こんにちは。
OURHOME広報スタッフの古川です。
今回のnoteは、OURHOMEを運営する株式会社i bridge 代表取締役・田辺へのインタビューをお届けします!
OURHOMEではEmiが前に立って発信する機会が多く、
Emiの夫である田辺から、ブランドや会社に対する想いを語ることは、今までそれほど多くはありませんでした。
外からはEmiのブランドに見えるOURHOMEですが、
社内から見ると「Emiと代表・田辺の2人が、この会社を両輪となって支えている」という感覚があります。
Emiと一緒に仕事をすることになった経緯から、いまの会社への想いまで。たくさん聞いてみました。
株式会社i bridge代表取締役 田辺良平
大学卒業後、アパレルメーカーに入社し、国内ブランドの営業、海外ブランド担当に従事。その後、総合商社グループ企業に転職。ドイツへの単身赴任を経て、鉄鋼製品・プラント資材等の担当を8年間務める。
2015年にEmiが主宰するOURHOMEの事業を夫婦で法人化し、現在はスタッフ50名をまとめる代表取締役。社員からは「良平さん」と呼ばれる。
プライベートではサッカー指導ライセンスを取得し、ボランティアで8年ほど子どもたちに指導中。自身もサッカーを楽しむ日々。
◼︎2人で法人化すると決めたときのこと。

左:代表・田辺良平 右:広報古川
古川:もともと会社員だった良平さんが、フリーランスになったEmiさんと一緒に仕事をはじめたのは、どんな流れがあったんですか?
田辺:最初は、一緒に事業をやるなんて全然想像もしてなかったな。
ただ、新卒で入った会社の社長に「将来は社長になると思って仕事に向き合えよ。」ってずっと言われ続けてた。
それが根底に刷り込まれていて、面白いきっかけがあれば、自分で事業をしてみたいっていう土壌はあったんやと思うよ。
古川:そこから、実際に「よし、一緒にやろう」と決めるきっかけは何だったんでしょうか?
田辺:33歳の時ステップアップのために転職しようと思ったんよね。
営業マンとして、自分の時間をどこに使って売り上げ(対価)を伸ばすか、考えた時に、ふと隣をみたらEmiがいた。(笑)
当時は、Emiがすでに書籍を出していて、お客さまもたくさんいてくださって。これから伸ばしていくフェーズに入るタイミングと感じてた。
ここに、自分の営業や事業を見てきた経験を掛け合わせれば、もっと伸ばせるイメージが持てたんよね。
だから、「一緒にやるなら今やな」と思って、俺から切り出したかな。
同じ場面を、後からEmiにも聞いてみました。
Emi:ひとりで事業をしていたあのころ、事務所を借りようかと考えていたある日、物件を見に行くと話すと、良平さんが「じゃあ俺も見に行くわ」と。一緒に行くと、とても素敵な物件で。
良平さんが「ここいいな〜〜買えないけど、ここ買いたいくらい!」と言い出して、その時、わたしにビリビリビリ〜〜〜!って電気が走ったんよ。笑。

2人で借りたはじめての事務所
「あ、良平さんと仕事したらおもしろいかも」って、そのとき"思っちゃった"のを覚えてる。(まだ双子は当時3才。本音はサラリーマンで安定した仕事をしていてほしい、と思ってたのに…笑)もしかしたら、2人で働くことがあるのかも?!ってリアルに感じた瞬間。
さらに、自営業のEmiの父に報告した時の話も教えてくれました。
Emi:一番反対されると思ってた父。娘はサラリーマンと結婚したのに、って。でも父が「お前らが20歳の時からそうなると思ってたぞ」って言ってくれて。え?!どこを見て?!笑。それで背中を押してもらった感じやったかな。
田辺が「合流するなら今やな」と感じていたころ、Emiにも同時に「ビリビリ」が走っていた。
2人が事業をスタートしたのは、すごく自然な流れだったようです。
◼︎Emiとの役割分担
古川:はじめは夫婦で一緒に働く、ということに抵抗はありませんでしたか?
良平:今でも「夫婦仲、悪くならない?」って周りからよく言われる(笑)。
でも、うちは役割がはっきりしてるから全然抵抗もないし、揉めもないね。情報発信やセンスに関わることはEmiが全部やる。そこに関しては俺は口を出さない。
その代わり、お金の管理、最終決済なんかは全部俺。Emiはお金への執着が全然ないから、そこは信頼して任せてくれてるんよね。
古川:最初からそんなにスムーズだったんですか?
良平:いやいや、最初の6ヶ月は一生分くらい喧嘩したよ(笑)。
メールの書き方一つもそうやし、やるって2人で決めたことをやっぱりやめとこうって言われた時もあって、お互い折れなかったり。
さっきも話したけど、戦略的にOURHOMEに入ったつもりでいたから、「俺は、どこにも行く場所がないからここ(OURHOME)に来たわけじゃない」って気持ちがあって。立場を対等にしたいっていう葛藤もあった。でも、役割を決めてからは、お互いを尊重し合えるようになったかな。
◼︎新しいことを始める時の判断軸って?

