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すべてはエンジニアのために。エンジニアファーストで事業を行う理由とは。

こんにちは。テラシーク広報担当です。Wantedlyのストーリー第一弾として、代表の大目にじっくりインタビューしました。自由な社風、創業時からのフレックス、リモート制度。エンジニアファースト企業を創り上げたエピソードなど、ぜひご一読ください!

――大目様のご経歴について教えていただけますでしょうか?

北海道出身だったので、もともと札幌で勤めていました。新卒のときに自動車ディーラーで2年ほど勤務し、その後中古自動車部品の輸出業や解体業を営んでいる会社に転職しました。そこから、IT業界に興味が出て、1998年頃にSES系の会社に転職し、2001年にテラシークを創業しました。

――創業の経緯についても教えていただけますでしょうか?

「ビル・ゲイツ未来を語る」という本を読んだのがきっかけですね。当時はWindowsが発売されて、一気にITブームが来ている時代でした。確実に世の中は大きく変わると思い、私もWindowsのパソコンを買って、やってみたのですけど、まったくできませんでしたね。(笑)

そんな中、自分ができないのであれば、できるエンジニアと仲良くなろうと思って、IT業界に入りました。

その時に入社したSESの会社は、とてもきつい会社で、まさにブラックといったような会社でした。エンジニアをモノのように扱う会社で、私にはそれが耐えられませんでした。

もともとエンジニアと仲良くして、人脈を作って、自分で独立しようと思っていたので、会社の方針と、折り合いをつけることが難しかったです。

そういった状況の中で、続けていくのが難しくなり、交流のあったエンジニア数名に声をかけて、独立することになりました。

エンジニアは会社のモノではない。エンジニアが働きやすい会社を目指して

――なぜ当時から独立したいと考えていたのですか?

もともと独立志向が強かったのが大きな理由です。

私はもともとテラシーク創業前の勤めていた会社に営業として入社し、札幌営業所に勤務していました。札幌営業所の所長の方は、もともとエンジニア出身だったこともあり、すごく居心地の良い営業所でした。

その後、私は横浜に転勤になるのですが、横浜営業所は札幌とはまるで環境が違いました。

横浜では、エンジニアをモノのように扱う状況で、営業数字のために、無理やりエンジニアを従わせていました。そんな状況下でしたが、私は横浜で営業所長として上から言われる命令と、エンジニアの要望との間で、板挟みになっていましたが、必死にエンジニアに寄り添いながら仕事に取り組んでいました。

しかし、上からの命令で従わないエンジニアをクビにしろと言われたことがあり、「それだけはできない」「やってはいけない」と思い退職を決意しました。

その後は、先ほどもお伝えした通り、エンジニアに声をかけて独立することになりました。

自分を信頼してくれたエンジニアを裏切るわけにはいかないので、思いついたのが個人事業主でやるということでした。法人化して社員として雇うと、命令しないといけない。やりたくない仕事もやってもらわないといけない。それがよくないと思っての個人事業主でメンバーを構成するという案でした。

また、スキルが高いベテランエンジニアでも、お客様先と揉めて戻ってくることが結構あるのです。揉めて戻ってきて待機している間にも給料が発生する。

その一方で、若いスキルのないエンジニアは、現場で怒られながら働いているけど、給料はベテランエンジニアよりも安い。

だからこそ、正当な働きに対して、正当に報酬が支払われる仕組みを作りました。

そういった想いの中で、思いついたのが個人、つまりフリーランスとして働いてもらうということでした。

――前職の会社をやめて、テラシークを創業されてからいちばんの困難はどういったことでしょうか。

創業2年目の時に、いちばん大きな仕事を受けていた会社が雲隠れしてしまったことですね。

かかえている技術者の半分ぐらいが関わっている大きなプロジェクトでお客様先に常駐して仕事を進めていたのですが、突然仕事がなくなったので、一気に2年分の利益がなくなってしまいました。

私たちは最下層でそのプロジェクトに入っていました。私たちの上位会社が雲隠れです。プロジェクトは続いており元請の会社からすると無給でも来てもらわないと困るという状況でしたが、こちらも給与が支払われないとエンジニアを稼働させられない事態に陥っていました。

