【JTCC People#17/オペレーション部長】「プロを諦めた先に、もっと大きなフィールドがあった。」部長が語る、サッカーと仕事と人生の話。
世界を代表する会社を創る。
その実現に向けて、日本トレカセンターは今まさに事業と組織を急拡大させています。
「トレカ×テクノロジーで、感情を動かす体験を届ける。」
トレーディングカードという領域に、テクノロジーを掛け合わせることで、これまでにない新しい価値を生み出しているスタートアップです。
変化し続けながら、10倍・100倍の価値創造を目指す組織。事業・組織ともに拡大を続ける今、まさに"組織づくりのど真ん中"です。
そんな環境で今回話を聞いたのは、オペレーション部長の矢野さん。
周りを見渡し、人を活かすことを自然にやってのける人。
一見クールに見えながらも、実はとても熱量を持ってチームに向き合っている。その原点はどこにあるのか。
話を聞いていくうちに、一本の線でつながっていることが見えてきました。
海の近くで育った、サッカー少年
矢野さんは1991年生まれ、海の近くで育ち、子どもの頃は晩ごはんを自分で釣って帰っていました。
「テニス、ピアノ、水泳、お絵描き教室、いろいろやってたんですけど、一番はずっとサッカーですね。小学1年生から続けてて。」
サッカーへの情熱は、大学でも続き、関西選抜として全国優勝。さらに日本代表候補まで到達します。
「代表候補の最終選考で落ちて。そこで少し、現実を見た感じがしました。」
プロへの道については、自分なりの基準を持っていました。
「J1からのオファーがなければ、プロには行かないって決めてたんです。怪我のリスクもあるし、生活の安定も考えて。代表で落ちた経験もあって、就活を選びました。」
ただし、心の整理には少し時間がかかったといいます。
「最初の2年間は、正直サッカーを諦めた後悔を引きずっていました。」
「みんなプロでテレビに出たりしてるんですよ。自分は合宿中も一人だけESを書いたりしてて。保険をかけてチャレンジしなかった後悔、みたいな。」
その後悔が、矢野さんをその後もチャレンジし続ける人間にしたのかもしれない。
そう感じながら話を聞いていました。
その後悔を抱えたまま、営業の仕事に全力で向き合いました。後悔を消すように、数字を追いかけた。
サッカーが、仕事の原点になっている。
矢野さんのポジションは、ボランチ。チームの中盤で全体を見渡し、味方を活かしながらゲームを組み立てる司令塔です。
「ボランチって、自分がゴールを決めるよりも、いかに周りを使って勝てるかを考えるポジションなんですよ。今の仕事とまったく同じだなって思います。」
仕事のスタイルについて聞くと、サッカーのアナロジーがどんどん出てきました。
「シンプルな目標、たとえば"勝つ"があって、そのためにプロセスをめちゃくちゃ複雑に考える。仕事も同じで、目的をまずクリアにして、そこに向かって必要なことを全部やる感じです。」
矢野さんの仕事スタイルを一言で表すなら、「目的ドリブン」。
何のためにやるのかが明確でなければ、どれだけ動いても意味がない。サッカーで体に染み込んだその感覚が、今の仕事の軸になっています。
できないことがあれば克服する。苦手なことも逃げない。その姿勢もサッカーで鍛えられました。
「サッカーって、弱点があると相手に狙われるんですよ。だから克服しないといけない。仕事でも、知らないことをそのままにしておくのが嫌で。知らないことを知っていくこと自体が、楽しいんですよね。レベルアップしてる感覚があって。」
大手からスタートアップへ
大学卒業後、矢野さんは大手メーカーに新卒入社。営業でトップの達成率を記録した後、新規事業開発を経て、有名な栄養食品ブランドのブランドマーケティングを担当。30歳前という異例のスピードで、年間約20億円の予算を動かすポジションを任されました。
「コロナ直前の担当時に、マイナス10億円の年があって。あれは本当にしんどかった。でも最後に新しいフレーバーを開発して、それが今めちゃくちゃ売れてるんですよ。」
さらっと言っていましたが、全国で売られているあの商品の一部を生み出した人が目の前にいる、と思うと、少し不思議な感覚になります。
ただ、大きな組織の中で働くうちに、ある感覚が芽生えていきます。
