「安定はしているけれど、このままでいいのだろうか?」
そんな漠然としたキャリアへの不安を抱え、放射線技師から未経験で人材業界に飛び込んだ大山さん。
年功序列の世界を離れ、実力主義のヒトツメで彼女が掴んだのは、1つの商材のみならず、複数商材をもとに企業の課題を解決する提案力と、入社からわずか1年9ヶ月でのリーダー昇格という実績でした。
「とにかく成長したい」という思いで走り続ける彼女に、異業種転職で得た気づきと、ヒトツメで描くキャリアの可能性を伺いました。
大山ありす/HRコンサルタント
青森県出身。大学卒業後、放射線技師として急性期病院など2つの病院に勤務。安定した医療職でのキャリアに疑問を抱き、2023年に未経験でヒトツメへ入社。入社1年9ヶ月でリーダーへ昇格し、現在はプレイングマネージャーとしてチームを牽引している。
安定した医療職を離れてベンチャーへ。「年功序列」への違和感から始まった、本質的な成長への挑戦
―― まず、ヒトツメに入社するまでの経歴を教えてください
青森県で育ち、大学は石川県にある医療系の国家資格が取得できる学科に進学しました。卒業後は関東圏の規模の大きい急性期病院で2年間、放射線技師として働いていました。
その後は東京都内の別の病院に勤務していたのですが、2023年夏ごろに転職を決意して転職活動を開始し、ヒトツメに入社することになりました。
―― なぜ、医療の道を選ばれたのですか
実家が自営業で、身近な大人が公務員や医療従事者ばかりだった環境もあり、「将来は手に職をつけたい」と自然に医療の道を選びました。 当初は理学療法士を目指していましたが、浪人を機に進路を再考し、年収面でも比較的安定しており、女性の需要も高い放射線技師の資格を取得しました。
―― 安定した医療職から、転職を考え始めたきっかけは何だったのでしょうか
病院での業務を通じて感じた「違和感」が積み重なったことが大きかったですね。 最初に勤めた急性期病院は非常に忙しく、患者様と向き合うというよりは、いかに効率よく検査を回すかという「作業」に追われる日々でした。
「もっと患者さんと接したい」と思い、2つ目の病院でゆったりとしたホスピス病棟へ移ったのですが、今度は業務が単調に感じてしまって。医師の指示通りに動くことが基本なので、自分で考えて工夫する余地が少なく、それは私の欲しい「成長」ではないと感じていました。
また、病院特有の「年功序列」も大きな要因です。どれだけ頑張っても給与は横並び。「このままでいいのかな」という焦りを感じていた時、放射線技師の先輩が異業種のマーケティング会社へ転職したのを見て、「そういう道もありなんだ!」と視野が広がったことが決断のきっかけになりました。
―― 転職活動では、企業選びにおいてどのようなポイントを重要視されていましたか?
まず大切にしたいと思っていたのが、「成長を感じられる環境であること」。そして、「人と関わる仕事」というのも重要視していました。
最初は「何をしたいか」が明確ではなく、エージェントの方に業種や職種の相談から始めるような状態でした。医療職一筋だったので、就職活動自体が初めてで、何もわからない状態からのスタートでした。
そこで、エージェントにおすすめされた業種の1つに人材業界があり、興味を持ち始めました。
―― なぜ、「人材業界」に惹かれたのでしょうか
人材業界は人と関わる仕事であり、人生に直結するような仕事だと担当者に言われて、「なるほど」と腑に落ちました。
私が「医療は病気というマイナスをゼロに戻す仕事だけど、私はゼロをプラスにするような仕事がしたい」と話したところ、「それなら、仕事選びという、ポジティブな人生の転機に関われる人材業界が良いのでは?」と提案されたんです。その言葉がすごく腑に落ちて。 そこから人材業界に注目し始めました。
漠然と、自身の成長や人と関わるというところで営業職なのかな、みたいなところもあって、いろんな業種も一応は検討しました。
例えば、医療機器などメーカーの有形商材の営業も検討しましたが、自分が心から「良い」と思えるモノでないと熱意を持って売れない性格なので、有形商材ではないなと感じました。
