その電気、どこから来てる? ~電力・ガストレーディング部の仕事~ | 株式会社グローバルエンジニアリング
皆様、こんにちは。広報チーム 兼 電力・ガストレーディング部 磯崎です。今回は、私の所属している「電力・ガストレーディング部」がどんな仕事をしているのかをご紹介したいと思います。グローバルエンジ...
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こんにちは。広報チームの金(キム)です。
私の所属する需給管理センター(DNC)では、需給バランスを維持するために、JEPXのスポット市場と1時間前市場を活用しています。
需給バランスとは、この前回の記事の「日々の余った部分や足りない部分(変動)の調整」になります。バランス調整の手段としては、発電機や蓄電池の活用などもありますが、今回は市場取引についてお話しします。
↓前回の記事はこちら
まず、JEPXとは何かを説明します。
JEPXの正式名称は「一般社団法人 日本卸電力取引所(Japan Electric Power Exchange)」です。日本で唯一、電力の取引ができる市場であり、株式でいう証券取引所に相当します。
JEPXでは日本全国を一括で取引するのではなく、沖縄を除く9エリアに分けて取引を行います(沖縄は地理的な要因など、さまざまな理由により対象外です)。
説明が長くなりますので、詳しくは割愛させていただきます、ご興味のある方は「JEPX 設立背景」で検索してみてください。
それでは、主にDNCで用いる2つの市場について詳しく説明します。
1つ目は「スポット市場」です。
翌日に発電または販売する電気を、前日までに入札して取引を行う市場です。
飲食店で例えると、明日はお客(需要)が30人来ると予想しているが、25人分しか食材(電源)を準備していないため、追加で5人分の食材を確保したい店(事業者)と、逆に多く食材を準備してしまったものの、明日はお客(需要)が少ないため使わない分の食材(電源)を売りたい店が取引する市場に当たります。
取引金額は「シングル・プライス・オークション」によって決まります。需要と供給のバランスで価格が決まる制度です。
この市場では、1日前の予測に基づいて売買を行うため、天気や直近の傾向などを考慮します。これがなかなか難しく、いまだに悩む点でもあります。DNCでは予測精度向上のため、毎日、予測結果と実績の差を分析しています。
二つ目は「時間前市場」です。
前日までに立てた需給計画と実際の状況にずれが生じた場合に、受け渡しまでの間に電力の不足や余剰を売り買いする「当日の調整取引」の市場です。
同じように飲食店に例えると、今日のお客(需要)が30人来る予定でした。朝の時点でお客さんの入りが思ったより悪く、今日は27人しか来なさそうなので食材(電源)を売りたい場合、あるいは逆に思ったより客が来てしまったため食材を追加で買いたい場合に活用する市場です。取引価格は「ザラバ方式」で決定されます。注文が入るたびにすぐに取引が行われ、価格がこまめに動きます。
この市場では当日の動きを察知して、買いに行くことも売ることもできます。波乱万丈の日があったり、一日中平穏な日があったりと、その日によって様々ですが、同じような日はないので日々面白いです。
ここまで、DNCで扱う市場についてお話ししました。どちらも1日を48コマ(24時間を30分単位で分割)にして取引を行うのでコマごとに予測を行っています。
この記事を読んで、少しでも電力業界やグローバルエンジニアリングに興味を持っていただいたり、「なるほどね」と感じていただけたりした方は、ぜひ「いいね!」を押していただけると嬉しいです。
また、需給管理センター(DNC)について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。