── 「それ、看護師がやる意味ある?」患者さんのことになると、私たちはちょっと厳しいです(笑)。
今の時代、
「厳しく指導する」
という言葉自体が、
少し使いにくくなった気がします。
強く言えば、
「パワハラじゃない?」
と思われるかもしれない。
だから、
言い方には気を付ける。
相手を否定しない。感情で怒らない。
それは、
もちろん大切です。
でも。
患者さんに関わる仕事だからこそ、譲れないところまで曖昧にはしたくない。
今回は、
そんなregeの看護師チームの話です。
実は、私たちは前の職場から一緒です。
regeで初めて出会ったわけではありません。
現在一緒に働いている看護師のうち一名は、
以前の職場から一緒です。
なので、
お互いの得意なところも、
苦手なところも、
結構分かっています。
山下が抜けているところを、
彼女が拾う。
彼女が手いっぱいなら、
山下が拾う。
忙しい時は、
お互いにカバーする。
一方で、
必要な時は、
普通に言います。
長く一緒に働いているからこそ、
支え合うことと、遠慮しないこと。
両方がある関係です。
彼女は、大学病院仕込みです。
患者さんへの対応。
確認。
検査。
記録。
準備。
医療安全。
このあたりは、
かなりきっちりしています。
そして、
怒る時は怒ります。
ただし、
声を荒らげるタイプではありません。
むしろ、
淡々としています。
「それ、確認しました?」
「患者さんに説明しました?」
「それだと患者さん困りませんか?」
淡々。
たぶん、こっちの方が怖いです(笑)。
でも、
機嫌が悪いから怒るわけではありません。
彼女の基準は、
いつも患者さんです。
そして、山下も結構厳しいです(笑)。
彼女が厳しいなら、
山下が優しくフォローする。
……という、
きれいな役割分担でもありません(笑)。
山下も、
結構言います。
特によく言うのが、
「それ、何のためにやってるの?」
です。
手順より、「意味」を聞きます。
問診をする。
検査をする。
歩行の動画を撮る。
患者さんに説明する。
医師へ情報を伝える。
予約を確認する。
マニュアルを覚えれば、
手順自体はできるようになります。
でも、求めているのは、
そこで終わることではありません。
「何のためにこの問診してる?」
「この情報、先生にどうつながる?」
「患者さんは何に困ってる?」
「この検査で何を見たいの?」
そして、
「それを看護師がやる意味は何?」
結構聞きます。
「言われたからやりました」は、最初だけ。
新人のうちは、
もちろんそれでいいと思っています。
知らない仕事を、
最初から全部理解できるわけではありません。
教えてもらう。やってみる。
一人でできるようになる。
まずはそこからです。
でも、ずっと、
「マニュアルに書いてあったので。」「言われたので。」「前からこうだったので。」
では、少し困ります。
山下:
「で、何のためにやったの?」
看護師:
「……。」
山下:
「患者さんにどうつながる?」
看護師:
「……。」
山下:
「じゃあ一回考えよう。」
こうなります。
たぶん、
人によっては、
「詰められてる……」
と思うかもしれません(笑)。
この時代、ギリギリかもしれません(笑)。
書きながら、
「これWantedlyに載せて大丈夫かな。」
とは少し思っています(笑)。
もちろん、
人格を否定したいわけではありません。
怒鳴りたいわけでもありません。
理不尽なことを要求したいわけでもありません。
できないことを責めたいわけでもない。
でも、
考えることまでやめてほしくない。
医療職だから。
看護師だから。
そして、
その仕事の先に患者さんがいるからです。
譲れないところは、譲れません。
例えば、
患者さんの安全に関わること。
必要な確認。
必要な情報共有。
患者さんへの説明。
そして、
「なぜ、この仕事をするのか。」
ここは、
曖昧にしたくありません。
「最近は厳しく言いづらいから。」
という理由で、
必要なことまで言わなくなる。
それは、
私たちが目指しているチームとは少し違います。
言い方には配慮する。
でも、伝えるべきことは伝える。
患者さんに関わるところは、
やっぱり譲れません。
10:00|問診にも、「意味」があります。
regeでは、
看護師の問診をかなり大切にしています。
問診票を埋めるためではありません。
いつから痛い。
どこが痛い。
だけでもありません。
仕事。
靴。
運動。
生活。
これまでの治療。
そして、
その症状によって、その人は何に困っているのか。
そこまで聞きます。
同じ「足が痛い」でも、
通勤がつらい人。
旅行に行きたい人。
スポーツを続けたい人。
仕事で立っていられない人。
困っていることは違います。
看護師は、情報を集める人ではなく、つなぐ人。
問診が終わったら、
医師へ共有します。
でも、
患者さんが話したことを、
全部そのまま読み上げるわけではありません。
何が重要なのか。
この患者さんは何に困っているのか。
医師に何を確認してほしいのか。
整理して伝える。
患者さんの生活と、診察室をつなぐ。
だから、
regeでは看護師が問診をしています。
これが分かっていないと、
問診はただの「質問作業」になってしまいます。
診療中は、そんなことを考えながら走ります(笑)。
10:00から診療が始まると、
結構速いです。
「次の方来ています。」
「検査お願いします。」
「先生、次いけます。」
「こっちお願いします!」
問診。
診療補助。
検査。
処置。
患者さんへの説明。
院内チャット。
受付で困っている患者さんがいれば対応する。
いろいろなことが、
同時に動きます。
だから、
やっぱり少し体育会系です(笑)。
「それ、看護師の仕事?」にも、もう一回考える。
regeには、
専任の受付スタッフがいません。
だから、
患者さんが受付で困っていたら、
看護師が対応することもあります。
予約。
案内。
会計まわり。
一見、
「看護師の仕事じゃない。」
と思うこともあります。
でも、
何でも看護師がやればいい、
という意味でもありません。
ここでも、
考えてほしい。
なぜ今、自分が動くのか。
患者さんが困っているから?
