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【代表取締役Interview】自身の価値観とコスミックエンジンの"これまで"と"これから"について。

こんにちは!有限会社コスミックエンジン採用担当です。

Wantedlyのstory第一弾はコスミックエンジンの代表取締役である渡邊のインタビューです。デザイナーになった理由、創業までの道のり、コスミックエンジンの現状と未来…
余すことなく語ってもらいました!

是非ご覧ください!

―デザイナーに興味を持ったきっかけを教えてください。

元々デザインに興味を持ったのはグラフィック系ではなくて、プロダクト系でした。
幼稚園の頃はスーパーカー、小学校の頃はガンプラと、プラモが大好きな子供でした。好きな授業も図工でした。幼少期はプラモ以外にも粘土や紙で何かを作ることが大好き。その後、自転車イジりから段々バイクにもハマっていって。乗るのもイジるのも好きでしたね。
高校卒業後の進路を考えるタイミングでは、バイク好きの文脈で機械系の専攻を考えていました。ただ、学び始めると何か違うことに気が付いたんですよね。予備校に通っていたのですが、勉強しながらノートの端っこにガンダムとか描いてしまっていたり。(笑)結局やりたいことは造形とかそういう方面だったんですよね。なので、デザインを学ぼうって徐々に心が決まっていって。2浪して美大に入学しました。

ー幼稚園児がプラモデルにドハマりするのって結構珍しいですよね(笑)

モノづくりが人より身近だったことも影響しているのかもしれません。
実は父親が作る人だったんですよね。文化財の保存や修理などに関わる技官だったんです。私が通っていた学校の学芸会で使う装飾品やポスターなども、父がボランティアとして作ってくれてたりもしました。

―美大では建築を専攻されたんですよね。

はい。正直に言うと消去法で選んだ道ですが、建築は自分のデザイン観にものすごくフィットしました。
美大って大学に入学するまでに何年も絵を描き続けてきた子が大半ですから、そうではない自分との力量差がすごかったんです。結構コンプレックスで、いつの間にか学業というより遊びやバイトに打ち込んでしまいました。結果、進級するのがやっとといった状態で。
そして、私が通っていた大学は成績順に専攻を選択していくシステムだったので、このままだと人気がない織物と染色を専攻することになってしまうと…全く興味を持てない領域だったので、これだけは何とか避けたかった(笑)それで、ギリギリ進めたのが建築でした。

ーちなみにどういう点がそんなにフィットしたのですか?

端的に言えば機能美です。機能性と美しさが融合しているデザインですね。まさに自分が好きな世界でした。バイクも機能美なんです。ひとつひとつの造形に意味があり、必然性があります。その必然を創造していくということが、それまでなかなか見えていなかったんです。ただ好きなものを好きなように書いていく、幼少期のお絵描きの延長線上感覚でした。
建築って本当にいろんな制約があります。例えば、土地があって建ぺい率があって。こうした前提条件でおおよそ建物のボリュームは決まってしまいます。おまけに重力に耐えるという造形上ではとても大きな制約がある。その制約の中で、住む人の生活や行動、将来を想像し造形物として表現する。これがすごくおもしろかったです。

―それがコスミックエンジンのキーワードである「エクスペリエンス(体験価値)デザイン」に繋がっているということですね。

その通りです。当時、住居と社会との関わりがすごく見直されていた時期でした。元々住宅内のことだけを考えて外から遮断していくことで快適な環境を作る、住宅の中も個別化して家族間のプライバシーを確保していく、そんな考え方が主流でした。その考え方を突き詰めていった結果、暮らす人が病んでいってしまいました。家庭の崩壊、町の荒廃まで起きてしまうこともありました。なので、その反省からプライベートな居住空間とパブリックをどう折り合いをつけていくか。個々の居住空間の連続である集合住宅や住宅街に、コミュニティー空間をどう成り立たせるかという視点が大切に考えられるようになりました。
まさにエクスペリエンスデザインと非常に近い考え方です。つくりあげるもの単体の個別最適や自己満足的な美しさを追求していくのではなく、関わる人の心理や行動、その目的を果たすことが追求され、社会という生態系に有機的に繋がれる存在であることは、Webでも建築でもデザインとして非常に重要だと考えます。

