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国連工業開発機構(UNIDO)推進プロジェクトで技術アドバイザーを担当- ナイジェリアにおけるサーキュラーエコノミー及びプラスチックバリューチェーン構築支援 –

レコテック株式会社(代表取締役:野崎 衛、以下「レコテック」)はこの度、国際連合工業開発機関(以下「UNIDO」)と、「Promoting sustainable plastic value chains through circular economy practices(循環型経済の実践を通した持続可能なプラスチックのバリューチェーン促進計画、以下「当プロジェクト」)」における技術アドバイザーとして、業務委託契約を締結しました。

【背景】
西アフリカに位置するナイジェリアは、世界で6番目に大きな人口を抱えており、経済の中心都市であるラゴスは、アフリカ最大級のメガシティです。ナイジェリアのプラスチック産業は、ナイジェリア経済に非常に重要な産業ですが、プラスチックの不法投棄や廃棄物管理不足が人々の健康と環境に大きな影響をもたらしています。また、2021年には318,000 – 840,000tの海洋プラスチックがナイジェリアから流出したと推計されており、生物多様性への影響も無視できません。

早急の解決が求められるナイジェリアのプラスチック問題に対処するため、日本政府は2019年にG20で立ち上げた「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」の実現を目指す「マリーン・イニシアチブ」の一環として、2020-2021年に実施されたナイジェリアのプラスチックバリューチェーン調査を資金的に援助してきました。

当プロジェクトは、前述の調査結果に基づき、日本政府からの継続的な資金援助のもと、ナイジェリアの包括的かつ持続可能なプラスチック産業開発とプラスチックの環境漏洩防止を目指し、ナイジェリアのプラスチックバリューチェーンにおいて、循環型経済の実践と資源効率の高い生産を実証します。

当プロジェクトは、互いに影響し合う下記の3つの活動ラインから構成されています。

1) プラスチック廃棄物管理に関するガイドライン策定支援
2) プラスチックバリューチェーン強化を通じた自治体のリサイクル能力強化支援
3) パイロット企業によるリサイクルシステムおよび革新的テクノロジー導入を含む資源効率の高い生産の実証とそのベネフィット評価

その中で、レコテックは 3) における技術アドバイザーとして、UNIDOと業務委託契約を締結しました。

【業務の概要】
レコテックは、当プロジェクトの技術アドバイザーとして、下記業務を実施します。

・啓発セミナー・アクティビティの実施
プラスチックバリューチェーンに関わる民間セクターに対して、サーキュラーエコノミー、資源効率、3Rに関するセミナーを実施する

・UNIDOにより選定されたパイロット企業の評価
現地コンサルティング企業と協力しながら、パイロット企業のデータを収集し、効率的な資源生産の観点からサーキュラーエコノミーに関する技術的助言およびパイロット企業の能力評価を実施する

・パイロット企業への実証技術選定/導入支援
パイロット企業が採用すべき日本の技術リストを提供し、それに関する技術的助言および導入支援を行う。また、リサイクルバリューチェーンへのデジタル技術活用の可能性を検討する

・導入技術による改善効果および環境貢献の評価
現地コンサルティング企業と協力しながら、導入技術のモニタリング調査を実施し、調査結果に基づいた評価および技術的助言を行う

当プロジェクトの実施期間は、2022年12月から2025年3月までを予定しています。

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