ITなど無形商材の業界も検討しましたが、目の前にいる人を喜ばせたい、その人の人生に直結するような仕事がしたいという思いがあり、人材業界の方がしっくりきました。
―― 数ある企業の中で、ヒトツメに決めた理由をお聞かせください
ヒトツメは最初から気になっていました。
まず名前が印象的だったのと、自分が経験してきた就職活動に近い「新卒領域」だったこと。また、分業制ではなく法人営業と新卒領域の両方を担当する「両面型」で、幅広いスキルが身につきそうだと思ったこと。そして、ベンチャーフェーズならではの「裁量の大きさ」に惹かれました。
最初に内定をいただいたのがヒトツメで、「ここなら、自分にできることがたくさんありそうだ」という直感もあり、迷わず決めました。
―― 未経験だと大手を選ぶ方も多いと思いますが、ベンチャーへの不安はありませんでしたか
最初は漠然と「未経験だし大手の方がいいかな」と思っていました。でも転職エージェントと話す中で、大手企業は組織が出来上がっていて、年功序列の傾向があること、自分よりも社歴が長いベテランが多い中で給与を上げていくのは難しいのではないかと思うようになって。「それって病院と同じ構造じゃないか」と気づいたんです。
規模が大きすぎると、自分の仕事がどう組織に貢献しているのか見えにくくなりますが、私は「チームのために頑張る」ことにやりがいを感じるタイプなんです。それなら、小規模なベンチャーで、組織の成長をダイレクトに感じられる環境の方が合っていると思いました。
異業種への転職自体が大きなチャレンジですから、「どうせやるなら、思いっきり挑戦しよう」と決めました。
入社1年9ヶ月でリーダーへ。自らの「介在価値」を高め、チームの成長を喜べる「視座」を得るまで
―― 入社後、どのように業務をキャッチアップしていったのですか
最初の1ヶ月は、法人営業(RA)としてひたすらテレアポを行い、クライアントを開拓する業務からスタートしました。2ヶ月目からはキャリアアドバイザー(CA)業務も始まり、両面の営業の動きを学んでいきました。
RAに関しては、アポを取ったら商談には担当者に同席してもらい、求人が発生したら私がその案件を引き継ぐという流れで、RAが7割、CAが3割くらいの割合で動いていました。
テレアポは、最初はなかなかアポイントが取れず、何度も心が折れそうになりました。未経験でしたし、初めは苦手意識もありましたが、なんとかできるようになったのは、「自分でPDCAを回すこと」と「行動量でカバーすること」。この2つに尽きます。
私は手取り足取り教わるより、まずは自分でやってみて修正していくタイプなんです。 わからないことはすぐに聞き、商談ロープレも「この日までに合格をもらう」と決めて猛練習する。とにかく数をこなし、PDCAを回すことで、業界知識や学生のインサイトを体に染み込ませていきました。
―― 入社1年9ヶ月でリーダーになられたそうですが、どのように評価されて昇格されたのでしょうか
リーダーへの昇格は、「定量」と「定性」の両面で評価されます。 ベースになるのは定量面ですが、単に売上金額だけで判断されるわけではありません。営業プロセスが細かく分解されており、アポイント数や案件獲得数、CA側の目標達成率など、複数の指標で体系的に評価されます。
「結果さえ出せばいい」というわけではなく、プロセスも一定評価される仕組みです。 ただ、数字を達成すれば自動的に昇格できるわけではなく、それはあくまで昇格の土台に乗るための条件です。
そこで重要になるのが「定性評価」、いわゆるスタンスです。数字だけでなく「社内にどんな良い影響を与えたか」が重視されます。 「自分さえ良ければいい」というスタンスでは評価されない。だからこそヒトツメには、利他的で気持ちの良いメンバーが集まっているのだと思います。
私の場合も、クライアントとの関係構築や、社内コミュニケーションを円滑に行ったことで成果が生まれた点を含め、総合的に評価いただけたと捉えています。
私の場合も、クライアントとの関係構築や、社内コミュニケーションを円滑に行ったことで成果が生まれた点を含め、総合的に評価いただけたと捉えています。
―― リーダーになって、業務内容や意識の変化、そして「成長」を感じる瞬間はありますか?