古川:前回のnoteで触れたのですが、Emiさんは何か新しいことを始める時は「自分の心が震えるかどうか」を大事にしている、と。
良平さんは、OURHOMEとして新しいことを始める時の、判断基準、というものはありますか?
良平:その、新しく始めようとしていることを「Emiが本当にいいと思ってるかどうか」かな。Emiの「心が震えてるか」を一番見てる。彼女のものごとへのアンテナ感度だったり、着眼点は絶対いいから、そこは疑わない。
古川:良平さんがブレーキをかけることはないんですか?
良平:仕事の上ではほとんどないな。Emiが「これやりたい!」ってアクセルを踏みたがってる時は、俺にとってはもう「チャンス」でしかないんよね。
古川:「アクセルを踏みたい時はチャンス」。名言ですね!
良平:むしろ、Emiが新しいことに興味を持てるように、どうやって今の仕事を整理して、余裕を作ってあげられるか、をいつも考えてる。
アクセルを踏みたいと思える精神状態を保ってあげることが、俺の仕事やと思ってるから。
同じことをEmiに聞くと、こんな言葉が返ってきました。
Emi:私が"やりたい"と思ったことを、良平さんはいつも信じてくれる。それがすごく心強いと同時に「私の心が震えるかどうかで全てが決まる」っていうプレッシャーもある。しんどすぎる時は"誰かこのプレッシャー代わって〜!"って思う時もある(笑)。
でも、私の直感を絶対的に信頼してくれてることへの安心感 がすごくあるかな。
さらに、こんな話も。
Emi:私が"心が震えなくなる時が来たらどうなるかな…"って不安を口にしても、良平さんは「どうせないわ。死ぬ3日前まで働いてるやろ(笑)」って。そう言われると「あ、そっか。たしかに!笑」ってまた安心感をもらえるんよね。
適度なプレッシャーと、自分を信じて良いと確信させてくれる安心感。
その両方を与えてくれるのが、EmiにとってのOURHOMEの代表・田辺という存在なのかもしれません。
◼︎経営者としての充足感と「健全な状態」の定義
古川:Emiさんはよく、日常の些細なモヤモヤの本質を深掘りして解決策を見つけ出した時や、情報発信が誰かに届いて、その方の暮らしや生き方がちょっと良くなったり…という時に「よっしゃー!」となる、とお話しされていますよね。
今の良平さんが、仕事をしていて一番「よっしゃー!」と感じる、満たされてると感じるのはどんな時ですか?

良平:最近は売上そのものよりも、会社が「健全な状態」であることに充足感を感じてるかな。
スタッフがみんなで雑談して笑ってる声が聞こえてきたり、仲間が増えてそういう良い時間が流れてるのを感じる時が一番やね。
古川:「健全な状態」の良平さんの定義をもっと詳しく教えていただけますか?
良平:そうやな。まず現実的な面で言うと、「ちゃんと利益が出ていて、スタッフにお給料をしっかり払える状態」であること。そして、「みんなが嫌になって辞めていくようなことがない状態」というのがベースにある。
古川:まずは経営としての持続可能性ですね。
良平:そう。でも、それだけじゃなくて、もっと空気感に近い部分が大事で。俺が一番「あ、今いい状態やな」って感じるのは、「スタッフのみんなが雑談して笑い声が聞こえてくる時」なんよね。
古川:なるほど〜、みんなの笑い声!
良平:うん。みんながワクワク楽しく、過度なストレスを感じずに仕事ができているか。俺は、「リラックスして楽しくやっている時こそ、発信とかいい商品が生まれる」と信じてる。
逆に「売上なんぼやるぞ!」って無理な目標を立てて、それが達成できなかった時に「なんで行かんかったんや」って詰めたりすると、いい発想なんて出えへんし、みんなの元気がなくなってどんどん士気が下がっていくのが目に見えてるから。
古川:だからあえて数字の目標を強く掲げないんですね。
良平:そう。もし業績が落ちたとしても、「別にいいやん」と思えるくらいの気持ちの余裕を持っていたい。経営者として俺がやるべきことは、みんなが自分の力を最大限に発揮できるように、「楽しく仕事ができる環境を整えること」そのものなんよね。
◼︎「自分が暇であること」が最強の経営状態

古川:社内の環境作りにおいて、良平さんの理想の立ち位置ってありますか?
良平:極論を言うと、「俺自身がすごく暇な状態で、みんなに対して『今日も頑張ってくれてありがとう』って心から感謝できている状態」が最強やと思ってる。
古川:なるほど!「暇」であることが理想なんですか?
良平:そう。俺がプレイヤーとしてバリバリ前に出て「もっとやれ!」って言ってるうちは、多分みんなが本当に力を発揮できる環境にはならへん。
俺が余裕(暇)を持って、俯瞰して全体を見ながら「みんなありがとう」って思えている時こそ、会社が一番健全に回っている証拠かな、と。
古川:良平さんって、ご自身で手を動かすより「任せる」のがすごくお上手ですよね。
良平:商社時代の成功体験が大きいかな。当時は営業事務さんに、いかにうまく仕事を任せて自分の時間を作るかが「大事な仕事」だと思ってた。周りの先輩が自分でやってるようなことも、「これ、事務さんでもできるんちゃう?」って考えて任せていく。俺、サボりやねん(笑)。
でも、自分が常に忙しくしてたら、いざという時のトラブル対応や、オフィス引っ越し、システム移行みたいな「新しいこと」を考える余裕がなくなってしまう。
古川:あえて「暇な状態」を作っておくのが経営者の仕事だと。
良平:そう。誰かに任せられることは任せる。それは相手を信じるってことでもあるし、自分は「次」のことを考えるために手を空けておきたい。この気質は昔から変わってないんやと思う。
◼︎Emiの「そのまんま」の凄さ。発信の継続力

