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教育は「全人格で勝負できる仕事」。新たな課題に挑みつづける学びエイドの飽くなき挑戦とは

私たち学びエイドは、インターネットによる教育サービスの企画開発・提供や教育機関向けコンサルティング、学習塾の運営を行っています。

今回は取締役兼コンサルティング部部長の平林さんにインタビューを実施。コンサルティング部のミッションや学びエイドの強み、今後の事業展開などを伺いました!

 

【プロフィール】

平林 明日樹:学習塾の経営者などを経て、2023年に学びエイドへジョイン。現在は取締役兼コンサルティング部の部長として、学習塾や出版社などに対するソリューション営業を展開している。愛知県知事認可 愛知県私塾協同組合 理事。

社長が掲げる「骨太の教育」は、まさに自分が実現したい世界

――平林さんが学びエイドにジョインした理由を教えてください。

私は長年教育業界でキャリアを積んできましたが、当社に入社前はTo Cのビジネスがメインだったため、やりがいや着実に一歩ずつ前に進んでいるといううれしい面があるのと同様、蓄積されたノウハウの出力先が限定的であることにやきもきすることが多かったのです。プレイヤーとしては成果を出しつづけてきましたが、自分の蓄積してきたノウハウを仕組化することで、よりおおくのCに対していい世界が実現できるのではないかと常々考えていました。

また、前職で経営していた塾では、塾側が生徒の学び方をすべて決めるという手法を取っていました。もちろん生徒の成績は上がりますし、塾としても合格実績につながります。いまでも、その塾は大学合格に一番近い塾であるという確信を持っています。その一方、生徒の“主体性”という概念を感じることは比較的少なかったように感じます。教育は勉強を教えるだけでなく、人間性を鍛える側面もあるはずです。大学で教育工学を学んでいたこともあり、受験の結果にフルコミットするような指導法以外にも、個別最適化やインクルーシブを体現するような、多様な学びを提供できる場所で働きたいと思うようになりました。

そのような矢先に、当社社長の廣政との出会いが訪れます。廣政が掲げる「骨太の教育」はまさに私自身が実現したかった世界であり、深く共鳴したことから、学びエイドにジョインしました。

 

――そもそも平林さんが教育業界に興味を持ったきっかけは?

実は新卒でまったく別の業界の会社に入社したのですが、仕事上の良心の呵責により、心身のバランスを崩してしまった時期がありました。病院の受診を勧めてくれた家族や当時の恋人に当たり散らしたりと、とても酷いことをしてしまい、その事実も私にとって苦しい思い出となりました。その後、個別指導塾で講師の仕事をしていた際に、ある生徒が突然泣き出してしまって。私が、何気なく一言漏らしたのですが、「先生、その言葉を待っていたんです」と。そのとき初めて、自分の辛い経験が大切な人の力になるのだと気づきました。あの時の「せいで」からあの時の「おかげで」に変わった瞬間でした。過去も変えることができるし、その過去でも勝負ができる。それに気が付き、事実と解釈を分けることができるようになり、それ以降、心身のバランスを崩すことは無くなりました。それと同時に、教育は「全人格、自分全部で勝負できる仕事」なんだな、と気が付きました。この世界で一旗揚げてみようと一念発起したきっかけとなる出来事でした。 


                                  ※一番右:新卒時の平林さん

お客様のニーズに対して、多角的なソリューションを提供する仕事

――コンサルティング部のミッションを教えてください。

お客様に対するソリューションの提供がミッションです。いわゆる営業の仕事ですが、お客様のタイプは大きく3つに分けられます。

1つ目が「個人塾」で、主に経営支援のコンサルティングを実施しています。具体的には、学びエイドの活用成功事例を紹介したり、実際に導入いただいている塾のツアーなどを行ったりしています。また「ゼミナール」という形で、経営や教務、受験に関する知識や情報を発信しています。

2つ目が「大手塾」です。映像授業のOEMや新講座のコンサルティングなどを中心に行っています。大手塾様が持つ、理念や指導方針をヒアリングし、弊社の持っているリソースを組み合わせたり、またゼロから作り上げていくこともあります。

3つ目が出版社などの「エンタープライズ」です。コンテンツ開発とシステム開発の2つの支援方法に分かれますが、基本的には学習塾向けの映像教材などを一緒に作りあげていくイメージです。実際に、「書籍に映像を付けたら塾から喜んでもらえた」「教材を映像化することで売上が伸びた」といったご評価をいただくことが多いですね。

 

――具体的なコンサルティング事例を教えていただけますか?

現在、某大手塾のお客様と一緒に、「総合型選抜」に対応するための新規事業を進めています。2021年よりAO入試が廃止され、総合型選抜に切り替わりました。AO入試はどちらかというと就職活動に近い選抜方法ですが、総合型選抜は「キャリアデザイン」のイメージで、受験生が「将来どうなりたいか?」というビジョンを重視しています。ところが、実際の現場では、そのような指導をできる人材が不足しているという課題があり、当社に相談をいただきました。前述の通り、先方の「こういう人物に育てたい」という教育理念とキャリアデザインの知見を融合させながら、今まさに新たなソリューションを開発中です。

 

――どのような形で営業活動を進めているのですか?