何とか、いろんなところを駆けずり回って資金を集め、元請の会社とも交渉して、給与が払えるような体制を整えました。

あの時は、エンジニアも「仕方ないことなので、気にしなくて大丈夫ですよ。」ととても辛いなか暖かい言葉をかけてもらい救われましたが、本当に迷惑をかけてしまったと思っています。残業時間も150時間を超えていましたし、現場にエンジニアは疲れ果てて、デスクで寝ているというような状況でした。

だからこそ、資金繰りの安定性はもちろんですが、エンジニアに安心して働きやすい環境を作ることが第一だと、強く考えるようになりました。

今年も、コロナの影響は特になく、2か月分の売り上げをカバーできる運転資金は担保できています。

――エンジニアファーストを掲げられる理由について教えてください。

テラシークを創業する前に務めていた札幌の営業所長に言われた言葉が大きいですね。

「自分たちは、技術者が働いてくれているから、給料をもらえている」

この考え方に自分自身すごく共感していますし、本当に大切なことだと感じています。

今でも、テラシークの営業で働いている社員には伝えるようにしています。

技術者が気持ちよく働いてくれないと、営業も給料をもらえない。と。

環境づくりにも身が入ります。

自由で働きやすい職場環境。コロナ以前からフレックスやリモートワークを導入

――コロナ以前からフレックスや、リモートワークの制度を導入されているとのことですが、その経緯について教えてください。

創業当初からこういったフレックスや、リモートワークは活用していました。

もともと私自身が創業した際にお金がなくて、自宅をオフィスにしていたという背景もありますが、営業って毎日会社に絶対行かないと成り立たない日ってそんなに多くないと思うのです。逆に、技術者と関係構築のために、飲みにいって夜遅くまで話をするときもある。そういう状況だからこそ、自分の裁量でやってほしいと考えで、フレックスやリモートワークを取り入れています。

エンジニアは現場に行ってもらわないといけないので、営業とは違う面もありますが、その分給与の補償や柔軟な働き方を推奨しています。

基本的には、会社員として稼ぐ年収を10カ月で稼げることも多いのです。だからある程度まとまって働いて、その後1か月、2か月休むという働き方も推奨しています。

――フレックスやリモートワークなど自由な風土でも、事業が伸びている要因について教えてください。

インセンティブが大きいです。技術者ひとりあたりの成果報酬ではなく、技術者の基本の単金(残業代を抜いたもの。残業代は技術者にそのままお渡し。)でインセンティブを支払っています。

技術者の基本の単金がいい仕事を見つければ、自分への実入りが大きいのです。

これは仕組みとして会社、エンジニア、営業の利益をリンクさせることができます。

その結果、モチベーション向上につながり、事業の成長につながっているのではないかと感じています。

加えて、営業がとってきた案件をエンジニアに紹介して、無理にいかせることは絶対しないですね。基本的にエンジニアファーストで考えています。そのほうが結果として長続きするので、お客様にもご迷惑がかからないと考えています。

すべてはエンジニアの未来のために

――今後の展望について教えてください。

ゆくゆくは海外展開を考えています。日本の景況感に左右されないように、日本以外でお金を稼げるようにしたいと考えています。海外展開を考えている理由としては、テラシークに来てくれている技術者の方々に恩返しがしたいという想いが大きな理由ですね。

会社を始めた時は、エンジニアも長くて5年ぐらいフリーランスで活躍して、その後独立したり、転職したりすると思っていました。ただ、現在は有難いことに長く関わってくれている。そんな方々が60歳代になったときに、物価の安いタイやフィリピンなどで、仕事ができる仕組みをつくりたいですね。週3日くらい働いて、ある程度のお金を稼げるモデルがあれば、年金以外の収入として充実した日々を過ごすことができると思うので。

転職までの新しい選択肢としてのフリーランス。自分の能力に自信を持ってもらいたい。

――テラシークには、どういったエンジニアが働いているのでしょうか?またフリーランスで働くメリットについて教えてください。

フリーランスで働いてもらうので、ある程度の技術力はないと難しいですね。といってもプログラミング経験2年ぐらいあれば大丈夫です。

あとは会社員で、フリーランスになるか悩まれていた方が多いですね。

そして何かやってみようという独立志向のある方が多いと思います。

今、会社員からフリーランスになるのって怖いじゃないですか。でも良いこともあって、フリーランスで働くということは経歴に傷がつかないということです。ある種インターン的にとらえてもらってもいいのかなと思います。フリーランスだと、すぐやめても携わっている業務を短期間で変えても履歴書に反映させる必要はなく、次の会社を探すことができる。転職の際に、「スキルチェンジのために一時的にフリーランスで働いていました。」というようなことが言えると思います。