古川:長年そばで見ていて、改めて感じるEmiさんのここが凄いなと思うところはどこですか?
良平:ほんまに「そのまんま」なところかな。
家でも外でも、作ってる感じが一切ない。
あと、日々の暮らしの中で「これ、なんか嫌やな」っていう小さなモヤモヤを絶っ対に流さへん(笑)。
それを深く深掘りして、自分なりの解決策を見つけて発信し続ける。
普通の人なら「仕方ない」って流してしまうような些細なことを、毎日podcastで発信し続ける。その継続力と実行力は、ほんまに真似できへん。
古川:それがOURHOMEの信頼に繋がっているんでしょうね。
良平:そうやね。自分の経験をどう伝えれば人に伝わるか、その「伝え方」の感度がすごく高い。そこが彼女の唯一無二の強みやし、俺にはない部分やから尊敬してるよ。
Emiにも、「良平さんのすごいところ」って?と聞くと、こんな言葉が返ってきました。
Emi:「人に任せる力」。
私はやっぱり口出ししたくなっちゃうけど、良平さんは任せ切る。細かいことを気にしない。ふたりでちょうどよくバランスが取れてるのかなって思うよ!
Emi:週末もそんな話をしてたんよ。夫婦とは、お互い相手にないものを自分が補おうとする。その力がどんどん伸びて、際立っていくんやなって。
「私がこんなにやってるのに相手はやってくれない〜」と思うこともあるかもしれないけど、自分の力が伸びたのは相手があったからこそなんやって。
例えば料理も、私が苦手だったから(笑)、良平さんの才能が伸びた〜!
細かいスケジューリングは良平さんが苦手、だから私はどんどん伸びた!
お互いが、いてこそ。
そして最後に、こんなことも教えてくれました。
Emi:仕事はじめたころから「良平さん」って呼ぶようにしてる。最初は抵抗あったんよ。20年前結婚当初、わたしの母から「良平さんって呼びなさい」って言われてたけど、「いや、高校の時から苗字で呼び捨てしてたのに無理よ〜」って(笑)。
でも、いざ一緒に仕事し始めると決めた時、スタッフみんなの前で私が呼び捨てにしてたら、きっと周りもリスペクトしなくなってしまうな。って。
だから「良平さん」って呼ぶように。すると、もう、名前の呼び捨てもできなくなっちゃった!尊敬してることを態度で表すリスペクトの表現としてはじめたけれど、いまはプライベートでもずっと「良平さん」です。
お互いが、相手の中に自分にないものを凄さと感じている。
ふたりが一緒に働きはじめ、11年続いてきた理由が、少し見えた気がしました。
◼︎ 「仕事は楽しいもの」という信念と、OURHOMEの未来

古川:OURHOMEは16時半退勤など、働き方にこだわりを持って運営していますよね。良平さんが会社を運営する中で、世の中とのギャップを感じることや、伝えたいことはあったりしますか?
良平:そうやね、「もっとスタッフを信じて、仕事をどんどん任せていったら、経営者が思う以上に、スタッフは力発揮をできる」って伝えていきたいんよね。女性とか男性とか関係なく。
それに、「時短で働くこと」が、会社にとってもちゃんとプラスになる、ってことを社会に証明したい。実際に銀行の借り入れもなくてキャッシュも十分ある状態を作れてるし、
スタッフが力を発揮できる環境さえあれば、もっと社会は良くなるはずやし、それを伝えるのが経営者としての俺の仕事やと思ってる。
古川:今後もこれだけはぶらしたくない、という軸はありますか?
良平:「シンプル・イズ・ベスト」。
これは前の会社ですごく仕事ができた上司の口癖でもあったんやけど。
「何を難しく考えてるねん、本質がわかれば簡単や」って。
どんな難しいことも、本質を見れば実は簡単だったりする。
複雑に考えすぎず、一人のお客様が喜んでくれることを大切にする。
そのシンプルなマインドを忘れずにいれば、場所が変わっても組織が大きくなっても、OURHOMEは大丈夫やと思ってるよ。
◾️最後に
インタビューの間ずっと、代表・田辺は難しい話も、重い話も、あっけらかんと笑いながら話してくれました。
田辺とEmi、2人の話を聞いて感じたのは、互いを信じ切っているということ。それがOURHOMEの「ちょうどいい」を支えているんだと思いました。
📍代表・田辺 Instagram(@ryohei_tanabe)はこちら
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📍Emiと夫婦対談した「それほんまラジオ」はこちら
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