長期インターン2年半で見えた「成長できる環境」とは
Mさん(卒業目前)|SiNCE 長期インターン振り返り
「分からない」から始まった、2年半の実務経験
「データサイエンスが何なのか、正直よく分かっていませんでした」
そう話すのは、データサイエンス学部に在籍し、SiNCEで約2年半にわたって長期インターンを経験したMさん。
未経験からスタートし、実務を通じて“仕事の解像度”を大きく高めた一人です。
なぜSiNCEでは、未経験の学生がここまで実務に入り、成長できるのか。
本人の言葉から、その理由を紐解きます。
「何がしたいか分からない」状態から始められる場所だった
——インターンを始めた当時、どんな状態でしたか?
正直、何ができるかも、何がしたいかも分かっていませんでした。
データサイエンス学部にいたものの、仕事としてどう使われるのかは全然イメージできていなくて。
だからこそ、「入ってから考えられる環境」がいいと思っていました。
——SiNCEを選んだ理由は?
一番は未経験でも実務に入れることと、対面で働ける環境です。
リモート中心の会社も多かったですが、分からないことをすぐ聞けないのは不安でした。
SiNCEは、近くに人がいて、すぐ相談できる。未経験の自分にとっては、それが決定的でした。
いきなり任せきりにしない。でも、ちゃんと任せる
——実際にどんな業務を担当してきましたか?
最初は予測モデルの精度改善から始まり、売上分析、改善提案、BIの設計など、徐々に領域が広がっていきました。
特徴的だったのは、「いきなり丸投げされないけど、ずっと補助でもない」ことです。
——どういうことですか?
最初は必ず背景や目的を説明してもらって、途中でズレていたらすぐ修正が入る。
でも、最後は「自分で考えたもの」を出すところまで任せてもらえる。
失敗もしましたが、「じゃあ、どこがダメだったか一緒に整理しよう」と必ずフォローがありました。
成長の正体は「仕事の解像度」が上がること
——2年半を通して、一番の変化は?
仕事の解像度が上がったことです。
入る前は、「分析=正解を出すこと」だと思っていました。
でも実務では、
- 何のための分析か
- 誰が使うのか
- どう伝えれば行動につながるのか
まで考えないと意味がない。
——それが理解できたのはなぜだと思いますか?
SiNCEでは、
要件定義 → KPI設計 → データ抽出・整形 → 可視化・予測 → 考察・共有
という一連の流れを、実際の案件で体験できたからです。
点だった作業が線でつながって、「データサイエンスがなぜ必要とされているのか」が腹落ちしました。
「いろいろやらせてもらえる」から、向き・不向きが分かる
——SiNCEの環境を、どう表現しますか?
職種のシルエットが見える環境だと思います。
データエンジニア寄り、アナリスト寄り、ML寄り、コンサルやPM寄りの仕事まで、幅広く関われました。
——それはキャリア選択にも影響しましたか?
かなり大きかったです。やってみたからこそ、
- モデル構築は得意じゃない
- BIや可視化、ビジネス視点は面白い
と、自分の向き・不向きをはっきり言語化できました。
これは、最初から役割が固定されていたら分からなかったと思います。
「分析だけできる人」では足りないと学んだ
——就職活動では、どんな点が評価されたと感じますか?
分析スキルよりも、「ビジネスとして理解していること」だと思います。
SiNCEでは、「分析して終わり」ではなく、「相手が動ける形にする」ことを常に求められました。
その感覚があったから、面接でも具体的に話せました。
次のキャリア:出版業界で「自社データを改善する」データアナリストへ
——卒業後は、どんなキャリアに進む予定ですか?
出版業界で、自社データを分析・改善するデータアナリストとして働きます。
自社のデータを見て、課題を見つけて、改善につなげていく仕事ですね。
——その選択に至った背景は?
インターンを通じて、いろいろな業務を経験できたことが大きいです。
モデル構築や精度改善もやりましたが、正直そこはあまり向いていないな、と感じました。
一方で、BIでの可視化や、ビジネスに近い分析はすごく面白かった。
データをどう見せるか、どう伝えれば意思決定につながるかを考えるのが楽しかったです。
——やってみたからこそ分かった部分ですね。
本当にそうですね。
最初から向き・不向きが分かっていたわけではなくて、やってみたからこそ、「これは違う」「これは面白い」とはっきり言えるようになりました。その気づきが、次のキャリア選択につながったと思います。
SiNCEは「成長したい人が、安心して挑戦できる場所」
——SiNCEはどんな人に向いていると思いますか?
やりたいことが決まっていなくてもいいと思います。
- まず手を動かしてみる
- 嫌だった・楽しかったをちゃんと考える
- 分からないことを聞ける
そういう人なら、確実に成長できる環境です。
失敗してもいいし、
一人で抱え込まなくていい。
——それが2年半続いた理由でもありますか?
はい。「一緒に考えてくれる」環境だったから、続けられました。
SiNCEに向いているのは、最初からやりたいことが決まっている人だけではありません。
分からないなりに考え、まず試してみる。うまくいかなければ、対話しながら修正していける人です。
分析そのものよりも、「誰の役に立つのか」を大切にできること。
一人で抱え込まず、周囲とコミュニケーションを取りながら進められること。
この記事を読んで「不安はあるけど、やってみたい」そう感じたなら、SiNCEはきっと合っていると思います。
迷っている学生へ:「一旦、やってみる」が軸を作る
——最後に、インターンを迷っている学生へメッセージをお願いします。
やりたいことも、自分ができることも何もない、と思っている人ほど、一旦「何でもできるところ」に足を踏み入れてみるのがいいと思います。
——最初から目標がなくても大丈夫?
全然大丈夫だと思います。実務に触れる中で感情が動いて、それが少しずつ自分の軸になっていく。
自分自身、2年半のインターンを通じて、それを実感しました。