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社会人未経験で校正者の道へ。BALZの門は広かった【前編】

みなさん初めまして!株式会社BALZの採用担当です。弊社では、今回より「社員ストーリー」として働く社員のインタビュー記事をお届けしていきます。

今回は、社内で校正の役割を担っている加島さんです。校正者の仕事を目指すきっかけや、現在の仕事に対する思いなどを語ってもらいました。ぜひ最後までご覧ください。

 

図書館で本とともに成長した子ども時代

 

現在、言葉にこだわる仕事をしている私は、物心ついた頃には今と同じ静かでのんびりした性格だった記憶があります。ひとりっ子なので、ひとり遊びが好きで得意でした。今もひとりの時間を確保しないとつらくなるタイプです。

習い事もたくさんさせてもらい、のんびりした性格に反して体操教室で体を動かすことも大好きでした。地元の小学校に上がって茶道やピアノなども始め、いろんなことに興味を持っていました。その中でも今も続く趣味が読書です。

幼稚園で配られた絵本をきっかけに、絵本を好きになり、自治体の図書館や学校の図書館に足繁く通いました。学校の授業時間以外は図書室にいつもいた記憶があります。それでも休み時間や放課後はひたすら友だちと遊んでいた思い出もあるので、本当にすき間時間さえあれば図書室に行っていたのだと思います。図書館には勉強したくなる、勉強が捗る力があるので、夏休みの宿題などでは、その力を借りて終わらせていました。

幼稚園の時期は母が読んでくれる絵本を中心に読む範囲を広げ、小学校に上がったら大好きになったシリーズものを中心に読む力をつけていきました。年齢とともに活字とページを増やし、まさに本とともに成長した子ども時代でした。

 

「得意」から漠然と見えてきた「仕事」

 

地元の中学校へ上がり、運動したくてソフトボール部へ入部して、夏は真っ黒に日焼けする3年間を送りました。一方で、自分が国語を好きで得意科目としていることに気づき始めたのはこの頃からです。言葉や文章の意味を考えるのが楽しくて、唯一積極的に挙手できる科目でした。 

もしもずっと学んでいくのなら国語だな、国語がいいなと思い、早々に文系路線に舵を切っていました。同時に将来仕事をするなら国語関係がいいとも、ぼんやりと考え始めた時期です。とはいえ、この時点で思い描いていたのは日本語教師、司書、編集者といったわかりやすい職業でした。

高校は大学附属の中高一貫校に入りました。部活は運動部から一転、写真部。国語が一番得意なのは変わらず、検定も定期テストも国語だけ圧倒的な点数を打ち出していて、いよいよ、国語なら私はできる?と気づきました。興味と得意が一致した瞬間です。

憧れを追いかけるタイプと得意を伸ばしていくタイプがいると思うのですが、私は冷静に後者でした。進路を決める決め手になったのも国語が得意だという気づきです。高校でも変わらず読書が好きだったので、日本語や日本文学を学べる分野へ進みたいと考えて進路選択をしました。

 

日本文学三昧の大学時代に出会った「一生の仕事」

大学は希望どおり、日本語・日本文学の学科に進学できました。授業以外では相変わらず図書館に入り浸り、大学図書館の書庫に入れたので、授業の発表の準備などでは、まるで狂ったように資料を集めて考察に勤しみました。楽しかったです。 

大学の1年か2年の頃に、趣味の読書の一環で読んだ「すべて真夜中の恋人たち」という恋愛小説の主人公が「校正者」の仕事をしていて、これが大きな転機になりました。読み進める中で、主人公の仕事しか頭に入らなくなってしまって、ストーリーは覚えていないくらい、「こんな職業があるのか」という衝撃が大きな体験でした。

本を作る過程にこんな仕事があるのかということも驚きでしたし、フリーランスの主人公の暮らしにも心惹かれました。この小説に出会って、校正者という仕事に出会えて本当に良かったと思っています。漠然と編集者の道へ進んでいたら遠回りになってしまっていました。 

そこからは「校正者」一本。仕事内容を調べ、就き方を調べ、必要な資格を調べる中で日本エディタースクールが検索に上がってきました。そこはもう、勢い半分で入学したのが3年生の秋です。夜間講座の校正コースに半年通い、修了して校正技能検定初級の資格を取り、一旦区切りとして、4年生から就職活動を開始しました。 


