いです。
林 最近で言うと、大手ディスカウントストアと取引を始めました。その企業は現場の裁量を大事にしていて、権限が店舗ごとに委ねられている。売場も価格も、各店で決められるんです。その店舗が持つ権限をどう活かすかで、結果が変わる。だから店舗の担当者さんとコミュニケーションを多く取って、販促企画につなげて、一緒に売り場をつくりに行く。そういう動き方を心がけています。
井上 1年前まで、リテールの販路はバラエティショップが中心でした。そこだけと言っても過言ではなかった。でも、販路を広げていこうと。どこを広げるかという大きな決定にも、私たちが入って判断しています。
——お二人の頑張りが、そのまま売上に響くわけですね。
林 ドキッとしますが、そう言えます。
井上 その責任の重さも含めて、面白いんですけどね。
——事業部としての大きな挑戦は。
井上 一番大きいのは販路拡大です。これがないと事業は先細りになりかねない。このタイミングで販路拡大を決めて、いま進めています。対外的なことだけでなく、社内でもリテールの重要性は高い。Webで購入に至らなかったお客さまに、店舗で商品を見て、触れて、試して購入いただく。それがリピーターとしてWebに戻ってくる。オンラインとオフラインの連携という意味でも、大事な事業部だと感じています。
——現場でのコミュニケーションが数字を動かした手応えはありますか。
林 そうですね。ある店舗で、最初は商品が棚の端に置かれているだけでした。何度も足を運んで、担当者さんと話して、商品特徴や売り方を一緒に考えていったんです。すると、売場での商品の扱いが変わって、目立つ場所に置いてもらえるようになりました。陳列場所が変われば、手に取られる回数も変わる。結果、その店舗での動きがはっきり良くなりました。人と向き合った分だけ、数字が成果として応えてくれる。それを実感した出来事でした。
井上 その報告を聞いたときは、自分のことのように嬉しかったですね。
——事前に伺った、イベント協賛での物販が想定と違った、という話も聞かせてください。
林 物販で売上を作ろうという前提でウェルネス系のイベントに出展しました。ふたを開けてみるとそもそも物販をやっている協賛企業が少ない。マルシェとして出店する形だったんですが、そこの滞在時間が短い。来場者が、物を買う目的ではなかった。そのギャップが大きかったです。
井上 想定外でしたね。ただ、そこからの切り替えが早かった。
林 三日間あったのが、唯一の救いでしたね。初日の終わりにミーティングをして、二日目以降は物販から方向性を変えようと決めて。物販ではなく、ブランドのPRにつなげようと。お客様にアンケートを書いてもらったり、PR用の素材を撮影したりという方向に切り替えました。やってみないと分からないことだったのですが、結果的にはいい経験になりました。
——失敗や想定外を、現場の誰がどう受け止めてくれましたか。
林 責める人は誰もいませんでした。むしろ「次にどう活かすか」をすぐ一緒に考えてくれる。失敗を報告したときの空気が、前職とはまったく違ったんです。だから、思い切って挑戦できる。うまくいかなくても、それを次の糧にできる現場だと、身をもって感じました。
これから一緒に働く人へ
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——どんな人と一緒に働きたいですか。
井上 営業の経験はあったほうがいいかもしれません。でも、経験があっても想いのない人は違う。自分の意見があって、人にも物にも愛情があって、チャレンジしてみようという精神がある。そういう人と一緒にやっていきたいです。
林 井上さんの「想い」と重なりますが、芯があって、人に興味を持てて、人を大切にできる人ですね。
——「営業=ノルマ」のイメージを持つ人に、現場で見ている景色を伝えるなら。
林 売り込む仕事ではなくて、一緒に物を売っていく仕事だと伝えたいです。取引先も、店舗スタッフさんも、最後はお客さまも、みんな同じ「売れたら嬉しい」側にいる。押し付けるんじゃなくて、どうやったら一緒に売れるかを考える。やってみると、営業ってこんなに人との出会いが面白い仕事だったのか、と気づくはずです。
井上 企業なのでもちろん数値責任はあります。でも単純に売上をつくるという思考だけではなくて、いろんな人との関わり、プロセスを通じて売上を拡大していく。そこは二人で何度も話してきたことです。
——最後に、これからの抱負と、挑戦したい人への一言をお願いします。
井上 この会社でやり切ること。おっさんの大冒険で走り切る。リテールを売上の柱にして、「リテールありきのファストノット」と言われるところまで、つくっていきたいです。そんな挑戦を一緒に楽しめる人に来てほしいですね。私たちがそうだったように、入口はどこからでもいいんです。
林 裁量を持ってできる環境は、そう多くはないかもしれません。自分で決めて動きたい人には、いい環境だと思います。営業はノルマではなく、人との出会いです。少しでも面白そうだと思ったら、ぜひ飛び込んでみてください。現場で一緒に「売れた」を喜べる日を、楽しみに待っています。
リテールマーケティング事業部は、これからドラッグストアをはじめとした新しい販路へ広がろうとしています。現状の取扱店舗から、桁が変わる規模へ。その現場を回していく仲間を積極的に募集中です。経歴を問わず、裁量を持って事業を動かしたい人を待っています。
いきなりエントリーでなくても大丈夫です。まずは1時間ほど、私たちの取り組みやチームのことをお話しさせてください。少しでも興味を持っていただけた方は、カジュアル面談からお気軽にお声がけください。
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