どうせ転職するのであれば、一度フリーランスで働いたほうがより転職活動がしやすくなる。そして自分にあった会社を見つけることができるのではないかと考えています。

あともう一つはお金を稼げるという自信を持ってもらえると思います。20代で3~4年経験があるのに、給料が低いということで、相談に来られる方も多いのですが、フリーランスで働けば間違いなく、月収40万円は超えてきます。自信を持つきっかけにして欲しいです。

いろいろな不安や周りと比べての不満、このままでいいのだろうかという想い、そんな想いを抱えている方は多くいらっしゃると思います。

そういった方々で過去に独立した人もたくさんいるので、ぜひ自由にテラシークを使ってほしいと思います。


仕事を紹介する営業とエンジニアの関係性の一歩先へ

――テラシークのサポート体制や営業の特徴、他社との違いについて教えてください。

営業には売上目標を作っていません。売上目標を立てると、ノルマになって、達成するために無理やりエンジニアに仕事を斡旋することになってしまいます。自分のためにエンジニアを無理やり働かせるということは絶対にしないよう気をつけています。

サポート体制は通常であれば、懇親会というものを実施しています。今はコロナ禍なので、実施していませんが、以前は毎月30、40人のエンジニアに来てもらって、そこに新しい人を呼んでもらうようにしていました。営業って基本的にいいことしか言わないと思われているので、信用してもらいにくいのですよね。そのため、懇親会で実際に働いているエンジニアと話すことで、より具体的にフリーランスエンジニアの働き方をイメージしてもらう機会を作っています。

あとは、エンジニアと営業という関係性をこえてプライベートの付き合いも大切にしています。麻雀やフットサル、釣り、ゴルフなど、様々なイベントを実施しています。任意参加で会場代も会社が出すようにしていますし、仕事を超えた関係性構築に力を入れています。仲の良い人に、変な仕事を紹介できないですし、失敗もできない。顔の見える関係性だからこそ、この人のためにという仕事ができると考えています。

そういったことを徹底しているおかげで、戻ってきてくれるエンジニアも数多くいらっしゃいます。

仕事を紹介していると、当然条件が良くて、テラシークの紹介以外で決まるケースもありますが、「やっぱりまた仕事紹介してほしい」と戻ってきてくれる方が多いですね。

――実際に働いているエンジニアの声について教えてください。

創業時からいるエンジニアが言ってくれているのは、「テラシークは都合が良いですよ。」と言ってくれています。

「稼ぎたいなって思ったときに仕事を探してくれるし、終わりたいときに終わらせてくれるし、しつこく次どうですかとかも言ってこないし。そういう意味で、すごくエンジニアの要望や人柄に寄り添って対応してくれていると思います。」

あとは意識が変わったということも良く聞きますね。こんな声も聞きます。

「会社員だとどうしても甘えが出てしまいますが、フリーランスになったことでスキルアップにつながることをより意識するようになりました。あとは細かいことですが、確定申告も行うので、税金や制度など、技術以外の分野にも興味を持つようになりました。そして経済的にも会社員時代よりも給与が増えたので、すごくいろんなことに挑戦しやすくなりました。」

――最後に、見ていただいているエンジニアの方々にメッセージをお願いします。

今の会社に定年まで勤めあげようという人でなければ、転職の一つの方法としてフリーランスという働き方を選択肢の一つとして考えてほしいと思います。

特に20代で数年やって、給料があがらないというような、給与や待遇に不満のある方は一度相談に来てほしいです。

今は終身雇用とか年功序列でもないので、若いうちにフリーランスとして、「自分にもお金を稼ぐ能力があるんだ」という自信を持ってもらうことの手助けができればいいかなと思っています。

地方の方でももちろん対応可能ですし、どんな方でもまずは一度ご相談にきていただけると嬉しいです。お伝えした通り、エンジニアの方々の想いを最優先にしているので、無理に仕事を紹介することもありませんし、フリーランスを絶対に進めるわけでもありません。

今後の人生のひとつの選択肢として、フリーランスという働き方があるんだということを多くの方に知ってもらいたいと思います。

ぜひ、ご興味をお持ちいただいた方は、ご応募いただけると幸いです。

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