DMやSEOなどの施策を取り入れながらも、現状はWebセミナー経由でリードを獲得するウェブマーケティング発の機会が多いですね。また既存顧客に対しても、アップセルやクロスセルで案件の拡大に努めています。また、今後はフィールドセールスにもより力を入れていく予定です。

 

学びエイドならではのナレッジ、スキル、マインドが最大の強み

――学びエイドの事業における強みを教えてください。

ナレッジ、スキル、マインドの3つの円が重なった部分に、当社の強みがあると考えています。

ナレッジに関しては、教育業界出身のメンバーが多いため、現場感や社会課題に対する理解が深いという特長があります。また、社長の廣政も大学院で教鞭を執っていますので、アカデミックな知見にも強みがあります。

スキルについては、経営スキルや教えるスキルに長けた人間が多いこと。さらに、ベンチャー企業ということもあり、アジャイル型でいろいろな事業を開発していますので、新サービスの開発や改善のスピードが速いことも特徴的です。

そして、一番大きいのがマインドの部分です。当社の企業理念である「Be a player.」という考え方に惹かれてジョインしたメンバーが多く、同じ温度感で目標達成を目指していくマインドがあるからこそ、ここまで事業を成長させることができたのではないかと思います。

 

――映像教材制作を事業ドメインとする他の会社と比較した際に、学びエイドの優位性はどこにあるのでしょうか?

まず、当社の映像コンテンツは“モジュール(部品)”としての利用がしやすいという前提があります。当社はあえてシンプルに、5分単位のパーツで教材を作成しているため、たとえば教科書改訂が発生した際にも、柔軟に映像コンテンツの入れ替えが可能です。また、マイクロラーニングに対する知見を活かし、視覚的効果や音の効果なども考慮した構成である点も、お客様から評価をいただいているポイントです。

――昨今の社会情勢を鑑みたときに、事業に追い風となっていることはありますか?

前提として、近年の教育業界において、大手塾の業績は伸びているものの、個人塾は経営面で厳しい状況が続いています。たとえば、経営の後継者がいなかったり、生徒や指導者が不足していることが大きな課題となっています。そのような課題の解消に向けて、今まさに当社の力が必要とされている状況であり、ビジネスにおける勝機があると考えています。

具体的には、塾側にとって手が回らない営業活動を代行したり、当社の「鉄人予備校」に代表されるように、先生方に“勝てる武器”を提供するといったソリューションを展開しはじめています。この「鉄人予備校」とは、社長の廣政はかつて「学校内予備校」のスキームを開発したことで知られていますが、そのノウハウを活用しながら「塾内予備校」を運営し、当社が塾の代わりに進路指導や学習指導を請け負う商品です。


「教育企業」として、教育の本質に根ざした事業を展開していきたい

――「塾内予備校」という新たなビジネスのお話もありましたが、今後どのような事業展開を目指していますか?

先ほどお話しした総合型選抜に関する事業などもそうですが、従来の教育観とは違う哲学、たとえばキャリアデザインなどの領域もカバーできるようなサービス展開を目指しています。

また、今後は他業種のLMS(Learning Management System:学習管理システム)にも参画したいと考えています。先般、就労継続支援A型の事業所を運営するお客様から、「業務マニュアルを映像化したい」というニーズをいただきました。ユニバーサルデザインに配慮した研修動画を制作するとともに、利用者の方がどこまで学習したかを管理するLMSを作ってほしいとのご要望でした。ほかにも、医療業界のお客様からも同様のご相談をいただいています。特に教育に対して人手を割けないような人材不足の業界に対して、映像とLMSをセットにしたソリューションの展開を拡大していく予定です。

ちなみに、当社は映像コンテンツを前面に押し出しているためDX企業だと思われがちですが、私自身は映像は単なる「手段」だと考えています。映像授業は“個別最適化”の教育を行ううえで、有効なツールの1つ。我々はあくまでも教育企業であり、これからも根幹にある教育の本質を見失わないような事業展開を進めていきます。

 

――そのようなビジョンを実現するうえで、現段階で課題となっていることは?

ニーズはたくさんあるものの、十分に掘り起こしができていない点が課題だと捉えています。既存のメンバーたちの強みを活かしながらも、今後は提案型営業を得意とする人材の採用を強化していきたいですね。具体的には、お客様の話を聞いたうえでしっかりと咀嚼し、自身の経験や社内の知見をもとに仮説を構築して、課題解決につながる提案ができる人材を求めています。

 

――学びエイドだからこそ経験できる事柄を教えてください。

新しいことにどんどん取り組めるため、スピード感を持って取り組みたい人や、自分で仕事を作っていきたい人にはとてもやりがいのある環境だと思います。社内が毎日“文化祭の前日”の雰囲気なんですよ(笑)。「Be a player.」という理念に表現されるように、ワクワク感がずっと続く会社だと思います。実際に当社の事業も「教育×新規性」のうえに成り立っていますので、ユニークな感性を持っていたり、面白いことをしたいという人たちが多いですね。

 

――平林さんとして、コンサルティング部をどのような組織にしていきたいですか?

個人塾のお客様に対しては、塾の先生方に事業を継続するための武器を提供し、将来的に経営者となってもらえるような支援を続けたいと考えています。いい塾の先生はいい人すぎて、利益を取らず、事業の継続性が犠牲になっていることがあります。そんな先生たちにちゃんと儲けてもらい、自信の理念を世の中に広げていってほしいと思っています。

法人のお客様については、多岐にわたるニーズを汲みとりながら、単なるシステム屋や映像制作屋にならないような提案をしつづけていくことが大切です。必ず「教育」のエッセンスを入れながら、当社ならではの価値を届けていくことが目標です。

それらのビジョンを踏まえ、コンサルティング部で働くメンバー一人ひとりが「大学受験などの教育の専門家」となり、お客様から頼られる存在となって、今以上にやりがいや生きがいを感じながら働いてもらいたいと願っています。最終的にはビジネス上の関係を超えた「1人の人間」として、先生方やクライアント様たちとお付き合いできるようになってほしいですね。

教育は、全人格で勝負できる仕事。だからこそ、教育に携わる私たちには、人間的にも尊敬され、自分らしく生きることが求められていると思います。そのような人づくりや組織づくりに今後も邁進していきたいですね。





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