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介護サービスの当たり前を変えた、ネットで介護を頼める訪問介護マッチングサービス「CrowdCare」が生まれた理由

シェアリングエコノミーの訪問介護・家事・⽣活⽀援マッチングサービス「CrowdCare(クラウドケア)」は、2016年12月よりサービスを開始して5年目となります。

介護とシェアリングエコノミーを組み合わせるといった画期的な視点に着目し、数多くの高齢者や障がい者やご家族の困りごとの解決するに至るまでには、共同創業者2人の代表取締役CEO小嶋潤一と取締役COO桐山典悦の想いが詰め込まれています。

他業界から介護業界へ転身していくなかで課題を感じた共同創業者の小嶋と桐山の2人がシェアリングエコノミー型の訪問介護サービス「CrowdCare」をどのような想いで立ち上げたのか、その背景に迫ります。

介護業界に飛び込んで見えてきた介護保険制度の課題

共同創業者の小嶋と桐山は、以前IT企業で同僚として働いていたことがありました。その後、2人は別々の道に進みました。

CEOの小嶋は、介護保険内のビジネスを始めるためにジェイシーイノベーション株式会社を起業し、通所介護サービス(デイサービス)の「ゆったりリゾートサロン青梅」を立ち上げました。

そこで、デイサービスに通っている高齢者から日常の困りごとを頼まれることがありましたが、介護保険制度のルール外のことでお断りせざるを得ないという現実がありました。介護保険サービスだけでは賄いきれないニーズがあることに気づき、介護保険外の自費サービスの重要性を感じるようになりました。

COOの桐山は、慶應義塾大学大学院(慶應ビジネススクール)に入学し、医療・介護・地域包括ケアシステム政策の第一人者である田中滋氏のもとで、地域包括ケアシステムについて研究を行いました。

その後、高齢者向け病院として有名な東京都青梅市にある病院へ入職し、理事長室・フードサービス部で働きました。そこは病院でありながら、医療よりも介護、介護よりも生活を大事にしているところで、そこで生き生きと過ごしている高齢者と接しているうちに、重度な要介護状態となっても、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることをサポートしたいと思うようになりました。

現状、多くの場合、高齢者が介護の必要な状態になると介護保険を使って介護サービスを利用することになります。しかし、介護保険制度には様々なルールがあり、様々な不便が存在しています。他に高齢化・少子化に伴う社会問題として、介護職の人材不足、家族の介護を理由に仕事を辞める介護離職などの問題もあります。



IT業界と介護業界に精通した2人だからこそ考え付いた、ネットで介護を頼める仕組み

「高額な自費介護サービスが安く利用することはできないか?」

「より便利に介護サービスを依頼ができないか?」

「介護にシェアリングエコノミーを導入すれば、人材不足が解消するのではないか?」

そのような想いを抱き、介護業界と介護保険制度とITについて詳しく知っているのは自分たちしかいないと、2人で共同創業することを決意しました。

当時、小嶋は東京都青梅市でデイサービスを経営し、桐山は青梅市にある病院で働いていたため、仕事が終わった後に2人でディスカッションを行いサービスの骨子を作り、2016年8月に株式会社クラウドケアを設立し、2016年12月からシェアリングエコノミー型の訪問介護・家事・生活支援マッチングサービス「CrowdCare」を開始しました。

当時、シェアリングエコノミーという概念がまだまだ世の中に広がっていない状況でしたし、さらに高齢者はインターネットを使う方が少ないという事実もありました。そのような中、どのような仕組みのマッチングサービスにするとよいか試行錯誤しながら、実際に自分たちがヘルパーとしてサービスを提供するなど、1人1人のお客様と向き合い仕組みを作ってきました。

「CrowdCare」のサービスを開始して最も忘れられない出来事は、最期は自宅で過ごしたいという一人暮らしの高齢女性の自宅介護に最後まで携わることができたことです。

入院中に末期癌で余命1ヶ月と言われていましたが、ご自宅に戻りたいという希望で退院されました。住み慣れたご自宅に戻ったことですごく元気になられ、半年程ご自宅で過ごされ、最期はご自宅で亡くなられました。

介護保険内サービスだけでは対応できないことを「CrowdCare」でサポートできたことは、このサービスを始めて本当に良かったと思いました。遠方に住んでいるご家族からも感謝いただきました。



「ネットで介護を頼むならクラウドケア」というポジションの確立を目指して

クラウドケアは5年目を迎え、介護版のシェアリングエコノミーサービスの先駆者として約4年間運営を行い、国が構築を目指している「地域包括ケアシステム」においても必要とされている自費の介護保険外サービスをより身近に低価格で利用できるよう、介護分野にシェアリングエコノミーという新しい考えを取り入れて普及に邁進してまいりました。

「ケアを通して多くの人を幸せにする」が弊社の掲げるミッションです。より多くの方に「CrowdCare」のサービスを知っていただき、ご利用いただきたいと考えています。

2020年11月に全面的にサイトリニューアルをいたしました。これまで過去4年間のユーザーの声を取り入れて、今後より幅広いユーザー層や様々な介護ニーズに対応できるように、安全安心で使いやすいUI/UXに改善しました。

今後、介護ニーズの増大によって大幅な利用者の増加が見込まれることから、高齢者層も含めて誰もが利用しやすいよう継続したシステム開発、カスタマーサクセスの強化、首都圏以外へのサービス提供エリア拡大を目指してまいります。

まずは、介護保険外サービスというものがあり、日常困っていることや我慢していることを解決する手段があるということを、知っていただきたいと思っています。

今後より一層サービスを進化させて、「ネットで介護を頼むならクラウドケア」というポジションを目指していきたいと考えています。

株式会社クラウドケアでは一緒に働く仲間を募集しています
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