「福祉施設の代表」と聞いて、あなたはどんな人を想像しますか? お堅いスーツを着て、行政の書類と格闘している真面目な人? それとも、自己犠牲の精神に溢れた聖人君子?
もしそう思っているなら、株式会社さくら福祉会(長野県佐久市)の代表、櫻井健太郎(けにい)に会うと、少しびっくりするかもしれません。
なぜなら彼は、福祉事業を経営しながら、毎日noteでSFファンタジー小説を連載し、stand.fmやYouTubeで自身の哲学を配信し、AIエージェントたちと日々熱い議論を交わしているからです。
「一体、何屋さんなんですか?」 そう聞きたくなるような型破りな代表の頭の中と、彼が本気で目指している「未来の福祉」の姿を、今日は少しだけ覗いてみましょう。
■ 泥臭いリアルと、最先端のデジタルが混ざる「50代のおもちゃ箱」
さくら福祉会が運営する就労継続支援B型事業所「ジョブテラス山の畑」。 ここの日常は、実にカオスで、とびきりクリエイティブです。
ある日は、泥だらけになって畑の土をいじり、駐車場の痛んだアスファルトを補修して汗を流す。かと思えば、別の時間にはパソコンに向かい、ITやデザインのスキルを磨き、最新のテクノロジーに触れている。
「アナログ(土の匂い)」と「デジタル(未来の技術)」。 この一見相反する要素が、さくら福祉会では当たり前のように同居しています。
代表のけにいは、これを「50代のおもちゃ箱」と呼び、誰よりも面白がっています。 なぜ、こんな一見バラバラなことをしているのか? それは、「障がいがあるからこれはできない」という限界を決めつけず、誰もが自分の「立つ瀬(役割)」を見つけられるよう、無数の選択肢(ツール)を用意しているからです。
■ なぜ社長が「小説」を書き、「Podcast」を配信するのか?
代表が長期間、毎日欠かさず連載を続けている小説の名前は『さくらユニバース』。 これは単なる趣味の創作ではありません。さくら福祉会が目指す「誰もが幸せになれる場所(Happy Factory)」というビジョンを、物語の形に変換した壮大な「地図」なのです。
福祉の世界は、時に閉鎖的になりがちです。 しかし、小説というエンターテインメントや、PodcastやYouTubeの「声」に乗せることで、今まで福祉に縁のなかった人たちにも、私たちの想いや「社会課題のリアル」が届き始めます。
「福祉は、ただ守られるだけの場所じゃない。関わる人たちを笑顔にし、地域を豊かにし、社会的投資収益率(SROI)を生み出す立派な『ソーシャルビジネス』なんだ」
この熱いメッセージを、理屈ではなく「世界観(ユニバース)」として共有するために、彼は今日も言葉を紡ぎ、発信し続けているのです。
■ 理由なんてない。それは「呼吸」と同じだから。
ここまで読むと、「なんて意識が高くて、立派な社長なんだ」と思うかもしれません。 でも、本人は笑ってこう言います。
「僕は聖人君子じゃないし、世界を救うなんて大それた野心もない。ただ、目の前に『働きづらさ』という壁があったら、なんとかして壊したくなる。熱いものに触れたら手を引っ込めるように、生きていることの自然な反射(リアクション)なんだよ」
ただ、目の前の理不尽を放っておけない。 もっと面白く、もっと誰もが輝ける仕組みを作りたい。 その純粋な「呼吸」のような情熱が、さくら福祉会という船を前へ前へと進めています。
■ 一緒に「働く」を再発明しませんか?
私たちは今、この「さくらユニバース」という地図を持って、泥臭く社会に「実装」していくフェーズに入りました。
福祉の経験は問いません。 必要なのは、「なぜ?」と問う力。 そして、泥だらけの玉ねぎと最先端のテクノロジーが混ざり合うこの「おもちゃ箱」を、一緒にひっくり返して楽しめる好奇心です。
- 「普通の仕事じゃ、なんだか物足りない」
- 「自分のアイデアで、社会の課題を面白く解決してみたい」
- 「型破りなトップの下で、思い切り暴れてみたい」
そんな風に感じたあなたは、すでに私たちのクルー(仲間)の素質があります。 まずは一度、「ジョブテラス山の畑」に遊びに来ませんか? 佐久の冷たくも澄んだ空気の中で、少し変わった代表と、とびきり温かいスタッフたちが、あなたをお待ちしています。