リーダー昇格後は、新規開拓の業務がなくなり、RAとメンバーのマネジメントがメインになります。また、営業ミーティングが毎週あり、そこでコンテンツを持ってきて発表したり、勉強会を開いたりもします。目標となる予算も上がるので、扱う求人数も増えます。
自分のプレイヤーとしての数字を追いながらも、メンバーの目標達成にも目を向けるようになりました。メンバーの管理をするにあたり、目標達成までの道のりを見通す力はついてきたように思いますね。
仕事へのスタンスも変わりました。今は未経験からの入社も増えているので、同じく未経験で入った私が「頑張ればこうなれる」というロールモデルにならなければ、と感じています。
成長を感じる瞬間としては、提案の幅が格段に広がったことです。プレイヤーとして関わる企業数が増え、知識と経験が増えたことで、単なる人材紹介だけでなく、イベントや採用ツールといった副商材など、お客様の課題に合わせた多角的な提案ができるようになりました。
例えば、定例ミーティングで企業の採用状況や使用ツールを深く理解しているからこそ、「ヒトツメさん、何かおすすめないですか?」と相談された際、単なる紹介にとどまらず、お客様の課題解決に直結するソリューションを提案・受注できた時は、コンサルタントとして、一歩成長できたなと自信になりますね。
マネジメントの面でも意識が大きく変わりました。 これまでは自分の数字と向き合うことに必死でしたが、今はメンバーの数字を常に意識しています。自分が成果を出すよりも、メンバーが初受注したり目標を達成したりした時の方が、何倍も嬉しいんです。視座が自分からチームへと切り替わったことは、自分自身にとって大きな成長だと感じています。
―― 難易度も高そうですが、ヒトツメの人材ビジネスならではの「面白さ・やりがい」はどこにありますか?
それは、良くも悪くも「担当者次第」という点です。 同じ企業、同じ求人であっても、企業の魅力や学生の魅力をどう引き出し、どう伝えるかは営業担当によって全く異なります。
属人性が高いからこそ、「大山さんが担当だから決まった」と言っていただけるような、自分の介在価値がダイレクトに結果に表れるところが一番の面白さだと思います。
圧倒的な提案幅を武器に。未経験から「プロフェッショナル」への道を切り拓く、成長のキャリアビジョン
―― 改めて、ヒトツメの魅力はどこにあると思いますか?
大きく2つあります。 1つは、先ほどもお話しした「業務と提案の幅広さ」です。通常の分業型のエージェントとは異なり、アポイント獲得から商談、その後のクライアントワークまで一貫して担当できます。さらに、単なる人材紹介(成果報酬)だけでなく、採用イベントやツールといった初期費用型のサービスも提案でき、さらにはマネジメント経験まで積める。
一社一社に深く入り込みながら、これだけ幅広い提案ができる環境はそう多くないと思います。大変ですが、その分、営業としての力は確実につきますね。
もう1つは、「役員との距離の近さ」です。特に取締役の小柳とは週に1度ミーティングがあり、私の業務だけでなく、メンバーのマネジメントについても相談に乗ってもらっています。
―― 役員の方からは、どのようなフィードバックがあるのでしょうか
小柳は人材業界の経験が長く、圧倒的に「引き出し」が多いんです。
私がメンバーのマネジメントで「もうこの方法しかない」と思い詰めている時でも、小柳は非常にフラットかつ客観的に状況を見ていて。「そもそも前提が違うんじゃない?」「それは大山さんの課題だよ」と、根本から視点を覆すようなアドバイスをくれます。
自分では気づけない高い視座からのフィードバックを日常的に受けられる環境は、自分の成長にとって非常に大きいと感じています。
―― 今後のキャリアについて、どのようにお考えですか
まずは、マネジメントスキルをもっと磨いていきたいです。ヒトツメには私のように未経験からチャレンジするメンバーも増えています。そうしたメンバーに対し、「未経験からでも、頑張ればこうなれるんだ」という一つのモデルケースになりたいと思っています。
また、社歴が長くなってきたことで、現場の意見と経営層の考え、双方を理解できる立場になってきました。現場と経営の橋渡し役として、メンバーがより働きやすく、納得感を持って仕事ができる環境づくりにも貢献していきたいですね。
―― 最後に、メッセージをお願いします!
「何がしたいかは明確じゃないけど、とにかく成長したい」。そう思っているなら、ヒトツメはぴったりの環境です。
私自身、最初はビジョンなどなく、「現状を変えたい」一心で飛び込みました。 目の前のことに全力で取り組めば、やりたいことは後から見えてくる。不安があっても大丈夫です。「まずはやってみよう」の気持ちで、ぜひ一歩踏み出してみてください。