苦戦した就職活動、背水の陣の中でBALZと出会った

 「校正者」という仕事に出会い、ビビッと来てはいたものの、まだ迷いがあり、就職活動は職種を決めず業界のみを絞って出版社、新聞社、印刷会社などメディア関係と幅広く始めてみました。興味の範囲を出ない中で、実際の企業さんに訪問してみないと分からないと考えていたのですが、色々とお話を伺う中でどれも違うなあと感じる自分がいました。

「言葉を扱う仕事」は決まっていたのですが、校正者は自分の資格、強みの一つとして位置付けられていたのです。しかし、幅広く他の職種を調べたおかげで想いが再燃しました。再燃して、「やはり自分は校正者になるべきだ」と再確認し、就職活動を再出発することに決めました。 

そこからは職探しの方法を変えて、エディタースクールの卒業生登録の求人に絞って検索を続け、時期的に無茶とは思ったけれど、校正技能検定中級も取得しました。方向転換を決めてすぐに検定があったので、ご縁だったのかもしれません。4年生の秋も終わり頃です。まさに背水の陣でした。 

周りはどんどん就職を決めていく中で検定の勉強をするのはつらかったのですが、自分の中で「なんだか違うなあ」と思いながら就職活動をしていた時期の方がつらかったし、「校正者になる」ということは決めてあったので、焦りも少なく乗り切れたのかもしれません。方向性が決まってからは行動の精度も上がって、動きも早かったです。 

BALZの求人を見つけたのは、卒業間近の2月から3月にかけてだったので、本当にギリギリの時期でした。

 

社会人未経験で校正者になるのは狭き門。BALZ入社の決め手とは

 「校正者しかない」と決めて、エディタースクールの就職相談室で登録したものの、知ったのは現実の厳しさでした。校正の世界はそもそも社会人経験や校正の業務経験を持った人材を求める傾向があります。校正技能検定中級を持っていても、応募条件を満たせない会社が多かったのです。

そんな中、BALZは新社会人まで幅広く募集していて、応募条件で苦戦していた私は、すぐに応募しました。HPを見ていて心惹かれたのが「間違い探し職人」という表現で、自分の強みを活かして、技を専門的に究めていきたいと考えていた私には、とても理想的な仕事の姿勢とイメージでした。

 選考はWeb上での「間違い探しテスト」の受験から始まりましたが、これまで紙の校正しかやったことがなかった私は戸惑って、大丈夫かと心配になったのです。しかし、これからはWeb上での校正も増えるでしょうし、経験が重視される世界で新人の自分の市場価値を高めるためにはなんでもやってみよう、の精神でテストに挑みました。

テストの受験後、書類を送りましたが、これが待てど暮らせど反応がなかったのです。「サイレントお祈り」なのかと思いましたが、なかったことにして他社へ応募するにも迷いがあり、困っていたら、「迷惑メールに入っていた」とのことで、1ヶ月後に返信をもらいました。なんだか良い感じに緊張がほぐれた出来事でした。そこからは1次面接、2次面接とテンポよく進みましたね。

BALZとの面接が進んでいく中で、良い意味で社会や働くということについて印象が覆りました。私が社会人について肩肘張って考えていたことに気づけたし、スーツでなく私服でラフな格好で自由な雰囲気でも、立派にやることをやれる。そんな場所が自分にはあっていると実感していくことができて、BALZ に入社を決めました。卒業後の6月のことでした。

まとめ

本と共に成長し、現在は校正者・校閲者として活躍する加島さん。「得意」を仕事にしていることがよく分かります。加島さんのインタビュー記事は後編に続きます。

  • 未経験からの採用でも活躍できる理由
  • 仕事の達成感
  • BALZで一緒に働きたい方

などを話してもらいました。後編は以下のリンクからご確認ください。

激流を乗り切るチーム力を味方に未経験採用のモデルになりたい【後編】 | 株式会社バルズ
みなさんこんにちは!株式会社BALZの採用担当です。弊社で働く社員のストーリーをお届けするインタビュー記事、今回は校正者として働く加島さんの後編です。前回は校正者になるまでの過程や、BALZの雰...
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