診療全体が止まりそうだから?
自分が一番早く対応できるから?
それとも、
本当は別の人につないだ方がいい?
「看護師だからやる。」
「看護師だからやらない。」
ではなく、
患者さんを中心に考えて、自分の役割を判断する。
そこまでできる看護師であってほしいと思っています。
「分かりません」は言っていい。
ここは、
誤解されたくないところです。
分からないことを、
分かったふりする方が怖いです。
だから、
「分かりません。」
は言っていい。
ただ、
少し慣れてきたら、
その後に山下から質問が飛んできます。
「調べた?」
「どう思う?」
「何のためだと思う?」
「あなたならどうする?」
……やっぱり、
ちょっと詰めます(笑)。
でも、
正解を当てるゲームではありません。
自分の頭で考えてほしい。
それだけです。
もちろん、
患者さんの安全や緊急性に関わることは別。
そこは考え込まず、
すぐ相談します。
厳しく言った後も、普通に助けます。
ここも、
私たちの関係では大切なところです。
仕事について、
山下が彼女に厳しく言うことがあります。
彼女が、
淡々と怒ることもあります。
でも、
その人自体を嫌いになったわけではありません。
困っていたら、
普通に助けます。
忙ければ、
普通にカバーします。
そして、
5分後には、
全然違う話をしていることもあります(笑)。
前の職場から一緒に働いてきたからこそ、
言うべきことを言える。
でも、必要な時には支え合える。
そんな関係になっています。
15:30|午後診療スタート。
午後も、
問診。
診療補助。
検査。
処置。
患者さんへの説明。
院内チャット。
必要な情報を医師へ共有。
基本的な流れは同じです。
でも、
患者さんは一人ひとり違います。
だから、
同じ作業を、
同じように繰り返すだけではありません。
「この患者さんには、今何が必要?」
を考えながら動きます。
19:00|帰ることも、ちゃんと考えます(笑)。
このくらいになると、
少しずつ、
「20時に終わるために、今何を終わらせる?」
を考え始めます。
記録。
片付け。
確認。
翌日の準備。
患者さんの診療を優先しながら、
できることは先に終わらせる。
ここでも、
「誰かに言われるまで待つ。」
ではなく、
自分で周りを見て動きます。
20:00|今日も終わり。
全部きれいに終わると、
「今日めっちゃ回ったね!」
👏
となります。
診療中、
ちょっと厳しく言われた人も。
ちょっと詰められた人も。
普通に一緒に拍手しています(笑)。
優しいだけでは、守れないものもある。
もちろん、
働きやすい職場にしたい。
質問しやすい環境にもしたい。
失敗を隠さなくていいチームにもしたい。
でも、
「何をしても優しく受け止めてもらえる職場」
を目指しているわけではありません。
患者さんの安全。
医療の質。
看護師として考えること。
そこには、
譲れないものがあります。
だから、
必要なら言います。
時には、
「ちょっと厳しいな。」
と思われるかもしれません。
山下に、
「なんで?」「どう思う?」「何のため?」
と続けて聞かれて、
「今日めっちゃ詰められた……」
と思う日もあるかもしれません(笑)。
でも、
その中心にいるのは、
いつも患者さんです。
私たちが一緒に働きたいのは、「考える看護師」です。
何でも最初からできる人ではありません。
経験年数が長い人だけでもありません。
分からなければ聞ける。
教えてもらったらやってみる。
できるようになったら、
次は意味を考える。
患者さんを見て、
自分なりの考えを持つ。
そして、
必要なら周りに相談する。
「できる看護師」より、
「考え続けられる看護師」。
私たちは、
そんな人と一緒に働きたいと思っています。
大学病院仕込みで、
患者さんのことになると淡々と厳しい彼女。
そして、
「それ、看護師がやる意味は?」
と結構詰める山下(笑)。
やり方は少し違います。
でも、
二人とも譲れないところは同じです。
患者さんにとって、それでいいのか。
そこは、
これからスタッフが増えても、
譲りたくありません。
「ちょっと厳しそう。」
と思った方。
たぶん、
合っています(笑)。
でも、
「それでも、こういう環境で看護を考えてみたい。」
と思ってくれた方は、
ぜひ一度、regeを見に来てください。
優しいことだけは、
たぶん言いません。
でも、
一緒に考えて、
一緒に走って、
困った時にはちゃんと支えます。