株式会社吉銘を含む「YOSHIMEI Group」をリードする経営幹部インタビューです。今回は、YOSHIMEI Group内の「株式会社森川産業」および「神陽金属工業株式会社」で代表取締役を務める鈴木亮一に話を聞きました。
早く自分の力で仕事ができるようになりたかった
愛知県一宮市という織物や喫茶店の文化が身近にある街で、曾祖父から続く毛織物工場を継いだ父と、市内の同業者から嫁いだ母の間に、4人兄弟の長男として生まれました。
繊維産業が厳しくなる中で、実家も事業を続けられなくなりました。幼い頃から両親が苦労する姿を見ていたので、「自分の力で何とかしないと」「早く力をつけたい」という気持ちがありました。
大学を卒業して、M&A仲介会社に入りました。いろいろな業界や会社を知ることができますし、当時はまだ競合も少なく、若いうちから力が得られると考えたからです。環境や運にも恵まれて、1年目からお客様を担当し、2年目以降はそれなりの結果が出るようになりました。
仕事を続けるうちに、会社を引き継いだ後の事業や会社の課題にも関わりたい、その課題を解決する力が欲しいと思うようになりました。より広く深い課題に向き合うために、チームでの仕事の進め方や考え方も学びたい。それで、知人が紹介してくれたコンサルティング会社に移りました。
チームで働く中で変わったこと
コンサルティング会社では、得意なことや経験が異なる人たちと、一つの会社の支援に取り組みます。自分が気づかなかったことに、ほかの人が気づいてくれる。行き詰まっていたところを、違う経験を持つ人が前に進めてくれる。そういうことが重なって、周りと力を合わせることのダイナミズムを、経験的に理解できるようになりました。
支援先でも同じでした。分析して資料をつくるだけでは進まなかったことも、現場の人に話を聞いて一緒に考えることで動き始めることがありました。会社をよく知る人たちの経験に、自分たちの知識や考え方を合わせることが大事なのだと学びました。
個の力が大事だという気持ちは今もあります。ただ、経験を積み自信がついてくることで、その力を研ぐことよりも、価値を提供したい人たちの中でどう役立てるか、ということに向ける意識が年々強くなるのを感じていました。そうして私は、会社の当事者としてより長く、より深く関わりたいと思うようになりました。
周りの人と考えたことを実行して、うまくいかなければ見直す。その先まで責任を持って取り組みたいと思いましたし、そのために、自分で判断できる範囲も広げたいと考えていました。次の仕事を考えるときには、起業や、サーチファンドを通じて会社を引き継ぐことも検討していました。
YOSHIMEI Groupとの出会い
そうしたことを考えていた時期に、YOSHIMEI Groupと出会いました。きっかけは森川産業です。私はコンサルタントとして森川産業を支援する立場で、YOSHIMEI Groupは森川産業のスポンサー候補でした。森川産業は人が良く、個人的に入れ込んでいたこともあり、必死に仕事をしました。
YOSHIMEI Groupの貝本社長と何度か話をしていく内に、物事の見方や判断するときに大切にしていることにシンパシーを感じている自分に気が付きました。キャリアどころか人生相談までさせてもらうようになり、自分では気づかなかった見方を教えてもらうことも多く、一緒に仕事をしてみたいと考えるようになりました。
(貝本社長インタビューもぜひご覧ください。)
グループの支えがある中で、任された会社のことは自分で考えて判断し、その結果に責任を持つ。YOSHIMEI Groupが提示してくれた役割は、自分が探していたものに近いと感じていました。
それまでは、自立することと、自分の力で仕事をすることを、どこかで結びつけていたのかもしれません。でもチームで働く中で、周りの力を借りながら自分の責任を果たしていく働き方が、自分には合っていると考えるようになっていました。
会社の仕事には、社員や取引先など、多くの人が関わります。私一人でリスクと責任を負い、それに周りを巻き込むよりも、すでにある資金や信用や経験を借りることで、成功する可能性が増えるならその方がいいと考えました。
信頼して任せてもらえる分、自分で考えて動くことも質も求められる。でも困ったときには相談できる人達がいて、私もその人を信頼している。そういう環境で仕事がしたい、できると確信できたので、YOSHIMEI Groupに入りました。
今、仕事で大切にしていること
事実を集めることと、新しく分かったことに応じて、自分の考えを変えることを大切にしています。有り体に言えば「彼を知り己を知れば百戦殆からず」と「君子は豹変す」で、この二つの言葉が自分の中ではつながっています。
同じ会社で働いていても、立場や役割によって、見えていることや困っていることは違います。自分には見えていないことも多くあるので、まずは話を聞いて、どういう状況なのかを知るようにしています。特に現場のことは、長く働いている人の方が、私よりずっと詳しいですから。
その上で、話を聞いて自分の考えがどう変わったのか、何を優先して、なぜその進め方にしたのかは、できるだけ伝えるようにしています。自分の中では話がつながっていても、結論だけ伝えたら周りは「急に何を言い出したんだ」となりますよね。忙しいとつい説明を省いてしまうこともあって、十分にできているとは言えませんが、意見を100%採用できないなら、その理由を伝えるところまで手を抜かずにやりたいと思っています。
これから一緒に働く方へ
会社の中に入ると、外から見ていたときには分からなかったことが色々と出てきます。考えたとおりに進まないことも多いですが、周りの人と話し合いながら進めて、少しずつ良くなっていく。その過程には、面白さがあると思っています。
私自身も、日々教えてもらいながら仕事をしています。これから入る方とも、それぞれの経験や考えを持ち寄って、一緒に取り組んでいけたらうれしいです。困ったときに相談できる人が増えることは、私にとっても心強いです。
今までの経験を生かして、もう少し会社に深く、長く関わってみたい。そういう気持ちのある方と、まずはお話しができたらと思っています。