「大きい組織だと、自分がやったことが本当に効いてるのかが見えにくくて。もっと手触り感のある経営がしたいなって思いはじめて。」
その後、知人のスタートアップに参画し、事業に必要なあらゆることを一人で約3年間こなし続けました。
「やらざるを得ない環境に身を置きたかったんです。それが一番成長できると思って。」
入社初日から、夜通しの現場作業が始まった。
日本トレカセンターへの入社は、大学時代の同級生であった大山代表と久しぶり会ったことがきっかけでした。
スタートアップで約3年間、事業に必要なあらゆることを一人でこなし続けてきた矢野さんが、次に求めたのは「一人でできることの限界を超える環境」でした。
「一人でやれることって、やっぱり限界があるんですよ。志高く、面白い人たちと、チームとして動いた時に何ができるかを試したかった。」
その問いへの答えが、急成長中の日本トレカセンターでした。
「創業初期のストーリーを聞いた時、とてもワクワクしましたね。オペレーションを選んだのは、カオスな状況を整えて土台を作ることが好きで。成長率の高い企業でのオペレーション経験は、人生の財産になると思ったからです。」
しかし入社してみると、想像以上の状況が待っていました。入社直後、出荷件数が突然3倍に急増。ボードメンバー全員で夜通しピッキング作業をこなす日々が、翌年まで続きました。
「深夜に倉庫でみんなで黙々と作業してて。体はしんどいんですけど、なんか文化祭みたいで楽しかったんですよね。あの期間があったから、チームとしての結束感が生まれたと思ってます。」
その間、約20人の採用も並行して実施。現場を回しながら、組織も同時につくっていく。
「一人で全部やろうとしたら絶対に無理で。誰に何を任せるか、どう動いてもらうかを考えながら動く必要があって。あの時期があったから、チームで動くことの本質が分かった気がします。」
「世界一のオペレーション」を、本気で目指している。
現在、矢野さんが取り組んでいるのは、オペレーション全体のシステム化と自動化です。AI検品システムの導入、データ基盤の構築、需要予測システムの開発など、これまでアナログで対応してきた部分を次々と仕組み化しています。
「人間にしかできないことを残して、それ以外は自動化していく。早く・品質高く届けることが、ユーザーのワクワク感や安心感につながると思っているので。」
目指すのは、エンタメコマース領域での「世界一のオペレーション」。大きな言葉に聞こえるかもしれませんが、矢野さんの口から出ると妙に現実感がありました。
「マーケティングって、場合によっては効果が見えるまでに少し時間がかかることが多いんですよ。でもオペレーションって、改善したらすぐ数字に出る。そのわかりやすさが面白くて、モチベーションにもなってます。」
「届く人のことを想像できる人と、働きたい。」
最後に、どんな人と働きたいかを聞きました。
「まず"ええ奴"であること。それが大前提で。あとは、届く人のことを想像して仕事ができる、共感力がある人ですね。」
「こちらからすると何度も対応している問い合わせでも、そのお客さんにとっては人生で初めての1回なんですよ。その前提に立てるかどうかで、対応の質は大きく変わると思ってます。その視点を忘れない人と働きたい。」
カードの知識は、必ずしも必要ではないといいます。実際、チームメンバーの半分以上は、入社前はカードにほとんど興味がなかったそうです。それでも活躍している人に共通しているのは、「考える姿勢」だと話します。
「課題を見つけて、改善していける人がいてくれると嬉しいですね。与えられたことをこなすだけじゃなくて、自分で問いを立てられる人。」
小さな違和感に気づけるか。それを放置せず、少しでも良くしようと動けるか。そうした積み重ねが、結果として組織全体の強さにつながっていきます。
父親になってから、「親として、できるだけ広い経験と器を持っていたい」という思いが強まったと話してくれました。
「子どもに何かを教える時に、自分の経験が狭いと限界があると思っていて。だからずっと、新しいことに挑戦し続けたいんですよね。」
サッカーで培った、全体を見る目。大きな組織とスタートアップを渡り歩いてきた経験。そしてその全てを、チームのために使おうとしている姿勢。
クールな見た目の奥にあるのは、静かだけれど確かな熱量でした。
まずは一度、話を聞きに来てみてください。