―大学卒業後はグラフィックデザイナーとして活躍され、重役への登用の打診を断ってフリーランスの道を選んだと伺いました。

そうですね。建築業界が不況期だったこともあって腰掛けのつもりでグラフィックデザイナーの道に進みました。学生の頃からMacでCAD等を使えたこともあって、3Dグラフィックやモーショングラフィックなどもやっていました。入社2年目頃からWEBデザインが仕事として入り始めたのですが、非常に建築と近いデザイン感覚だったことから、「WEBの世界で建築家になろう」と想い、こちらの世界に専念することにしました。会社には4年程在籍して、実際に昇進のお話もいただきましたが、やりたいことを実現したくて、フリーランスになりました。

―何がやりたかったのですか?

一言で言えば、最先端のデザインです。
その当時お付き合いしていたクライアントが結構昔ながらの固いの企業で。デザイナーの感性からすると、二世代くらい遅い、とにかく万人受けするようなデザインばかりをしている状態でした。デザイナーとしてもっとインプットしていきたいし、インプットしたものをどんどんアウトプットしていきたいいう欲求で、フリーの道を選択しました。

―そこからコスミックエンジンを作った背景はいかがでしょうか?

職業的に老いていくことに対する危機感です。
フリーのデザイナーの間でよく「1年食べていければ10年は持つ」という話があります。10年食べていけることは自体は素晴らしいですが、10年後はどうするんだという問いに対する解がすごく難しい。フリーデザイナーは顧客の要求を満たす結果を出せる事を見込まれて任される世界なのですが、依頼が重なるとアウトプット中心になり、思った以上にインプットが難しい現実があります。一時は稼ぎが増えるのですが(笑)どうすれば持続可能な状態を作れるかを考えたときに、会社を作るという選択をしました。
会社を作ることで一緒に働くメンバーと学び合えること、つまりインプット量を増やすことができる。また、オフィスや最新機材などをシェアできることなどもフリーランサーが会社を作るメリットでした。
あと、人を育てていきたいとも思いました。人を教えることが得意なわけではありませんが、好きなんですよね。私自身のキャリアを考えたときに、いつまでも現場でゴリゴリデザインをしていくイメージを持つこともできませんでした。人が育たないような環境を、持続可能な状態とは言えないとも思いますし。

―今後の会社のコンセプトとしてどういうことをやっていく予定でしょうか?

直近はCXという軸で事業を伸ばしていきたいです。エクスペリエンス(体験価値)デザインの話と重なりますが、人に感動を与えるだけじゃなくて、実質的に役に立つデザインを実現していきたいです。関わる人の行動変容という「化学変化」がCXで、これを促すことがデザインの担う役割です。
さらに次の社会に向けての行動変容、化学変化。そのあたりが、今取り組んでいるCXの先にあるデザインの境地かなと。
また、僕の言うデザインって、クリエイティブ、エンジニアリング・マーケティングなど様々な要素が組み合わさるのですが、その全体像を共有でき、個々の領域にも強みのあるチームをつくっていきたいです。現時点でもコンサルティングから実装・運用改善まではできるのですが、今後はさらにCXの世界で突き抜けるようなチームを徐々に目指していきたいと考えています。
そして、今期は組織面も強化していきます。これは課題なのですが、18年目の会社で明確な人事制度がなく、数年前から設計を進めてきました。今期中には人事制度の導入を完了させる見込みです。事業をどう伸ばすか・どこまで伸ばすかという事業計画が言語化できたので、その理想に即した人事制度をデザインして実装していきます。制度はティール組織に近い理念の制度になる予定です。
あと2年で創業して20年が経ちますが、私たち自身も実現したい世界観を大切にしながらも、時代に合わせて継続的に行動変容をしていく必要があると考えています。

いかがでしたか?
少しでもご興味をお持ちいただけた方は是非お気軽にご応募ください。弊社はリモートワーク推奨企業ですので、ご面談ももちろんオンライン可です!少し空いた時間にお話しすることも大歓迎です。

お待ちしております!

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